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   『広報卓越者になる法』   
   今日のテーマ:全方位PR
  2010年1月30日(土)
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私たちは、生まれた時から自分が自分の「PR担当」。それに気付かないだけです。朝目覚めて、鏡を見ながら「自分PR」を始めます。

今日はどんな服装がふさわしいか?どんなにお化粧しようか? どんな態度で臨もうか?・・・などと自問自答。服装を正し、態度を整えます。
人は誰しも自分が大好き。少しでもよく見せたい。そこでありたい自分、あるべき自分、目指す人間像に向かい、よりそれらしく見せるために工夫を凝らします。適切なPRとは、正しく自分を示すお化粧であり自分の心やビジョンを反映するものです。

ところが、美点強調が過ぎ、余りにも弱点補強に努める過度の化粧は、自分の
歪曲(わいきょく)や隠蔽(いんぺい)に向かっていることを自覚しなければなりません。
TPOつまり(Time時、Place所、Occasion機会)に応じて身だしなみを整えるのです。

シェークスピアは、「時として外見は実態とはおよそかけ離れているもの。世間はいつでも上面(うわべ)の飾りに欺かれる」(『ヴェニスの商人』)と警告を出しています。

とはいえ、小企業社長は、なかなか自分の美点に気付かない人が多いもの。
お化粧が美点を伸ばすよりも、弱点補強に力を注ぐ気持ちに傾くのと同じです。また日本人そのものにシャイな面があり “自ら誇るのをはしたない”と恥じる心があります。「PRなんて!」と少し軽蔑する気持ちもありましょう。

「PR」とは、単にメディアを利用して広告や記事を載せることではなく、周りのすべての人たちに喜びをもたらすことです。
自らの言行を、周りの人たちに適切に、誠実に、タイムリーにお知らせし、周りの期待に応え、それに恥じない活動を行っていくこと。

実を言えば、PRとは「人間創り」「会社造り」なのです。