音痴の恥ずかしさは今・・・不快感をホールドできる力 | 澤田 准 生命の輝きを取り戻すセラピー

澤田 准 生命の輝きを取り戻すセラピー

Body, mind, spirit のホーリスティックアプローチから
あなたの心と体、ハートを元気にする身体心理セラピスト 澤田 准のブログ

8月のとある日、実家に帰った時のこと。

 

久しぶりに歌いたくなって、姉とカラオケに行くことになりました。

 

「姪っ子も行きたい」ということで3人一緒にカラオケに。

 

 

 

初めて姪っ子と行くカラオケ。

 

どんな風に歌うのだろうと、楽しみでもありました。

 

 

 

 

小学校6年生の姪っ子は、

 

superfly 米津玄師などを、

 

ていねいに子供らしい声で歌っていました。

 

 

聴かせる、、、という歌声ではないけれど、

 

耳がいい彼女は音程をあまり外さず、

 

 

覚えていない箇所や分からないところは、

 

どんな風な旋律だったかを思い出そうとしているだけで、

 

 

普通に歌っている彼女のそんな姿に

 

私はただただ感動していたでした。

 

 

 

 

 

というのも私は音痴だったので(だったと思う)

 

歌うことに自信がなくて、

 

人前で歌うとなると、

 

声がか細くなり、声が出にくくなり、

 

音程も外れがちになり、

 

 

人目が気になってどう思われているか

 

ものすごく気になってしまい、

 

家族の前以外でほとんど歌うことはありませんでした。

 

 

ごくたまに友人たちの前で(いや家族の前でも)歌うことがあれば、

 

なんとなく落ち着かなくなり、

 

歌う段となれば、

 

無意識に軽く緊張しているので、喉が締まった感じになっていて、

 

 

少しでも音程をはずすものならば、

 

恥ずかしさがお腹から かぁ〜と上に上がって、

 

頬のあたりがこそばゆくなる。

 

 

だから高音は出にくくなるし、

 

人目も気になるから、

 

自分の体が今どんな状態なのかなんて意識がいかない。

 

恥ずかしさが増し、自信がなくなっていく。

 

 

 

 

*姪っ子と散歩に行った時の一コマ

 

 

 

でもこんな状態だったけれど、歌うのが好きで、

 

歌いたいのだけれど、うまく歌えない。

 

 

そんな葛藤がありました。

 

 

 

 

その一方で、姉はとても歌がうまいのです。

 

10人が聞いたら、10人がうまいね、というくらいに

普段の姉とは想像がつかないくらい(笑)、優しく綺麗な声で歌う。

 

 

高校生や20代の頃は一緒に歌いに行って、

姉が一緒に歌ってくれると

 

姉の声が主旋律となってリードしてくれた感じになって

ちゃんと歌いやすくなったのでした。

 

 

でも一緒に歌ってくれないと、うまく歌えないことがあって、

 

 

 

 

姉がいつも一緒に歌ったり、気遣ってくれないことに、無意識に腹を立てていたな〜

 

 

とそんな風に思っていた当時の自分に気が付いたのです。

 

 

 

 

相手の傷つきやすい心を気遣ってあげるのが優しさ

 

そんな風に当時は思っていましたが、

 

 

 

何てことはない。

 

あの頃の私は

 

音痴で音を外す自分自身が耐えきれなかったのです。

 

 

 

 

音痴である恥ずかしさに耐えきれなくて、

 

その恥ずかしさを感じないようにするために、

 

姉に負わせようとしていた。。。

 

 

 

 

 

この恥ずかしさに耐えられる器がなくて、

 

私だったらその繊細さに気づいて一緒に歌ってあげるのに、、、

 

当時はそれくらいに思っていたことに気がついたのでした。

 

 

 

 

この恥ずかしさ(という感覚)を私の中にホールドできる力(器)があったら、

 

事実をただ認めて、

 

 

それでもやっぱり歌うのが好きと思って、、

 

 

どうしたらうまく歌えるだろうと考え、

 

歌を習いに行っていたかもしれない、、、

 

 

 

 

