京都桜便り2014 総集編
（八坂塔）
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今年の京都の桜の開花の傾向は、当初は平年並みに推移して、
ソメイヨシノの開花宣言後は一気に進行が早まったと言えます。
ソメイヨシノの開花日は例年（過去10年）よりも１日遅い3月27日で、
満開日は例年よりも2日早い4月2日でした。
この推移は下の図に示すような私が独自に開発した開花インデックスと
よく対応してしていたため、ほぼ予定通り桜を愉しむことができました。
来年もこの桜開花インデックスで予想していきたいと思います。
（知恩院友禅庵）
さて、今年の桜記事のラインアップは次の通りです。
2014年桜関連記事
スナップ集
見頃速報
データ分析
（佐野邸）
今年の京都の桜でひときわ注目された桜と言えば、
西山の十輪寺にある業平桜（なりひらざくら）であったかと思います。
ひなびた寺の回廊と庭を覆うように風流に咲く珠玉の名桜に
訪れた方々は深い感銘をおぼえられたのではと推察する次第です。
手入れの行き届いた優美な枝降りは、
これぞ「京都の桜」といえる傑作であると思います。
ところで、十輪寺は在原業平が隠棲した寺として知られています。
古今和歌集には、在原業平が詠んだ次の歌がセレクトされています。
「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」
この歌の意味は
「世の中に桜がなければ春をもっとのどかに過ごせるのに」
というもので、在原業平が生粋の桜ファンであったことを示すものです。
この季節において、この歌は私の公式テーマソングにもなっています（笑）。
いくつもある愛くるしい桜のもとに訪れてじっくりと鑑賞させていただくのは
最高の贅沢であると思っています。
ただ、私が桜鑑賞において、もう一つ重視しているのは、
そのような愛くるしくて仕方がない桜を
アルフレッド・ヒッチコック監督の「たかが映画じゃないか It's only a movie」
という言葉のように「たかが桜じゃないか」と考えることです。
という言葉のように「たかが桜じゃないか」と考えることです。
桜はパッと咲いてパッと散るものです。
鑑賞した時の桜の状況や環境のシチュエーションがどのような状況であれ
一期一会として受け入れ、桜ラヴァーとして
常に身の程にあった視線で桜を純粋に愉しむことを心がけています（笑）。
オタクじみた桜ハンターみたいな見方は絶対にしたくありません。
もちろん、粋な在原業平については、
桜ラヴァーのスタンスで桜を愉しんでいたものと信じています。
昨今の移り変わりを示したいと思います。
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
花つきに去年とはそれほど大きな違いは認められませんが、
中央部では少しだけ勢いがあり、向かって左側はやや花つきが悪いような
気もしないではありません。
いずれにしてもドラマティックな復活を強く願う次第です。
さて、桜の季節もほぼ終わり、
これからは春の花や新緑が美しい季節になりますね！
新しい季節の到来を祝福し、京都桜便り2014を終えたいと思います。
最期の最後になりましたが、
今年も多くの方々に京都桜便りをご覧いただきまして
誠にありがとうございました。
ここに深く感謝いたします。
京都の桜 過去データ集
[京都桜便り2013 プロローグ]
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京都の桜 過去総集編