カナダ太平洋鉄道は太平洋まで鉄道を伸ばそうとしている。だがロッキー山脈をどのように超えるかが問題である。
さらに鉄道建設に反対する勢力が住民や先住民を扇動して建設を妨害している。
製作年:1949、監督:Edwin L. Marin、脚本:Jack DeWitt、Kenneth Gamet
■ はじめに
登場人物(キャスト)
トム・アンドリュース(ランドルフ・スコット) 鉄道技術者
セシール・ゴーティエ(ナンシー・オルソン) トムの恋人
Mr.ゴーティエ(ジョン・パリッシュ) セシールの父親
Mrs.ゴーティエ(メアリー・ケント) セシールの母親
エディス・キャボット医師(ジェーン・ワイアット)
ダイナマイト・ドーソン(J・キャロル・ネイシュ)
ダーク・ローク(ビクター・ジョリー) 毛皮商人
ケーゲル(ドン・ハガティ) ロークの手下
ペール・ラコンブ(ジョン・ハミルトン) ロークの手下
ダイナマイト・ドーソンの名前は特にダイナマイトとは無関係のようである。ランドルフ・スコットの鉄道建設の映画には、本作の他に「(1952)西部のガンベルト/Carson City」がある。
■ あらすじ
◆ 大陸横断鉄道
カナダ太平洋鉄道(Canadian Pacific)は東方から鉄道を建設してきた。最終的には太平洋岸まで鉄道を通す予定である。
だがロッキー山脈をいかにして突き抜けるのかという問題で暗礁に乗り上げている。
鉄道技術者のトム・アンドリュースは山を越え河を渡って鉄道が敷設可能なルートを調査していた。
だが途中で二人の人間に銃撃された。弾は当たらなかったが、その犯人は毛皮商人ダーク・ロークと手下のケーゲルであった。
◆ エディス・キャボット医師
アンドリュースは鉄道建設現場に戻った。ケーゲルを見つけて殴りかかった。
だがその行為を厳しく咎めた者がいた。エディス・キャボットという女性である。当地に新しく赴任してきた医師である。
彼女は暴力を振るうことを厳しく非難した。
◆ 建設反対運動
アンドリュースは、恋人のセシール・ゴーティエがいるカルガリーへ向かった。
だがカルガリーではロークが鉄道建設反対を煽っていた。多くの人々が集会に出席している。セシールの両親もいた。セシールはアンドリュースの恋人なので両親に反対する。
アンドリュースが到着し鉄道の必要性を訴えるが、住民の多くはロークに扇動される。
アンドリュースとロークは殴り合いをするが、埒が明かず建設現場に戻ろうとする。
セシールはまたしても鉄道建設に打ち込むアンドリュースを見て、たまらず婚約を破棄すると宣言した。
◆ アンドリュースはケガをした
現場に戻るとダイナマイト・ドーソンは「先住民がダイナマイトを盗んでいるのでは?」と報告した。
アンドリュースは先住民の集落に出かけて、確かにダイナマイトが地中に埋められているのを発見した。
先住民のリーダーは「若い者が金を貰ってやった」と事実を認めた。
その後、建設現場でアンドリュースがダイナマイトの箱を下ろしている時に、ロークとケーゲルは箱を銃撃した。ダイナマイトが爆発をしてアンドリュース大きなケガをした。
アンドリュースは列車に乗せられて基地に運ばれる。その時にキャボット医師は自分の血を使って輸血した。
◆ セシールはカルガリーで調査した
ローク一味と住民たちは先住民を扇動して反乱を計画している。
それを知ったセシールは反対するが、父親から「縁を切る」と脅される。
セシールはアンドリュースが入院している病院に行くが、ドーソンに説得されて、扇動の証拠を集めるようにと説得された。
再びセシールはカルガリーに戻って状況を調査した。
◆ アンドリュースは現場に戻った
工事現場では爆発事故が何度か発生し工事が中断された。
アンドリュースは床に臥せっていたが、春になってやっと回復した。そしてキャボットにプロポーズした。
アンドリュースは現場に戻ろうとするが、キャボットは「けっして銃を使わないように」と要求する。
現場には酒場と賭博場ができていた。酒場で銃が使われる事態になって、アンドリュースはキャボットとの約束を破って銃を構えて、酒場を閉鎖させた。
◆ 先住民の襲撃
セシールが来て、ロークに扇動された先住民が襲撃してくると警告した。
ドーソンは援軍を呼びに走り、みんなは列車に立てこもった。
一味や先住民が攻撃してきた。激しい銃撃戦が展開された。
ここにおいて自らの行いを反省したゴーティエ氏は銃を取って戦ったが、撃たれて倒れた。
戦いは不利な状況で推移するが、ドーソンに連れてこられた援軍が来て、情勢が変わった。
先住民のリーダーがきて攻撃を止めさせた。リーダーは攻撃はロークに扇動されたものだとして和平を申し入れた。
◆ アンドリュースはセシールと一緒に
鉄道建設は順調に進み始めた。
キャボット医師は東部に戻る。列車に乗って旅立った。アンドリュースも列車に乗った。
セシールは列車を悲しい表情で見送った。だがアンドリュースが列車を跳び下りて駆け寄ってきた。二人は抱き合った。