京都桜便り2013 総集編
（佐野邸）
今年の京都の桜は、他の地域と同様に開花の進行が早かったですが、
東京のような記録的な早さというわけではなく、
開花はぼちぼち早いといったところでした。
ただし、満開になったのは3月中であり、
これは過去に照らし合わせてみて最も早いレベルでの満開といえます。
下の表は、気温が最も低い2月1日から0℃を超過した日平均気温を
累積していった値を示したものです（2001年以降）。
平均的に見ると、この指標値が364℃付近で京都の桜は開花し、
462℃付近で満開になります。
今年はやや気温の高まりよりも早めに開花していることがわかります。
また、開花日から満開日までの平均日数が9.7日（今世紀）であることから
考えれば、今年は8日だったので2日程度短い桜の命であったと言えます。
ところで上記の桜の開花・満開予測、今のところ、誤差の標準偏差は、
開花の場合に2日程度、満開の場合に3日程度です。
桜の開花予測の精度をさらに上げるためには、
おそらく日照量などのデータを含めた多変量解析が必要かもしれません。
今後の課題です（笑）
さて、今年の桜記事のラインアップは次の通りです。
2013年桜関連記事
スナップ写真
速報
[京都桜便り2013 速報3/23（洛中東部＆洛東）]
[京都桜便り2013 速報3/23（洛中西部＆嵯峨野）]
[京都桜便り2013 速報3/24（醍醐の花見～！）]
[京都桜便り2013 速報3/26（花冷え)]
[京都桜便り2013 速報3/29（山桜とソメイヨシノがボチボチきてます）]
[京都桜便り2013 速報4/04（八重紅枝垂れが満開！）]
データ分析
最後に今年も、京都のシンボルでもある祇園枝垂れ桜の
昨今の移り変わりを示したいと思います。
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
衰えを見せた祇園枝垂れ桜が2011年の大規模な剪定によって
やや回復を見せていましたが、
今年の写真を見る限り、2011年、2012年には花がついていた右上の部分と
左端の部分に花がついていないことがわかります。
今年の気候が要因で花が一時的についてないのであればよいのですが、
これらの部分については、2012年の写真を見ても
やや花つきが悪かった兆候が見られることから、やや心配なところです。
なんとか東寺の岩手の桜のような勢いを取り戻してほしいところです。
最期の最後になりましたが、
今年も多くの方々に京都桜便りをご覧いただきましてありがとうございました。
ここに深く感謝いたします。
京都の桜 過去データ集