皆さま、おはようございます！
前回のブログで、土讃線と
土佐くろしお鉄道阿佐線（ごめん・なはり線）の分岐駅である
後免駅の訪問記をUPしました。
ごめん・なはり線は平成14年に開通した
奈半利駅までを結ぶ総延長42.7キロの路線ですが、
ただの新規路線と思ったら大間違い！
用地の多くに昭和49年に廃止された
土佐電気鉄道安芸線の廃線跡が充てられており、
沿線では今でも安芸線の遺構が数多く残っているのですよ。
どちらかといえば新しい路線にあまり興味が湧かない自分でしたが
こうなりゃ話は別ですよね！
元々あった安芸線ネタを交えての今回は、
後免駅のすぐ隣にある後免町（ごめんまち）駅の訪問記です。
後免町駅はごめん・なはりが開通した平成14年に開設された駅で、
見ての通り高架線上にある高架駅でした。
ちなみにごめん・なはり線はほぼ全線が高架線のために全駅が高架構造。
開業年もすべて一緒でしたよ。
まずはこちらの２枚の航空写真をご覧ください。
下は安芸線が廃止されてから２年後の昭和51年に撮影された
後免駅～後免町駅付近の航空写真、
更その下が現在の同じ付近の航空写真でした。
新旧の２線がほぼ同じ位置にあるように見えますよね。
これを見て自分、ごめん・なはり線は安芸線の廃線跡を
完全にトレースしながら敷かれたモノとばかり思っていたのですが…
後免町駅はごめん・なはりせんと
とさでん交通御免線（路面電車）の連絡駅で、
すぐそばには御免線（以下、土電）乗り場があるのです。
ごめん・なはり線の後免町駅から土電乗り場までの距離はこのぐらい。
通路の奥に土電乗り場があるのが見えますかね？
土電乗り場（電車のりば）から見るとこんな感じです。
この2駅を見ると結構離れているように見えるのですけど、
安芸線だった時代はどちらも土佐電気鉄道の路線で、
両線の駅がほぼ隣合わせにあったらしいのですよ。
…ということは安芸線とごめん・なはり線の後免町駅は
場所が違ってるということ？
そこで再び安芸線とごめん・なはり線の新旧後免町駅の場所をチェック。
ありゃ？
赤線が廃止された安芸線があった位置ですが…
ごめん・なはり線の高架線は安芸線の廃線跡に建ってるわけじゃなくて
やや東側にずれた位置に、後免町駅も北側に移設されてたのですね。
油断してましたわ。
…以上をおさらいの上で駅の様子を眺めます。
後免町の駅の全景はこんな感じでした。
駅舎は無く、高架線上のホームとそこに繋がる通路があるだけの駅です。
一番目立つところには駅名標…ではなく、
なぜかカシオ製のでっかなデジタル時計が。
自分、マグサインがめっちゃ好きなのですけど、
そんな同志の皆さんも多いのではないかしら？
後免町駅の入口です。
実は後免町駅にはもうひとつの名称がありまして、
隣にある後免駅と駅名が紛らわしいことから
アンパンマンの原作者であるやなせたかし先生が
「ありがとう駅」という名を付けていたのです。
なぜ「ありがとう駅」なのかは以下の通りで。
先生、郷土の後免の街を本当に愛してらっしゃったのですね。
この看板を見てたら先生の故郷に対する優しさが感じられて
思わず涙が出てきちゃいそうでしたよ。
こちらが先生がデザインした後免町駅のマスコット、
名は「ごめん まちこさん」だそうです。
うん、かわいい。
「ごめん まちこさん」のモニュメントがあるのは駅舎のこの位置。
彼女が向いている方角は後免の街の中心地かな？
そしてもうひとつ。
駅のはずれに「ありがとう駅」の碑もありましたよ。
いやもう優しさに満ち溢れ過ぎてキュンキュンきちゃいましたよ。
最近、ストレスでキリキリしっぱなしな皆さん、
そんな時はぜひ後免町駅に立ち寄ってみてくださいね。
こちらは後免町駅のホーム、
高架構造の単式ホームが１本ある棒線構造の駅でした。
後免駅の方角を見る。
線路はこの先で大きくカーブしながら
地上駅の後免駅構内に降りてゆきます。
最後は高架ホームから見た駅前の風景で〆。
この敷地に安芸線の後免町駅があったようですね。
この日は時間が無くて
土電の路面電車に乗れなかったことが心残り。
近くには「やなせたかしロード」もあるらしいので、
次回は時間配分を考えながらここを再訪したいと思います。
結局、また駅だけ見て帰ってきちゃいそうですけど。
↑（後免駅方面）
後免町駅（平成27年10月７日）
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