■ The Jungle
マリ王女は故郷のスナデュール王国に戻った。
村を野生象の群れが襲う事件が発生している。マリは部隊を率いて現地に向かった。


製作年:1952、監督:William Berke


■ はじめに
 マリ王女(マリー・ウィンザー)
 首相(デイヴィッド・アブラハム)
 スミラ(Sulochana) マリのオバ
 ラマ・シン(シーザー・ロメロ) 臣下
 スティーヴ・ベントリー(ロッド・キャメロン)アメリカ人
 マハージ(M. N. Nambiar) ボウイ
 バブ(Ramakrishna) メイド

今回はマリー・ウィンザーがなんと王女になった。もっと他の役の方が似合う気がするんだが。
 


■ あらすじ

◆ マリ王女が帰国した

スナデュール王国のマリ王女はロンドンから帰国し、インドの空港に到着した。国では野生象の集団が出没し、住民が被害を受けているとのことである。

臣下のラマ・シンなどが出迎えた。メディアのインタヴューを受けた後、車で国に向けて出発した。

次第に山道に差し掛かかった。いくつかのトラブルが発生したが、無事に到着した。

◆ 宮殿に入る

到着する。大きな宮殿。兵士たちが整列した中を首相のマハージが出迎えた。

マリは王座に座った「父親が私を摂政に任命した」と前置きして、話し始める。

その内容はインドでは、産業の発達、貿易、女性の教育などなどが行われている。この国においても、そのようなことをしたい、というようなことである。

◆ 野生象の問題

さて当面の問題。野生の象の群れがジャングルから出て来て、人々に犠牲が出ている。壊滅した村もある。

当地にアメリカ人のスティーヴ・ベントリーが滞在している。

マリ、ラマ・シン、ベントリーで話す。ベントリーは「すでに10人が死亡している」と話をする。そしてベントリーだけが帰ることができた。ラマ・シンの弟も死亡したとのこと。

マリとラマ・シンなどが食事をしている。そこでは女性のダンスが披露されている。

そのダンサーの一人が抜け出して、別の部屋にいたベントリーを刺し殺そうとする事件が発生した。その女性の弟はベントリーと一緒に出かけて、象に殺されたとのことであった。

◆ また村が襲われた

山間の貧しい村。そこをまた象の集団が襲った。人々は逃げる。しかし踏みつぶされる人もいる。村は破壊された。

象たちが去った後、人々はケガをしている人を助け出した。

この事件の連絡が入った。マリは「現地に出かける」と言った。「死ぬかもしれない」と警告された。

◆ 出発する

本作は、ここからジャングルの中を彷徨うのがメインの内容なのだが、いろいろな事象がランダムに発生する。普通の映画のように「最後の場面に向かって突き進む映画」ではない。

数台の軍用車に分乗していく。マリ、ラマ・シン、ベントリーも参加する。マリの服装は探検家風である。

出発しようとすると、少年がきて一緒に行きたいと希望を申し出た。「危険なのよ」と言ったが決意は固い。家族が象に殺されたらしい。一緒に行くことになる。それとマリのオバのスミラも一緒に行く。

