潜水士のブラッド・カールトンとトニー・バートレットはジャマイカにやってきた。海に沈んでいる船に100万ドルの金塊が積まれているという。
依頼主の指示した場所で潜ったが、それらしい物は見つからない。だが二人は魅力的な女性と知り合いになった。
しかし別のところから新しい情報が入った。
製作年:1953,監督:Budd Boetticher,脚本:Jack Harvey,Ramon Romero,原作:City Beneath the Sea(Harry E. Rieseberg)
■ はじめに
◆ 登場人物
ブラッド・カールトン(ロバート・ライアン) 潜水士
トニー・バートレット(アンソニー・クイン) 潜水士
テリー・マクブライド(マラ・パワーズ) 船長
ヴェニタ(スーザン・ボール) 歌手
ドワイト・トレヴァー(Karel ponek)
ミード船長/ラルフ・ソレンソン(ジョージ・マシューズ)
◆ 補足
本作で言われている地震は1692年に実際に発生したもの。この地震で海賊の巣窟であったポートロイヤルが海に沈んだ。
我らのマラ・パワーズが船長となっている。明るく元気なテリー・マクブライドを見て、マラ・パワーズがますます大好きになる映画である。
さほど出演作は多くはないが「(1952)シマロンの女拳銃/Rose of Cimarron」を推薦。殺された育ての親の仇を取る物語。
スーザン・ボールはルシル・ボールの従姉妹だが、22歳でガンで死亡している。
■ あらすじ
◆ ジャマイカに来た
プロの潜水士ブラッド・カールトンとトニー・バートレットはジャマイカにやってきた。
ドワイト・トレヴァーという人物に「海底に100万ドルの金塊を積んだ船が沈んでいる。その金塊を探してほしい」という映画にでてくるような怪しげな依頼を受けたからである。
港について車を運転していこうとすると、積み上げたバナナの壁にぶつかった。
その場にいたテリー・マクブライドという女性にクレームをつけられた。
テリーは、その付近で作業をしている男性たちにキビキビと指示を出していた。
テリーにバナナの代金の二倍の罰金を取られた。
◆ 100万ドルの金塊が海に
二人はトレヴァーに会った。
トレヴァーは地図を示しながら二人に説明した。レディ・ラック号という金塊を積んでいた船。
彼によると船が沈んだ正確な場所は分からないが、金塊があることは間違いがないそうである。
不成功で1000ドル、成功すれば5万ドルということになつた。
「すべて二人にお任せします」とわりといい加減な依頼であった。
◆ 海に潜ったが事故が、
港に行ってサルヴェージに使う船を探した。
見つかったのは、先般のテリーが所有しているアメリカン・ビューティー号という船。彼女が船長だそうである。
さっそく機材を積んで出航した。船長なのでテリーも乗っている。
だいたいのところでトニーが潜水服をつけて潜る。連絡を取り合いながら海底を探していく。
海底に深い谷がありトニーが転落した。空気を送るパイプが引っかかった。
ブラッドが救助に向かって、二人は上がって来た。
◆ 二人には恋人ができた
この事件で、なぜかトレヴァーは捜索を止めようとする。
トレヴァー自身も他の人物からの依頼で動いているのだが、その人物が中止を指示したとのこと。
二人は仕事がなくなりブラブラすることになる。
だが悪いことばかりではないようである。ブラッドはテリーと仲良くなった。トニーは酒場で歌っているヴェニタという歌手と親しくなった。
◆ ミード船長
トレヴァーはミード船長を訪ねて行った。だがミードがトレヴァーの依頼主ではない。
トレヴァーは捜索を止めたという話をする。ミードは沈没船は別のところにあると話す。
二人は、腹の探り合いをするような話し方である。
ミードの本当の名前はラルフ・ソレンソンだが、沈没した船に乗っていて死亡したことになっている。
◆ ミードがトニーに依頼にくる
トニーはヴェニタと酒場にいる。もうすでにラヴラヴの状態。
ヴェニタが席を外した後、近くにいたミード船長が話しかけてきた。
ミードはトニーに仕事を依頼した。先般潜ったところとは別の場所。
地震でポートロイヤルの町が海に沈んだ。それで海賊の宝も沈んだ。この話は誰にもするな。
トニーはミードのボルガ・ポートマン号に乗って沖に出て潜った。
そこには海底に沈んだポートロイヤルの町があった。だいたいの場所を確認したので船に上がった。
◆ ブードゥーの警告
ブラッドはテリーとアメリカン・ビューティ号で沖に出ていた。すばらしい眺めである。
ある島に近づくとドラムの音が聞こえてきた。
上陸して近づく。焚火の周りで多くの人が覆面をして踊っている。ブードゥーの踊りだそうである。
