【家を追い出されたばーちゃん】がウチに来ちゃった!
~★介護日記★~
「息子の嫁と、孫の嫁とでウィーンへ行った母」の続きです
★これまでのお話
ばーちゃん(姑95歳・要介護3)は、29年前、次男夫婦と同居するために家を建て替えた。
じーちゃん(舅)が亡くなり、家土地の名義は次男へ。
次男も亡くなり、名義がばーちゃんの次男嫁(鬼嫁)に移って、ばーちゃんを家から早く追い出したい鬼嫁👹の、猛攻撃が始まる。
で、ばーちゃんは、家も財産も鬼嫁に盗られて、わが家にやって来た。
ばーちゃん(姑)の、ワガママカマッテチャンぶりは、たびたびこのブログで登場しているけど
私の母(2020年97歳で没)の方は、昔は自由奔放ワガママだったのに、晩年は自分からホームに入り、私たちになるべく負担がかからないよう、最後の日まで毅然とした気持ちを持ち続けていた
人の性格って、年とともに、こんなに変わる~?
☆自分が幸せな老後を送るために
私の母と、ばーちゃん(姑)の昔の姿から、それぞれの晩年までの、性格の変貌を探っています。
ひ孫や孫たちが忘れられない、私の母が作った食べ物とは?
息子(27)、長女(37)、孫(10)が我が家に来て、ご飯を食べていた時のこと🍚
「わあ、これ、Kばあちゃん(私の母)の味だ~!」
「ほんとだ、懐かしい!」と口々に言った食材は・・・
ぬか漬け
母が亡くなる少し前に、母がつけていたぬか床を少し分けてもらって、それを種にしたうちのぬか床でつけた、キュウリのお漬物をパリパリ食べていた子供たちと孫
長女「あ~、これこれ、K婆ちゃんの味!これを食べたくて、スーパーでぬか床買って家でつけてみたけど、ヌカ臭くて変な味で、もうがっくり」
息子「そうそう、僕もスーパーで買って漬けたよ~。まずくて、全部捨てた。自分で作るのをあきらめて、出来上がりのぬか漬け買って食べたけど、やっぱり全然、別もんなんよ」
孫も食べながら
「わあ、Kばあちゃんとこで食べた味だあ、懐かしい!」
私「ええ?Kばあちゃんちで食べたことあったっけ?覚えてるんだ」
全員声をそろえて
「覚えてるよ~❣」」
そういえば母は、食べる時間を計算して、その日の晩に食べるときは冷蔵庫に入れずに室温で、明日誰かに食べさせようと思うときは、冷蔵庫に入れて・・・と、いつも漬かり具合に気を配っていたっけ・・・
だからいつも古漬けにならず、新しすぎず、塩加減も絶妙な、パリパリ美味しいぬか漬けが食卓にあった…
それにしても、唐揚げとかフライドポテトとか冷製ポテトスープとか、母の美味しい料理はほかにもたくさんあったのに、みんなの頭に残っているのはぬか漬けだったんだ・・・何が記憶に残るのか、わからないものだね。これを母に伝えたら喜んだのになあ…
前回のブログで、母が息子の嫁と、その息子の嫁でウイーンへ行った話を書いた。
母は4人子供がいて、そのうち母の次男と長女は関東在住、盆と正月には一家で母の家に帰って来た。そこへ長男(交通事故で何回かこのブログに登場)と次女(私)の一家も押しかけ、総勢4人+その配偶者4人+孫9人、母も入れて総勢18人が母の家に集まっていた。で、母はいつも、小さな台所で必死にお料理を作っていた。
前回書いた、母の次男嫁と孫のお嫁さんが連れて行ってくれたウイーン旅行は、わが家が連れて行ったハワイ旅行みたいなエコノミークラス&格安ツアーじゃないから、とても費用がかさんだと思う。次兄も甥も普通の会社員で、お金持ちじゃない(と思う)けど、やっぱりそういう昔の、楽しい記憶や味の記憶が鮮明にみんなの頭の中に残っていて、だから
「じゃあ、ばあちゃんを連れて行ってあげて~」
って、それぞれのお嫁さんに言うことになったのかな?
つづく