今回は、渋谷道劇の北川れんさんの六周年作品「星の王子さま」についてレポートします。

 

 

 

 早速、六周年作品「星の王子さま」を紹介する。

 最初に、絵本「星の王子さま」とそっくりの姿で登場。金髪、黄緑色の宇宙服、黄色いスカーフ。白い靴。よく見ると、黄緑色の宇宙服にも黄色いベルトにもキラキラした星型マークが入っている。長身のれんさんがかっこよく決まっている。

 白いじょうろで、一本の赤いバラに水を遣る場面。童話のストーリー通り、星の王子さまは自分の星にある一本の赤いバラを育てている。ところが、王子さまはバラと喧嘩して星を出ることになる。

 場面が暗くなり、飛行機の音。童話の主人公の飛行機が墜落して星の王子さまと遭遇する。

 れんさんが蛍光塗料の六つの星を天井に張り付ける。星の王子さまが空を眺める。きっと、喧嘩して星に残してきたバラの花のことを思い出しているのだろう。

 場面が変わり、れんさんがバラの花になって登場。頭に真っ赤なバラの花をかぶる。身体中は緑の葉。濃淡を付けたたくさんの緑の葉が重なる。耳にも葉、首に緑のスカーフを巻き付ける。腕に茎が巻き付き、左手指先にも緑の葉。ベルト部に葉の刺繍。右足に黄色い紐を巻く。すんごく細部までこだわっているのが分かる。

 そのままベッドショーへ。自分がバラの花になる!!という発想がいい。

  最後に、一旦暗くなり、照明が付くと、盆の上に、ガラスケースに入った一本のバラの花が置かれている。印象的なラストシーンで締める。

 

 最初に現れたバラの花にはガラスケースは付いていない。ガラスケースは強い風が嫌いなバラの花のわがままで王子さまに頼んだもの。王子さまはそんなバラの花のわがままが許せなくて喧嘩して星を逃げ出した。しかし、最後の場面は、しっかりガラスケースに入っている。

 童話「星の王子さま」は意味深な内容がたくさん盛り込まれている。これをストリップで演ずるということ自体が凄いこと。れんさんから次のようなポラコメントをもらう。「いい話すぎて、どこをかいつまもうかすごく悩んだけど、バラとの愛に行きつきました。バラってエロの象徴的でベッドにも違和感ないし。分かってくれて嬉しいなー。」

 れんさんがとことんこだわり抜いて作ったのがよく伝わってくる。

 本題とは逸れるが、最初のインストは槇原敬之の曲「僕が一番欲しかったもの」。本来ならバラの花にかけて、同じ槇原敬之作曲のSMAP「世界にひとつだけの花」を持ってくるところだと思うがあえて「僕が一番欲しかったもの」にしたところが渋い。私も槇原敬之の曲の中でこれが一番好きなので、最初にこの曲を聴いただけでなんか嬉しくなった。(笑)

 

 童話「星の王子さま」は、フランス人の飛行士・小説家サン・テグジュペリが1943年に書いた、彼の代表的な小説。この作品は世界200以上の国と地域で出版され、世界で1億5千万冊も売れた大ベストセラー。

 れんさんのステージを機に、この童話を再読してみた。何度読んでもいいね。以下に、バラの話だけをかいつまんであらすじを話すね。・・・

 

 王子の星は家ほどの大きさで、そこにはよその星からやってきた種から咲いた一輪のバラの花があった。王子はバラの花が美しいと思い、大切に世話をした。しかし、ある日バラの花と喧嘩したことをきっかけに、他の星の世界を見に行くために旅に出ることにする。

 王子は六つの惑星を経由して、最終的に地球に辿り着く。

 王子は、地球の砂漠に降り立つ。その砂漠で、飛行機で不時着した「ぼく」と王子は出会う。ぼくは飛行機の故障を直しながら、王子の話を聞くことになる。

 地球に降り立った王子は、数千本のバラの群生に出会う。自分の星のバラの花のみを愛していた王子にとって、バラはありふれた、つまらないものであったのかと思い、泣く。

 泣いている王子のところに、キツネが現れる。悲しさを紛らわせるために遊んでほしいと頼む王子に、仲良くならないと遊ぶことはできない、とキツネは言う。キツネによると、「仲良くなる」とは、あるものを他の同じようなものとは違う、特別なものだと考えること、あるものに対して他よりもずっと時間をかけ、なにかを見るにつけ、それをよすがに思い出すようになることだと言う。これを聞いた王子は、いくら他にたくさんのバラがあろうとも、自分が美しいと思い、精一杯の世話をしたバラはやはりいとおしく、自分にとって一番のバラなのだと悟る。

 

 この話は、人により、また子供の時か大人になってかその読む時期により、感想が変わる。ストリップに嵌っている私がいま読むとこういう感想になるか。・・きれいな女性はたくさんいる、目の前にも美しい踊り子さんがたくさんいるけれど、自分にとっては長い時間をかけて付き合った女房こそが一番大切な存在だ!という結論に辿り着く。なぜ離婚する前にそのことに気づかなかったかと今更ながら後悔しても後の祭り。しかし、今はストリップと再婚したと思っている。・・・

 

