ハロウィンには花なんぞ飾り~の | 英語は度胸とニューヨーク流!

ハロウィンには花なんぞ飾り~の


読者の Sarah さんが「もしもどんな言葉もしゃべれたら」のアンサーブログを書いてくれました!
視点がとても面白いので、こちらもぜひ読んでみて下さい!

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ハロウィンは日本でも毎年どんどん商業ベースに乗って来ましたね。

仮装とかお菓子といった楽しいイメージもさることながら、
イベントレスになりがちなこの時期のカッコウのお祭り騒ぎです。

先日はあったかいレシピをご紹介しましたが、
今回は花を飾ることを提案したいです。

ブロ友の魔女ミロさんのように、アイデア豊富でパーティ上手ではありませんが、
我が家では花を活けるのはワシの役目。
最近はあまり行けませんが、原宿とか青山の花屋さんでは、
ちょっと顔馴染みのニイチャンです♪

ご存知のようにハロウィンのテーマカラーといえばオレンジ。
成熟を表し、収穫を意味する色です。
オレンジはビタミンカラーとしても、青の正反対色としても有名。
2色の対比は、空にある太陽。朝焼け、夕暮れの空、ルネサンスカラーのモチーフ。

オレンジは意外と普段の生活(服やインテリア、キッチンなど)には少ない色ですから、
フラワーアレンジに使うと、家の中でパッと輝くこと請け合い。

ちなみにサブカラーは黒。これは真っ黒でも茶色でも紫でも代用可能。
アレンジメントは形式にこだわる必要はありません。
楽しく、自分がきれいと思うやり方が1番。
花はどんな風にしてもきれいです。
でもちょっとしたヒントが欲しい人はワシのやり方をご紹介しますから
ちっと読んでみてください。


①飾りたい場所を決める。
意外とこれが後回しになりやすい。
作ってしまってからあっちがいいか、こっちがいいか。
花というのはある程度背景が何もない方が映えますね。
家の中でもなるべくきれいな所、片付いた場所を選びましょう。
また、よく玄関に飾る人がいますが、
お客が少ない家ならば、ぜひリビングや食卓に飾ることをお勧めします。
誰が見るか、どこから見るかを念頭に置きましょう。

②花器を決める。
家の中を見回して、どんな花器があるか考えましょう。
ハロウィンのサブカラーである黒があれば上等。
巨大カボチャをくりぬければもっと好都合。

収穫を表す花活けですから、ナベやポット、バスケットなどなんでもいいね。
調理器具を選ぶ際は、なるべくオレンジ、青、黒、茶系を選びます。
よくある赤のホーローやガラス器はサイテー。
またステンレスなどの金属も生花をしならせますからパス。

器を隠せるバスケットやカボチャなどがある場合はなんでもおkですね。
ふだん薔薇などを生けるような気持ちではなく、ハロウィンスピリットにあふれた
ジョークやイタズラを意識した花器なら最高です。

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③形を決める。
もちろん、花屋さんに行ってから、予算に応じて買い、それに合わせて
形を決めるのもいいんですが、ある程度、どういった形に活けたいか、
それを決めておいたほうが、すんなり活けられます。

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丸く活ける~いわゆるブーケ状に活けます。
どの花も飛び出さず、同じ長さで円を描くようにまとめるのがコツ。
同じ花が隣り合わないように、色味をグラデーションにするか、
差し色を使うか、それはアナタのセンスしだい。

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縦に長く活ける~かなりテクニックが必要かもしれませんが、
その分遊び心も生かせます。
まず、全体を通して主軸となる長い花を選びます。
それから根締めといわれる少し大振りの花、または群生する花。
中軸には並ばないような間隔で長さを違えて切ります。
もうひとつ、ふわふわした茎のものを選びます。
菊のように真っ直ぐなものばかりだと、つまらないですからね。

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横に広がるように活ける~いわゆるバンケットのホスト席のような感じ。
1番場所もとりますし、映えるための広さが必要です。
花選びも大変ですが、いつか挑戦してもおもしろいですよ。
ちなみにこの形の花は、向こうでは棺の上に乗せられます。

