【夕顔220-3】古文単語「面影」
GWが終わって、5月病にかかっていませんか?
言ってる間に、すぐに中間考査がやって来ます!
また、5月の全統、7月の進研模試に向けても猛発進ですよ!
源氏物語イラスト訳 重要古語
【古文単語の覚え方】
1.現代語から想像して覚える
2.漢字のイメージで覚える
3.ゴロを利用して丸覚えする
の3つのどれかで覚えます。
今回は、【漢字のイメージ】で覚えましょ♪
【今回の源氏物語】
「なほ持て来や、所に従ひてこそ」
とて、召し寄せて見たまへば、ただこの枕上に、夢に見えつる容貌したる女、面影に見えて、ふと消え失せぬ。
――――――――――
今回出てきた古文単語
――――――――――
■【なほ】…もっと(近くに)
■【持て来(こ)】…カ変動詞「持て来(く)」の命令形
■【や】…呼びかけの間投助詞
■【所】…場所
■【に】…方向の格助詞
■【従ひ】…ハ行四段動詞「従ふ」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【こそ】…強意の係助詞
■【とて】…~と言って
※【と】…引用の格助詞
※【て】…単純接続の接続助詞
■【召し寄せ】…サ行下二段動詞「引き寄す」連用形
※【召し寄す】…近くに寄せる
※【召す】…「呼ぶ」の尊敬(作者⇒光源氏)
■【て】…単純接続の接続助詞
■【見たまふ】…ご覧になる
※【見】…マ行上一段動詞「見る」連用形
※【たまふ】…尊敬の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【ば】…順接確定条件の接続助詞
■【ただ】…ちょうど(副詞)
■【この】…この夕顔の(指示連体詞)
■【枕上(まくらがみ)】…枕元
■【に】…場所を表す格助詞
■【夢(ゆめ)】…(さっきの)夢
■【に】…対象の格助詞
■【見え】…ヤ行下二段動詞「見ゆ」連用形
※【見ゆ】…見える。現れる
■【つる】…完了の助動詞「つ」連体形
■【容貌(かたち)】…容貌
■【し】…サ変動詞「す」連用形
■【たる】…完了の助動詞「たり」連体形
■【女(をんな)】…女。ここでは物の怪の意
■【面影(おもかげ)】…幻影
■【に】…状態の格助詞
■【見え】…ヤ行下二段動詞「見ゆ」連用形
■【て】…単純接続の接続助詞
■【ふと】…ふっと
■【消え失せ】…サ行下二段動詞「消え失す」連用形
■【ぬ】…完了の助動詞「ぬ」終止形
◇ 今回は「ぬ」にも注意しましょ♪
――――――――――――――
☆ 本日の古文単語「面影」 ☆
――――――――――――――
「なほ持て来や、所に従ひてこそ」
とて、召し寄せて見たまへば、ただこの枕上に、夢に見えつる容貌したる女、面影に見えて、ふと消え失せぬ。
問)傍線部の説明として、最も適当なものを一つ選べ。
1.先ほど光源氏の夢に現れたのと同じ容貌をした女の残像が、夕顔の枕元に見えた。
2.まさしく夕顔の枕元に、以前から夢に見ていた女性の姿がはっきりと現れていた。
3.夕顔の枕元にふと現れた女の容貌は、光源氏が夢に見た女とよく似ていた。
4.息もせずに寝ている夕顔の枕元に、顔がうり二つの女が魂を離れたように現れていた。
5.夕顔の枕元には、夢のような美しい容貌の女性が幻のように座っていた。
センター試験でこのくらいの長さの傍線部と選択肢が出てくるのは、
おそらく設問2くらいでしょう。
(。´・∀・)ノ゙
設問2は、基本的には重要古語や文法の知識を問う問題。
つまり、落としてはいけない問題ですよね!
(;゚;∀;゚;)
しかし、最近では、
上のような、長い傍線部で一語一語の解釈を問うような設問が頻出しています。
( ;゚─゚)
【面影(おもかげ)】
【名詞】
①顔つき。おもざし
②まぼろし。幻影
③作品の余情として浮かんでくる情景や情趣
④「面影付(づ)け」の略。連歌・俳諧(はいかい)で、連句の付け方の一つ。故事・古歌などから連想して句を付ける場合、直接は出さずに、それとなくわかるような表現で付けること
※Weblio古語辞典より
「面影」って、現代でも同じイメージで用いるので、
ほとんどの古文単語帳には載ってなさそうですが、
実際の古文でよく出てくる古語なので、
このブログで、きっちりとイメージをつかんでおきましょう!
(●‘∀‘●)ノ"
1.先ほど光源氏の夢に現れたのと同じ容貌をした女の残像が、夕顔の枕元に見えた。
2.まさしく夕顔の枕元に、以前から夢に見ていた女性の姿がはっきりと(×ズレ)現れていた。
3.夕顔の枕元にふと現れた女の容貌は、光源氏が夢に見た女とよく似ていた(△ズレ)。
4.息もせずに寝ている夕顔の枕元に、顔がうり二つの女が魂を離れたように(×ズレ)現れていた。
5.夕顔の枕元には、夢のような美しい(×ズレ)容貌の女性が幻のように座っていた。
「面影」の文脈上の意味を押さえれば、
おのずと選択肢をしぼれますよね!
【解答】…1
「なほ持て来や、所に従ひてこそ」
とて、召し寄せて見たまへば、ただこの枕上に、夢に見えつる容貌したる女、面影に見えて、ふと消え失せぬ。
● 過去記事リンク
■なほ
■持て参る
■来(く)
■こそ
■とて
■見たまふ
■見る
■たまふ
ーーーーーーーーーーーー