Part 40. Shaken, not stirred, please. (前編)

皆さんはマティーニを飲んだことがありますか?
聞いたことはあるけど、あまり馴染みのないカクテルでは?
アメリカ人はマティーニが大好き。
キンと冷えてても、常温でも美味いので危険です。
ジンとヴェルモットをシェイカーで振ってオリーブを入れるだけ。
オリーブなんかいらないって人は、よっぽどのノンベ。
ヴェルモットはハーブが配合されたフレイバード白ワイン。
イタリアのベルモットは甘口で、チンザノやマルテーニ社が有名で、
フランスは辛口。こちらはノイリープラット社が有名。
ドライマティーニは、通常このフランスの方のヴェルモットで作りますよ。
このマティーニ、実際の生活でも、午前中から飲んでもいいかな~っと思えるカクテル。
カクテルパーティと言えば、昔はほとんどこのマティーニ。
休みの日にはよく友達が作ってくれましたよ:p
Hey, good morning, have some Martini !
そして、映画の小道具としてもよく登場しますね。
ワシの好きな映画のヒーローはなんてったってジェイムス・ボンド。
男としてやりたい放題で、うらやましくもあり、観ててスカッとします。
最近のダニエル・クレイグのバージョンはちと暗くて、
昔の茶目っ気たっぷりのボンドが懐かしいですね♪
映画の中では彼が言うこのセリフが必ず出てきます。
好きなマティーニを女性に頼むときに
Shaken, not stirred, please.
(かき回すんじゃなく、よく振ってね)
さてここで本題。
shake シェイクは振る。
stir ストゥアーはかき混ぜる。
カクテル作りの時の2大マゼマゼ法ですね。
この「混ぜる」には類義語がたくさんあります。
水などを混ぜる= dilute 薄める
I like diluting Grapefruits juice with soda water.
(ワシはグレープフルーツジュースをソーダで割るのが好き)
抽象的なものにも使えるのは:
物事を混ぜこぜにする= mix (up) with
Don't get this mixed up with your problem.
(この問題をキミのといっしょにしないでくれ)
融合させる= blend with
I almost cried seeing the sky blended with the ocean.
(海と空が一体化するのを見たら泣きたくなった)
複合させる= compound (with, of, from)
⇒通常形容詞として使われることが多い。
My feeling was compound with pleasure and guilty.
(私の感情は喜びと罪悪感が入り乱れていた)
ところでこのマティーニ、なぜシェイクの方が好みなのか?
一説ではその化学的変化と健康への影響です。
かき混ぜただけだと0.157%の酸化物が残るが、
シェイクすると過酸化水素がこわれ、
酸化物は0.072%しか残らない。
シェイクの方が酸化防止に効果的である。
こんな理由もなかなか説得力がありますね?
さすがジェイムス。健康にも気を使ってたんですね:p
マティーニで有名な格言があります。
“One martini is alright, two is too many, three is not enough.”
(1杯のマティーニはOK。2杯は多すぎ。3杯だともっと飲みたくなる。)
確かに酒ってのはそう。危険ですから2杯にしときましょう!

次回はこの続きで類義語の「振る」と「回す」を紹介します。
そして万聖節と万霊節

11月が始まりました。
ハロウィンとセットで覚えられるのが、
11月1日の万聖節(= ALL Saint's Day)と2日の万霊節(= All Soul's Day)。
クリスチャンでなくても、英語を学ぶ人は知っておくといいかもしれません。
中学のテキストでも出てきたけど、そん時はなんか頭に入らなかった。
11月1日 万聖節(諸聖人の日)
オール・ハロウズ(All Hallows)、ハロウマス(Hallowmas)とも表記される。
こちらはキリスト教に属するすべての聖人達を祝う日。
アメリカではカトリックが少ないため、もっぱらハロウィンだけが祝われています。
諸聖人の日の前の晩はハロウ・イブ(Hallow Eve)と呼ばれ、
キリスト教伝来以前から精霊たちを祭る夜。
19世紀に移民によってアメリカ合衆国に持ち込まれたこの習慣がハロウィン(Halloween)
ハロウィンはハロウ・イブが訛ったものです。Hallowe'en になぜ時々( ’ )が付くか納得?
そしてハロウィンがなぜお祭り騒ぎできるのか、わかりましたか~?
死者の日のイブではなく、聖人を祝う「お祭り」のイブだからです。
11月2日 万霊節(死者の日)
この日は、仏教でいう彼岸にあたるような日で、前日か二日前ぐらいに、墓地の掃除をし、
当日には、喪服を着て、花を持って墓参します。
その後で、教会で行われる死者たちのためのミサに参列します。
もともと原罪意識の強いキリスト教では、死者の罪を購うために、祈りを捧げて天国へ送ります。
ヨーロッパや南米など、カトリックが多い所でこの2日間は意味が深いようですね。
ワシは無宗教ですが、今回はたまたま父の35日にあたるため、仏前で祈ります。
それよりも、今年は東北大震災を始め、世界各地で多くの元気な命が失われた年。
日本のために祈ってくれている外国の人々は、ニュースではもうやってませんが、
万霊節のせいか、この1週間でずいぶんネットでのコメント掲載が増えているそうです。
日本人としても大変嬉しいことです。
同じようにハリケーンや震災や洪水で苦しんでいる他の国の人たちにのためにも、
改めて祈りを捧げたいし、出来るだけの援助をしたいと思います。

さて憂鬱という記事で始まった10月も終わり、秋空広がる11月。
先月はなんとなくブログも一貫性や要点を欠き、乗らない月でした。
前回のようにアクセストップ5を紹介すると、
1. 海外からの応援メッセージ
2. 10月の憂鬱
3. 他の言語を学びたくなる理由
4. センスとテイスト
5. 特大ハンバーグケーキ
1に関してはなぜ今頃?と思うかもしれませんが、
他の記事の絶対アクセス数が減った分、常時多かったこの記事が1位になりました。
2は個人的な関心、3がメンタルアプローチ、4が英語の類義語の違いでした。
5は…まあ、食い気には勝てないってことでしょうか。あれからまたリクエストをもらいました(泣)。
相変わらずケータイで読むには長い、改行がバラバラ、といった感じなので、
どげんかせにゃアカンのですが、やはり少し短めにまとめる努力が必要なようです。
内容の出来不出来はきっと変えようもないでしょうから。
だんだん寒さにも慣れてきて、食欲や執着も増して、冬の前の秋日和。
運動会シーズンが終わり、文化祭のシーズン。うちのソバの大学でもいろいろ行われています。
スポーツイベントもいよいよ様変わりし、いろんな世界大会や駅伝、フィギュアスケートが開幕。
テレビではドラマやバライエティを観ないので、けっこう楽しみにしています♪
祝日も2回入るから、そこそこ楽しみながら師走の前のホッコリができるといいんですが?
そんな感じで相変わらずのオキラク振りですが、また1ヶ月、よろしくお願いします~!

