【帚木120-3】助動詞「られ」の文法的説明
勉強お疲れさまあいです。
この【重要古語】は、毎日一語ずつ詳解しています。
受験生の考えるヒントとしてご活用ください♪
↓今日の古文単語はコレ↓
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■【心深し】…愛情や考えが深い
■【や】…~なあ(詠嘆の終助詞)
■【など】…~などと(引用の格助詞)
■【ほめたつ(褒め立つ)】…褒め立てる
■【られ】…受身の助動詞「らる」の連用形
■【~て】…単純接続の接続助詞
■【あはれ進む】…悲哀などがエスカレートしていく
※【あはれ(名詞)】…しみじみとした思い、悲哀
■【ぬれ】…完了の助動詞「ぬ」の已然形
■【已然形+ば】…~ので(順接)
■【やがて】…そのまま、すぐに
■【尼(あま)】…出家した女性、比丘尼
■【ぬ】…完了の助動詞「ぬ」の終止形
■【かし】…~よ(念を押す終助詞)
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※上の意味は、今回の文脈での意味です。
助動詞の文法的説明は繰り返し唱えてみてね♪
今日の古語詳解は「られ」について☆
では行ってみよ~♪
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助動詞「られ」というのは、現代でもよく使われ、
高校受験においても、その識別がよく出題されますよね。
「お母さんに褒められた」
「校長先生が訓戒を告げられた」
「亡き恋人への思いが馳せられた」
「プラスチックは捨てられません」
現代も古文も、同様に、【受身】【尊敬】【自発】【可能】の文法的があります。
(※詳しい「る・らる」の識別法は、下のリンクをご参照下さい。)
現代の「れる」「られる」が、
■「れる」…五段、サ変動詞の未然形につく
■「られる」…上一段、下一段、カ変動詞の未然形につく
のと同様、
古文の「る」「らる」は、
■「る」…四段、ナ変、ラ変動詞の未然形につく
■「らる」…それ以外の未然形につく
という感覚は、理論上で覚えるのではなく、
「れ」や「る」が、ア段に付くという感覚で覚えておくといいですよ♪
(o^-')b
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今回、「られ」が出てきていますが、
助動詞が入試で問われるときは、
■文法的意味
■基本形
■活用形
を正しく押さえる必要があります。
接続などは、助動詞の基本形や活用形を見分けるヒントなんです。
「ほめたてられて」の中に含まれる助動詞を、文法的に説明せよ。
「ほめたて」とは、下二段活用動詞「褒め立つ」です。
なので、たとえ傍線が施されてなくても、
ここに含まれている助動詞は、「れ」ではなく、「られ」であると判別がつくんです。
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次に、「られ」の直後の接続、「て」に着目します。
「て」は、現代でもよく用いる、単純接続の接続助詞☆
助動詞の活用形が判別できるようになってきます!
(o^-')b
【重要古語】のカテゴリでは、
いちばん上に、本日出てきた古語や助動詞をあげています。
助動詞に関しては、今回の文法的説明を施してあります。
それを見て、あなたが予想していた文法的説明と照らし合わせてみましょう♪
毎日、この作業をやっていくと、あのややこしい助動詞の活用表が、自然と身についていきますよ!
活用表まる覚えよりも、即戦力になります♪
答え…受身の助動詞「らる」の連用形
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● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木120(原文)
「…『心深しや』など、ほめたてられて、あはれ進みぬれば、やがて尼になりぬかし。…」
自力での現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■心
■る・らる
■やがて
■かし
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした
今日も最後までご愛読ありがとうございました