 これだけの‘こだわりの作品’に出会い、改めて渋谷道劇のエースは北川れんだ!と再認識させられた。童話好きの私の琴線は激しく揺さぶられた。脱帽である。

 

 

平成29年3月7日                            渋谷道劇にて 

 

 

【おまけ】私が童話「星の王子さま」で気に入っている箇所をひとつ紹介します。

 

・キツネと別れることになり、王子は自分がキツネと「仲良く」なっていたことに気付く。別れの悲しさを前に「相手を悲しくさせるのなら、仲良くなんかならなければ良かった」と思う王子に、「黄色く色づく麦畑を見て王子の美しい金髪を思い出せるなら、仲良くなったことは決して無駄なこと、悪いことではなかった」とキツネは答える。別れ際、王子は

「大切なものは、目に見えない」という「秘密」をキツネから教えられる。

 

 

 

 

 

【付録】童話「星の王子さま」の中の名言集・・・→ストリップ流に解釈すると

 

①    「きちんと決めてあるから、ある一日が他の日と異なる。ある時間が、他の時間と異なる。

→きちんと決めることで、普通の一日が特別な一日になる。ほんと、女の人って記念日を大切にするよね!

ストリップ的には、デビュー日が踊り子さんの誕生日になり、それに合わせて周年のイベントが催される。誕生日や引退のイベントも盛り上がるね。

 

②    「子供たちだけが、自分が何を探しているか知っているんだね。

→やりたいことが分からない人は、自分が子供の時に何が好きだったかを考えるといい。踊り子になりたいと思う方は子供の頃、歌やダンス、お遊戯会などで人前に立つことが好きな女の子だったんだろうね。私の場合は、子供の時から女の人の裸に興味があったからストリップにはまったんだね、きっと(笑)

 

③    「何百万年も前から、バラの花はとげを付けてきたんだ。それなのに、何百万年も前から、ヒツジは花を食べてきた。そんなふうに何の役にも立たないとげを、どうしてバラがずっと付けてきたのか、その理由を知ろうとすることが、それほど大切なことじゃないって言うの!

→女の子は弱い。だから、とげがある。自分を守るためにはとげが必要なんだ。

 

④    「バラの言葉ではなくて、バラの行動に基づいて判断すべきだったんだ。

バラは、素敵な香りでボクを満たし、ボクの心を明るくしてくれた・・。ボクは逃げ出すべきじゃなかったんだ! 意地悪な言葉の背後には、バラの優しさが隠されていた。そのことにボクは気づかなくちゃいけなかったんだ。

→踊り子さんに時にとげのある言葉をかけられる。思わず尻込みしてしまう。しかし、一旦その言葉をしっかり受け止めて反省したり、これまでの優しかったやり取りを思い出し、彼女の本意を考えたりすることが必要だね。

 

⑤    「ボクは宇宙にたった一輪しかない花を持っていると思って有頂天になっていたけれど、そんなことはなかった。あの花は、どこにでもある普通の花だったんだ。」

→女の子はこの世にたくさんいる。もちろん、自分だけが特別の彼女をもっているわけではない。

ある踊り子に出会い、この子は特別だと思っても、実はどこにでもいる普通の女の子。その子を特別視しているのは自分の思い込みに過ぎない。それでも、その子を特別だと思える気持ちは大切にしたいと思う。

 

⑥    「君は、まだ、ぼくにとって、他の何千人もの小さな男の子たちと全く変わらない。ぼくには君は必要じゃない。そして、君にもぼくは必要じゃない。ぼくは、君にとって、他の何千匹ものキツネと全く同じだからね。だけど、もし君がぼくと絆を結んだら、ぼくたちはお互いを必要とすることになる。君は、ぼくにとって、世界でたった一人の友だちになるんだ。そして、ぼくは、君にとって、世界でたった一人の友だちになる・・・」

→特に男と女とはこういうものかな。すべて運命という絆なんだよ。踊り子とファンというのも同じものかもね。間をつなぐものがポラかな(笑)

→それにしても、このフレーズは槇原敬之作曲のSMAP「世界にひとつだけの花」によく通じるなぁ~

 

⑦    「君は、飼いならしたものしか知ることができないんだよ。人間たちには、もう何かを知るための時間がない。だから、お店に行って、出来合いのものを買うだけさ。だけど、友だちはどこにも売っていないから、人間たちは友だちを持っていないんだ。」

→とても意味深なことを言っているなぁ~。

食事にしたって自分で作らずに、忙しいからと出来合いのものばかり食べてる。パソコン、スマホなどの電子機器、電化製品、なにもかも便利だから買う。でも中身を知る努力なんてしない。

独身の男の子が、女の子は好きだけど、生身の女の子を相手するのは気が引ける。だから、お金を払って相手してもらえるストリップに行っちゃう。これは安易すぎる?