ハロウィンピグ総決算

アメーバピコでのストリート風景(海外英語版アメーバです)
熱出して引きこもってた間に、
ピグライフの正解ではハロウィンの商品獲得作戦が佳境。
ちょっとでも閑ができると、ついついライフにアクセスして、
庭に置く鉄柵とタイルを目指してブラックガボチャをせっせと植え、
12時間後の収穫を目指しました。
作戦推敲にはもっと計画的な作戦が必要だったようですが、
まあまあ、気まぐれな割にはハロウィンキャンディが当たり、
いろいろゲットできました。
ピグライフの充実を図ったメンテは大変だったようで、
今でもよくバグってフリーズしています。
庭にご訪問くださり、声掛けてくださった方々、
何の反応もなかったワシを見た方には失礼しました。
今夜の商品引き換え期間ギリにはマルシェも混むことでしょう。
またフリーズやアクセス困難も予想されます。
擬似世界でのハロウィンが楽しいもので終わりますように。
うちではマツタケとハモをいただきましたが、
本格秋ナベにするにはちょっとあったかい夜です。
年寄りは外食、奥さんは残業。
代わりに昨夜の集まりの残りもの。
ハロウィンメニューがすべてオーブンにセットされ、
リンゴ、カボチャ、クリの秋の廉価メニューがひとりの食卓に並びます。
これもなかなか病み上がりにはうれしい月曜の夜でしょう。
みなさんも楽しくて美味しいハロウィンをお過ごしください!

自意識とPA

NYから帰ってから特に気づいたことは、日本人の複雑さ。
中でもこの自意識の高さはすごいです。
これもまた帰ってからなんですが、よく耳にしたり目にしたりするのが『意識』という熟語。
美意識が高い、目的意識を持って、なんか意識しちゃう、意識革命…
使われ方で「感性=Sensibility」だったり、
「認識=Awareness」だったりあいまいな気もしますが、
多くの日本語が、ひと文字ずつ意味を持つ漢字の組み合わせですから、
多義多様、人によって習得も使い方もあいまいになりがち。
ここで言いたいのは「自己を中心にした思い」とでもいいましょうか。
他人の中でキツキツに暮らす狭さのせいか、
どうしても「他人を勘定に」入れざるを得ない国ですが、
だからこそ、自分を失う怖れもいだいてるようで、
いつも人が自分をどう見ているかが気になります。
なるべく「ないがしろ」にされないように気をつけたり、
自分も特別なんだと思う心の表れかと?
この意識は子どもの頃から個人差が顕著です。
いわゆる「シャイ」という人も、ふた通りで
ほんとに何を言ったらいいか、したらいいかがわからなくてシャイになる人と、
十把一絡げ(ジッパヒトカラゲ)が気に食わなくて参加しない人といます。
この両方を持つ子どもも最近多いようです。
初めて会う人に挨拶されても後ずさって、黙る、もしくは遠巻きに見る。
または、すでに輪が出来てるところに仲間入りできない。
この気持ちを克服できずに行くと「引きこもり」や「不登校」もありえます。
どうすべきかわからず1歩引く、というのは経験値が増えれば収まる普通のこと。
それなりにうまく他の子と付き合っていく方法を見つけるものです。
しかし、他の人がやってるから、同じはイヤだというのはもう、
生まれつきの性格かもしれません。いわゆる「天邪鬼」がこれでしょう。
友達の誕生会でも自分が主役級でないなら行かないと、無意識に決めそうです。
一見個性が強い、自己主張が強い、と思われがちですがそうでもありません。
本人はいたって平凡な子。
何か他の子とは違うことを考えたり、望んだりしてるわけではなく、
自分が1番大事にされたい、特別に扱ってもらいたいという、誰もが持つよなわがままです。
昔は兄弟姉妹が多くて、主張できる時とそうでない時の分別を
それなりにつけられることも多かったと思います。
今は少子化で、家庭内ではいつも主役。
「ほめて伸ばす」教育の効果がうたわれてからは、
図に乗ってるとしか思えない親子も多い気がします。
幼稚園や学校などの公的な機関から受けられる最大の恩恵は、
今では知識の伝達よりも実はこの集団の中での適応力かもしれません。
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主題は大人に戻って、
そう、この自意識の高さが、とてもやりにくいと感じることが多いです。
これを書いてる本人も含めて、と前置きしておきましょう:p
ちょっとしたことでヘソを曲げてしまう自己優先型の人は、
何件か回る予定の中で後回しにされたとか―(うるさそうな人をつい優先しちゃいます)
自分の言ったことが反映されてないとか―(いえ、アナタの意見はAさんと同じでした)
一方、他人を優先しすぎる人は、
いつまでも謝り続ける人とか―(もうそこまでされると、どんだけこちらもしないといけない?)
他の人がどうするかわからないのでパスしますとか(合わせようとしすぎじゃないの?)
すべてがわがままのせいではありませんが、何でも過ぎれば表裏一体。
前に書いた『無知の罪』という記事でもちょっと触れましたが、
自意識過剰は無意識過剰になりかねません。
自分に重きを置きすぎる人にも、他人に置く人にも、
結局自分のペースで事を運ぶのに慣れた手練手管を感じます。
たまには人と同じでもいいじゃん、
たまにははっきり何が好きって言ってもいいじゃん、と思ってしまう。
たまにはみんな揃ってやっていこうよって。

