源氏物語イラスト訳【夕顔351】世の人に似ず
「…世の人に似ず、ものづつみをしたまひて人に物思ふ気色を見えむを、恥づかしきものにしたまひて、つれなくのみもてなして、御覧ぜられたてまつりたまふめりしか」
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【源氏物語イラスト訳】
「…世の人に似ず、ものづつみをしたまひて
訳)「…世間の人と同じようではなく、控え目にしていらして、
人に物思ふ気色を見えむを、恥づかしきものにしたまひて、
訳)他人に物思いしている様子を見られるようなことを、恥ずかしいことだと思いなさって、
つれなくのみもてなして、御覧ぜられたてまつりたまふめりしか」
訳)平気なそぶりばかりを装って、契りを結ばれ申し上げていらっしゃるようだった」
【古文】
「…世の人に似ず、ものづつみをしたまひて人に物思ふ気色を見えむを、恥づかしきものにしたまひて、つれなくのみもてなして、御覧ぜられたてまつりたまふめりしか」
【訳】
「…世間の人と同じようではなく、控え目にしていらして、他人に物思いしている様子を見られるようなことを、恥ずかしいことだと思いなさって、平気なそぶりばかりを装って、契りを結ばれ申し上げていらっしゃるようだった」
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■【世の人】
■【に】
■【似(に)】
■【ず】
■【ものづつみ】
■【を】
■【し】
■【たまひ】
※【たまふ】
■【て】
■【人】
■【に】
■【物思ふ】
■【気色(けしき)】
■【を】
■【見え】
※【見ゆ】
■【む】
■【を】
■【恥づかしき】
※【恥づかし】
■【に】
■【し】
■【たまひ】
※【たまふ】
■【て】
■【つれなく】
※【つれなし】
■【のみ】
■【もてなし】
※【もてなす】
■【て】
■【御覧ぜ】
※【御覧ず】
■【られ】
■【たてまつり】
※【たてまつる】
■【たまふ】
■【めり】
■【しか】
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女房の会話文は、敬語が多用されます。
今回の文末も、非常に敬語が多用されて、
わかりにくいことこの上ないですね~!
(>_<)
大島訳や今泉訳でも、
解釈が分かれているようですよ;;
(;゚;∀;゚;)
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