【夕顔22-3】古文単語「かたほなり」
源氏物語イラスト訳の重要古語です
古文単語でよく出題されるのは、
1.古典特有語
…現代にない古語。
2.古今異義語
…現代と意味の異なる古語。
3.死語的現代ワード
…受験生世代はホボホボ使わない語。
…ですが、今回の古語は、
現代にも通じる、教養的古語☆
はい、ではいってみましょぉ~♪
٩(๑•̀∇•́๑)و
【今回の源氏物語】
かたほなるをだに、乳母やうの思ふべき人は、あさましうまほに見なすものを、まして、いと面立たしう、なづさひ仕うまつりけむ身も、
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今回出てきた古文単語
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■【かたほなる】…ナリ活用形容動詞「かたほなり」の連体形
※【かたほなり】…不出来である。未熟だ
■【を】…対象の格助詞
■【だに】…~でさえも(類推の副助詞)
■【乳母(めのと)】…乳母
■【―やう】…~のよう
■【の】…連体修飾格の格助詞
■【思ふ】…大切に思う
■【べき】…当然の助動詞「べし」の連体形
■【人】…人
■【は】…提示の係助詞
■【あさましう】…シク活用形容詞「あさまし」連用形のウ音便
■【まほに】…ナリ活用形容動詞「まほなり」の連用形
※【まほなり】…完璧だ
■【見なす】…思い込む
■【ものを】…逆接の接続助詞
■【まして】…まして
■【いと】…とても
■【面立たしう】…シク活用形容詞「面立たし」連用形のウ音便
※【面立たし】…光栄だ。晴れがましい
■【なづさひ】…ハ行四段動詞「なづさふ」の連用形
※【なづさふ】…なれ親しむ
■【仕うまつり】…ラ行四段動詞「仕うまつる」の連用形
※【仕(つか)うまつる】…謙譲の補助動詞(作者⇒光源氏)
■【けむ】…過去の婉曲の助動詞「けむ」の連体形
■【身】…わが身
■【も】…強意の係助詞
◇ 単語の意味と文法的説明です。
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今回の古文単語 「かたほなり」 ☆
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さあさあ、受験生の皆さ~ん☆
勉強がんばってますかぁ?
♥-(´ε`● )
春休みのこの時期は、
まだまだ1年もあると思って
ちょっと余裕こいたりしてしまいますが…
この時期に、ゆったり過ごしてる人と、
他の受験生よりちょっと頑張ってる人とでは、
来年度の合否が違ってきますよ~!
ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ
今回の「かたほなり」☆
古語辞典では、
大きな赤太字でしっかり載ってますし…
ゴロ565では、
片方じゃ 未熟だ!
ってなゴロ合わせで…
【形容動詞:ナリ活用】
…未熟だ。不十分である
*『学研全訳古語辞典(Webilio古語辞典)』より
こういう古文特有の古語が、
大学入試でもよく問われるんですよね。
ただ、単語帳で丸暗記するばかりでなく、
源氏物語の生きた文章に触れて、
イメージとともに理解していったほうが
単語のニュアンスがすっと入ってきそうです。
かたほなるをだに、乳母やうの思ふべき人は、あさましうまほに見なすものを、まして、いと面立たしう、なづさひ仕うまつりけむ身も、
● 過去記事リンク
■なほ
■さて
■こそ
■も
■わろし
■わざ
■のたまふ
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