こんな風に困るのは実はアメリカにいた時じゃなかったの?
という疑問を持つ方もいるかもしれません。
世に知れた個人主義。
個性が尊重され、人と違う「ユニーク」でいることが大事な国。
ちなみにこのユニークの語源はユニ= Uni、ラテン語のunus です。
ただひとつの、無双無比という意味。
個性的というのに1番適した言葉だと思います。
アメリカのことですが…、一概にそうでもないんですね。
もちろん、自分を1番だと考え、他を考慮しない、典型的な自意識過剰がたくさんいます。
自信家ともいえるし、オメデタイとも言える。
そういう人は度々、非難やイジメという集中砲火を受けます。
わかりやすいから扱いやすいし、今では貴重な美点として、嫌いになれません。
アメリカもヨーロッパも都会より田舎が圧倒的に多い。
テレビやネットでつながれてはいますが、
国や州の広報威力より、やはり土地柄の影響が大きいようです。
だから彼らが集まった時にはそれぞれの個性を尊重せざるを得ない。
だってほとんどの人が個性的で、違うのが当たり前ですからね:p
でもまとまるとなると、鶴の一声ということも多いです。
誰も自分は主役になれそうもないからという無意識の声に左右されません。
ワイワイ騒ぐのもはじけるのも好き。
興味はあるけどない振りをする、ということを考える人は意外に少ない。
その他大勢という意識が薄いからでしょうか?
集団の中でも、自分もしっかり声を大きくするっていう自信でしょうか?
自分も人に合わせてのインディビデュアルな応対が苦手だから、
人もまさか個人的に阿られる(オモネラレル)とは期待してないからでしょうか?
不思議なもので、つっけんどんには慣れることが出来ます。
別に深い意味はないとわかれば、それまでです。
だけど、遠慮がちに自己主張されると、大変複雑なプロセスを経ないとならない。
海外でよく言われるのが日本人のパッシブアグレッシブ(Passive Agressive)
=寡黙なる押し付けがましさです。
これには当惑したりあきれる人が多いです。
言わなくても分かってくれてると思った、というやつです。
というのは、普通これはデイト中の女性しかやらないからです。
男性にしてみれば、コレがいかに困るかわかってもらえると思います。
男性でなくても、SNSが発達した今、このPAな人々が、
実生活では言えないことをネットで言って、満足を得てる人も多いので、
よくわかるかもしれません。かなりアグレッシブになってます。
「私はそうは思わないけど○○はこう言ってた」とか、
そんなコーティングもせずに「ータヒネ」とか言ってしまう人とかいますよね?
ネットによってこうした卑怯な人が力を持ったことはムカつきます。
グローバル企業ではPAは人格的にも戦略的にもタブーと教育してると思いますが、
フツーの企業ではまだまだこうした態度に出くわすそうです。
自分で企業の利益を考えず、ただ支持を待つ人たち。
ワシの場合は自分で考えすぎて、指示待ちせずに損したような気がしますが:p
はっきりものを言わず、それでもなんとなく我を押し通そうとする人。
子どもの時に、はっきり主張して、手痛く叱られた経験でもあるのかもしれません。
その手法に優美な磨きが掛かってる人もいれば、そのままの人もいます。
政治でもまだまだPAな方が多いですよね?
PAの最大の利点は、人に反論や攻撃する正当性を与えないこと。
はっきり言わなければ言葉尻をとられる心配もありません。
部下なら、表立って上司に叱られないで済む利点があります。
だけどほんとははっきり注意された方が後々有利なんですよね。
突っ込まれやすくする、注意しやすい人になることは、
人のリスポンスをそれだけ多く知ることになります。
つまり人に関して多くを学べる機会が増えるわけです。
一方、人に合わせているように見えて、影口や裏工作があると、
海外での信用はがた落ちです。
アジアや中東では、ビジネスの上でまだまだこの手が多いようです。
これは忌憚なくいえば、文明の成熟度にもあると思われます。
狭い社会でしか通じない手。
今は市場的に大きなアジアは欧米の垂涎の的。
この手法を学んで取り入る欧米企業もあるでしょう。
でも広く世界を見始めると、はっきり正々堂々やったほうがいいとわかるようで、
敵対的M&A =HTO(Hostile Take Over)でさえ、今は堂々となされています。
ただそのはっきり堂々も、気の遠くなるような手続きが必要ですが。
遠慮や寡黙、一歩引いて相手に譲る美徳はとても素晴らしいもの。
しかしこれは何も日本人だけが持つ美点ではありません。
どこの国にもこうした文化が根付き、人々の中に息づいています。
自意識過剰になるほどではないだけです。
反対に、帰国子女だからと言って、何でもズケズケ言っていいわけでもありません。
自己過信を、ハッキリ言う態度、と誤解するのも考え物です。
どちらにしても、自分を気遣うあまりの無意識過剰は、自分では気付けないもの。
今自分が躊躇してることが、果たして誰を慮って(オモンバカッテ)のことなのか、
1度再認識してみると、面白いかもしれません。
先にも言いましたが、これはワシも含めてのことだと承知です。
こんな風に書いて、自分はそんなことないけど、と匂わせるような
PAなやり方はしたくありませんσ(^_^;)

トルコ大地震に救済を!

23日、トルコ東部のヴァン県においてマグニュード7.2の大地震が発生しました。
すでに死者は300名に届かんばかり、負傷者も1500人を越えています。
ワシもNY時代に一緒に住んでいた彼女がトルコ系アメリカ人ということもあり、
トルコの人や文化には他の国よりもう少しだけ馴染みがあり、親しみを感じています。
もうひとつの大きな友好国であり、いい人が多いタイの洪水も心配ですが、
このトルコでの大惨事がニュースで流れてきて以来、気分が落ち着きません。
個人的なことより、トルコと日本の友好と言えば、有名なのが1890年のエルトゥールル号遭難事件。
1890年(明治23年)9月16日夜半、
オスマン帝国(その一部は現在のトルコ)の軍艦エルトゥールル号(Ertuğrul Fırkateyni)が
現在の和歌山県串本町沖にある、紀伊大島の樫野埼東方海上で遭難し500名以上の犠牲者を出した事件。
かろうじて生き残った63名を救ったのは現地の貧しい日本人の漁民でした。
その約100年後にはこのときの恩義を覚えていたトルコ政府により、イラン・イラク戦争のため
イラクに孤立無援となった日本人215名が救出されるというエピソードがありました。
以下ウィキからの抜粋
9月16日22時ごろに、折からの台風による強風にあおられ紀伊大島の樫野崎に連なる岩礁に激突、
座礁したエルトゥールル号は、機関部に浸水して水蒸気爆発を起こし沈没した。これにより、
司令官オスマン・パシャをはじめとする587名が死亡または行方不明になる大惨事となった。
まず、日本人が助けた!
救難活動
樫野埼灯台下に流れ着いた生存者が数十メートルの断崖を這い登って灯台守に遭難を知らせ、
灯台守の通報を受けた大島村(現在の串本町樫野)の住民たちは、総出で救助と生存者の介抱に当たった。
この時、台風により出漁できず食料の蓄えもわずかだったにもかかわらず、住民は浴衣などの衣類、
卵やサツマイモ、それに非常用のニワトリすら供出するなど献身的に生存者たちの救護に努めた。
この結果、樫野の寺、学校、灯台に収容された69名が救出され生還することができた。
遭難の翌朝、事件は樫野の区長から大島村長の沖周(おき しゅう)に伝えられ、沖は神戸港の
外国領事館に援助を求めて生存者を神戸の病院に搬送させるよう手配するとともに、
県を通じて日本政府に通報した。知らせを聞いた明治天皇はこの遭難に大いに心を痛め、
政府として可能な限りの援助を行うよう指示した。各新聞は衝撃的なニュースとして伝え、
多くの義捐金・弔慰金が寄せられた。
送還
こうして遭難者に対する支援が政府をあげて行われ、69名の生存者は一旦東京に送られ、
遭難事故の20日後の10月5日に東京の品川湾から出航した日本海軍の「比叡」と「金剛」により、
翌年の1891年1月2日にオスマン帝国の首都・イスタンブルに送り届けられた。
そしてトルコに助けられた!
イラン・イラク戦争
さらに21世紀に入ってからは、エルトゥールル号事件の顛末が、1985年(昭和60年)の
イラン・イラク戦争で、イラクのイラン上空の航空機に対する期限を定めた無差別攻撃宣言に対し、
イラン国内に取り残された日本人が、自衛隊の海外派遣不可の原則のために自衛隊機による救援を
受けられなかったうえ、日本航空はイランとイラクによる航行安全の保証がされない限り臨時便は
出さないとするという危機的状況での出来事で、このとき、イランの日本大使館の野村豊大使が
トルコ大使館のビルレル大使に窮状を訴えると、大使は「わかりました。ただちに本国に求め、
救援機を派遣させましょう。トルコ人ならだれもが、エルトゥールル号の遭難の際に受けた恩義を
知っています。ご恩返しをさせていただきましょうとも」と答え、大使の要請を受けて派遣された
トルコ航空機によって215名の日本人全員が救出され、無事にトルコ経由で帰国できたことである。

