The Colossus of New York

科学者のジェレミー・スペンサーが事故で死亡した。彼の才能を惜しんだ父親と兄はジェレミーの脳を取り出した。
彼の脳に、いろいろなものが取り付けられた。巨大な体が出来上がった。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1958,監督:Eugene Lourie,脚本:Thelma Schnee,原作:Willis Goldbeck


■ はじめに

◆ 登場人物

ジェレミー・スペンサー(ロス・マーティン)
アン・スペンサー(マラ・パワーズ) 妻
ビリー・スペンサー(チャールズ・ハーバート) 息子
ヘンリー・スペンサー博士(ジョン・バラグレイ) ジェレミーの兄、ロボット工学者
ウィリアム・スペンサー(オットー・クルーガー) ジェレミーの父親、脳外科医

ロボットジェレミー(エド・ウルフ)

◆ 補足

参考。「頭部・大脳・精神だけで生きる映画」。
 


■ あらすじ

◆ ジェレミーは死亡した

ニューヨークに住むジェレミー・スペンサーは優秀な科学者である。そしてすばらしい人格の持ち主である。

妻のアンと息子のビリーがいる。

ジェレミーはビリーのおもちゃの飛行機を追いかけて道路に跳び出した。

そしてトラックに撥ねられて死亡した。彼に与えられた国際平和賞の授賞式の前日であった。

◆ ジェレミーの脳を取り出した

ジェレミーの父親で著名な脳外科医のウィリアムはジェレミーの才能を惜しんで、なんとか人類のために生かせないものかと考えた。

ウィリアムは、ジェレミーの兄でロボット工学者の専門家ヘンリーに相談した。

まず二人はジェレミーの脳を取り出した。計画は密かに進められた。

二人の作業を覗いたアンは不審を抱いた。二人はアンを誤魔化した。

◆ 巨大な怪物が、

アンの枕元にロボット化したジェレミーが現れて、アンは驚愕した。だがビリーはロボットジェレミーになついたようである。

巨大な怪物/Colossusが出来上がった。その大きな体は多量のエネルギーを必要とし、大きな力を持っていた。

怪物は自己進化をして、さらに大きくなり、さらに大きな力をもった。

だがジェレミーの脳は次第に大きな体を制御できなくなってきた。

いやいや精神もおかしくなってきたようである。昔ヘンリーはアンが好きだった。ヘンリーがアンにキスをしようとしたら、ヘンリーを簡単に殺した。

◆ ビリーが跳び出した

巨体は不規則動作を繰り返した。さらに両目から光線を発射するようになり、その光線に当たったものは燃え上がった。

巨体はバリケードを突破して国連ビルに向かい暴れまわった。何人もの人が殺された。誰も止めることができない。

アンとビリーは現場に駆け付けた。アンの制止を振り切って、ビリーが前に跳び出した。

さすがに自分の息子には危害を加えずに抱き上げた。

彼はビリーに自分のスイッチを切る方法を教えた。
 


■ 出演作

マラ・パワーズ
(1950)レイプのトラウマ/Outrage
(1955)怒りの夜明け/Rage at Dawn
(1953)眠らない町/City That Never Sleeps
(1952)シマロンの女拳銃/Rose of Cimarron
(1950)恐怖の一夜/Edge of Doom
(1957)タミーと独身者/Tammy and the Bachelor
(1961)度重なる恐怖/Fear No More
(1972)地球脱出:アストラ計画/Doomsday Machine/Escape from Planet Earth