難しくない経済論-国定信用貨幣論と機能的財政論- | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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経済論は難しくない!

 経済学などを触ってみて「む、難しい・・・」と思われる方は沢山おられると思います。特に主流派の新古典派経済学はやたらと数字、モデル、難解な説明がてんこ盛りで「比較優位論!マンデルフレミングモデル!ワルラスの均衡!」と意味がわからない呪文がたくさん出てきます。

 しかしながらこれらは全て「単なるハッタリ」だとしたら?そうです、経済論なんて難しくないんです。本当は。

 

 筋トレにも様々な理論があるのですが、基本は「10回程度で限界になるマックスの運動」を数セットして筋繊維を壊し、そして48時間~72時間、タンパク質を取りながらたっぷりと回復させる、というのがセオリーです。経済だって「結構単純」なんですよ?

経済の基礎の基礎、お金の話

 お金ってなんでしょうね?いつも使っていて目にしているはずなのに、実はあまりお金の本質というのは理解している人がいません。経済学者もびっくりすることに理解していません(笑)

 

 すごく簡単に言ってしまえばお金とは「政府が発行する借用書の一部」です。他にも国債という借用書も発行しています。「え?紙幣は日銀が発行していて、日銀は独立性がどーのこーの」って?

 そんなややこしいことは抜きに「日銀と政府は一体である」と考えるのが「統合政府」という考え方になります。

 実際に安倍政権が「金融緩和」を掲げましたが、実行したのは日銀でしたでしょう?つまり現実的にはこの統合政府という考え方が実態なのです。

 

 とすると?政府はお金という借用書を発行する主体であり、そして国債も政府の借用書なのですから、実は「クニノシャッキンガー」とやらは、政府が政府から借りている(!!)という話になるのです(!!)

 そして「政府が政府から借金する」ということが可能なのは、日本の供給能力が担保しているというわけです。つまり皆さんの労働ですね。

 

 貨幣も国債も円というものの「一形態」に過ぎず、両方共政府が発行している、従って理論的には無限に発行できると覚えましょう。

 すごく説明を端折っていますが、これが「国定信用貨幣論」とか「MMT(モダンマネーセオリー)」と呼ばれる「現代の貨幣論」です。

 実は日本の経済学者の殆どは、この「現代の貨幣論」を知らなくて「200年前の貨幣論」に依拠しているのです。

 

 自然科学でいえば未だに錬金術を研究してるようなものですね(笑)

状況によって経済政策は変わる

 上記で「理論的にはいくらでも国債やお金は発行可能だ」と書きました。しかし無限に発行すれば当然ながらインフレになりますし、発行しなさすぎればデフレになります。この場合「発行して政府が使う」という前提条件は了解しておいて下さい。

 お金は発行しても使われなければ「何の効果もない」のです。

 

 政府がじゃんじゃん国債やお金を発行して仕事を増やしたとしましょう。これは「財政出動で需要を増やす」と経済では表現します。

 仕事が増えると供給能力が追いつかなくなります。とするとインフレになる。さらに仕事(需要)を増やすともっとインフレになる。極端にもっと増やすと弊害のあるインフレにまで発展するでしょう。

 従って政府が「どれだけ国債やお金を発行できるか?使えるか?」は「インフレに制約される」となります。

 

 つまりインフレの逆のデフレの現在、政府はむしろどんどん使いなさい!という訳です。そしてインフレになったら増税なり緊縮財政で引き締めれば良いという訳です。

 これを経済用語で「機能的財政論」と言います。

 

 少し現在の状況について言及すると、現在はデフレ再突入しておりますが、相変わらず政府は「緊縮財政!増税!」とかやっているわけで、これは風邪を引いたときに水風呂に入るようなものです。そら悪化するわ・・・と。

 他にも「社会保障費が年々増えるので、増税やむなし!」なんてもっともらしいことを言う「おバカ有識者」は沢山いますが、社会保障費の伸びはせいぜい年間1兆円程度という「微々たるもの」です。

 日本経済が年間にわずか1%成長するだけで、十二分にまかなえますし、そのためには政府が「投資」をしなけりゃならないわけですが、今はどんどん政府が投資を減らしています。

 

 要するに成長期の子供にご飯を与えないで「身長が伸びない!大変だ-!もっとご飯を少なくしなきゃ!」という誠に狂ったことをしているわけです。日本経済に対する虐待ですよ、これほんま。

