母方の祖母のことを思い出していた。
嬉しかったこと、
嫌だったことの、両方。
その中の一つに「おはぎ」がある。
祖母が時々つくってくれたおはぎが
わたしは好きだった。
いつだったかな、私がもう
社会人になってだいぶたった頃
祖母のおはぎを久しぶりに食べた。
あの時、なんとなく感じた、
(これが最後になるかもしれない)
歳を取ると、いろんな事が
億劫になってくるでしょう？
祖母がおはぎを作るのが、
ずいぶん久しぶりだと言っていて
祖母のおはぎは
たぶんこれが最後だろうって
思いながら食べていた、そして
未来、このことを思い出すだろうって
そこまで想像していた。
だからあの時、
(これが最後だろう)って
思っていたから、そのつもりで
味わって、わたしは食べていたから
懐かしいな、食べたいなって
時々思うけど、
なんだか穏やかに、満足している。
あの時、
「これが最後だ」って思って
食べていたから。
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今日が最後の日だ、って思いながら
毎日の時間を大切に、大切に
過ごすといいなって思う。
そうしたら、
祖母のおはぎのように、
ちゃんと満足して、
納得して、思い出すことができる。
それが、
死ぬ時に後悔しないようにする
できることの1つである、
のではないでしょうか。
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【駆け足、自己紹介】
中3の時に自己流で洋服を作る
文化服装学院アパレルデザイン科へ進学。ジュエリーコンテストで、グランプリ賞を受賞
卒業後は、
雑誌、広告用に使う一点物の衣装の道へ本格的に進むために、
その後独立、創作的なネクタイを作る『ネクタイ作家』として、
結婚、出産を経て香港へ移住。香港モチーフを題材にしたbagを
タイへ移住した現在も香港作品を作り続けながら作品のレシピを公
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