せめて人間関係だけは時間をかけて構築したいものだよね。ストリップだって、踊り子とファンというのは時間をかけて応援して初めて深まるものなんだと感ずる。

何事も「知る」っていうのは、深く時間がかかるものなんだね。

 

⑧    「あのバラは、たった一輪でも、キミたち全員よりも重要なんだ。なぜなら、ボクが、水をやったり、ついたてを立てたり、ガラスの器をかぶせたりして世話をしたからだ。゛ボクは、あのバラのために、毛虫だってやっつけてあげたんだーー2,3匹は蝶々にするために残しておいたけど。不平不満だって聞いてあげたし、自慢するのにだって付き合ってあげた。バラが、黙りこくっても、我慢してそばにいてあげた。だって、ボクのバラだからね。」

→たくさんのバラより、ボクのバラと思える一輪のバラがいとおしい。

目に見える「数」よりも、大事なものは目に見えない「気持ち」。

目の前のたくさんのプレゼントやチップに満足している君。でも本当に大切なのは、君に会いたくて劇場に足繫く通ってくる「気持ち」なんだよ。

 

⑨    「君がバラのために使った時間が長ければ長いほど、バラは君にとって大切な存在になるんだ

→愛情は時間をかけて育てるもの

→好きだった踊り子さんがいなくなる。今までたくさんの時間とたくさんのお金とたくさんの労力をかけて応援してきた。それが全て無駄になるの? そんなことはないさ。

ぼくは好きな踊り子さんのことを朝から晩まで毎日毎日想っていた。その時間が長ければ長いほど、ぼくの中で、その好きな踊り子さんは永遠に大切な存在になるんだ。

 

⑩    「人間たちは、みんな、そのことを忘れてしまっている。だけど、君は忘れちゃあダメだよ。君は、いったん誰かを飼いならしたら、いつまでもその人との関係を大切にしなくちゃ

→たくさんの客がほしい。だから、これからの客がほしい気持ちは分かる。でも、これまでの客はもっと大切にしなくちゃ。大事な人との関係はいつまでも大切にしてほしい。

 

⑪    「家でも、星でも、砂漠でも、それを美しくしているのは、何か目に見えないものなんだね」

→目に見えないものが、美しさを生み出す。踊り子を美しくするのはファンの愛情。

 

⑫    「地球の人間たちって、と、王子さまが言いました。

--同じ庭に、何千本もバラを育ててるけど、それでも自分が探しているものを見つけることができない・・・。

「たしかにそうだね・・・」

--たった一輪のバラを大切にすれば、探しているものが見つかるかもしれないのにね。水をゆっくり味わって飲んでも、見つかるかもしれない。

「そうだね」

それから、王子さまは、こう付け加えました。

--目で見ても、大切なものは見えないよ。ハートで見なくちゃ。

 

  →「大切なものは目に見えない」

  これがこの童話の主題だろう。さすがに、このテーマはステージでは表現できないね。なにせ見えないんだからね(笑)

 

 

 

 

 

 

 

今回は、渋谷道劇の美月春さんの新作「NEVER LAND」について「ティンカー・ベルとウェンディ」という題名で観劇レポートします。

 

 

 

 

さて、今回は新作「NEVER LAND」を披露。

私なりに内容を紹介する。

 最初に、たくさんの葉の付いた緑のガウンを羽織って颯爽と登場。緑色っぽい髪(鬘)に、赤い羽根を一本側頭部に立てる。これでピーターパンだと分かる。右足に黄緑の紐をクロス状に巻き付け、黄土色のシューズを履いて軽快に舞う。

 次に、背中に四枚の透明な羽根を付けて登場。一目でティンカー・ベルと分かる。濃緑色のコルセットっぽい衣装を身に着け、黄緑のフワフワしたスカート。楽しそうに踊る。

 最後に、白いラグジュアリードレスでしとやかに登場。胸元に大きな花びら。黒髪に白いリボンを大きく垂らす。とても清楚な出で立ち。おそらくウェンディ。裸足のままベッドへ。

 

 美月ファンタジーを、演劇で培った表現力で演じている。すてきな作品に仕上がっている。

 これまでも、たくさんの踊り子さんのピーターパンを見てきた。特に、踊り子さんはティンカー・ベルが大好き。踊り子さんとディズニーの話をよくするが、ディズニー好きの方はみなさん、ティンカー・ベルを一度は演じてみたいと言う。もう辞めてしまったが、ロックの矢島愛美さんとMAYAさんのティカーペルが強く印象に残っている。

最初スペルをティンカーベルと思っていたけど、正式なスペルはティンカー・ベル(Tinker Bell)。辞書を見ると、イギリススコットランドの作家ジェームス・マシュー・バリーの戯曲『ケンシントン公園のピーター・パン』、小説『ピーター・パンとウェンディ』などに登場する妖精、とある。ディズニー映画では「髪の毛はブロンドで、おだんごにしていて、緑色のミニワンピースを着用している。背中には妖精の羽が生えており、真珠のついたヒール靴を履いている。」 原作通りの衣装に凝る踊り子さんも多い。

 

一方、ウェンディを演じているのを今回初めて観た。これまで、ティンカー・ベル人気に押されてウェンディは脇に置かれている感じ。春さんの作品は、ティンカー・ベルとウェンディを対等に演じている。

ウェンディの話を少しさせてもらう。

ウェンディはピーターに連れられて「ないない島」に心弾ませて行ったけれど、そこに待っていたものは苦難の連続。ワンパク少年達のおもりをさせられ、愛するピーターパンには母親代わりをさせられ、ちっとも面白くない。ところが、ウェンディはそうした不満を遠慮がちにしか言わなかった。ウェンディはピーターパンの友達ぶろうとしたけれど、実際は母親そのものだった。ピーターのごまかしを次第に本当のことと信じるようになった。こうして悪循環が始まった。

