親が嫌いな友達と子供が絡んだら?
お読み頂きありがとうございます。私は3人の男の子を育てた元保育士です。子育ての話を中心に様々な日常に起こる事を勝手に考察しています。お付き合い頂けたら嬉しいです。今日は保育園に勤めていた時のお話しです。あるお母さんが「子供が仲良しくしている〇○ちゃんと遊んで欲しくない。」というのです。話しをさらに聞くと「○○ちゃんは仕切りたがり屋で意地悪。我が子はいつも命令されてばかりでいじめられてもやり返せない。見ていていらいらする。〇○ちゃんのお母さんはまったく注意してくれないし。」というのです。確かに、親としてこういう場面ばかり見ていたら、離れて欲しいと思う気持ちはわかります。結論子供の友達の好みを親が言ってはいけない。解説子供の友達が親の好みの友達だけで付き合う、という事はその先もあり得ないから。親も子も合わない人間関係を少しずつ、クリアする力(離れる力も含めて)をつける事が大切だから。そしてその力は子供であっても自分で考えないと本当の力にならないから。では、どうしてもお友達と子供が合わないと思った時どうしたら良いのでしょう?これは1,ポジティブにつぶやく。2,気持を(言う)聞く。3,オウム返し。しかありません。例えば「○○ちゃんとあなたはタイプ、違うよね?」(つぶやきだからセーフ)我が子が「○○ちゃんにこんな事された」と訴えてきた時も会話のチャンスです。「○○ちゃんに、嫌だ、って言えた?」と聞いてみましょう。言えたなら、「気持ちが言えてよかったね。」(気持ちを聞いているからセーフ)と話を引き出す。言えなかったら「なんで、言わないの」(攻撃してるからNG)「そうだよね、言えないよね」「今度は言えるかも」(気持ちを確認しているからセーフ)嫌な事をされている、と思ったら「○○ちゃんと遊んで楽しい?」と聞いてみるのもいいでしょう。子供が「楽しい」と答えたら「それは良かった」とお母さんの気持ちは納めましょう。(思ってなくてもこれが言えたら会話上級者です。)「あんなにいじめられていて楽しいなんて、嘘でしょ?」(ネガティブなつぶやきだからNG)反対に子供が「嫌い」と答えたら「それは、やめて、って言えるようになると、好きになれるかもね」(ポジティブなつぶやきだからセーフ)「嫌いなの?」(オウム返しだからセーフ)子供が小さいときは親が不用意に言葉を発してしまいがちです。子供は覚えていない事は多いですが、小さい時の親の言葉のかけ方がその子の会話の基礎を作ります。他、NG例「○○ちゃんと遊ぶのはやめなさい」(命令になっているからNG)「あんなに意地悪されても楽しいの」(嫌味だからNG)こんな小さな会話ですが、親の好みや不満、怒りを伝える時に言葉のチョイスを少しでも考えてから発するようにすると子離れ、親離れの時とても楽だそうです。親が上から目線で強く命令したり過干渉は子供が大人になった時子供のメンタルに影響する、という研究結果が出ています。でも、いつもこんな風に考えて子供と話すのは疲れると思うお母さんもいるかも知れません。(私もそうでした)親も人間ですから、時には思いきりNGワードを使う事もあります。でも、こんな言葉かけもいいな、って思って頂けたら嬉しいです。