そして今年の東北大震災でも、トルコ政府と国民からは多額の援助と民間交流援助、
多数の支援イベントの開催、応援のメッセージが送られています。
同じ年に、今度はトルコでの大地震。
持ちつ持たれつとはいえ、これほど友好関係を保ちたい国はないというくらい、
義理堅さのレベルでトルコは日本に近い友好国です。
エルトゥールル号事件に縁の深い和歌山県串本町を始め、
日本赤十字も大規模な医療援助を決めています。
つらいことが起きたばかりの日本人だからこそできることが何かあるはずです。
どうか皆さんからも、きっと大惨事と援助続きで疲弊していると思いますが、
深い同情と、温かい応援のメッセージや、できる限りの援助をお願いしたいと思います。
和歌山県トルコ震災支援の会
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111024/waf11102420250017-n1.htm
絵物語 エルトゥールル号の遭難
http://www.makuya.or.jp/teatime/douwa/ertug/ertugP1.htm

This is Halloween: Nightmare Before Christmas
ティム・バートン監督の『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』
そのオープニングソングをご紹介します。
メロディーもリズムも最高のハロウィンソングです。
日本語でも歌えるように訳してみました。
ストーリーは、ロマンティックなガイコツジャックが
ハロウィン村でクリスマスを開催しようと奮闘して、
おどろおどろしいものになってしまうという、
オカしくてちょっと哀しいストーリー。
バートン監督の最高傑作だと思います。
narration:
't was a long time ago,
longer now that it seems
in a place perhaps you've seen in your dreams,
for the story that you are about to be told
took place in the holiday worlds of old
Now, you probably wondered
where the holiidays come from.
If you haven't,
I'd say it's time you've begun.
song:
Performed by the Citizens of Halloween
SHADOW
Boys and girls of every age
Wouldn't you like to see something strange?
SIAMESE SHADOW
Come with us and you will see
This, our town of Halloween
PUMPKIN PATCH CHORUS
This is Halloween, this is Halloween
Pumpkins scream in the dead of night
GHOSTS
This is Halloween, everybody make a scene
Trick or treat till the neighbours gonna die of fright
It's our town, everybody scream
In this town of Halloween
CREATURE UNDER BED
I am the one hiding under your bed
Teeth ground sharp and eyes glowing red
MAN UNDER THE STA[RS
I am the one hiding under your stairs
Fingers like snakes and spiders in my hair
CORPSE CHORUS
This is Halloween, this is Halloween
Halloween! Halloween! Halloween! Halloween!
VAMPIRES
In this town we call home
Everyone hail to the pumpkin song
MAYOR
In this town, don't we love it now?
Everybody's waiting for the next surprise
CORPSE CHORUS
Round that corner, man hiding in the trash can
Something's waiting now to pounce, and how
you'll scream
HARLEOUIN DEMON, WEREWOLF, AND MELTING MAN
Scream! This is Halloween
Red 'n' black, slimy green
WEREWOLF
Aren't you scared?
WITCHES
Well, that's just fine
Say it once, say it twice
Take the chance and roll the dice
Ride with the moon in the dead of night
HANGING TREE
Everybody scream, everybody scream
HANGED MEN
In our town of Halloween
CLOWN
I am the clown with the tear-away face
Here in a flash and gone without a trace
SECOND GHOUL
I am the "who" when you call, "Who's there?"
I am the wind blowing through your hair
OOGIE BOOGIE SHADOW
I am the shadow on the moon at night
Filling your dreams to the brim with fright
CORPSE CHORUS
This is Halloween, this is Halloween
Halloween! Halloween! Halloween! Halloween!
Halloween! Halloween!
CHILD CORPSE TRIO
Tender lumplings everywhere
Life's no fun without a good scare
PARENT CORPSES
That's our job, but we're not mean
in our town of Halloween
CORPSE CHORUS
In this town
MAYOR
Don't we love it now?
Everyone's waiting for the next surprise
CORPSE CHORUS
Skeleton jack might catch you in the back