けれどその当時の私にはその不快感(恥ずかしさ)に向き合う器はなかったのでした。

 

ちなみにこの自分の内側の中の不快感をホールドできる力は、幼少期の親との愛着関係と繋がりがある。

健全な愛着関係の中で育っている場合は、幼少期の不快感を養育者になだめてもらいながら調整機能を身につける。(他者調整)

その経験を積み重ねて自己調整をすることができるようになっていく。

うまく調整できないと、その感情や感覚を感じないようにフリーズしたり、他者に投影して、相手のせいにしたりして、回避したりする。(私みたいにね)

 

 

 

 

余談だが、自分の恥ずかしさ(不快な感覚)に耐えられない人は、

 

きっと相手もそうだと思ってしまう。

 

だから、相手がうまく歌えない時、助けてあげたくなることがあります。

 

 

 

 

今回も姪っ子が、うろ覚えだったりして歌えない時、

 

困っていると思って、ついつい助けてあげたくなった私がいました。

*うまく歌えてなくても困っているとは限らないのです。

 

 

 

でも、私の思いとは裏腹に、

 

ただ『分からない、知らない』だけで

 

私の持っていた恥ずかしさもなくマイクを握っている姪っ子を見て、

 

 

 

ただありのままを受け入れているだけの彼女を見て、

 

ちょっと感動したのでした。

 

 

 

 

 

だからあなたが耐えられない感情や感覚が相手もそうだとは限らない

 

相手はなんとも思っていなかったり、

 

その器がもう育っていたりしているかもしれないから。

 

 

 

もし誰かを助けたくなった時、

 

それはかつてのあなたを助けたいのだということかもしれない。

 

 

 

 

だから無意識に過去の自分を映し出して、

 

相手を無力にしていないか、

 

相手の力を奪っていないか、

 

相手を成長する機会を奪っていないか、

 

 

相手の本当の姿が見えているか、

 

相手の本当の力を見誤っていないか、

 

 

まずは自分を見てみよう。

 

 

 

そんなことを感じたのでした。

 

 

 

*この木のように、少しずつ癒しを続けていくと、自分の中心軸も太くなってくる 

 

 

 

そして、ずっとずっと30年経った今は、私の音痴力はどうなったか(笑)

 

 

 

癒しの過程で、腹式呼吸をすることが増え、

 

また大きな声を出して、一人家で歌うことの気持ち良さを覚え、

 

歌っている時に、どうすれば高い声が出るのか、大きい声が出るのかをやっていたら少しコツもわかってきた。

 

肚がすわってきたのもあって、

 

人前で歌えるようになった。

(と言っても友人の前でのカラオケね)

 

 

相変わらず恥ずかしさはあるが、

 

かつてほどではない。

 

(といっても、うまいというレベルではない笑)

 

 

 

 

でも姪っ子に

 

『 じゅんちゃん、うまいよ 』

 

といってもらえて、小6の子に勇気をもらう48歳(笑)でした。

 

 

いつの間にか大きな大木になる

 

 

 

そう、癒しの過程で、

 

不快感をホールドする力、そう言った器が育ってきていて、

 

 

 

いつの間にかワークもしていないけれど、

 

歌うのが好きな自分を表現できるようになっていたのでした。

 

 

 

と言ってもカラオケでですが、、、、

 

 

 

振り返ってみると、私にとっては大きな副産物で、進歩です。

 

 

 

 

 

今回は恥ずかしさの感情だったけれど、

 

きっと皆さんの中にもホールドできない感情や感覚があると思います。

 

 

 

怒りだったり、

 

悲しみだったり、

 

恐れだったり。

 

 

トラウマが関係したりしているかもしれない。

 

 

けれど、少しずつ、ホールドする力は育っていきます。

 

 

このホールドする力は、レジリエンスでもあって、

 

豊かな感情を内側で味わう能力でもあるのです。

 

 

 

だから少しずつあなたの中のホールド力を育てていきませんか?

 

 

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます♪

 

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幸せはあなたの内側から

 

 

 

心理セラピスト

澤田 准

 

 

 

 

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