Rage at Dawn

リノ家の兄弟四人はインディアナ州で強盗などの悪事を働いていた。妹のローラは仕方なくアジトで一緒に暮らしていた。
捜査官のジェームス・バーローが当地に来た。町でローラと知り合った。
バーローは彼らのアジトを掴み、悪人を装ってリノ兄弟に近づいた。一緒に悪事を働いて、彼らを罠にかけるつもりである。


製作年:1955、監督:Tim Whelan、脚本:Horace McCoy、原作:Frank Gruber


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 マーフィ(?) バーテンダー、捜査官
 ジェームス・バーロー(ランドルフ・スコット) 捜査官
 判事(エドガー・ブキャナン)

 フランク・リノ(フォーレスト・タッカー)
 シメオン・リノ(J・キャロル・ネイシュ)
 ジョン・リノ(マイロン・ハーレー)
 ?・リノ(?)
 ローラ・リノ(マラ・パワーズ)
 クリント・リノ(デンヴァー・パイル)
 


■ あらすじ

◆ リノ兄弟

インディアナ州、リノ家には五人の息子と一人の娘がいた。

南北戦争が終わったころ、すでに両親はいない。末弟のクリントはまじめに農業を行っていた。

四人の兄弟は山の中の家をアジトにして悪事を働いていた。娘のローラは行くところもなく、四人と一緒に暮らしていた。

リノ兄弟の犯罪行為は周囲の町を恐怖に陥れていた。

◆ 銀行強盗をしたが、

リノ兄弟は銀行強盗を計画した。三人が荷馬車に隠れて、一人が馬の手綱を持って、町の銀行に近づいた。

銀行の前まで来て、四人はライフルを持って銀行に跳び込んだ。

だが待ち伏せされており、銀行の内外から激しい銃撃が浴びせられた。

彼らは慌てて荷馬車に跳び乗って逃亡したが、一人が撃たれて死亡した。

彼らは情報が漏れたものと考えて、酒場のバーテンのマーフィを捕らえて焼殺した。

◆ バーローが町に来た

リノ一味の捜査のためにジェームス・バーローが当地に来た。

バーローが店で買い物をした時に、困っていた女性を見かけて助けた。この女性は実はローラ・リノである。

二人は話すようになったが、ローラは素性を明かさない。お互いに好意を抱くようになった。

バーローは町の中で情報を収集し、リノ一味のアジトのおおよその場所を掴んだ。

◆ バーローはリノ一味に接近した

バーローは山の中を彷徨い、リノ一味のアジトを発見した。

バーローは悪人を装ってリノ一味に接近した。そこにはローラがいて、お互いを認識したが、二人とも沈黙を守った。

しばらくしてバーローは一味に加わった。一味とともに悪事を働き、分け前を貰った。

そしてバーローは列車強盗を提案した。

◆ 列車強盗

山間の谷間を通る場所。機関車と燃料車が先頭。その後に貨物車が一台、その後に客車の編成である。

谷間に差し掛かる前の平原。バーローが馬で列車と並走し、最後の客車に跳び移る。屋根に上って貨物車まで進む。

燃料車と貨物車の連結器を切り離す。貨物車と客車は次第にスピードが落ちてくる。完全に停止した。

そこでリノ一味が貨車の扉を開けて、輸送されている現金を奪い取る。

◆ 一味は捕らえられた

だがここで待ち受けていた騎兵隊が襲い掛かった。激しい銃撃戦となった。結果リノ一味は捕らえられた。

リノ一味はバーローを睨みつけながら連行されていき、牢に入れられた。

ローラは複雑な表情でバーローを見た。

◆ 一味は殺された

リノ一味は裁判で裁かれることになるが、一味の逮捕に興奮した住民は牢に押しかけた。

バーローは住民を必死で止めるが、住民たちは牢を破壊して一味を殺害した。
 


■出演作

◆ フォーレスト・タッカー
(1952)ハチェット牧場の対決/Ride the Man Down
(1953)ミズーリ大平原/Pony Express)
(1946)愛をもう一度/Never say good bye
(1951)地獄の砦/Oh! Susanna
(1949)地獄の銃火/Hell Fire
(1954)笑うアン:嵐に叛く女/Laughing Anne

◆ ランドルフ・スコット
(1939)地獄への道/Jesse James
(1945)海賊キッド/Captain Kidd
(1952)西部のガンベルト/Carson City
(1962)昼下りの決斗/Ride the High Country
(1949)ウォーキング・ヒルズの黄金伝説/The Walking Hills
(946)静かなる対決/Abilene Town
(1943)無頼漢/Desperadoes
(1933)森の男:牧場乗っ取りの陰謀/Man of the Forest
(1941)女傑ベル・スター/BELLE STARR