And scream like a banshee
Make you jump out of your skin
This is Halloween, everyone scream
Won't ya please make way for a very special guy
Our man jack is king of the pumpkin patch
Everyone hail to the Pumpkin King now
EVERYONE
This is Halloween, this is Halloween
Halloween! Halloween! Halloween! Halloween!
CORPSE CHILD TRIO
In this town we call home
Everyone hail to the pumpkin song
EVERYONE
La la-la la, Halloween! Halloween! (etc.)
日本語訳詞
(ナレーション)
昔々、
それよりもっとむか~しこと。
キミらがたぶん夢で見たような場所
これから聞く話は
昔のホリデイ村から始まった。
きっとキミはホリデイってどこから来たのか
不思議に思ったことがあるだろう。
もしなくても、
きっと今始まったんじゃないかな?
ハロウィン村の村民による歌
あらゆる歳のボーイズ&ガールズ
ヘンなものを見てみるかい?
(シャム双子の影)
一緒に来ればわかるだろう
我らの村さ、ハロウィン
(カボチャ畑のコーラス)
こいつがハロウィン、こいつがハロウィン
夜中にカボチャが叫びだす
(お化け)
こいつがハロウィン、みんな大騒ぎ
トリックORトリート
近所のみんな恐怖で死ぬまで
この村じゃ、みんな悲鳴
あげてるハロウィン
(ベッドの下の化け物)
おいらがベッドの下に隠れてる
牙を研ぎ、赤く目を光らせながら
(階段下の獣)
おいらは階段に隠れてる
手はヘビみたいで髪には蜘蛛が~
(死体のコーラス)
こいつがハロウィン、こいつがハロウィン
ハロウィン、ハロウィン、ハロウィン、ハロウィン
(吸血鬼)
この村が我が家だよ
みんなカボチャの歌に夢中
(村長)
この村で、楽しんでるかい?
みんなが待ってるサプライズ
(死体のコーラス)
次の角でゴミ缶に隠れてる
ドキッとさせて悲鳴が上がる
(道化の悪魔)叫べ~こいつがハロウィン!
(狼男)赤と黒
(溶ける男)ねばねばグリーン
(狼男)恐くない~?
(魔女)
まあまあね
1回、2回
チャンスに賭けてサイコロ振って
夜のしじまにツキに乗れ~
(吊るしの木)
みな叫べ、みな叫べ
(吊るされた人たち)
我が村のハロウィン
(ピエロ)
おいらが顔裂きピエロだよ
パッと見せてサッと去る
(2番目の食肉鬼)
キミは誰?ダレはボク。
ボクは髪をすり抜ける風
(ウギブギの影)
ワシが月に浮かぶシャドウ
夢を恐怖で満たす者
(死体のコーラス)
こいつがハロウィン、こいつがハロウィン
ハロウィン、ハロウィン、ハロウィン、ハロウィン
(死体の子どもコーラストリオ)
うまそな赤ちゃんそこらじゅう
恐怖がなけりゃ人生つまらん
(死体の両親)
そいつは任せて、イジワルしないよ
我らが村のハロウィン
(死体のコーラス)
この村じゃ
(村長)
みんな楽しいかい?
みんなが待ってるサプライズ
(みんなのコーラス)
ガイコツジャックが背後に来るよ
バンシーみたいに叫ぶんだ
飛び上がるほど驚かす
こいつがハロウィン、みんな叫べ
さあ主役のために道あけて
我らのジャックはカボチャのキング
みんなで王を歓迎さ
(全員で)
こいつがハロウィン、こいつがハロウィン
ハロウィン、ハロウィン、ハロウィン、ハロウィン
(死体の子どもコーラストリオ)
この村が我が家だよ
みんなカボチャの歌に夢中
(全員で)
ランランラララ、ハロウィン…
語彙の説明
Pumpkin Patch カボチャ畑
この映画の主人公はカボチャのスケルトンジャック。
カボチャ畑がハロウィン村のこと。
海外に行くとカボチャを即売してる場所もこう言われる。
make a scene 大騒ぎをする、「場面を演じる」
日本語では愁嘆場をさらす、とも言いますね。
男女の喧嘩で女性がよく泣き喚いたり:p
hail 敬意を持って歓待、歓迎する。
CLOWN & HARLEOUIN
どちらもピエロのイメージですが、
クラウンがサーカスなんかで観る道化師
ハーレクイン(ハレキン)はアルルカンとも言う悪魔の道化師
lumpling 生まれたての赤ちゃんがプヨプヨして柔らかそうなこと
banshee アイルランド・スコット民話のバンシー:
家族に死人が出ることを泣いて予告する女の精霊
最近は banshee jumping といって4輪バイクでの
オフロードジャンプの呼び名にも使われている。
バンジージャンプ(bungee jumping)とは別物。
ハロウィン・クッキング!

ハロウィンに観る映画といえばやっぱり、ティム・バートンの Nightmare Before Christmas !
あと2週間くらいになったハロウィンのメニュといえばカボチャ。
でもカボチャのサラダやパンプキンパイばかりではしつこくて飽きませんか?
そこでこんなメニュはいかが?
伝統的なハロウインとのコラボでホンワカしてください~。

①キャロットサラダ
Carrot & Bean salad
オレンジとグリーンの色味がきれいです。
ナッツ類で食感アクセントをつけて。
ニンジン4本
⇒ ピーラーなどで薄く細く削ります。
インゲン
⇒ 軽くゆでて水で色留め、ひとくちサイズに斜め切りします。
枝豆(冷凍)や水煮缶詰めなどの豆類
カボチャの種
⇒ 炒って混ぜます。
なければ松の実など柔らかいものをクラッシュ。
オリーブオイル50ml
梅酢小さじ2杯
マヨネーズ50mlくらい
あればハーブミックスなど
塩、ブラックペッパー少々
⇒ ドレッシングを作ります。
材料に和えてサーブします。

②パンプキンリゾット
Pumpkin Risotto
通常は米から炒めて作りますが、今回は残ったご飯でもOK。
日本のカボチャはほんとに美味しいスープになります。
ご飯を入れるのは直前。
でないとスープを吸いすぎてベッタリしてきます。
タマネギのみじん切り大1個
バター少々とサラダオイル
(好みでベーコンの細切れ)
⇒ 少し焼き色がつくまで炒めます。
(米から炒める人はここで2カップを洗わずに加えます。
油を吸って半透明になるまで弱火で炒める)
カボチャ半分
⇒ 皮をむいて一口大に細長く切ったものを加える。
固形スープの素4個と水5カップ
(またはチキンスープ1ℓ)
好みで牛乳少々
または白ワイン50mlくらい
⇒ カボチャといっしょに加え、ひと煮立ちさせたら弱火に。
煮崩れない程度に軽く混ぜながら柔らかくなるまで煮る。
ご飯を茶碗3杯分
⇒ スープが出来たら加えます。
スープの量に合わせて、入れすぎないように調整して。
さらっとしてるうちに火を止める。
パルメージャーノレッジャーノたっぷり削ったもの。
塩、ブラックペッパー少々
パセリみじん切り少々(色味に)
⇒ チーズはどんなチーズでもいいけど、やはり溶けるタイプが美味い。
パルメザンでももちろんOK。
食べるときに自分で調整できるようにしてもいい。
一見カレーやサフランライスに見える色がベスト!