心理学的には、これを「ウェンディジレンマ」と言う。

一方、ティンカー・ベルはピーターの罠にはまるようなヘマはしない。ティンカーもピーターが好きだったが、自分を犠牲にしてまで気に入られようとは思わなかった。

ウェンディはピーターのきまぐれを許してしまうが、ティンカーはそれに対して挑戦する。

ウェンディはピーターが当り散らし始めると小さくなってしまうが、ティンカーはそんなバカバカしいことに取り合ってる暇はないし相手にしない。

ウェンディはこのうえなく真面目で、おしとやか。ティンカーは多少行き過ぎもあるが言いたいことはなんでも言い、人生としても前向きに生き、愛する人との対決も辞さない。

 

こう見てくると、踊り子さんがティンカー・ベルが大好きな理由がよく分かる。まさにティンカー・ベルは男性に依存しない自立した女性像。

一方のウェンディは典型的な嫁さんタイプ。男性ならばウェンディを嫁さんにしたくなる。男は誰しも心の奥で女房に母親を求めるから、自分のわがままを包んでくれるウェンディタイプは嫁さんにぴったり。ただ、男の浮気性は家庭にいるウェンディだけに満足せず、ときに‘ときめき’を求めて彷徨う。私にとってはそれがストリップ。

そんなことを春さんの演目「NEVER LAND」を観ながら想っていた。

さて、今日も私はネバーランドを求めて劇場を彷徨う。(笑)

 

 

平成26年7月                           西川口にて    

 

 

 

 

 

 

 

今回は、H29年8月頭の渋谷道劇における、立花散里さんの新作「ティンカー・ベル」について語ります。

 

 

 

さて、ステージの内容について話しますね。

最初に、黄緑の衣装に身を包んで登場。妖精のように可愛い。頭には緑の花飾りがあり羽根が立つ。首輪から銀の簾が垂れる。緑のブラと緑のスカートの間を緑の紐でクロスしている。スカートは長短の二重になっていて、前は割れて脚が見える。ベルトからもたくさんの銀の簾が垂れる。右手の腕に手かせがあり、それにも銀の簾が垂れる。

アクア(Aqua)のノリノリの曲「Bumble Bees(バンブル・ビー)」に合わせて軽快に舞い踊る。この曲は元気になるねー。とてもいい選曲だ。アクア(Aqua)はデンマークのポップスグループで、1994年に結成され2001年に解散するが、1990年代後半から2000年代前半にかけて世界的に大人気となった。

次に、緑の衣装を脱いで、舞台の壁に取り付けていたピンクの花輪を取り外す。その中から白とピンク柄の布を取り出し、それを羽織る。

二曲目から曲調が変わる。映画『ティンカー・ベルと月の石』のサントラ版から、と散里さんから教えてもらう。以降2曲目.How to Blieve 3曲目.Fly away home 4曲目.Magic of a friendと続く。

着替えたまま、花輪をもって盆に移動。左側の髪に白い花飾り。

ベッドショーでは、布を身体に巻き付けてしっとりと布と戯れる。

 

散里さんのことはいつも妖精のように可愛いと思っているが、今回「ティンカー・ベル」を演じていることは本人から選曲を聞くまで分からなかった。黄緑の衣装ではあるがティンカー・ベルの特徴は表していないからね。ディズニー映画では「髪の毛はブロンドで、おだんごにしていて、緑色のミニワンピースを着用している。背中には妖精の羽が生えており、真珠のついたヒール靴を履いている。」とある。せめて、背中に羽根を付けたらわかったが・・・笑

今回の演目は、映画『ティンカー・ベルと月の石』がきっかけと思うけど、あまり映画に囚われてはいないのかな。ティンカー・ベルへの憧れから妖精の可愛さを表現したいという感じなのかな。女の子ってティンカー・ベルが好きだからね。

ティンカー・ベルに興味をもったので、少し調べてみました。

これまで、ティンカーベルと思っていたけど、正式なスペルはティンカー・ベル(Tinker Bell)なんだね。辞書を見ると、イギリス、スコットランドの作家ジェームス・マシュー・バリーの戯曲『ケンシントン公園のピーター・パン』、小説『ピーター・パンとウェンディ』などに登場する妖精、とある。

辞書には「Tinkerとは鋳掛(いか)け屋のことである。ティンカー・ベルは、壊れたおなべやフライパンなどを直す、金(かな)もの修理の妖精である。腕のいいティンクは、物を修理することがなによりのよろこびであった。イライラしたり、何かに集中したりすると、前髪をひっぱるくせがある。性格は気が強く、かなりの焼きもちやきだが、正義感も友だちを思う気持ちも人一倍強い。その証拠に、友人のピーター・パンがフック船長の罠によって毒を飲みそうになったときに、ピーター・パンを助けるために彼女が代わりに毒を飲み干すシーンがある。」 もしかしてティンカー・ベルの性格って散里さんに通じるところがあるのかな(失礼!)

