「そうだ樹海、行こう」  ┏( ^o^)┛ 三 樹海
その大規模な養豚場の廃墟は根釧国道を走っていて見つけた。規模が大きすぎて全体像を捉える写真を撮ることができなかった。

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豚を飼っているので、柵が全体的に低い。経過した時間が長いため、牧場特有の臭い(酪酸臭等)などは一切しなかった。

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まるで爆撃を受けた後のような、惨い崩壊ぶりだ。雪の重さで、廃墟の倒壊スピードはかなり速い。

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事務所跡。従業員のくつろぎスペースだったのだろう。お茶を飲みながら同僚と世間話をしていた姿が目に浮かぶようだ。

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4号豚舎。「号」ではなく、旧字体の「號」が時代を物語る。

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伝染病の蔓延に気を使うのは今も昔も変わらない。豚の体温は人間とほぼ同じため、病原菌の感染もしやすく、気をつけなければならない。最近、豚インフルエンザなどが話題になったのも同じ理由だ。

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「一点透視図法」というのを昔、学校の美術で習っていたような気がする。

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サイロ。えさのとうもろこしでも入っていたのだろう。

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崩壊した建物。

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天井。重い雪を支えられるようにトラス構造だ。

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崩壊した屋根と、太陽の光が生み出した異次元空間。

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円筒形の豚舎もあった。こちらの建築年代は比較的新しいようだ。

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天井がまばらに残り不思議な風合いを出している。まるで墜落した宇宙船を内側から見ているようだ。

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青空には巻雲がわずかだけ出ていた。

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獣魂碑。きっと年に数回は慰霊祭も行われていたのだろう。おいしい肉が食べられるのも、命を失ってくれる生き物がいてくれるおかげ。冥福と感謝の念を抱いて、そっと手を合わせた。

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従業員の宿舎らしき建物の近くには、子供の遊具がそのまま放置されていた。

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さようなら。またいつか。