③アップルコブラー
Apple Cobbler
アップルパイよりカンタンなコブラー。
ボコボコした食感のこんがり小麦がシナモンアップルと相性抜群。
きれいに仕上げようとしないのがコツです。
形を崩してサーブするので、材料の量が適当でも
全然へっちゃら。気楽に作ってみましょう。
2人分くらいならオーブントースターとレンジ併用でも十分!
本格オーブンがなくてもカンタンです。
25cmx25cmx5cmくらいのキャセロール分
材料余ったら他の容器でも焼けますからね。
小麦粉3カップ
グラニュ糖1/4カップ
ベイキングパウダー小さじ1杯半
塩小さじ半分弱
バター(マーガリン)半カップ
⇒ これらをよくこねてドウ(生地)を作ります。
卵2個
ヴァニラエッセンス小さじ1杯
⇒ よくあわ立て生地に混ぜます。
牛乳小さじ3杯
⇒ 更に生地をフォークなどでチョロチョロ湿らせる程度。
ボール状になるまでよく混ぜる
半分量をバタなどを塗った容器の底に敷く
もう半分は冷やしておく
皮むきリンゴたっぷり(酸っぱい紅玉がお勧め!)
大きさによるからカップ8杯分くらい
シナモン小さじ半分くらい
⇒ シナモンとリンゴとグラニュ糖半カップをよく混ぜる
甘さは調整してください。これでもフツーより少なめ。
レーズンやベリー系、ナッツなどを混ぜても美味いです。
生地を敷いた容器に移す。
その上に軽く小麦粉を振りかける。
牛乳を顔見せるくらいちょとだけ振り掛ける
残りの生地を伸ばして、上にフタをするようにする。
トッピング用
牛乳小さじ1杯
グラニュ、または粉砂糖小さじ1杯弱
シナモン小さじ半分くらい
⇒ 牛乳をハケなどで塗る
砂糖とシナモンを薄く振りかける
オーブンは350℃
40~50分焼く(調整してください)
焼き色がついたらOK。
串を挿してリンゴも温かくとろけそうならおK。
取り分けてあったかいうちにバニラアイスなどといっしょにどうぞ!
インディビジュアルカップで焼いてもいいね!


今回はハロウインらしい3つを紹介しましたが、肉物が欲しいというときは
ソーセージが合うかもしれません!
既製のパイ生地やデニッシュ生地、ナンミクスをソーセージにまいた
ミイラロール、
春巻き皮で巻いてもおいしいです。目だけ覗くようにしてくださいね!
mummy sausage dogs







ハロウィンには花なんぞ飾り~の
読者の Sarah さんが「もしもどんな言葉もしゃべれたら」のアンサーブログを書いてくれました!
視点がとても面白いので、こちらもぜひ読んでみて下さい!

ハロウィンは日本でも毎年どんどん商業ベースに乗って来ましたね。
仮装とかお菓子といった楽しいイメージもさることながら、
イベントレスになりがちなこの時期のカッコウのお祭り騒ぎです。
先日はあったかいレシピをご紹介しましたが、
今回は花を飾ることを提案したいです。
ブロ友の魔女ミロさんのように、アイデア豊富でパーティ上手ではありませんが、
我が家では花を活けるのはワシの役目。
最近はあまり行けませんが、原宿とか青山の花屋さんでは、
ちょっと顔馴染みのニイチャンです♪
ご存知のようにハロウィンのテーマカラーといえばオレンジ。
成熟を表し、収穫を意味する色です。
オレンジはビタミンカラーとしても、青の正反対色としても有名。
2色の対比は、空にある太陽。朝焼け、夕暮れの空、ルネサンスカラーのモチーフ。
オレンジは意外と普段の生活(服やインテリア、キッチンなど)には少ない色ですから、
フラワーアレンジに使うと、家の中でパッと輝くこと請け合い。
ちなみにサブカラーは黒。これは真っ黒でも茶色でも紫でも代用可能。
アレンジメントは形式にこだわる必要はありません。
楽しく、自分がきれいと思うやり方が1番。
花はどんな風にしてもきれいです。
でもちょっとしたヒントが欲しい人はワシのやり方をご紹介しますから
ちっと読んでみてください。
①飾りたい場所を決める。
意外とこれが後回しになりやすい。
作ってしまってからあっちがいいか、こっちがいいか。
花というのはある程度背景が何もない方が映えますね。
家の中でもなるべくきれいな所、片付いた場所を選びましょう。
また、よく玄関に飾る人がいますが、
お客が少ない家ならば、ぜひリビングや食卓に飾ることをお勧めします。
誰が見るか、どこから見るかを念頭に置きましょう。
②花器を決める。
家の中を見回して、どんな花器があるか考えましょう。
ハロウィンのサブカラーである黒があれば上等。
巨大カボチャをくりぬければもっと好都合。
収穫を表す花活けですから、ナベやポット、バスケットなどなんでもいいね。
調理器具を選ぶ際は、なるべくオレンジ、青、黒、茶系を選びます。
よくある赤のホーローやガラス器はサイテー。
またステンレスなどの金属も生花をしならせますからパス。
器を隠せるバスケットやカボチャなどがある場合はなんでもおkですね。
ふだん薔薇などを生けるような気持ちではなく、ハロウィンスピリットにあふれた
ジョークやイタズラを意識した花器なら最高です。



③形を決める。
もちろん、花屋さんに行ってから、予算に応じて買い、それに合わせて
形を決めるのもいいんですが、ある程度、どういった形に活けたいか、
それを決めておいたほうが、すんなり活けられます。



丸く活ける~いわゆるブーケ状に活けます。
どの花も飛び出さず、同じ長さで円を描くようにまとめるのがコツ。
同じ花が隣り合わないように、色味をグラデーションにするか、
差し色を使うか、それはアナタのセンスしだい。



縦に長く活ける~かなりテクニックが必要かもしれませんが、
その分遊び心も生かせます。
まず、全体を通して主軸となる長い花を選びます。
それから根締めといわれる少し大振りの花、または群生する花。
中軸には並ばないような間隔で長さを違えて切ります。
もうひとつ、ふわふわした茎のものを選びます。
菊のように真っ直ぐなものばかりだと、つまらないですからね。


