■ Carson City/1952
馬車を狙う強盗が多発して、鉄道建設が計画される。
しかし鉄道建設も妨害され、事故が発生し工事は難航する。


製作:1952年、脚本:スローン・ニブレー、ウィンストン・ミラー、監督:アンドレ・ド・トス


■ はじめに

登場人物
 ジェフ・キンケイド(ランドルフ・スコット) 鉄道工事技術者
 アラン・キンケイド(リチャード・ウェッブ) ジェフの弟
 ジーク・ミッチェル(ドン・ベドゥー) 新聞の発行人
 スーザン・ミッチェル(ルシル・ノーマン) ジークの娘
 ハードロック・ハガティ(ウィリアム・ハード) ジェフの部下
 ウィリアム・シャロン(ラリー・キーティング) 鉱山主
 ジャック・デイヴィス(レイモンド・マッセイ) 鉱山主
 ジム・スクワイアーズ(ジェームズ・ミリカン) ジャックの手下

場所はネヴァダ。ウィリアム・シャロンとジャック・デイヴィスはともに鉱山主ではあるが、ジャックの鉱山は、もう金や銀などは枯渇している。これらの鉱山は、カーソン市とヴァージニア市の間の山間部にある。

アランとスーザンはジークの新聞発行を手伝っている。アランはスーザンが好き、しかしスーザンはジェフが好き。
 


■ あらすじ

ウィリアム・シャロンは自分の鉱山の産出物を積んだ馬車がたびたび襲われるので、カーソン市とヴァージニア市を結ぶ鉄道を計画した。

同じく鉱山主のジャック・デイヴィスなどは反対したが、ウィリアムは当局に鉄道の計画の承認を貰った。

ウィリアムは鉄道技師のジェフ・キンケイドに依頼した。ジェフは、この鉄道が山間部にトンネルを掘る難易度が高い工事であることを認識したうえで引き受けた。

実は駅馬車強盗はジャックがジム・スクワイアーズに命じてやらせていたもの。

トンネル工事のために掘削機が注文されたが、それを運ぶ馬車が途中で崖から転落した。これも実はジムの仕業である。

御者は死ぬ間際に「SOU..」とのダイイングメッセージを残した。

新聞を発行しているジーク・ミッチェルは、SOUではなくSQUではないかと推察し「犯人はジム・スクワイアーズでは?」と(黒幕の)ジャックに話したため、ジークは暗殺された。

掘削機自体は頑丈なもので工事現場に運ばれてトンネル工事が進められた。トンネルは両側から掘り進められている。

ジャックは「ジークを殺したのはトンネル工事の連中」という噂を流し、町の人々との間に不穏な空気が流れた。

トンネルの中で出水が発生しジェフが調査に入った。その時にトンネルの外の斜面が崩れてトンネルの入り口が塞がってしまった。この斜面崩壊もジャックの仕業でダイナマイトで爆破したもの。

トンネルの中では、ジェフが(背後の瓦礫を取り除くのではなく、)さらにトンネルを掘り進めるように指示を出して全力で掘り進められた。注、掘削機は使える。

外では反対側から、事故前と同じようにトンネルが掘り進められた。結果、トンネルが開通した。

さてジャックは、鉄道建設妨害から作戦を変更した。開通後に通る列車を襲って金を奪い取る作戦。

鉄道が完成し、荷物や乗客を乗せて列車が出発する。

ジェフはジャックの鉱山に行って、ジャックの作戦を察知し、工事の仲間とともに襲撃現場に向かった。銃撃戦の上、作戦を阻止し、ジャックは死亡した。
 


■ 補足

シャンペン強盗。ジムは馬車を襲う時に乗客にシャンペンや料理をふるまう。もちろん金品はちゃんといただく。後でジェフがジャックの鉱山の事務所にシャンペンがあるのでジャックが背後にいることに気がつく。

カーソン市はネヴァダ州にもカリフォルニア州にもあるが、本作はネヴァダ州。
 


■ 出演作

◆ ランドルフ・スコット
(1939)地獄への道/Jesse James
(1945)海賊キッド/Captain Kidd
(1952)西部のガンベルト/Carson City
(1962)昼下りの決斗/Ride the High Country
(1949)ウォーキング・ヒルズの黄金伝説/The Walking Hills
(946)静かなる対決/Abilene Town
(1943)無頼漢/Desperadoes