実体経済と金融経済

 最後に1つ。これさえ理解できればもはや経済なんぞ8割理解したに等しい!のです。よく「今は日経平均が高いから景気は良いんでしょ?」なんて話も聞きますが、それは嘘です(笑)

 

 経済は実体経済(商品市場)と金融経済(株や先物など)に分けて考えないといけません。金融経済とは端的にいうと「借用書と借用書を取引する市場」であり、何も生み出しておりませんので、いくら借用書の値段が高くなろうが、我々庶民にはほとんど関係ありません。

 むしろ金融経済はギャンブルと一緒。ギャンブルでも胴元や親が一番強いように、金融経済では金持ちが有利。我々庶民が手を突っ込んでも、ほとんど負けるでしょう。

 

 多くの国民が庶民であるのですから、実体経済こそが大事にされるべきものであり、金融経済はあくまで実体経済の潤滑油、従者であるべきなのです。

 この主従関係の逆転が「格差の拡大」といった現象に現れているわけですね。

 

 さらにもう少しだけ言及しましょう。金融経済は100%どこかでクラッシュします。そして実体経済の足を引っ張るわけです。

 日経平均がいくら上がっても、実体経済に対する影響は殆どないのですが、一度金融経済がクラッシュすると実体経済に深刻な影響が広がるという、まことに厄介なものが金融経済なのです。

今の日本に必要な経済政策

 論じてきたように当然ながら今の日本には、財政出動と国土や技術や様々なものに対する投資こそが必要です。なにせデフレですから。

 日本政府やら大新聞が「プライマリーバランス!財政健全化!」とか狂ったことを言っておりますが、論考したように「日本に財政問題など存在していない、従って財政健全化などする必要すらない」のが現実です。

 

 いやいや、むしろデフレという状況を考えると市場が「政府の投資、支出が足りない!」と判断しているのです(!!)

 支出は例えば社会保障の充実や、もしくは消費税減税、防衛費の大幅増額、研究開発費の補助、学費の政府負担、インフラ整備や国土への投資等々。いくらでも需要はあるのです。

 

 チームジャパンで豊かな国造りをするためにも、財政健全化やプライマリーバランスという「間違ったプロパガンダ」を打破しないといけません。

最後に

「でも財政出動しようっていう政党もないし・・・」と言われると思います。ごもっとも。しかしですね、世論が求めないから、そういう真っ当な政党がないのですよ。

 改革!とか言っとけばころっと騙される人ばかりだから、政治家は改革!と言い続けるのです。デフレには財政出動!という「当たり前の経済論」を広めなきゃなりません。

 

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本日の男の料理 鰹のたたきの漬け丼

 私、料理ブログも読者登録してたりするのですが、このまえ旨そうなマグロの漬け丼が掲載されておりまして・・・こらたまらん!というわけで、全く同じというのも芸がないので鰹のたたき漬け丼を作ってみました。

材料

  • ご飯
  • 日本酒
  • 醤油
  • わさび
  • にんにく

調理手順

  1. まずは漬けたれを作ります。日本酒を鍋で熱してアルコールを飛ばし、火を消したら同じ量の醤油を入れて粗熱を取ります。漬けたれはボールか何かに移します。
  2. 鰹の皮の面だけ、テフロンのフライパンで20秒ほど焼きます。焼き霜ですね。表面が焼けたら氷水に入れて粗熱を取り、キッチンペーパーで水分を取って刺し身状に。1に刻んだにんにくと鰹を入れて冷蔵庫へ。15分~30分ほどで漬けになります。
  3. 葱は小口切りに。丼にご飯をよそって2のタレをかけて、鰹をのせて葱、わさびを添えたら出来上がり!

 鰹は常温だとやや生臭みが出ますので、冷蔵庫で冷やしながらタレに漬けるのがコツです。生臭みが気になる方は玉ねぎやにんにくスライスなどを添えましょう。

 サーモンでもこの方法で漬け丼に出来ますよっと。

 

 ところでサーモンや鮭は赤身魚ではありません。知ってました?実はあれ、白身魚に分類されるのだそうで。赤身と白身の違いは「血合いがあるか?殆ど無いか?」の違いなんだそうですよ。

 

 画像の吸い物は鶏のささみ、舞茸、揚げたおナスの吸い物です。舞茸出汁出過ぎ・・・・。きのこ類は吸い物にするときは、別でさっと茹でて具にするべきですね(笑)

 せっかくの鰹出汁が舞茸に侵食されました(笑)

 

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