一行は出発した。郊外から山間部に差し掛かる。道が狭くなってくる。

◆ 奥地に進んでいく

村に到着した。カヤ葺の家がほとんど壊されている。人々が家を建て直している。

村人の一部も加わって、さらに進んでいく。

ジャングルになった。用心深く進んでいく。動物の足跡が見つかる。

トラが一行をうかがっている。マリもライフルを持って進んでいく。

一人がトラに襲われた。一人が殺された。トラはまだ隠れている。

ベントリーがマリを突き飛ばした。あやうくトラにやられるところであった。

◆ スミラが襲われた

古いヒンドゥーの遺跡があった。その前で踊りが踊られる。

またいくつかのアトラクションが披露される。

マリーとベントリーはちょっと離れて二人で話している。「こんなところまできて、あなたは変な人よ」という。

夜になった。テントがいくつも張られた。

怪しい男が現れてクマを連れてくる。クマは猿轡を嵌めている。

クマをテントの中に入れた。中にはスミラがいた。スミラの叫び声を聞いてみんなが駆けつけた。その前にクマは連れ去られた。

スミラは肋骨を折る重傷である。実はベントリーを狙ったものだが、テントを間違えたらしい。

スミラは付き添われて一行を離脱し帰路についた。

◆ 今度は蛇がいた

丸い形をしたボートで川下りをする。

陸に上がり、さらに進んでいく。のんびりとした雰囲気が流れる。

しかし怪しい動きがある。チャンドラという男が蛇が入った籠を持っている。

マリ、ベントリーが通りかかった。ベントリーが蛇に気が付いた。先にチャンドラは隠れた。

ベントリーが蛇がいたことを指摘するが、ラマ・シンはチャンドラを庇った。

◆ トラとクマがでた

象に乗って川を渡る。さらに進んでいく。

滝のそばまできた。ここでマリが水着姿になってベントリーが見ている。

象の声がした。ベントリーが注意するが、マリは「気にしすぎよ」と言う。

さらに進んでいく。トラとクマが戦う場面に遭遇する。トラの方が少し大きいが、トラは逃げ出した。

◆ 象の群れが現れた

動物の大きな泣き声。ラマ・シンとベントリーがライフルを持って出てきた。

さらに大きな声。マリも驚いて出てきた。

象の群れが現れた。みんなは逃げ出した。テントが踏みつぶされた。

しかしそれ以上の攻撃はせずに、象の群れは川を渡っていった。象たちは単に通りかかっただけのようである。

みんなは戻ってきてテントを修復した。象たちは何もなかったかのように川の中でのんびりしている。

この後、マングースと蛇の戦いがあり、またトラがウロウロしている。

◆ ラマ・シンとベントリーが対決

崖のそばの道。みんなは用心しながら進んでいる。

突然トラが襲ってきた。襲われた人は崖から落ちた。

もう一人が捜索のために崖を下りた。何かを持ち帰ってきてラマ・シンに渡した。

補足、ここからの展開はかなりおかしいように思うが、よくは分からない。

ラマ・シンとベントリーが口論する。ラマ・シンの弟が死亡した件。ラマ・シンの弟の死亡は過去の話なので、ここでなぜ出てくるのか、よく分からない。私が誤解しているかも?

ラマ・シンがナイフでベントリーを襲う。二人は争う。周りは見ている。

しばらくの後、ベントリーは倒れたラマ・シンにナイフをつけつけた。「私は君の弟を殺していない」。

◆ マンモスが登場

さて、ここで突然マンモスが現れた。数頭が近づいてくる。

象よりもさら大きい。みんなは慌てて逃げ出した。崖から落ちる者もいる。

斜面を下って逃げた。ライフルを撃ってもびくともしない。さらに近づいてくる。

突然、ここで地震が発生する。崖崩れ、落石。多くの人が犠牲になる。

マンモスの群れも死亡した。

やっと地震が収まって、みんなは帰路についた。
 


■ 出演作

マリー・ウィンザー
(1948)悪の力/苦い報酬/Force of Evil
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1952)その女を殺せ/THE NARROW MARGIN
(1949)地獄の銃火/Hell Fire
(1953)月のキャットウーマン/Cat-Women of the Moon
(1956)女囚大脱走/SWAMP WOMEN

◆ シーザー・ロメロ
(1935)善意の妖精/Good Fairy
(1947)征服への道/Captain from Casile
(1948)海の呼ぶ声/Deep Water
(1956)マンモスの逆襲/The Jungle

◆ ロッド・キャメロン
(1955)サンタフェへの道/Santa Fe Passage
(1951)地獄の砦/Oh! Susanna
(1949)荒くれ男/Stampede
(1945)西部のサロメ/Salome, Where She Danced
(1952)マンモスの逆襲/The Jungle
(1945)開拓地の女/Frontier Gal
(1948)川の女/River Lady
(1957)断崖の河/The River's Edge