■ The Day Mars Invaded Earth
NASAの火星探査機は着陸して探査を始めたが突然爆発した。
NASAの科学者デイヴィッド・フィールデング博士は休暇を貰って家族がいるカリフォルニアへ行った。
屋敷ではデイヴィッドや家族の複製/デュプレットが発生し始めた。次第に頻繁に発生するようになった。
デイヴィッドは彼自身のデュプレットから火星への侵略を止めるように警告された。
さらにデュプレットの動きが激しくなっていく。


製作年:1963、監督:Maury Dexter、脚本:Harry Spalding


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 デイヴィッド・フィールデング博士(ケント・テイラー) NASAの科学者
 クレア・フィールディング(マリー・ウィンザー) 妻
 ジュディ・フィールディング(Betty Beall) 娘
 ロッキー・フィールディング(Gregg Shank) 息子

 ウェブ・スペンサー博士(ウィリアム・ミムズ) デイヴィッドの同僚
 フランク・ハザード(ローウェル・ブラウン) ジュディの恋人
 ムーア夫人(ヘンリエッタ・ムーア) デイヴィッドの秘書

本作はマリー・ウィンザー出演なので見たのだが、いつも悪役をしているマリーが普通の役をしているのが笑える。
 


■ あらすじ

◆ 火星探査機

火星探査機がロケットで打ち上げられた。無事に火星着陸。

探査機は自律的に動き出した。谷に入っていく。アームを出して試料を採取する。

突然、探査機から煙が出てきた。煙は炎になり、爆発。焼け焦げた残骸が残った。

地球では突然探査機の連絡が途絶えたことしか分からない。

◆ デイヴィッドは休暇を貰う

デイヴィッド・フィールデング博士は秘書のムーア夫人に向かって喋り、夫人はそれを書き取っている。

同僚のウェブ・スペンサー博士が入ってきて、探査機の件について話す。

しかしここでデイヴィッドに意識の瞬断が発生する。

妻のクレアから電話。デイヴィッドは休暇を貰う予定だが、その確認の電話。二人の子供とも話した。

デイヴィッドとスペンサーは部屋から出て行った。

だがしかし、その部屋にはもう一人のデイヴィッドがいた。

◆ カリフォルニアの屋敷

デイヴィッドはカリフォルニアへ向かった。大金持ちの妻の屋敷である。

車で門の前に到着した。門を開けてもらって、また車で走って行く。森の中を走ってやっと屋敷についた。

クレアとは、この屋敷を売る話をしている。そしてフロリダに移る。それがデイヴィッドの望みである。

◆ デュプレットの出現

デイヴィッドは敷地の中を歩いている。森、池、庭園。

また意識瞬断が発生。クレアを見かけた。声をかけるがクレアは応答せずに立ち去った。

歩いていくと、また別のところにクレアがいた。

ジュディとロッキーがジュディの恋人のフランク・ハザードの車に乗せてもらって通りかかった。

屋敷に戻った。クレアが出迎えた。クレアに聞くと「ずっとここにいたわ」との答え。

クレアは敷地の中を歩いていた。後から足音が聞こえる。ある建物に入って、また外に出た。また足音。しかし誰もいない。

プールのそばに来た。デイヴィッドがいた。しかし怖くなって逃げ出した。走って行くとまたデイヴィッドがいた。デイヴィッドはプールのそばにいたことを否定した。

◆ フランクが死亡した

クレアは「誰かが私たちを脅している」とデイヴィッドに話した。

ジュディに会いに来ていたフランクがジュディにキスをして「また明日来る」と言って車に乗り込んだ。

フランクは門に向かって車を走らせた。カーヴを曲がったところ、前にジュディがいた。

フランクは慌ててハンドルを切った。車は転倒した。ジュディの姿は消えていた。

フランクは死亡した。ジュディは泣き崩れた。警察が来て調べた。

ジュディの寝室。クレアが来て心配している。クレアが出て行った。

ウトウトしていたところ、ジュディの目の前にジュディ。デュプレットはジュディに殴りかかった。ジュディは部屋の外に逃げ出した。

デイヴィッドが駆けつけたが、ジュディのデュプレットは消えていた。

◆ スペンサーが来た

警察に相談することも考えたが、その前にスペンサーに来てもらうことにした。

デイヴィッドはスペンサーに仕事の話をした後、屋敷の状況をを説明した。

「ここは呪われている」と科学者らしくないデイヴィッドの説明にスペンサーは疑問を呈する。

◆ デュプレットと話をする

デイヴィッドは屋敷の中を見回っている。ボーリング場にくると、ボールが勝手に動いているのを目にした。

別の部屋にいくとデイヴィッドのデュプレットがいた。デュプレットと話す。デュプレットは「我々への侵略を止めろ」と要求した。火星探査のことらしい。「お前はリプレースされる」とも言う。

二人で並んで歩いていくと、クレア、ジュディ、ロッキーがいた。

デイヴィッドは拳銃を出してデュプレットに向けた。デュプレットはその場で消えた。振り向くと三人も消えていた。

外に出るとスペンサーがいた。ディヴィッドの様子を見て「どうした?」と声をかけた。

◆ ラスト

スペンサーは屋敷を出て戻ることにした。車で門まできた。なぜか門が開かないので、下りて手で開けた。

門を出た。ここで意識瞬断が発生。車を折り返して敷地に入っていく。

前にデイヴィッドが見えた。しかし消えた。クレア、ジュディ、ロッキーが見えた。彼らも消えた。さらに走って行く。

車を下りて歩いた。プールのそば。水は入っていない。

プールのそばにデイヴィッドの家族四人が来た。四人は、黒く焼けただれた人形のようなものを目にした。

四人は歩いていく。スペンサーが車で待っている。四人は乗り込んで、車は出て行った。

プールの底には黒く焼けただれた人形が五人分。プールに水が入り始めた。人形は形が崩れて水に流されて、彼らの痕跡は消えてしまった。

 


■ 出演作

マリー・ウィンザー
(1948)悪の力/苦い報酬/Force of Evil
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1952)その女を殺せ/THE NARROW MARGIN
(1949)地獄の銃火/Hell Fire
(1953)月のキャットウーマン/Cat-Women of the Moon
(1956)女囚大脱走/SWAMP WOMEN
(1952)マンモスの逆襲/The Jungle
(1952)アウトローの女・女強盗団の酒場/Outlaw Women
(1950)贋札造りのリル/Dakota Lil
(1963)火星からの侵略/The Day Mars Invaded Earth