□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
『広報卓越者になる法』
今日のテーマ:
トヨタを自分のことに置き換えよう
2010年2月27日(土)
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
「一日一生」とは古人の言葉ですが、私達は朝小さな生を受け、日中に活動して、寝ると共に小さな死を迎えます。
赤ちゃんはハダカで生まれる。富みも貧しきも隔てはない。母親からお乳を飲み成長。親や先生の教育によって次第に生活習慣を覚えて成人。社会人としての規範・法令・慣習、人としてのあり方・倫理観を身につけ、TPO(時・所・機会)を考えつつ、服装を整え、適切な態度をとります。
会社もある商品・サービスを基に起業し、売上げ、利益を得て生きます。
法人と呼ばれ、法令を順守し、企業倫理に沿い経営します。
「PRとは、適切な情報交通で“善”に向かって会社を司(つかさど)り、真の会社に
する」ことが本質です。何が起きても第一義的に、「To be good」(いかに善く
あるべきか)を考え、次に「To do good」(いかに善く行うべきか)を実行する
のです。この順序を決して間違えてはなりません。なぜ「司る」のか? 統率・統括には「倫理」や「徳」が要る。“経営とは情報を司る”ことなのです。
ところが過度の厚化粧は、人であれば自分の詐称であり、会社であれば書類の改竄(かいざん)や更には粉飾決算で偽装となります。逆に過度の薄着は情報漏洩と同じです。どこまで見せるか隠すかに会社の有り様が露わになるのです。
今回 世界の超優良企業と折り紙付きトヨタでさえ、巨大化肥大化した組織の情報交通が円滑でなかったことやその情報による判断が鋭敏かつ適切でなかったことに起因すると考えられます。
豊田社長が米国において、アクションの遅れと対応の不適切さを謝罪し、これから真の原因究明と適切な対応によって信頼回復に全力を尽くさなければならないという、長い道程が始まります。
私たちは自分と会社を信じ、自分と会社の能力を精一杯発揮し、その優れた能力に恥じない仕事をすることが自分自身から求められている自分・会社の義務です。それが、かけがえのない自分と会社に対する自分の誠意なのです。
“PR”は、前だけを向いで行うものではありません。前後左右 360°に対して、自分をいかに見せ、どんな印象を抱いてもらうか、を心中深く考えて、日々誠実に言動していくことなのです。
これが、360°PRの目指す道です