The Beautiful Blonde from Bashful Bend

歌手のフレディは恋人のブラッキーが浮気をしたと勘違いし拳銃の引き金、だが弾はオトゥール判事に命中し判事はかすり傷。
フレディは逃げ出した。途中で死体に遭遇、死体の教師免許で偽装教師に。金鉱技師のヒンゲルマンと親しくなった。
だがバッサーマン一家とトラブル。ブラッキーも追いかけてきた。大銃撃戦が発生した。


製作年:1949,監督:Preston Sturges,脚本:Earl Felton,Preston Sturges


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

フレディ・ジョーンズ(ベティ・グレイブル) 歌手
ブラッキー・ジョベロ(シーザー・ロメロ) フレディの恋人、ギャンブラー
コンチータ(オルガ・サン・ファン) フレディの友達
チャールズ・ヒンゲルマン(ルディ・ヴァリー) 金鉱の所有者
アンブローズ保安官(アラン・ブリッジ)
アルファルファ・J・オトゥール判事(ポーター・ホール)
エルヴィラ・オトゥール(マーガレット・ハミルトン) 妻
医師(ヒュー・ハーバート)
チャールズ・ヒングルマン(ルディ・ヴァリー) 鉱山技師

バッサーマン兄弟(スターリング・ホロウェイ)
バッサーマン兄弟(ダン・ジャクソン)
ガス・バッサーマン(リチャード・ヘイル) 兄弟の父親
ラベル・バージェル(マリー・ウィンザー)

◆ 補足

本作当時では、カラー映画まだ少なく、また映像が不鮮明なのが多い。本作は色がキレイでまた鮮明。これが嬉しい。

とにかくベティ・グレイブルが大活躍する。彼女の良いところが出ている。

フレディは何度も拳銃を撃つが、ほとんど当たらない。命中するのはヒングルマンが首を吊るされた時に、ロープを撃って切断した時だけ。
 


■ あらすじ

◆ 拳銃誤射

リンパウの町でフレディ・ジョーンズは歌手をしている。また拳銃の腕もスゴイらしい。恋人のブラッキーはギャンブラー。

酒場で歌っている時にブラッキーが女と二階に上がっていくのを見て、拳銃を持って追いかけて二階に駆け上がって引き金を引いた。

弾は見事にアルファルファ・J・オトゥール判事の尻に命中。その状況をアンブローズ保安官が目撃した。

医師が駆けつけてオトゥールの手当てをした。だが我々が見る限り、ほとんどケガをしていない。

さらに連絡を受けたオトゥールの妻エルヴィラが駆けつけた。オトゥールがいた部屋はメキシコ娘コンチータの部屋だった。エルヴィラは夫に、なぜその部屋にいたのかを追求した。

フレディは間違って撃ってしまったことを謝りにきた。だがブラッキーも来たため、また興奮したフレディは再び引き金を引いた。弾は再び判事に命中した。

◆ 女性の死体があった

この事態に判事は怒りだした。フレディはコンチータを連れて逃げ出し、寝台列車に飛び乗った。

そこには女性の死体。そしてカバンがあった。カバンの中にヒルダ・スワンダンパーの教師免許。

フレディはスワンダンパーに成りすました。

◆ スネークシティで教師に

二人はスワンダンパーの目的地スネークシティに到着した。

コンチータは先住民の姿をして、メイドと言うことにした。二人は住民の大歓迎を受けた。

町の名士も出迎えた。その中には鉱山技師のチャールズ・ヒングルマンもいた。

ここでなぜか町民同士の争いが起きて大騒ぎとなった。フレディは保安官の拳銃を抜いて、空に向けて撃ち、騒ぎを沈めた。

◆ フレディの手配書

フレディ=スワンダンパーとコンチータはヒングルマンと学校に向かった。彼から一週間に800ドルの金(きん)を採掘すると聞いた。

その後、教会に行ってヒングルマンのオルガン演奏で歌を歌った。二人はニコニコとお互いを見た。

だが町にフレディの手配書が貼りだされた。懸賞金は1000ドル。

またブラッキーもフレディを追いかけてスネークシティに来た。

◆ ブラッキーが現れた

フレディは授業を無難にこなしていたが、バッサーマン兄弟にからかわれたため、また興奮して拳銃を撃った。

町にきたブラッキーはコンチータと鉢合わせしたが、彼女が先住民姿をしていたため、気づかなかった。

コンチータにブラッキーのことを聞いたフレディはブラッキーが自分の懸賞金目当てに当地に来たものと思い込んだ。

だがブラッキーは元々恋人である。そして今はヒングルマンにも惹かれている。

近くにいたバッサーマン兄弟を言いくるめて目の前に現れたブラッキーを殴り倒した、ブラッキーは気絶。

ヒングルマンが現れたので、彼を連れて逃げ出した。だがブラッキーが気づいて追いかけようとする。

バッサーマン兄弟がブラッキーに襲い掛かったので、反撃して兄弟を殺してしまった。

◆ 大銃撃戦

フレディは兄弟の死を自分のせいだと思って悲しんだ。

そして兄弟の死体がなくなり、町民と兄弟の父親が騒ぎ出し、双方が銃撃戦を展開する事態となった。

だが本当は兄弟は死んでおらず、兄弟も駆けつけた。

ヒングルマンがバッサーマン側に捕らえられた。ブラッキーはバッサーマン側に加勢する。

だがブラッキーは相手側にフレディがいるのを見て銃撃を止めた。

バッサーマンはヒングルマンを首吊りにする。それを見てフレディーは拳銃で撃ってロープを切断し彼を救った。

◆ また拳銃誤射

ここでジャーゲンセン保安官が現れてフレディを捕まえた。

フレディは元のリンパウの町に連れてこられた。裁判にかけられる。

オトゥール判事はフレディに復讐の笑いを浮かべてニタニタ。


ブラッキーはフレディとの結婚式をしてもらおうと裁判所に来た。注、判事は結婚式を主催することができるので。

だがブラッキーは無関係のフランス人女性と一緒だった。それを見たフレディは誤解した。

拳銃を奪い取ったフレディはブラッキーに向けて引き金を引いた。

弾はまた見事にオトゥール判事に命中した。
 


■ 出演作

◆ シーザー・ロメロ
(1935)善意の妖精/Good Fairy
(1947)征服への道/Captain from Casile
(1948)海の呼ぶ声/Deep Water
(1952)マンモスの逆襲/The Jungle

マリー・ウィンザー
(1948)悪の力/苦い報酬/Force of Evil
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1952)その女を殺せ/THE NARROW MARGIN
(1949)地獄の銃火/Hell Fire
(1953)月のキャットウーマン/Cat-Women of the Moon
(1956)女囚大脱走/SWAMP WOMEN
(1952)マンモスの逆襲/The Jungle
(1952)アウトローの女・女強盗団の酒場/Outlaw Women
(1950)贋札造りのリル/Dakota Lil
(1963)火星からの侵略/The Day Mars Invaded Earth
(1955)女性美術商殺人事件/No man's woman
(1957)リゾート連続殺人事件/The Girl In Black Stockings
(1955)二挺拳銃の女/Two-Gun Lady
(1954)ハワイ犯罪地図/Hell's Half Acre
(1950)フレンチー:殺された父親の仇/FRENCHIE
(1950)石油採掘権と遺言書と殺人事件/Double Deal