 

私はステージを観ながら夢の国を彷徨えた。ストリップというのは、大人のネバーランドなんだね。男として、決して枯れてはいけない性、決して失ってはいけない愛を蘇らせてくれる。ティンカー・ベルの妖精の粉を浴び、信じる心を持てば空を飛ぶ事が出来るというが、まさにそんな気分でステージを眺めています。

 

平成29年8月                            渋谷道頓堀劇場にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、ロックの踊り子、西園寺瞳さんについて、H30年3月結のライブシアター栗橋公演の模様を、演目「楓」を題材に、「ストリップにおけるメルヘンと恋愛と金権主義」について語ります。

 

 

 

瞳さんのメルヘンの世界に戻そう。今回は、三つの作品の中で演目「楓」について話す。

まずは、作品紹介を始める。

明治大正時代の学生の恋愛話。

黒い大きな学生コートを着た男性が、紅葉している楓の木の下で書物を読んでいる。黒い学生帽をかぶり、黒縁眼鏡をしている。

ちなみに、楓と言ったが、実際の木はクヌギの木の模型。楓の木がなかったらしい。(笑)

読んでいる本のタイトルは何か、気になるが分からない。

音楽はスピッツの曲「空も飛べるはず」。本作品はほとんどスピッツの曲を揃えている。スピッツには青春の甘辛さがよく出ている。この曲に合わせて踊る。

次に、Raphaelが歌う「秋風の狂詩曲」に変わる。作曲作曲:華月。Raphael(ラファエル)は、日本のヴィジュアル系バンド。1997年に結成され、1999年にメジャーデビュー。ギター兼コンセプトリーダーであった華月が2000年10月31日に19歳で急逝したことで2001年活動休止。なぜ、瞳さんがスピッツ以外のこの曲を使用したか真意は分からないが、この曲を聴くと、天才である華月のあまりにも早い死が青春の物悲しさを掻き立てる。

今度は、女学生が登場。花柄のかわいらしい着物の上に、海老茶色の袴を履くという明治大正時代のコーディネート。黒いブーツを履いて踊る。

きっと、男子生徒は勉学に、女子生徒は(「恋せよ乙女」ではないが)恋愛に、その青春を謳歌しているのかな。あるいは、二人の恋愛はうまくいかず悲恋になったのか。

一旦、暗転して、三曲目がスピッツの曲「夢じゃない」に変わる。この曲の歌詞「夢じゃない 独りじゃない 君がそばにいる限り」は、曲の旋律から見てハッピーな感じではなく、実際には君がそばに居ないのではないか。

瞳さんが灰色っぽい襦袢姿で現れる。襟元は青く、着物には桜の花柄、ピンクの帯をする。

そのまま、裸足でベッドショーへ。

近くでアクセサリーを見る。紐状の純金のピアス、純金のネックレス、両手の人差し指と小指に純金のリング。純金の輝きが瞳さんの白い肌にとても映えている。

ベッドの音楽がスピッツの「楓」に変わる。スピッツ(草野正宗)の歌詞は難しい。サビが♪「さよなら 君の声を 抱いて歩いて行く」とあるから、これも悲恋の歌である。

ふと、瞳さんが最初に男子学生がもっていた書物をベッドに持参していることに気付く。本の中から栞になっている楓の紅葉を取り出す場面がある。そのときに、本のタイトルが見えた。『戦国時代の大誤解』とある。さすが、各地の城址巡りをしている瞳さんの歴女ぶりが垣間見えて、おもわずニヤリとしてしまう。

 

さて、私が今回のメルヘン三部作の中から何故に演目「楓」を選んだかを話したい。

実は、この作品を初めて拝見したのは、昨年の11月、ここ栗橋だった。その時にも、瞳さんに「この作品、気に入ったからレポートするね」と約束していた。瞳さんは忘れているかもしれないが・・。

私は、この時に小説「金色夜叉」を読んでいた。たまたまネットで現代語訳にされて配信されているのを見つけて、かなり長いが読んでいた。金色夜叉(こんじきやしゃ)は、明治を代表する作家・尾崎紅葉のあまりにも有名な小説です。読売新聞に1897年(明治30年)1月1日 - 1902年(明治35年)5月11日まで連載された。前編、中編、後編、続金色夜叉、続続金色夜叉、新続金色夜叉の6編からなっている。執筆中に作者が死亡したため未完成である。

あらすじは次の通り。

若年のころ親を亡くした間貫一は、自分を引き取ってくれた鴫沢家の娘・お宮と将来を誓うが、二人の前に現れた富豪・富山がお宮を見初めたことから貫一とお宮の運命が狂いだす。

自分が金満家であることを見せつける富山に目がくらみ、富山と結婚する約束までしてしまうお宮を貫一は必死に引き留めるが、お宮の決意が固いことに絶望し、お宮の元を去る。

激怒した貫一がお宮を蹴り飛ばす、熱海での場面(前編 第8章)は有名である。貫一のセリフとして「来年の今月今夜のこの月を僕の涙で曇らせてみせる」が広く知られている。

 

純朴だった少女が、男の裕福さに目がくらみ身を売るような結婚をする・・・普遍的なテーマかもしれませんが、この金色夜叉では、裏切られた男の恨みの深さ、裏切ってしまった女の身を切るような後悔が余すところなく描かれていて、軽率な行為の代償とはかくも大きいものかと思わせてくれる。

お宮は軽率で単純な女性かもしれませんが、決して悪女ではありません。ただ自分の行為の結果を深く考えることができないがために簡単に人を裏切り、結果一生苦しむことになります。

