【夕顔351-3】古文単語「ものつづみ」 | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【夕顔351-3】古文単語「ものつづみ」

高校生のみなさん。

古文の大学受験は、情報処理能力がカギ☆

早めの古文目線の習得が不可欠ですよ~♪

源氏物語イラスト訳 重要古語ラブラブ 

 

古文単語は、

チェックボックス1.古今異義語(現代の意味と違うもの)

チェックボックス2.古典多義語(現代より幅広いもの)

チェックボックス3.古今同義語(現代と同じ意味のもの)

があります。

 

大学入試によく出るのは、今回のような【古典特有語】です♪

 

【今回の源氏物語】

「…世の人ものづつみたまひ物思ふ気色見え恥づかしきものたまひつれなくのみもてなし御覧ぜられたてまつりたまふめりしか

   サゲサゲ↓

今回のイラスト訳はこちら

 

――――――――――
今回出てきた古文単語
――――――――――

■【世の人】…世間の人

■【に】…基準の格助詞

■【似(に)】…ナ行上一段動詞「似る」未然形

■【ず】…打消の助動詞「ず」の連用形

■【ものづつみ】…控えめ。遠慮。引っ込み思案

■【を】…対象の格助詞

■【し】…サ変動詞「す」の連用形

■【たまひ】…ハ行四段動詞「たまふ」の連用形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(右近⇒夕顔)

■【て】…単純接続の接続助詞

■【人】…他人

■【に】…受身の対象の格助詞

■【物思ふ】…物思いをする。思い悩む

■【気色(けしき)】…様子

■【を】…対象の格助詞

■【見え】…ヤ行下二段動詞「見ゆ」の連用形

※【見ゆ】…見られる

■【む】…婉曲の助動詞「む」の連体形

■【を】…対象の格助詞

■【恥づかしき】…シク活用形容詞「恥づかし」連体形

※【恥づかし】…気恥ずかしい

■【に】…内容の格助詞

■【し】…サ変動詞「す」の連用形

■【たまひ】…ハ行四段動詞「たまふ」の連用形

※【たまふ】…尊敬の補助動詞(右近⇒夕顔)

■【て】…単純接続の接続助詞

■【つれなく】…ク活用形容詞「つれなし」連用形

※【つれなし】…さりげない。平気である。そ知らぬふうである

■【のみ】…限定の副助詞

■【もてなし】…サ行四段動詞「もてなす」連用形

※【もてなす】…ふるまう。見せかける

■【て】…単純接続の接続助詞

■【御覧ぜ】…サ変動詞「御覧ず」の未然形

※【御覧ず】…「見る」の尊敬(右近⇒光源氏)

■【られ】…受身の助動詞「らる」の連用形

■【たてまつり】…ラ行四段動詞「奉る」の連用形

※【たてまつる】…謙譲の補助動詞(右近⇒光源氏)

■【たまふ】…尊敬の補助動詞(右近⇒夕顔)

■【めり】…推定の助動詞「めり」の連用形

■【しか】…過去の助動詞「き」の已然形(已然形止め)

  アップ

今回は「られにも注意しましょ♪

「重要古語一覧」もご参照ください。
 

 

――――――――――――――
☆ 本日の古文単語「ものづつみ ☆

――――――――――――――

「…世の人に似ず、ものづつみをしたまひて人に物思ふ気色を見えむを、恥づかしきものにしたまひて、つれなくのみもてなして、御覧ぜられたてまつりたまふめりしか」

 

問)傍線部の意味として最も適当なものを、次の中から1つ選べ。

 

1.内気で遠慮深げでいらっしゃって、

 

2.自分のことをひた隠しにしていらして、

 

3.とても恥ずかしがっていらっしゃって、

 

4.頑固で気むずかしくていらっしゃって、

 

5.自分の失態に対して臆面もなさらず、

 

 

 

「ものづつみ」という言葉自体は、

 

現代語では、ほぼほぼ使いませんよね。

 

 

しかし、「もの」を「つつむ」というニュアンス☆

 

なんとなく、分かる気がしませんかぁ?!

!Σ('◇'*)

 

 

【ものづつみ(物慎み)】

【名詞】

…物事を心の中に包み隠していること。控え目。遠慮。引っ込み思案

 

 *『全訳古語例解辞典(小学館)』より

   

 

こういう古語のニュアンスを、

 

イラスト訳を通して、つかんでいってもらいたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

【解答】…

   

 

【夕顔(第7章)】の一気読みはこちら⇒

【源氏物語イラスト訳】の冒頭はこちら⇒

 

【今回の源氏物語】

「…世の人ものづつみたまひ物思ふ気色見え恥づかしきものたまひつれなくのみもてなし御覧ぜられたてまつりたまふめりしか


 

過去記事リンク

よ(世)

の(格助詞)

に(助詞)

ず(助動詞)

を(格・接続助詞)

し(識別)

す(サ変動詞)

たまふ  

て(接続助詞)

もの思ふ・もの思ひ

けしき(気色)

見ゆ  見ゆ②

む(助動詞)  

はづかし

つれなし

のみ

もてなす

御覧ず

らる(識別)

たてまつる(補助動詞)

めり

き(助動詞)

 

ーーーーーーーーーーー

→今回のイラスト訳はこちら

→今回のイラスト解釈はこちら