身体の切り売り


覚悟の上で身体の切り売りをするのは、先ず行き先がどうなるかは、一応承知の上でやる事だから已むを得ないとしても、広い世の中には自分の身体の切り売りとも気付かないで、日々血を流し、膿をためて平気で暮らしている人があります。


世間普通の人間ではなく、どん底に堕ちてしまったからこんな厳しい肉体労働をしているのだ・・・と、うそぶいていても自分にそぐわない仕事は長く続くものではありません。


人間の日々の労働というものは、生活の為に金が目的で働かざるを得ない場合が殆ど全ての仕事でありましょう。さもなくば、誰もがもっと楽な仕事をするに違いありません。


せめてその中でも、身体を十分に使いかつ自らの頭脳を使い、つまい自分の知恵と工夫でその仕事を自らの独創力を生かして使うことに付きます。


                【山見博康】