皆さま、おばんです!

 

8月にJRの最東端路線である花咲線を旅した時のことです。

同線は列車が1日に6往復(区間列車を除いた本数)しか運行されていないため、

レンタカーを利用して駅を周ったのですが、

その途中で思わぬモノに遭遇しちゃいました。

そのモノは、こちらの駅の近くにありましたの。

花咲線・落石駅

根室本線(花咲線)落石(おちいし)駅です!

大正9年、根室本線(当時は釧路本線)の開通に併せて開業した駅でした。

 

どことな~く、洋館ちっくな造りの落石駅。

昭和61年に無人駅化されたとのことで、

現在の駅舎は無人駅化後に建て替えされたモノかと思いましたら

開業当時からの駅舎を真っぷたつにし、

残った待合室を改装したモノだったみたいですね。

ピッカピカの駅名標にすっかり騙されましたわ。

花咲線・落石駅

 

中は外観ほど大改装はされず、昔ながらの佇まいです。

道内にある木造駅舎ではよく見かける光景ですよね。

花咲線・落石駅

 

落石駅は列車の行き違いが可能な相対式ホーム2面2線構造。

これより根室駅までの区間は棒線駅が続きますので、

日本最東端の列車交換駅ってことでFA?

花咲線・落石駅

花咲線・落石駅

 

花咲線では行き違いが可能だった多くの駅が

ダルマ駅(廃貨車を利用した待合室を持った駅)に変った中で、

落石駅は古くからの木造駅舎を持つ貴重な駅でした。

花咲線・落石駅

今回はスルーしちゃいましたけど、

落石駅‐昆布盛駅間近くの海岸線には、トーチカや

旧逓信省が管轄した落石無線局跡などの戦争遺産が残っているそうですよ。

次回、落石駅を訪問する際はぜひ立ち寄ってみたいですね。

 

さてさて、冒頭に書いた落石駅近くで見つけた思わぬモノですが…

花咲線・落石駅

 

強風の中でグルングルン回っている風力発電機…ではなくてですね、

道端でこんな廃貨車に出くわしたのです。

花咲線・落石駅

パッと見た感じ、全国どこにでもある廃貨車を利用した倉庫に見えますけど、

問題は、車体に描かれた白線ですの。

 

鉄道車両には、工場で製造された鉄道部品を

車両基地に輸送するための配給車と呼ばれる事業用車両があり、

一部の貨車は配給車の代用車として利用されていたのです。

その場合、一般の貨車と識別するために

車体に白線と「配給車代用」の文字が描かれていたのですよ。

この貨車も白線が巻かれていて、雰囲気的にそれかと思いましたが、

配給車代用の白線はもっとキレイに描かれていたような気が…

 

そこで貨車に近づいてみると…

花咲線・落石駅

「配給車代用」の文字と「資材センター」、

それに札幌鉄道管理局管轄の車両を示す「札」の文字が!

配給車代用で間違いなさそうですね。

 

常備駅は東札幌駅か…

花咲線・落石駅

東札幌駅は国鉄と運命を共にして昭和61年に廃止された駅。

ということは、この廃車体はここに30年近くも置かれてるってことかな?

 

車番はワム61176だったようです。

花咲線・落石駅

形式はワム60000、配給車代用としてはポピュラーな形式でした。

 

で、旅を終えてから、何気なくこの車番をネット検索してみたのですけど…

 

!!!

 

花咲線・落石駅

 

なんと、河合商会のNゲージモデルの

プロトタイプになった車両だったんですね、ビックリ!

実物と模型を比べても表記はまんま一緒、間違いないです。

花咲線・落石駅

お手元にこの模型がある方、

細部を確認したけりゃ実物がありますので落石駅にぜひ!

 

 

訪問駅リスト(JR線)

根室本線(花咲線)

 

↑(釧路駅方面)

東釧路駅(平成28年8月30日)

武佐駅(平成28年8月30日)

別保駅(平成28年8月30日)

上尾幌駅(平成28年8月30日)

尾幌駅(平成28年8月30日)

門静駅(平成28年8月30日)

厚岸駅(平成28年8月29日)

糸魚沢駅(平成28年8月29日)

茶内駅(平成28年8月29日)

浜中駅(平成28年8月29日)

姉別駅(平成28年8月29日)

厚床駅(平成28年8月29日)

初田牛駅(平成28年8月29日)

別当賀駅(平成28年8月29日)

落石駅(平成28年8月29日)

昆布盛駅(平成28年8月29日)

西和田駅(平成28年8月29日)

東根室駅(平成28年8月29日)

根室駅(平成28年8月29日)

 

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