カレン・マーシャルは両親を殺された。復讐を誓って旅に出た。
カレンは拳銃の腕前を上げ、銃の技を披露するアーティストになった。 犯人を追いかけて、ある町に来た。
製作年:1955、監督:Richard Bartlett
■ はじめに
◆ 登場人物(キャスト)
カレン・マーシャル(ペギー・キャッスル) ケイト・マスターズ
ダン・コービン連邦保安官(ウィリアム・タルマン)
ベス(マリー・ウィンザー)
ドハティ(ロバート・ローリー) 「ビッグ・マイク」、ベスの恋人
マクジーニス医師(ジョー・ベッサー)
ジャド・アイヴァース(イアン・マクドナルド)
ベン・アイヴァース(アール・ライオン) 息子
ジェニー・アイヴァース(バーバラ・ターナー) 娘
アイヴァースの手下(アルヴォ・オヤラ)
アイヴァースの手下(ベン・キャメロン)
アイヴァースの手下(デイヴィッド・トマク)
アイヴァースの手下(シド・レパス)
◆ 補足
題名は「二挺拳銃の女/Two-Gun Lady」だが、二挺拳銃は使わない。「(1950)彼女は二挺拳銃/A Ticket to Tomahawk」や「(1961)ママは二挺拳銃/The Second Time Around」でも二挺拳銃は使われない。題名詐欺。
ジェニー・アイヴァースを描いている場面がわりと多い。最後の場面を考えると脚本では彼女を主人公とみなして書いているのかもしれない。バーバラ・ターナーはジェニファー・ジェーソン・リーの母親。なおジェニーがアイヴァース一家である必然性はない。
「(1953)ヒッチ・ハイカー/THE HITCH-HIKER」で怖~い犯人役を演じたウィリアム・タルマンが善人&二枚目役(笑)。
ペギー・キャッスル(1927年12月22-1973年8月11日:45歳)の推薦作は本作の他には「(1951)サマルカンドのシャリマー姫/The Golden Horde」「(1950)海の無法者/海賊の女/BUCCANEER'S GIRL」。
マリー・ウィンザー(1919年12月11日-2000年12月10日:80歳)はユタ州生まれのモルモンだが絵画や彫刻もやる。だいたいにおいて癖の強い役か悪役をしている。「(1952)アウトローの女・女強盗団の酒場/Outlaw Women」では女強盗団のリーダー。「(1949)地獄の銃火/Hell Fire」では列車強盗犯で登場最初に夫を射殺する。
参考。「少年・少女がライフルで決着をつける映画」。
■ あらすじ
◆ カレン・マーシャル
カレン・マーシャルは両親を殺されて、家を燃やされた。カレンは命拾いをした。
カレンは復讐を誓って旅に出た。また銃の扱いを訓練した。
◆ 連邦銀行強盗事件
連邦銀行が襲撃されて多額の金が奪われた。
我々は、その犯人がアイヴァース一味であることを知っている。
◆ ダン・コービン連邦保安官
ダン・コービン連邦保安官は、連邦銀行強盗事件の捜査のために当地に来た。犯人を探している。
注、連邦保安官は、州間にまたがる事件や合衆国全体にかかわる事件を捜査する。
◆ ケイト・マスターズ
いろいろな出し物を見世物にする演芸団が当地に来た。
その中のケイト・マスターズは、銃の腕前を披露するアーティストである。
ケイトは酒場に来て、男に抱き着かれたので、さっそく拳銃を出して抑止した。店主が慌ててなだめると、ケイトは拳銃を店主に渡した。
ケイトが舞台に立った。拳銃で数メートル離れた標的を撃つのは朝飯前である。女性が立って両手に標的を持つ。それを撃つのも朝飯前。
拳銃を空中に放り上げキャッチして標的を撃つ。逆にターゲットを空中に放り上げて撃つ。
標的を両手に持って女性が立つ。その女性に背を向けて、ライフルを肩に抱える。鏡を見ながら標的を命中することもできる。
◆ ビッグ・マイク
ケイトは酒場を経営するドハティに惹かれた。ドハティに話しかける。
だがしかし、彼はベスの恋人である。二人とも大人同士であるから、あからさまな争いはしないが、二人の間に他の人には見えない火花が散った。
◆ ジェニー・アイヴァース
ケイトはある少女と知り合いになった。話しかけてもあまり答えない。しかしケイトには親近感を持ったようである。
