秘書のシャロンは用事でロス・アンジェルスからサンフランシスコに向かった。だが途中で殺人事件に巻き込まれ、さらにいろいろな不運がシャロンを襲ってきた。
製作年:1961,監督:Bernard Wiesen,脚本:Robert Bloomfield,原作:Leslie Edgley
■ はじめに
◆ 登場人物
シャロン・カーリン(マラ・パワーズ)
マイロ・シーモア(ジョン・ハーディング)
ポール・コルベール(ジャック・ベルジュラク)
◆ 補足
本作は論理展開上、かなり無理なところがある。それはシャロンに不可解なことが続けて発生するという状況を作り出すため。
マラ・パワーズのお勧めは「(1952)シマロンの女拳銃/Rose of Cimarron」。赤ん坊の時に両親を殺されたローズは先住民に育てられて大人になった。育ての親も三人の強盗に殺されて仇を取りに行く。二人を二挺拳銃で倒し、もう一人を崖に追い詰めて撃ち倒す。
■ あらすじ
◆ 女性が死んでいた
シャロン・カーリンは精神病院を退院して、ロス・アンジェルスでマイロ・シーモアの個人秘書となった。
シーモアの言いつけでサンフランシスコまで書類を届けることになった。駅に行って列車に乗った。
コンパートメントに入ったところ、女性が死んでおり、さらに男がいて拳銃で脅された。殴られて気を失った。
◆ 車にぶつかりそうになった
気が付くと刑事がいた。事情聴取のために警察に行くことになる。次の駅に着いて列車を下りた。
シャロンは刑事を突き跳ばして逃げ出したが、車の前に跳び出してしまった。車は急ハンドルを切ってぶつかった。中に乗っていた少年が軽いケガをした。
運転していたのはポール・コルベールという男性で少年の父親。離婚した元妻に少年を送っていくところだった。
◆ アパートでは男友達が、
シャロンはポールの車に乗せてもらっていくことになる。だがその前に少年を元妻に家に送り届ける。それからシャロンのアパートに行くことになった。
だがアパートに恋人が泊っていることを思い出したので、ポールとカフェに寄った。
カフェでポールと別れて、アパートに戻ると、恋人が倒れており、犯人の男がいた。
シャロンは慌てて逃げ出してカフェに跳び込んだ。
状況を説明しても警察には信じてもらえないと説明して、ポールのアパートに泊った。
◆ 大金がなくなっていた
翌日、ポールにシーモアの屋敷まで送ってもらった。
シーモアは、シャロンに言いつけた用事をなぜか忘れていた。
さらにシーモアとシャロンだけが開け方を知っている金庫から大金が消えたと途方もないことを言い出した。
今までシャロンの言うことを信用していたポールもシャロンに対して疑念を表明した。ポールは出て行った。
◆ 偽妻と偽刑事
シーモアの妻が現れた。だがシャロンが知っている妻とは違っていた。シーモアも妻もシャロンを否定した。
彼女は列車の中で死亡していた女性だった。
刑事が来てシャロンは逮捕された。刑事も列車の中でシャロンが会った「刑事」。
だがシャロンは、シーモアが彼の妻を殺して、罪をシャロンにかぶせようとしたことが分かった。
シーモアの妻を殺して財産を奪って、その罪をシャロンに着せるつもりである。シーモアがシャロンに迫ってきた。
◆ ポールは何かを掴んだ
ポールはシャロンのアパートに戻ってきた。シャロンからは恋人が殺されていたと聞いている。
死体がなかったが、別の部屋に隠されていた。死体を調べた後、ポールは跳び出していった。
補足。ここでポールは何かを掴んだはずだが、何であるかはよく分からない。
◆ 一味は逮捕された
シャロンは車で連れ去られていた。偽妻も偽刑事も一緒。偽妻がシーモアの姉妹であることが判明。
シャロンは山荘に連れてこられた。自殺に見せかけてシャロンを殺すつもりである。
そこにポールが拳銃を構えて現れてシーモアに拳銃を突き付けた。だが偽妻が拳銃を持って現れ、ポールに向けた。
ポールは落ち着いて「警察が来るぞ」と反撃した。
警察が来て、シーモア、偽妻、偽刑事は逮捕されて連行された。
シャロンとポールは抱き合った。
■ 出演作
◆ マラ・パワーズ
(1950)レイプのトラウマ/Outrage
(1955)怒りの夜明け/Rage at Dawn
(1953)眠らない町/City That Never Sleeps
(1952)シマロンの女拳銃/Rose of Cimarron
(1950)恐怖の一夜/Edge of Doom
(1957)タミーと独身者/Tammy and the Bachelor