損保ジャパン日本興亜美術館で、日本・スウェーデン外交関係樹立150周年記念「カール・ラーション スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」を観てきました。観に行ったのは、9月29日のことでした。
僕の趣味に合わなさそうなので、観に行く予定はなかったのですが、ブロガー招待で記事を何度か書いたので、招待券が送られてきました。せっかくなので、取り急ぎ観に行ってきました。観に行けば行ったで、僕の知らない世界、それなりの収穫はありました。
展覧会の構成は、以下の通りです。
第Ⅰ部 カール・ラーションの画業
1.ラーションの絵画
2.挿絵の仕事
3.版画―家族の肖像
4.ラーションとジャポニスム
5.ラーションの著作
ラーション家の人々
第Ⅱ部 ラーション家の暮らし
1.リッラ・ヒュットネース
リッラ・ヒュットネースの見取り図
2.カーリン・ラーション
カール&カーリンの共同制作
庭のテーブルに集うラーション家(1906~07年頃)
「自画像」1905年
左:「あしたはクリスマス・イヴ」1892年
右:「チャシュティのお客さま」1905年
「絵葉書を書くモデル」1906年
「アザレアの花」1906年
歌川国貞「東海道五十三次之内 箱根之図」1840年頃
(カール・ラーションが所蔵していた浮世絵)
「ザリガニ捕り」
「ネーム・ディのお祝い」
「コテージ」(「わたしの家」所収)
「かくれんぼう」1901年
「母と娘」1903年
居間(写真撮影可能)
この部屋は応接室、客間でもあるリッラ・ヒュットネースの居間、ラーション夫妻は食堂の極彩色とは対照的な空間、おとなしく静かな雰囲気をたたえた室内にしている。
この居間は、カーリンの祖母やおばたちが使っていたものを、新しく壁を塗り替え、段をつくり、さらに手摺をつけることで、新しくモダンな部屋へとリノベーションしている。
1853年、スウェーデンの首都ストックホルムで生まれる。少年期より王立美術学校で学び、パリ留学を経て画家としての研鑽を積むかたわら、糊口をしのぐために始めた新聞や雑誌の挿絵の仕事を機にイラストレーターとしても活躍。アール・ヌーヴォーやジャポニスムの影響と挿絵の線描表現を融合した独自のスタイルを開花させた。日本の美術を深く理解し、ジャポニスムの画家としての立場を表明した、「日本は芸術家としての私の故郷である」という言葉はよく知られている。1883年画学生だったカーリンと結婚、のちにダーラナ地方の美しい村スンドボーンの家を妻と共に改造し、その様子とそこでの幸せに満ちた家族の暮らしぶりを水彩画で紹介した画集「わたしの家」を刊行。国内外で大きな反響を呼んだ。
「カール・ラーション
スウェーデンの暮らしを芸術に変えた画家」
図録
監修・執筆:荒屋鋪透
2018年9月22日初版第1刷発行
発行所:株式会社東京美術
朝日新聞:2018年10月9日
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