富豪の富山と結婚した後、お金に困らない生活を手に入れられはしたものの、夫に顧みられず、せっかく生んだ我が子には死に別れ、絶望的な生活を送りながらお宮は「自分の生活は富裕だが、自分ひとりでこういう生活をしたいのではなかった。自分は貫一とともにこういうことがしたいのだった」という自分の気持ちに気づき、身もだえるような後悔に苛まれます。

一方の貫一は、己の全てを捧げた女性にあっさり裏切られ、自分の人生にも、女性というものにも絶望しながら高利貸しの手先となって生活していますが、その生きざまはあまりに刹那的で、全ての幸福を拒んでいるような感じすらします。

知り合った女性に好意を寄せられても、またその故に独立を援助するからと言われても、頑なに拒み続ける貫一はどこか大事なところが壊れてしまったかのようで、痛々しい。

この「金色夜叉」には続編があり、その続編の中でお宮は自分を責めるあまり衰弱し、死にかけるほどにまで追い詰められてしまうのですが、お宮の様子を見た貫一が苦しみ悶えながらも「・・・許した」とやっと絞り出すようにつぶやく場面があります。

そこに至るまでの長い歳月、そのあまりに長い、苦しみに塗り込められたような二人の歳月を振り返ると、「あのとき富山がお宮の前に現れなかったら、誰の運命も狂うことはなかったのに」と思わざるを得ません。

この小説の主題は「金権主義と恋愛の関係について」であるが・・・。

精神的な満足というものは、お金や物で手に入れられるものではない・・・今も良く繰り返されるこのメッセージを、男女の情念を交えて見事なまでに表現した素晴らしい作品だと思います。

 

私は、この作品を自分のストリップ体験と重ねながら読んでいました。

三年ほど前、私は一人の踊り子Sさんと出会った。「16年間の私のストリップ人生は、この娘に会うためのものだった!」と思わしめるほどの衝撃的な出会いだった。私は彼女にのめり込む。私は自分の中に「彼女との出会いは運命だ」そして「この愛を彼女が引退するまで貫く」との信念のもと、私は最終的に家族も仕事も捨ててしまった。後悔はなかった。ところが、仕事を失った私に対して、彼女は手のひらを反すように冷たくなった。結局、お金の切れ目が縁の切れ目となってしまったのである。

私は決して彼女を自分のものにしようなどとは微塵も考えていなかった。引退が早いと聞いて、少しでも彼女の側に居て応援したかっただけであった。それすらも許してくれなかった。彼女はお金のために踊り子になったこともあり、お金のある人に走っていった。これまで応援してくれたファンには恩義も何も感じない子に豹変した。私は茫然とするしかなかった。

お金とは恐ろしいものである。目的がお金であれば、これだけ人は変われるものなのか。人の恩義を裏切り、それで得たお金で人は幸せになれるのだろうか。ストリップにおける恋愛とはこれほどに空なるものなのか。それまで彼女の作り上げてきたメルヘンの世界は素晴らしいものであると信じて疑わなかったが、金権主義の前にメルヘンも恋愛も脆くも崩れ去っていく。

ふと、瞳さんが持っていた本のタイトルが『ストリップの大誤解』と見えてきた。

 

 

平成30年3月                        ライブシアター栗橋にて

 

 

 

 

 

今回は、西園寺瞳さん(ロック所属)について、H30年11月頭のDX歌舞伎での公演模様を、演目「Still doll」を題材に語りたい。

 

 

 

 

 今週は六日間通えて、とても楽しかったです。毎回、私の手紙を読んで感想を書いて頂き、いつもながら楽しい文通ができました。今回は、16周年作「真田丸」を観ていて最初の語りに胸がときめき、ついつい先に童話「西園寺瞳物語」を書いてしまいました。というかストリップの神様から書きなさいと言われた気がしました(笑)。この話には私がふだん感じている西園寺瞳の魅力をぎゅっぎゅっと詰め込みました。瞳さんから「照れちゃうので他の踊り子さんには見せないでね」と言われましたが、もちろん見せませんよ。瞳たんに私の想いが伝われば十分です。

 また、最近は、童話と一緒に他の踊り子さんから頂いた絵を同封しています。瞳たんが喜んでくれて嬉しいです。今回、瞳たんから‘きりみちゃん’の童話をリクエストされたので、次回は是非とも瞳たんの絵も私の秘蔵コレクションにさせて頂きたいと心から思っております。よろしくです。

 

今週の出し物は、1,3回目は16周年作「真田丸」、2,4回目が演目「Still doll」。

 

 

 

平成30年11月                           DX歌舞伎にて 

 

 

 

                      H30年11月

『西園寺瞳物語』

  ~西園寺瞳さん(ロック所属)の16周年作「真田丸」を記念して~

 

 

 2006年6月に川崎ロックで一人の少女がストリップ・デビューした。

 サワティ王子は彼女のデビュー初日の模様を観ていた。ステージに現れたとき、ロリちっくで、かわいくて、なによりヌードがとても綺麗な子だと感激した。透き通るほどの白い肌が彼女の魅力のひとつであることは間違いない。

