皆さま、おはようございます！
ダラダラと書き綴ってきた
土佐くろしお鉄道阿佐線（ごめん・なはり線）の駅探訪も今回が最後。
終点・奈半利（なはり）駅の訪問記です。
路線の終着駅というと、
開けた街のど真ん中にある駅のイメージを持ってましたが、
奈半利駅はどちらかというと、街外れにある駅という雰囲気。
四方を駐車場と緑地公園に囲まれてた駅でした。
それにしてもこの日の太陽の眩しさときたら…
朝陽が眩しすぎて写真を撮れば逆光になるし、
駅巡りをするなら、出来れば曇り空が一番ありがたいですよね。
キレイな写真を撮りたくて遠くの場所に移る。
うむ、ちょっと遠すぎたか？
今度はどうでしょう？
陽の加減だけではなく、
時には駅前の人や車がいなくなる瞬間を待ってたりして、
我々駅ファンは写真を撮るだけでもひと苦労なのです。
この気持ち、わかるかな？わかんねぇだろうなぁ。
ホームから見た駅周辺の景色でした。
奈半利駅は人口三千人の港町・奈半利町にある唯一の鉄道駅とのこと。
駅から海岸線が見渡せて、
賑やかな街の風景とはちょっとかけ離れた印象だったかな？
奈半利駅はごめん・なはり線が開通した平成14年に開設された駅です。
自分はてっきり、
この時に奈半利町に初めて鉄道が通ったと勘違いしていて
今回は完全にノーマークだったのですが、
廃線跡マニアには有名な「魚梁瀬（やなせ）森林鉄道」は
ここ、奈半利町を起点にしていた鉄道だったらしく。
駅前にこんな看板が立ってましたよ。
魚梁瀬森林鉄道は昭和45年に竣工した魚梁瀬ダムのダム用地に
路線の一部が重なるために
昭和39年に全線廃止された森林鉄道ですが、
今でもトンネルや鉄橋が数多く残っているんですって。
これ、見なきゃ絶対に損でしょうよ。
旅の前の下調べって本当に大切ですよね。
それではさっそく構内に入りますが、その前に…
ごめん・なはり線名物のやなせたかし先生デザインの駅キャラ、
もちろん奈半利駅にもいました。
同駅の駅キャラは「なは りこちゃん」なり。
奈半利駅はやなせたかし先生作の駅キャラに魚梁瀬森林鉄道と
「やなせ」づくしな感じですけど、
もちろんこれは単なる偶然ですので念のため。
ごめん・なはり線は元々は、
高知と徳島を室戸岬経由で結ぶ阿佐線として建設が進められた路線です。
結果的に終着駅になった奈半利駅ですが、
駅を見ると、元は中間駅として建設されてた様子が伺えるのですよね。
構造は後付けされたエレベーターを除けば、
ごめん・なはり線の棒線構造の中間駅とほぼ同一仕様なのです。
ちょいと違うのは、有人駅で改札口があること。
営業時間は10時からとのことで、
自分が訪れた時刻は窓口がまだ閉まってました。
こちらが奈半利駅の単式ホームです。
終着駅なのに列車が退避出来ない構造なのが珍しいですけど、
これも中間駅として建設された名残りなのでしょう。
終端の車止めを眺める。
今じゃ想像も出来ませんけど、
昔は本気でこの先に線路を通そうとしていたのですよね。
そんなことを考えながら、
独りでぼんやりと眺めるこの景色が大好きです。
たまに「独り旅ばかりでつまらなくないの？」と聞かれますが、
独りなんかじゃない、自分はいつも旅と一緒です…
などとスナフキンみたいなことを言ってみた。
こちらは後免駅側に見える鉄橋がある風景。
ホームから海岸線や山間、車止めや鉄橋まで見れて
奈半利駅ってとてもお得な駅だと思いません？
なお、駅の階下にはお土産屋さんもあり、
地元の皆さんが持ち寄った新鮮なお野菜などを買うことが出来ます。
ごめん・なはり線グッズも売ってましたよ。
この物産館のイメージキャラクターは
やなせたかし先生デザインではなさそうな「いちじくん」。
奈半利町は「いちじく」の名産地だそうです。
最後は駅のすぐそばに置いてあった船のスクリューの画像で〆。
奈半利町は造船業も盛んで
奈半利港には造船会社さんのドックもあるそうですぜ☆
…以上がごめん・なはり線の全駅探訪
（他の駅は下記リンクよりチェックください）でしたが、
魚梁瀬森林鉄道や土佐電気鉄道安芸線の廃線跡巡り等々、
やり残したことが数多くありました。
予想はしてましたけど一日じゃとても周りきれませんね。
見逃したスポットが浮き彫りになりましたし、
次回に高知県を旅する時は絶対にこれらを再訪したいと思います。
↑（後免駅方面）
奈半利駅（平成27年10月７日）
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