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プランターのように活ける~いわゆる植わっているように見せる、
これがこのタイプです。プランターをそのまま使って、中に花器を入れても十分。
寄席植えを併用しても、寄席植えを作ってしまってももちろんOk.
この場合は中心に何か飛び出すもの、横に跳ね上がる花を選びます。

NG=この形は土を連想させるため、食卓には合いません。


④花材を選ぶ。~花だけではありません。
収穫を表すためには実も必要。枝ものや、果物、飾りものなど、
アイデアしだいで花が咲いているように活けることが大事です。
季節感を表すものをひとつは入れたいもの。
またロリポップのような棒付のお菓子やおもちゃなども、
この時期の楽しい素材となります。
果物も枝付は難しいけれど、割り箸や太い針金(花屋さんにもある)に突き刺して、
花といっしょに活けてみましょう。(オレンジ、レモン、リンゴなど)

生花風、ドライフラワー風、寄せ植え風、などのテーマによって、
選ぶ花の色味もこだわりましょう。

同じオレンジや黄色でも、くすんだものもあれば、透明感のあるものある。
差し色に紫を持ってくるのもよし、同系の黄色をグラデーションにするもよし。
オレンジだけでまとまらない場合は、グリーンや枝を多用します。
枝やグリーンに関してはなるべく人がこれな~に?と聞くものを選びましょう。
注意するといいのは、色の彩度を合わせること。
(くすんだ色同士、生き生きした色同士で合わせ、混ぜないこと)

花活けのひとつの効用は、それによって気持ちが和み、注意が引かれ、
会話が始まることにあります。
花材に自分も知らなかったようなものを持ってくることで、オリジナリティが生まれ、
毎日水を換えようという愛着が生まれます。

ハロウィンを想像させるもの

あらゆるホラー映画の小道具
ドラキュラ(コウモリ、死んだ花嫁:レースや棺おけ)、ゾンビ(手、目玉など体の一部)、
オカルト(十字架、黒装束、キャンドルなど)、魔法使い(ほうき、帽子、杖など)、
虫やヘビなどおぞましいものが受ける。

秋の植物=食べ物を連想させるものがベスト
イガのついたままの栗などの木の実、楓などの紅葉、黄葉した枝、とうもろこし、ブドウ
ススキ(これは特にホウキを連想させて便利)、唐辛子の赤黄オレンジもいいですね。

NG=バナナなどのトロピカルフルーツ、カスミソウなどのいかにもレイシーな花、
ピンク、黄緑、蛍光色など、オレンジの色相近くで非なるもの、明度が高いもの。


⑤アレンジを助けるもの

花瓶に投げ入れで上手くいくことはほとんどありません。
花器に仕込む剣山やオアシス、ビー玉などで活けたい所に活けたい方向に
花の向きをコントロールできるようになります。(針刺しにピンを刺すような感覚でね)
オアシス(緑のスポンジみたいなやつ)は2時間前以上から水に浸しておきましょう。

先ほど挙げた針金もけっこうお役立ち。
太いものは花屋さんに売っています。長い竹串も◎。

ラッピングに使うようなドライフラワーやおもちゃもなかなか面白い。
100円ショップに行くと、けっこう使えるものが売ってて、後悔なし。

うちはナントカ流の活け花だからって方はそれもよし、ですね。
ワビサビとは程遠いテーマだけど、それも一興。
ただハロウィンとわかるかどうかは腕次第。


ハロウィンの飾りはどれもケバケバしく、子どもっぽいのが日本の今のレベル。
そんな遅れた風潮で我慢する必要はありません。
オトナとして、お洒落な部屋にも合うやり方で、ハロウィンの気分に参加する。
街にあふれるハッピーハロウィンが、そんなにうざく感じなくなるかもしれません。


参考サイト:
花図鑑の色別季節別⇒秋の黄色を見てみてね

Halloween flower arrangement


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