「広報卓越者になる法」「記事は歴戦の勇士」
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 『広報卓越者になる法』 今日のテーマ:「記事は歴戦の勇士」 2010年5月16日(日)■□■□■□■□■□■□■□■□■□■誇るべし 記事はエリート勝ち残る 歴戦の勇士名誉の勲章メディアはソフト産業といえるが、「メーカー」でもあります。記者の取材は、いわば原材料の仕入れ。それを使って物を造ることは原稿を書くこと。その後のデスクや整理部はそれぞれ、加工・検査工程ともいえます。校閲部で最終検査を終えれば、大量生産(印刷)し配送となるのです。各メディアは、記事の迅速性や独創性によって部数や視聴率競争に打ち勝つ必要があるので、より優れた原稿を目指して独自のニュース素材を欲するものですが、そうして苦心した原稿でも、実際に世に出る迄には各段階で競争があるのです。他の原稿と比較され、報道価値が認められなければ記事として取り上げられないまま、没となるのです。すぐ採用される幸運な原稿もあるのですが、内容がよくてもスペースとの兼ね合いや突発的な大ニュースのために不幸にも没にされるものもあるからです。従って、報道される記事やニュースは、激戦を勝ち抜いたエリートであり「歴戦の勇士」なのです。またその価値が客観的に認められた「名誉の勲章」でもあるのです。『孫子』も「彼を知り己れを知れば、百戦して殆(あや)うからず」と情報の重要性を強調しています。卓越者を目指す者には、秀逸の勇士を見出し、高位の勲章をいかにライバルより多く輩出するかが永遠のテーマであり、競争に勝利する確かな道程です。「“真面目(まじめ)”とは“真(しん)の面目(めんぼく)を発揮する”こと。それは八をするにも常に十の力をもって当たる覚悟で臨む全力的生活であり、力の完全充実である。人間もこうした態度の爽快さを会得しない間はまだ真に人生の本格的な快味を会得したとはいえない。力はいったん決心と覚悟さえ立てばあとから無限に沸いてくる」(『終身教授録』森信三)