【若紫122-3】古文単語「ひがこと」☆
古文単語には、
1.とにかく丸暗記して覚える
2.漢字やイメージで覚える
3.文脈判断で決める
などの覚え方があります。
今回は、現代語にない丸覚え古語☆
【今回の源氏物語】
「…かたじけなくとも、かかるついでに、まめまめしう聞こえさすべきことなむ」と聞こえたまへれば、尼君、
「ひがこと聞きたまへるならむ。…」
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今回出てきた古文単語
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■【かたじけなく】…ク活用形容詞「かたじけなし」連用形
※【かたじけなし】…恐れ多い
■【とも】…~としても(逆接仮定条件)
■【かかる】…このような
■【ついで】…機会
■【に】…時を表す格助詞
■【まめまめしう】…シク活用形容詞「まめまめし」連用形ウ音便
※【まめまめし】…まじめだ
■【聞こえさす】…「言ふ」の謙譲(光源氏⇒尼君)
■【べき】…当然の助動詞「べし」連体形
■【なむ】…強意の係助詞(結びの省略)
■【と】…引用の格助詞
■【聞こえ】…ヤ行下二段動詞「聞こゆ」連用形
※【聞こゆ】…「言ふ」の謙譲(作者⇒尼君)
■【たまへれ】…~ていらっしゃる。~なさった
※【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」已然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
※【れ】…完了の助動詞「り」の已然形
■【ば】…~ので(順接確定条件)
■【尼君】…若紫の祖母
■【ひがこと】…間違ったこと
■【聞き】…カ行四段動詞「聞く」連用形
■【たまへる】…~ていらっしゃる。~なさった
※【たまへ】…ハ行四段動詞「たまふ」已然形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(尼君⇒光源氏)
※【る】…完了の助動詞「り」連体形
■【なら】…断定の助動詞「なり」未然形
■【む】…推量の助動詞「む」終止形
◇ 今回は「ならむ」にも注意しましょ♪
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☆ 本日の古文単語「ひがこと」☆
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「…かたじけなくとも、かかるついでに、まめまめしう聞こえさすべきことなむ」と聞こえたまへれば、尼君、
「ひがこと聞きたまへるならむ。…」
問)傍線部の意味として最も適当なものを1つ選べ。
1.おかしなことを申し上げなさるのだろう。
2.間違ったことをお聞きになったのであろう。
3.悪い評判が立っておしまいになるだろう。
4.辛いことを申し上げる必要があるようだ。
5.情趣を解しないことを聞いていらっしゃるのだろう。
古文読解のためには
次の3つの知識が必要です。
● 古文単語をきっちり覚える
● 古典文法を押さえる
● 古文常識を理解する
この【重要古語】カテゴリでは
今回出て来た『源氏物語』の一語一語を
詳しく解説しつつ、
特に今回注目したい古語をピックアップして
詳しく解説しています。
今回の古語はこれ☆
現代語にない古語は
漢字や音感でイメージをわかせて
まる覚えしていくに限ります!
なんとなく……スネ夫☆
【答え】…2
「…かたじけなくとも、かかるついでに、まめまめしう聞こえさすべきことなむ」と聞こえたまへれば、尼君、
「ひがこと聞きたまへるならむ。…」
● 過去記事リンク
■斯かる
■ついで
■まめ
■きこゆ
■たまへり
■たまふ
■れ・られ
■ひが―
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