横に広がるように活ける~いわゆるバンケットのホスト席のような感じ。
1番場所もとりますし、映えるための広さが必要です。
花選びも大変ですが、いつか挑戦してもおもしろいですよ。
ちなみにこの形の花は、向こうでは棺の上に乗せられます。


プランターのように活ける~いわゆる植わっているように見せる、
これがこのタイプです。プランターをそのまま使って、中に花器を入れても十分。
寄席植えを併用しても、寄席植えを作ってしまってももちろんOk.
この場合は中心に何か飛び出すもの、横に跳ね上がる花を選びます。
NG=この形は土を連想させるため、食卓には合いません。
④花材を選ぶ。~花だけではありません。
収穫を表すためには実も必要。枝ものや、果物、飾りものなど、
アイデアしだいで花が咲いているように活けることが大事です。
季節感を表すものをひとつは入れたいもの。
またロリポップのような棒付のお菓子やおもちゃなども、
この時期の楽しい素材となります。
果物も枝付は難しいけれど、割り箸や太い針金(花屋さんにもある)に突き刺して、
花といっしょに活けてみましょう。(オレンジ、レモン、リンゴなど)
生花風、ドライフラワー風、寄せ植え風、などのテーマによって、
選ぶ花の色味もこだわりましょう。
同じオレンジや黄色でも、くすんだものもあれば、透明感のあるものある。
差し色に紫を持ってくるのもよし、同系の黄色をグラデーションにするもよし。
オレンジだけでまとまらない場合は、グリーンや枝を多用します。
枝やグリーンに関してはなるべく人がこれな~に?と聞くものを選びましょう。
注意するといいのは、色の彩度を合わせること。
(くすんだ色同士、生き生きした色同士で合わせ、混ぜないこと)
花活けのひとつの効用は、それによって気持ちが和み、注意が引かれ、
会話が始まることにあります。
花材に自分も知らなかったようなものを持ってくることで、オリジナリティが生まれ、
毎日水を換えようという愛着が生まれます。
ハロウィンを想像させるもの
あらゆるホラー映画の小道具
ドラキュラ(コウモリ、死んだ花嫁:レースや棺おけ)、ゾンビ(手、目玉など体の一部)、
オカルト(十字架、黒装束、キャンドルなど)、魔法使い(ほうき、帽子、杖など)、
虫やヘビなどおぞましいものが受ける。
秋の植物=食べ物を連想させるものがベスト
イガのついたままの栗などの木の実、楓などの紅葉、黄葉した枝、とうもろこし、ブドウ
ススキ(これは特にホウキを連想させて便利)、唐辛子の赤黄オレンジもいいですね。
NG=バナナなどのトロピカルフルーツ、カスミソウなどのいかにもレイシーな花、
ピンク、黄緑、蛍光色など、オレンジの色相近くで非なるもの、明度が高いもの。
⑤アレンジを助けるもの
花瓶に投げ入れで上手くいくことはほとんどありません。
花器に仕込む剣山やオアシス、ビー玉などで活けたい所に活けたい方向に
花の向きをコントロールできるようになります。(針刺しにピンを刺すような感覚でね)
オアシス(緑のスポンジみたいなやつ)は2時間前以上から水に浸しておきましょう。
先ほど挙げた針金もけっこうお役立ち。
太いものは花屋さんに売っています。長い竹串も◎。
ラッピングに使うようなドライフラワーやおもちゃもなかなか面白い。
100円ショップに行くと、けっこう使えるものが売ってて、後悔なし。
うちはナントカ流の活け花だからって方はそれもよし、ですね。
ワビサビとは程遠いテーマだけど、それも一興。
ただハロウィンとわかるかどうかは腕次第。
ハロウィンの飾りはどれもケバケバしく、子どもっぽいのが日本の今のレベル。
そんな遅れた風潮で我慢する必要はありません。
オトナとして、お洒落な部屋にも合うやり方で、ハロウィンの気分に参加する。
街にあふれるハッピーハロウィンが、そんなにうざく感じなくなるかもしれません。
参考サイト:
花図鑑の色別季節別⇒秋の黄色を見てみてね
Halloween flower arrangement

身の丈を考える

お気に入りブロガーさんがよくいう言葉です。
その方とはまったく無関係に、
この言葉が心にひっかかります。
いい言葉。
過度な夢や期待を持たず、
今ある幸せをかみしめて感謝する。
自分に合った服を着て、周りに流されない。
自分が必要とするものを摂って、健やかに生きる。
無駄な抵抗はせず、楽しい時間を多くする。
自分に与えられた資質や使命を、コツコツこなして行く。
都合のいい言葉
チャレンジするのが億劫だったり、
弱気になった自分を安心させる。
狭い世界で慣れてるものだけに囲まれて
感情を波立てることなく暮らして行く。
過度なドキドキもない代わりに、大きなガッカリもない。
期待して裏切られる哀しみもなく、
できなかったことでの自己嫌悪もない。
年齢にもよるでしょう。
挑戦したいことばかりなのに、肉体的、精神的に
耐える力がなかったら、大きなストレスですよね。
ある程度、自分の限界を知ることは智恵であって、
諦めではありません。
叶わない相手に立ち向かうようなアホなことはもうやめるべき?
性格にもよります。
いつも勝ちたい。そこまでの過程より結果が大事。
そんな人には、いつも勝てることをするのが大事。
もともとない自信を、出来なかったことでますます失くす必要もなし。
自分の限度を超えるには、かなりのガマンや根気が必要。
キャパシティが狭い人のガンバリの限度と、
鈍感な人や努力に慣れてる人の限度は違います。
同じことでもガマンがガマンでないことが多い。
身体条件はかなり大きいです。
身の丈と言うだけあって、
背の高さや性別、容姿の美醜でずいぶん待遇が変ります。
人を上から見れたり、肉体的な力があったり、
笑顔で人を動かすこともできたりします。
歯の白さや体の骨組みも生まれつきが多いです。
皮膚1枚の差でも、世の中では大きく変る。
ここですでに人間平等神話が崩れます。
経済力もものをいいます。
どんなキレイごとを言っても、お金で解決できることがたくさん。
いいものを使い、いい人材の協力が得られます。
高い場所に住めば周りも見渡せるし、
動く拠点がしっかりしてればもちろん行動力も出てきます。
なにより食べたいものを食べ、着たいものを着ることで
小さなガマンの積み重ねがなくなります。
その分大きなことをする時のガマンに回せます。
ところがどっこい!
恵まれてないからこそ、恵まれてる人より
頑張れる人がいます。物事への理解が深まることもあります。
欠けた茶碗は長持ちするのごとく、欠点に気をつけます。
チャンスを大事にします。人に敏感になります。
思わぬ才能を見出します。
少し拡大解釈すれば
身の丈とは、自分に合った限界を設けることではなく、
今の自分のせいいっぱいに挑戦すること。
うつむいて前のめりで歩くより、
偉そうでも顔を上げて大またで歩く。
風の抵抗も大きくなるけれど。
自分に似合いと思うものの、ひとつ上と思うものを選び、
なるべく自分が成長したい。
下世話なな見方をすれば
ゴムバンドではありませんが、伸ばせば伸びる。
伸びきったらまた新しい、少しだけ長いゴムに変える。
そんなことを昔の人はしたかもしれません。
いえ、文字通りのことではありません。
まるでパンツのゴム。
腹周りが太くなるのはイヤですが、
自分にできることが増えるのはありがたい。
昨日まで出来たことがドンドンできなくなって行く。
そんな年寄りを見ていると、
なるべくそうなるのが遅いようにと張り切る。
そうすると、その年寄りがワシだって負けれんとも少し頑張る。
パンツのゴムの引っ張り合い。
頑張れるときには身の丈を超えようとしたい。
休みたいときには身の丈に甘えたい。
いつもぴったりが気持ちいいから
伸び縮みするゴムがいい。
伸びきったら換えましょう。
換え時は緩くなって落ちてきたら
いくら頑張って膨らまませてみても
ある年齢からはやせて、短くしないとならないかも。
両手で押さえてるようならもうあきらめる。
他の事が出来なくなります。
換えても換えてもドンドン短くなる時が来る。
だから伸ばせるうちに伸ばしときたい。
死んだ後にこんなに長いゴムが残ったと、
人に言われるようにしたい。
地球1周でも、町内1周でもない。
それは人間サイズの長さでも、そこには
ゴムが波打ったような跡が、残っててほしい。
最後まで頑張った証として。
ああ、こんなにヨレヨレになって…と笑いたい。
Do not try to exceed your limit, but push it farther!
限界を超えようとしてはいけない、ただ広げて行くだけ。

