【夕顔22-2】同志社対応☆「だに」問題☆
源氏物語イラスト解釈です
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今回の源氏物語
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かたほなるをだに、乳母やうの思ふべき人は、あさましうまほに見なすものを、まして、いと面立たしう、なづさひ仕うまつりけむ身も、
訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆
夕顔22のイラスト訳はこちら
では今日も、一気に行ってみましょぉ~♪
ヽ(○・▽・○)ノ゙
これまでのあらすじ
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏。
ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻です。源氏が新たな恋人、六条御息所の所に通っていた夏の頃の話。源氏の従者である惟光の母は、光源氏の乳母でもありました。この乳母が病に臥して尼になったため、源氏は五条まで見舞いに出かけます。その家の門が開くのを待つ間、光源氏は夕顔の花が咲く、わびしいたたずまいの隣家に目をとめます。その花を一房取ってくるよう従者に命じると、その隣家から女童が出てきて、これに花を載せて持って行くようにと、香をたきしめた扇を差し出しました。それから、尼となった大弐の乳母を見舞います。
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☆ 同志社対応 ☆ 「だに」問題 ☆
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古文がややこしいのは、
一文がめっちゃ長かったりするところですよね~
(°Д°;≡°Д°;)
今回の部分も、まだまだイラスト訳が続く、
文章の途中ですが…(;^_^A
せっかく「だに」が出てきたので、
同志社対応問題をやってみましょう♪
ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ
かたほなるをだに、乳母やうの思ふべき人は、あさましうまほに見なすものを、まして、【 X 】。
問)空欄【 X 】に入る内容として最も適当なものを次の中から選べ。
1.自分がお世話した君がこの世で名高い光源氏だということで、いっそう晴れがましく誇り高く思われる。
2.自分のような身分の低い者が、光源氏を親しみ深くお世話したということで、なおさら恐縮している。
3.光源氏の乳母ということで、すべての俗世の辛さが拭い去られるような幸福感を味わっている。
4.世にまたとないほどの美貌の持ち主である光源氏に見初められて、もはやこの世に未練はないと思っている。
5.光源氏の乳母であったことが懐かしく、まだ心残りが多くて死出の道には旅立てそうにないと思っている。
類推の「だに」が出てきたら、
関関同立では、よく入試問題として出題されます。
(°Д°;≡°Д°;)
出題パターンは、
1.「だに」の文法的説明
2.「だに」を含んだ部分の口語訳
3.「まして」以下類推部分の内容説明問題
他にも多様に出題されそうです。
もちろん、こんな構文で書かれているということは、
作者の主張(強めたい部分)のはずなので、
しっかり内容を押さえておくと、
本文合致問題にも対応できます☆
(・ω<)
【副助詞】
①(最小限の限度)せめて~だけでも
②(類推)~でさえ
*『学研全訳古語辞典(Webilio古語辞典)』より
解答…1