 ステージは無事終わったが、問題はポラ対応にあった。これだけ可愛い女の子だから、普通だったら客が我先と並ぶはず・・・ところが誰も並ばない。

 少女は首からぬいぐるみをぶら下げていた。ゲゲゲの鬼太郎に登場する目玉おやじだ。それがロリちっくな少女にどうも不釣り合い。しかも、そのぬいぐるみときたら、すごく薄汚れている。

 彼女はお客さんが並ばないのでどうしていいか分からない状態になる。おろおろし出した。その様子も普通の女の子っぽくない。まるでよその星から来た異星人みたいな感じ。その雰囲気にお客が引いてしまった。

 その中で一人、サワティ王子が立上り、ポラを買いに行った。彼女はすごく嬉しそうな表情でサワティ王子の顔を見て、ペコリと頭を下げた。こちらが恥ずかしくなるくらい、馬鹿丁寧にも見える。が、それが客に対する彼女の心からの誠意なのだと感じた。

 それを見ていたスト仲間たちが「おまえ、よく気持ち悪くないなぁ~」とからかった。サワティ王子は新人の踊り子を外見や何かで差別するつもりはなかった。自分がストリップを楽しむための相性を確かめたくて、ポラを買い、そして手紙を差し入れた。

 彼女はまたサワティ王子の手紙にも丁寧に反応してきた。しっかり感想を書いている。とても感性がいい。サワティ王子を一番喜ばせたのは、手紙にお絵描きが入っていること。サワティ王子の創作童話に対して、女の子らしいメルヘンちっくな可愛いイラストを描いてきたのだ。簡単な絵だったがサワティ王子の気持ちは和んだ。すぐにこの娘の応援をしよう心に決めた。

 

 ちょうど、彼女がデビューした後ぐらいに、AV界から灘ジュンさんという超大物スターが鳴り物入りでデビューした。誰もがジュンさんの美しさの虜になり夢中で追いかけた。それからストリップ界には灘ジュン黄金時代が到来した。

 そんな中、彼女は必至でステージを務めた。ポラが売れずに営業成績は振るわなかったが、彼女はどんな出演にも選り好みしなかった。どこの劇場からでもオファーがあれば絶対に断らないで全国各地を回った。

ふつうの踊り子は「その劇場は遠いし、交通手段が不便だから」「連投はきつい」「体調が悪い」などと言って、オファーを断ることが往々にしてある。その点、彼女は一切オファーを断らなかった。この「劇場のオファーを断らない」という評判は、劇場側にとって極めて重要なことで、彼女のお陰で香盤に穴を開けずに済んだことが度々あった。それが彼女に対しての借りとなり、劇場側はどんな時でも優先的にオファーを出してくれるようになる。

こうした彼女の地道な努力が効を奏し、彼女の人気はじわりじわりと高まっていった。地方劇場に乗ることがファンを全国区にし、結果的に根強い固定ファンの獲得に繋がっていったのだ。

サワティ王子は、彼女を追いかけて全国を遠征したりはしなかったが、都合のつく範囲で彼女を応援し続けた。

 

そして10年もの年月が経った。

サワティ王子がびっくりしたのは、彼女が歳をとらないことだった。ビックスターの灘ジュンさんもさすがに年齢には逆らえずに美貌が衰え始めたところ、彼女の方はむしろ歳とともに綺麗になっていった。そして美しさでは灘ジュンさんを上回ってきた。

彼女のデビュー当時を知らない新しい客がどんどん美しい彼女のファンになっていった。人気は既に灘ジュンさんを追い抜いてきた。

サワティ王子は確信した。

「彼女はやはり妖精なんだ。メルヘンの世界からやってきた妖精だったんだ。」 

彼女には普通の女の子にはない不思議な雰囲気をもっていたが、きっとそのせいなんだ。鬼太郎の目玉おやじを大事にもっていたが、あれは妖精として妖怪とも交流があったせいだ。彼女自身、歳をとらない半妖怪と言えるのかもしれない。

 

一世を風靡した灘ジュンさんも既に引退した。

彼女は17年目に入ったが、その美貌はますます磨かれ更に綺麗になっている。人気は不動だ。

相変わらず、多くの劇場に引っ張りだこ。つい先月も、小倉A級から大坂東洋へ、次に広島へ、そして関東の蕨ミニへと、全国縦断の四連投というハード・スケジュールぶり。

なお、以前は、メルヘンの世界にばかり興味があるのかと思い気や、今では戦国武将に興味を持ち全国のお城巡りをしているようだ。まるで男の子のような趣味だ。ステージの演目でも戦国武将を演じ、年配のストリップ客を唸らせている。不思議な魅力に満ちていることはデビュー当時と変わっていない。

 

 サワティ王子はストリップの神様に尋ねた。

「踊り子の価値を決めるのは誰ですか? やはり、お客ですか?」

 ストリップの神様は言った。「いや、お客は気まぐれだ。それは‘時’が決めるのだ!」と。

  16年という長い時間が静かに流れていた。

 今やストリップ芸歴17年目。つねに第一線の現役として活躍している。

 その踊り子の名前は西園寺瞳という。

 

                                    おしまい

 

    

 

 

 

 

高崎美佳さん(ロック所属)の、2019年11月頭の大阪東洋ショー劇場における公演模様を、演目「干物妹! みかるちゃん」を題材に、「うまるちゃんは日常がパラダイス、ストリップは非日常でパラダイス」という題名で語りたい。