もしもどんな言葉もしゃべれたら


ワシの友人がよく言います。
あ~あ、どんな言葉もしゃべれる能力が備わったらな~って。
もちろん本人の努力は必要なしにね。
ワシもよく考えます。
自動的に相手の言語を認識し、自分の言葉通りに翻訳できる
マイクロチップみたいのが埋め込まれて勝手にしゃべってくれないかと。
世界中どこに行っても、言葉で困ることなく、
遠慮も臆病とも無縁になって、
値切ったり、ナンパしたりいろんなことができるな~って。
(ま、それは言葉の問題だけじゃないだろうけど)
想像上ですが、この場合もルールがあります。
自分では外国語をしゃべってる感覚はまったくありません。
相手の言葉も自国語で聞こえてきます。
(想像なんだから自由にすればいいものを…)
こんな機能が人間に備わったら、どんなに便利でしょうね。
まず世の中にある英会話スクールはすべてつぶれますね。
そうして残るのは厳密に言語を研究したり、深く掘り下げたりする
研究所みたいなとこや、趣味サークルみたいなとこ。
翻訳家や通訳もいらなくなる。(そう視覚的にも母国語に変るんです)
アルファベットやハングルはデザインとしてだけ残り、
外来語のカタカナ語は生まれてこなくなる。
さてそうなっても英語に興味があるでしょうか?
仕事で必要だからしかたなく、っていう人を除けば、
今英語に興味がある人は実は、海外旅行を楽しみたいとか、
映画やテレビドラマを字幕や吹き替えなしで観たいとか、
友人や恋人が英語話すから、とかいう理由ですよね。
いわば道具としての英語。
自分が自動的に英語できるようになれば、
こうした必要がすべてなくなるわけです。
ところが言語をすべて理解する、ということは
背景にある文化や歴史、人間性まですべてわからないと
ありえないことですよね。
以前他のブロガーさんの記事で、モーニングサービスについて書かれてました。
このモーニングサービス。英語のようですが日本語です。
日本には、朝の喫茶店で飲み物を頼むと
トーストや卵などが無料でついてくるところがあります。
これをモーニングサービスと呼んでいます。名古屋人には当たり前?
もちろん英語では教会での日曜礼拝セレモニーのこと。
ワシはスペル違いで慰霊祭だと最初思いました。(mourning と morning)
だからこの言葉を理解するには、日本での習慣を知る必要があります。
このふた言の中にいろんな情報が詰まってるわけです。
外国人は知りません。日本人でも知らない人いるかも?
さてそれが世界中のすべての言語に及んだら、どんだけ~の情報量でしょうか。
ましてや個人的な感情やクセなどを考慮しないと
個々の言葉というモノは理解できません。
ワシの言う「いいね」とアナタの言う「いいね」は
違う意味やニュアンスということが多いはず。
だとすると、言葉って結局、人を知ることなんですね。
英語だけでも、スパコンでも無理な量になると思います…
人は人が見るもの、聞くもの、食べるもの、
自分にないものやないことを知りたい欲求が
外国語を学ぶ根もとになっています。
言語はその世界への門のようなもの。建物のファサードです。
先ほど挙げた語学スクールや、中学・高校の英語の先生が、
自分の海外体験や面白いエピソードを交えて教えてくれたら、
どんなに楽しくて、授業に身が入ったことでしょう。
そこで前の説に戻ります。
言葉を理解するには背景や文化どころか、
個人的なクセまでも知らないとできない。
それが自動翻訳できるということは全部知ること。
つまり全能になるってことです。
ところが、知らないことを知りたい欲求は消えないというわけです。
このパラドックスに気付いた時点で、
自分のどんな言語でも自動で理解できたら話せたら…という想像が
ムザンに打ち砕かれてしまいました。
一部の超能力信者は、いつかそれもテレパシーで出来るようになると信じている、
または、遠い昔は人類みんなそうできたと、信じているかも?
もちろんそんなことは未来永劫不可能な気がします。
今のところ、文化や背景だけでなく、
外国語の響きや話す人たちへの興味も含めて
わからないことを楽しみ、理解できた楽しみを味わうことにします。
ま、話せたらカッコイイと思ってるだけの人もいるかも。
そういう人にはこのマイクロチップは不要ですね。
だって自分では外国語を話してる自覚がないんで、つまらないでしょうから。
想像上の能力にも限度を設けるワシってイッタイ…(ヘンタイ?)
みなさんもこのネタでぜひ記事を書いてワシに教えてください~

