皆さま、おばんです!
駅前には広場があり周辺には商店が建ち並んでいて…
というのは都市部だけの話。
地方にはユニークな駅前風景を持つ駅が数多くあるのです。
3年前に訪れた土佐くろしお鉄道阿佐線(ごめん・なはり線)にも
そんな駅がありましたっけ。
高知県安芸市にあるこちらの駅でしたよ。
土佐くろしお鉄道阿佐線・下山(しもやま)駅です!
遠くに太平洋が見えるのがわかりますかね?
海岸線に近い場所にある駅で、
ごめん・なはり線の他の駅と同様に平成14年に開設されました。
下山駅の入口は国道55号線(土佐東街道)沿いにあり、
看板も出ているので場所はわかりやすいのですが、
問題はそこから先の道です。
看板にある矢印の先を進むと、
まるで農家の庭先のような場所に出るのですよ。
農家の皆さんが一所懸命にお仕事をされてる中を進んでみましたけど…
結構恐縮しちゃいますよね、こういう場所って。
進むと今度はビニールハウスの隙間に突入。
国道から歩くこと150メートル、
ようやく駅らしき施設が見えてきました。
看板には、ごめん・なはり線名物の
やなせたかし先生がデザインした駅キャラが描かれてます。
ここが下山駅で間違いなさそうですね。
ここから長い階段が続きます。
この階段、歩幅が合わなくて微妙に歩きづらい。
いやいや、駅ファンなのだからそんなことに文句を言ってはいけぬ。
階段を昇り終えると地下通路が出現。
手前の階段を上がれば下り線ホーム、
通路を潜ると上り線ホームに進入することが出来ますぜ☆
あらま、この階段まだ続くんだ。
こんな場所にある下山駅ですが、
1日の乗車客数は20人近くあるというのですから立派です。
ちなみに、ごめん・なはり線で一番利用者数が少ない駅は
以前のブログに訪問記をUPした穴内駅だそうですよ。
あそこも確か、ビニールハウスだらけの駅だったような気がしますが?
下山駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造でした。
太平洋の近くにある駅なので、
ホームから大海原が見渡せると期待したのですが…
大海原というか、眼下に広がっていたのはビニールハウス群です。
この辺りも穴内駅周辺と同様にナスの栽培が盛んな地域なのでしょう。
それにしてもビニールハウスの数がすご過ぎますな。
そんな下山駅にいた駅キャラちゃん、
特異な駅風景に関連したモノかと思いきや、
実はまったく関係が無く、
頭に鳥のマスコットを載せた意匠の「しもやま ちどりちゃん」でした。
なんでも安芸市出身の作曲家である
弘田龍太郎先生が作った童謡「浜千鳥」の歌碑が近くにあることから、
このネーミングになったそうです。
自分はこの曲のことを知らなかったのですが、
内房線・館山駅の発車メロディーにもなった曲だそうですので、
気になる方はぜひ館山駅へGo!
いや、その前にyoutubeで確認してみてください。
世の中にはいろんな駅が存在しますが、
こんな駅前風景を持つ駅には、
なかなか出会えないのではないでしょうか?
こんな駅に出会える楽しみがあるから、
駅巡りは止められないのよね。
↑(後免駅方面)
下山駅(平成27年10月7日)
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