少女の名前はジェニー・アイヴァース。まだ走り回っていたりして、子供のようでもある。犬を抱いて可愛がっている。
自分一人でいたり、あるいはもっと小さい子供の面倒をみたりしている。
◆ ケイト・マスターズの正体
ケイトは実はカレンの成長した姿である。両親の仇をとるめに拳銃の修行をして、ここまで腕を上げた。
両親の仇を追って、この町まで来た。
そして両親の仇はジャド・アイヴァースであり、連邦銀行強盗の犯人はアイヴァース一味であることを掴んだ。
それをダン・コービン連邦保安官に知らせた。
◆ 牧場での対決
コービンは部下を連れて牧場に向かった。
アイヴァース一味は牧場に立てこもって迎え撃った。
激しい銃撃戦があり、アイヴァース一味は滅ぼされた。
◆ 酒場での対決
一方、それとは別にベン・アイヴァースは酒場に向かった。椅子に座った。
酒場の二階はホテルになっている。ケイトが泊っている。
ケイトはベンが来たのを知って部屋を出て、ゆっくりと階段を降りて行った。
階段を降り切った。二人は、お互いを認識した。他の客は部屋の片隅に寄って、二人を避けた。
まずケイトが両足を広げて立って、いつでも拳銃を抜ける体勢となった。「I'm here now」。ベンも正面を向いた。
そのまま時間が経過した。突然二人は拳銃を抜いて引き金を引いた。
相撃ちとなった。ケイトは床に落とした拳銃を拾おうとした。
一瞬早く、ベンが引き金を引いたかと思われたが、ベンは倒れた。
ジェニーがライフルを持って立っていた。
◆ ラスト
ケイトが当地から出ていく。ジェニーは初めてスカートを穿き、微笑んでケイトを見送った。
■ 出演作
◆ ペギー・キャッスル
(1950)海の無法者/海賊の女/BUCCANEER'S GIRL
(1957)死からの帰還/死人の憑依/Back from the Dead
(1951)サマルカンドのシャリマー姫/The Golden Horde
(1955)二挺拳銃の女/Two-Gun Lady
(1957)地獄の十字路/Hell's Crossroads
(1953)ギャングを狙う男/99 River Street
◆ マリー・ウィンザー
(1948)悪の力/苦い報酬/Force of Evil
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1952)その女を殺せ/THE NARROW MARGIN
(1949)地獄の銃火/Hell Fire
(1953)月のキャットウーマン/Cat-Women of the Moonton
(1956)女囚大脱走/SWAMP WOMEN
(1952)マンモスの逆襲/The Jungle
(1952)アウトローの女・女強盗団の酒場/Outlaw Women
(1950)贋札造りのリル/Dakota Lil
(1963)火星からの侵略/The Day Mars Invaded Earth
(1955)女性美術商殺人事件/No man's woman
(1957)リゾート連続殺人事件/The Girl In Black Stockings
(1955)二挺拳銃の女/Two-Gun Lady
(1954)ハワイ犯罪地図/Hell's Half Acre
(1950)フレンチー:殺された父親の仇/FRENCHIE
(1950)石油採掘権と遺言書と殺人事件/Double Deal
(1949)バシュフル盆地のブロンド美人/The Beautiful Blonde from Bashful Bend
(1953)眠りなき街/City That Never Sleeps
(1951)決死の騎兵隊/Little Big Horn
(1953)背高きテキサス人/荒野を進む駅馬車と砂金/The Tall Texan
(1952)狙撃者/止められない妄想/The Sniper
(1954)賞金稼ぎ/The Bounty Hunter(1955)凸凹ミイラ男/生き返ったミイラ/Abbott and Costello Meet the Mummy
(1971)地平線から来た男/Support Your Local Gunfighter
(1973)犯罪組織との闘い/The Outfit