皆さま、おはようございます!
今朝は、先月訪れた花咲線の西和田(にしわだ)駅ですが…
まずはこちらの航空写真をご覧ください。
昭和53年に撮影された写真ですが、何かが写ってるのに気付きましたか?
駅の向かいの森林の中に薄っすらと写る線路の跡が…。
実はこれ、蒸気機関車や除雪車の向きを変えるためのデルタ線でして、
大正9年に根室本線が開通した際に、
西和田駅が終点だったために、設けられた線路なのでした。
根室本線から蒸気機関車が消え、
デルタ線が廃止されてからも久しいのですけど、
グーグルマップを見ると、どうやら今も形跡が残ってるっぽく…
デルタ線の廃線跡が見れるのではないかと思い、
ワクワクしながら西和田駅にやって来ましたよ。
それにしても、この日の天気の悪いことときたら…
雨は止んでいるのですが霧がひどく、
日中もライトの点灯なしでは車を走らせることが出来ない状況です。
あるのは牧場と数軒の民家だけ。
確かこの辺りに西和田駅があるはずなのですが…
ありましたわ!
奥に見える廃貨車が西和田駅です。
昭和59年に無人駅化されたら木造駅舎は解体され、
ダルマ駅に代わっちゃったみたいですね。
こちらが西和田駅の待合室、
JR北海道ではお馴染みの、車掌車・ヨ3500の改造品です。
塗装パターンは今年3月に廃止された花咲駅と一緒か。
おっ、尾灯が残ってる!
まるで、「俺は昔、線路の上を走ってたんだぞ」と
自己主張しているように見えるのは自分だけかしら?
昭和61年の建物財産標も付いてましたよ。
これが付いてるダルマ駅って意外に珍しいかも。
ちなみに昭和61年はここに待合室が設置された年号ですが、
車掌車そのものの製造年は昭和30年前後かと思われます。
中は意外にこざっぱりとしてましたよ。
駅ノートが見当たりませんでしたけど、
西和田駅はファンに人気がないのでしょうかね?
国道のすぐそばにあるから秘境駅ってわけではなさそうだし…
1日の乗車客数が1人、この数字だけは秘境駅クラスなのですが。
ちなみに奥に見えるのは便所ではなく、物置ですので念のため。
さてさて、肝心のデルタ線の様子ですが…
西和田駅は単式ホームが1本あるだけの棒線駅で、
駅の北側・根室駅方向にあったはずです。
赤い矢印の先のこの辺りかな?
雑草の中を突き進む気満々で、西和田駅に来た自分だったんですけど…
自分が訪れたこの日は、一年を通して一番雑草が生い茂ってる時期。
この中に入っていくなんて絶対に無理無理。
雑草が自分の背丈以上に育ってますもん。
しかも前日は雨で、草の葉っぱはビショビショです。
軟弱者の自分は雑草を見て満足して帰ってきちゃいました。
最後にグーグルマップの西和田駅も挙げておきます。
これを見ると、デルタ線の駅舎側の線路は今でも残っているっぽいのですが…
雑草の中に入って泥だらけになるのもそうですけど、
熊に間違えられて猟銃で撃たれるとか、そっちの方が心配だったりして。
西和田駅(平成28年8月29日)
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