皆さま、おはようございます！
昨日は毎年恒例となった、JR春のダイヤ改正の日でした。
JR北海道では今回、１日の乗車客数１人以下を理由に
10駅が廃止されましたが、まだまだ安心来ません。
同様の乗車客数の駅が、他にもまだ40弱もありますからね。
昨年８月に訪れたこちらも、そんな駅のひとつでしたよ。
根室本線（花咲線）初田牛（はったうし）駅です！
駅周辺の人口の少なさが、
これら駅の乗車客数が低い最大の理由なのですが、
初田牛駅の場合、特にその傾向が強かったように感じました。
だってですね、駅周辺は雑木林しかなく、駅前に立っても民家は見えず。
いやいや、駅前だけではなくて、
駅に辿り着くまでの道路周辺も民家がないのですよ。
多分、昔はここにも集落があったのだと思いますが…
ちなみに昭和58年時点での乗降者数は１日に４人、
乗車客数に当てはめると２人/日でした。
現在はさらに低くなって乗車客数は０人（1人未満）とか。
今回のダイヤ改正でよく持ちこたえた…と感心してましたけど、
次回のダイヤ改正、大丈夫かしらね？
それじゃ初田牛駅は秘境感が漂う駅かと思うと、意外にそうではなくて、
ホームに立つと目の前を道道142号線が横切っていて、
クルマが頻繁に行き交っているのです。
ただし、道道側と駅を結ぶ通路はなく、
駅に入場するには大回りしなければなりませんの。
とにかく不思議な立地に思えた初田牛駅でしたよ。
駅舎に入ります。
初田牛駅は大正９年に開業した長い歴史を持つ駅でしたが、
先にも書きました通り、国鉄時代から利用者数が僅少だったために
木造駅舎は早々に建て替えされて、
昭和50年代初頭には、現在のプレハブ駅舎に代わったそうですよ。
待合室の中を覗く。
左側に出札窓口らしきモノが見えますけど、
ここは保線作業員さんの事務スペースがあったようですね。
初田牛駅は駅舎が建て替えされる以前の昭和46年に無人駅化されました。
初田牛駅駅は単式ホームが1本あるだけの棒線構造の駅でした。
…と初田牛駅を眺めていたら、突如雨が降り出したのです。
この日はレンタカーで移動してましたが、
台風の直撃でコンビニで買った傘を既に２本ダメにしており、
時間つぶしに待合室の中で、
帯広駅前で買った花咲ガニを食らいつくことにしました。
ちなみのお値段は一杯500円（規格外の小さなやつをボイルしたもの）なり。
花咲線沿線は本当に美味いものだらけですよ。
待合室には訪問者が記帳する駅ノートがありました。
秘境駅ブームが起きてから初田牛駅に訪れるファンも増えたようですけど…
訪れた人の多くが車、もしくはバイクを利用して来たっぽく。
初田牛駅は一部の普通列車が通過するために
停車する列車は１日わずか４往復のみなのです。
列車で訪れるにはハードルが高い駅ですのよ。
この壁の落書きのヌシはチャリダーらしい。
20年前に書かれた落書きですが、ヌシは中二病は治ったのか？
マリン（自転車）は今でも元気なのか？
JRのポスターにも落書きが！
…と思いましたら、こちら、
JR北海道公式のキャラクター・モジャくんだそうです。
JRにこんなキャラクターがいたこと、知りませんでしたよ。
ネットで画像検索したら出てくるわ出てくるわで。
DMV試作車にもイラストが描かれていたみたいですね。
花咲ガニを食べ終えて初田牛駅を後にしました。
将来、初田牛駅の思い出はなに？…と問われることがあれば、
自分は花咲ガニを食べたことかな？
駅名に「牛」の字が付きますけど、牛の姿などなく
ただひたすら原野が続く中にある初田牛駅でした。
もう一度言いますけど、何でこんな場所に駅が出来たのだろう？
初田牛駅（平成28年８月29日）
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