突然周りを取り囲まれた。「海に沈んだ町に近づくな」と強い調子で警告された。
◆ ブラッドは地図を手に入れた
酒場でトニーとヴェニタが話している。ヴェニタは二人でニューオーリンズに行こうと熱心に誘っている。
ブラッドがやってきた。トニーはミードに聞いた話をして「二人で金塊を上げよう」と話す。
だがブラッドはその話を信用しない。トニーは再度説得するがブラッドは拒否する。
怒ったトニーは立ち去った。だが地図を残していった。トニーが潜った地点を記したものである。
◆ 金塊の箱?を発見した
ブラッドはトレヴァーと会った。地図を示すと「あそこだったのか?」という顔をした。
ブラッド、トレヴァーはアメリカン・ビューティ号で出かけた。
潜水して様子を見る。下りてみると海に沈んだ都市の中。
ある建物に入った。そこに爆薬を仕掛ける。海に上がって爆破して、また潜る。
それらしい箱を発見した。箱を引き上げるためにケージを下ろしてもらう。
◆ 海底の建物が崩壊した
ボルガ・ポートマン号が近づいてきた。アメリカン・ビューティ号を発見する。
二つの船が近づく。ミードは拳銃を構えて乗り移った。アメリカン・ビューティ号を制圧した。
ブラッドはと言えば、箱を上げるのに手間取っている。さらに海底の建物が壊れて、穴の中に避難した。
建物が壊れたせいで船が大きく揺れた。ミードが海に落ちた。
トニーはブラッドを助けるために潜る。
ブラッドを助けることはできたが、例の箱は行方不明になった。
◆ 再び挑戦する
ブラッドとトニーはアメリカに帰ることになる。来るときと違うのは、テリーとヴェニタが一緒であること。
金塊は手に入らなかったが、映画の終わりとしてはハッピーである。
さてトレヴァーが走ってきた。二人に例の金塊を引き上げる仕事の依頼を叫んだ。
すると二人は大喜びで船を降りて行った。テリーとヴェニタも続いた。
■ 出演作
◆ マラ・パワーズ
(1950)レイプのトラウマ/Outrage
(1955)怒りの夜明け/Rage at Dawn
(1953)眠らない町/City That Never Sleeps
(1952)シマロンの女拳銃/Rose of Cimarron
(1950)恐怖の一夜/Edge of Doom
(1957)タミーと独身者/Tammy and the Bachelor
(1961)度重なる恐怖/Fear No More
(1972)地球脱出:アストラ計画/Doomsday Machine/Escape from Planet Earth
(1958)ニューヨークの怪人/The Colossus of New York
(1950)シラノ・ド・ベルジュラック/Cyrano de Bergerac
(1957)映画:死者の洞窟/The Unknown Terror
◆ ロバート・ライアン
(1947)浜辺の女/The Woman on the Beach
(1947)十字砲火/Crossfire
(1949)魅せられて/Caught
(1949)罠/THE SET-UP
(1952)危険な場所で/On Dangerous Ground
(1951)生まれながらの悪女/Born to Be Bad
(1953)地獄の対決/Inferno
(1950)暴力行為/Act Of Violence
(1959)拳銃の報酬/ODDS AGAINST TOMORROW
(1955)ビルマの逃亡劇/Escape To Burma
(1952)優しき殺人者、記憶が途切れる男/Beware, My Lovely
(1958)真昼の欲情/God's Little Acre
(1955)逞しき男たち/The Tall Men
(1953)裸の拍車/The Naked Spur
(1952)熱い夜の疼き/Clash by Night
◆ アンソニー・クイン
(1941)壮烈第七騎兵隊/They Died with Their Boots On
(1952)革命児サパタ/Viva Zapata!
(1947)船乗りシンバッドの冒険/Sinbad the Sailor
(1952)すべての旗に背いて/Against All Flags
(1942)海の征服者/THE BLACK SWAN
(1944)西部の王者/Buffalo Bill
(1957)舞い散った札束/断崖の河/The River's Edge
(1941)血と砂、闘牛士の最後/Blood and Sand
(1939)大平原/Union Pacific
(1953)吹き荒ぶ風/Blowing Wild
(1955)見守る愛/The Naked Street
(1960)黒い肖像/Portrait in Black