山種美術館で「没後80年記念 竹内栖鳳」を観た!その2 | とんとん・にっき

山種美術館で「没後80年記念 竹内栖鳳」を観た!その2

「没後80年記念 竹鬱栖鳳」チラシ

 

「没後80年記念 竹内栖鳳」案内板

 

山種美術館で「没後80年記念 竹内栖鳳」を観てきました。

動物を描けばその体臭までも表す

近代京都画壇の中心的存在として活躍した竹内栖鳳(せいほう) (1864-1942)。栖鳳は、円山・四条派の伝統を引き継ぎながらも、さまざまな古典を学びました。1900(明治33)年にパリ万博視察のため渡欧、現地の美術に大きな刺激を受けた栖鳳は、帰国後、西洋絵画の技法も取り入れ、水墨画など東洋画の伝統も加味して独自の画風を確立し、近代日本画に革新をもたらしました。栖鳳の弟子・橋本関雪(かんせつ)によれば、動物を描けばその体臭まで描けると栖鳳自身が語ったというその描写力は、高く評価され、今なお新鮮な魅力を放っています。また優れた教育者でもあった栖鳳は、多くの逸材を育て、近代日本画の発展に尽くしました。

没後80年を記念し、山種美術館では10年ぶりに竹内栖鳳の特別展を開催します。本展では、動物画の傑作にして栖鳳の代表作《班猫》【重要文化財】をはじめ、東京国立博物館所蔵の《松虎》(前期展示)、個人蔵の初公開作品を含む優品の数々とともに、その画業をたどります。さらに、京都画壇の先人たち、同時代に活躍した都路華香(つじかこう)や山元春挙(やまもとしゅんきょ)のほか、栖鳳の門下である西村五雲(ごうん)、土田麦僊(ばくせん)、小野竹喬(ちっきょう)らの作品もあわせて紹介します。また弟子の一人、村上華岳(かがく)による《裸婦図》【重要文化財】を特別に公開します。

近代日本画の最高峰といえる栖鳳の傑作の数々、そして京都画壇を代表する名だたる画家たちの名品をご堪能ください。

 

展覧会の構成は、以下の通りです。

 

第一章 竹内栖鳳

第二章 栖鳳をめぐる人々

  京都画壇の先人たち

  同時代の画家たち

  栖鳳の弟子たち

  国画創作協会

 

ここでは以下、その2として第二章を載せます。

 

第二章 栖鳳をめぐる人々

 

 

 左:竹内栖鳳「松竹梅のうち 梅」

中:横山大観「松竹梅のうち 松」

右:川合玉堂「松竹梅のうち 竹」

いずれも1934(昭和9)年

 

  京都画壇の先人たち

 

伝長沢芦雪
重要美術品「唐子遊び図」
18世紀(江戸時代)

 

左:森寛斎「高砂」
1889(明治)22年
右:今尾景年「松下牧童図」
1868-1924年頃(明治-大正時代)

 

川端玉章「犀川真景図」
1901(明治34)年頃

 

  同時代の画家たち

 

  

左:都路華香「寒山拾得」
19-20世紀(明治-昭和時代)
右:都路華香「萬相亭」
1921(大正10)年

 

  栖鳳の弟子たち

 

西村五雲「白熊」
1907(明治40)年

 

西村五雲「松鶴」
1933(昭和8)年

 

西村翠嶂「狗子」
1957(昭和32)年

 

上村松篁「白孔雀」1973(昭和48)年

 

  国画創作協会

 

土田麦僊「舞妓」
1924(大正13)年

 

村上華岳
重要文化財「裸体図」
1920(大正9)年

 

特別展 没後70年

竹内栖鳳

―京都画壇の画家たち

監修:山下裕二(山種美術館顧問・明治学院大学教授)

編集:山種美術館学芸部

発行:山種美術館©2012

 

山種美術館ホームページ

日本画の専門美術館 山種美術館(Yamatane Museum of Art) (yamatane-museum.jp)

 

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以下略