Part 40. Shaken, not stirred, please. (前編) | 英語は度胸とニューヨーク流!

Part 40. Shaken, not stirred, please. (前編)

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皆さんはマティーニを飲んだことがありますか?
聞いたことはあるけど、あまり馴染みのないカクテルでは?
アメリカ人はマティーニが大好き。
キンと冷えてても、常温でも美味いので危険です。

ジンとヴェルモットをシェイカーで振ってオリーブを入れるだけ。
オリーブなんかいらないって人は、よっぽどのノンベ。

ヴェルモットはハーブが配合されたフレイバード白ワイン。
イタリアのベルモットは甘口で、チンザノやマルテーニ社が有名で、
フランスは辛口。こちらはノイリープラット社が有名。
ドライマティーニは、通常このフランスの方のヴェルモットで作りますよ。

このマティーニ、実際の生活でも、午前中から飲んでもいいかな~っと思えるカクテル。
カクテルパーティと言えば、昔はほとんどこのマティーニ。
休みの日にはよく友達が作ってくれましたよ:p
Hey, good morning, have some Martini !

そして、映画の小道具としてもよく登場しますね。
ワシの好きな映画のヒーローはなんてったってジェイムス・ボンド。
男としてやりたい放題で、うらやましくもあり、観ててスカッとします。
最近のダニエル・クレイグのバージョンはちと暗くて、
昔の茶目っ気たっぷりのボンドが懐かしいですね♪

映画の中では彼が言うこのセリフが必ず出てきます。
好きなマティーニを女性に頼むときに
Shaken, not stirred, please.
(かき回すんじゃなく、よく振ってね)


さてここで本題。

shake シェイクは振る。
stir ストゥアーはかき混ぜる。
カクテル作りの時の2大マゼマゼ法ですね。

この「混ぜる」には類義語がたくさんあります。
水などを混ぜる= dilute 薄める
I like diluting Grapefruits juice with soda water.
(ワシはグレープフルーツジュースをソーダで割るのが好き)

抽象的なものにも使えるのは:

物事を混ぜこぜにする= mix (up) with
Don't get this mixed up with your problem.
(この問題をキミのといっしょにしないでくれ)

融合させる= blend with
I almost cried seeing the sky blended with the ocean.
(海と空が一体化するのを見たら泣きたくなった)

複合させる= compound (with, of, from)
⇒通常形容詞として使われることが多い。
My feeling was compound with pleasure and guilty.
(私の感情は喜びと罪悪感が入り乱れていた)


ところでこのマティーニ、なぜシェイクの方が好みなのか?
一説ではその化学的変化と健康への影響です。

かき混ぜただけだと0.157%の酸化物が残るが、
シェイクすると過酸化水素がこわれ、
酸化物は0.072%しか残らない。
シェイクの方が酸化防止に効果的である。

こんな理由もなかなか説得力がありますね?
さすがジェイムス。健康にも気を使ってたんですね:p

マティーニで有名な格言があります。
“One martini is alright, two is too many, three is not enough.”
(1杯のマティーニはOK。2杯は多すぎ。3杯だともっと飲みたくなる。)
確かに酒ってのはそう。危険ですから2杯にしときましょう!

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次回はこの続きで類義語の「振る」と「回す」を紹介します。