 

 

 

 

 今回は、演目「干物妹! みかるちゃん」について観劇レポートさせて頂く。

 正直、最初にステージを拝見したときには全く分からなかった。演目名の「干物妹! みかるちゃん」さえ読めない。すぐに美佳さんに確認する。「みかるんのモデルは『干物妹!うまるちゃん』だよ」と教えてもらう。ネットで検索したら、この面白さに一発ではまった。干物妹と書いて「ひもうと」と読むなんてサイコーのギャグだ。うまるちゃんを敢えて‘みかるちゃん’としているから、この日常は美佳さんにも当てはまるのかなと密かに思っちゃう♡ 萌え萌え♡

 

 まずは、漫画『干物妹!うまるちゃん』を紹介しよう。

『干物妹!うまるちゃん』(ひもうと うまるちゃん)は、サンカクヘッドによる日本のギャグ漫画作品。『週刊ヤングジャンプ』2013年15号から2017年50号まで連載された。

 女の子が自分のことを描いた漫画かと思い気や、 サンカクヘッドは1986年3月10日生まれ(現在33歳)、既婚の男性ではないか・・それだけでも驚いた。(笑) すごい才能だ!!!

東京都八王子市近郊を舞台に、外では才色兼備で完璧だが家ではグータラに過ごす女子高生「うまる」と、その兄「タイヘイ」の日常を綴ったギャグ漫画である。有名作品やサブカルなどのパロディが小ネタとして随所に散りばめられているのも特徴。

土間 埋 (どま うまる)声 - 田中あいみ。本作の主人公。物語の開始一年前に兄・タイヘイとアパート『コーポ吉田』の201号室にて二人暮らしを始める。髪型は亜麻色のロングヘアー。誕生日は9月26日。身長は干物妹時は40センチ、美妹及びUMR時は160センチ。血液型はAB型。名門・荒矢田(あらやだ)高校に通っている容姿端麗かつ品行方正、成績優秀・スポーツ万能で教師からも太鼓判を押される評判の女子高生。さらに老若男女問わずに好かれている人柄だがその実態は、家に帰ると頭身がデフォルメ(二頭身キャラ)になり、「美妹(びもうと)」から、夜更かし・偏食の不摂生かつグータラな生活を好む「干物妹(ひもうと)」となる。

ハムスターを2匹飼育しており、家ではハムスターを模したオレンジ色のフードをかぶり、白い無地のインナーシャツに赤色のスパッツといったラフな格好で過ごしている。オシャレには関心が薄いようで、外行きの服はあまり持っていないが、ハムスターのフードは何着も持っている。「ぬへへ」、「ぬほほ」、「ぬっふっふ」といった独特な笑い方をすることがある。

好きな食べ物はコーラ・お菓子類などのジャンクフード系やハンバーグなどの肉類である。マンガ雑誌『ジャンプー』の愛読者で『ジャンピース』がお気に入り。趣味は漫画の他にも、ネットサーフィン・アニメ鑑賞・オンラインゲームなどで、しばしば徹夜で没頭することもある。特にゲームの腕前は達人級で、家庭用から業務用に至るまでジャンルを問わずに幅広く網羅している。ゲームセンターやサブカル関連のイベントなどに出かける際は「UMR(ユーエムアール)」というお忍びの姿に変装する。

外では優美、家ではマイペースに振る舞っているが、内面はやや臆病で寂しがり屋なところがあり、自分から他人に話しかけることが苦手であったり、タイヘイに本気で怒られるとすぐに泣いてしまうこともある。家での生活及び切絵・ヒカリと過ごす際は「干物妹 家うまる」、海老名または4人で過ごす際は「美妹 外うまる」、シルフィンと過ごす際は「UMR」とそれぞれ違う姿で行動している。

 

さて、長い前置きになったが、次にステージ内容を紹介しよう。

 オレンジと黒のチェック柄の上下セパレートなラフな出で立ち。黒いロングブーツを履く。黒い髪飾り。美妹なうまるちゃんをイメージしている。

 一曲目がショッキング!!!  どぶウサギ,KAITOが歌う「しねばいいのに」。

 「しねばいいのに」や「しんでしまえばいいのに」というフレーズを全部で合わせて39回言っている。これは意図的なのかは不明。おじさんは腰を抜かしそう。放送禁止曲になりそうだが実際うけてる。

 音楽が変わって、着替える。白い部屋着である。‘白い無地のインナーシャツ’か。

 しかも、その上にオレンジの着ぐるみを羽織って盆前にやってくる。なるほど、これが‘ハムスターを模したオレンジ色のフード’か。納得・納得!!

  舞台の上には、おそろいのものが並べてある・・ジャンボなコーラ、ポテイトチップ、竹の子チョコ。ジャンク菓子があるある

 おっ! ネコロンブスもいるー。細長い体と白い毛並みに青い水玉模様を持つ猫のキャラクター。抱き枕だ。

 おっ!! ゲーム機を操作している!!!

  これだけで、漫画『干物妹!うまるちゃん』の世界にどっぷりはまれる。最高の気分♪

 二曲目は、土間うまる(声優の田中あいみ)が歌う「勇者うまるの華麗なる生活」(アニメ「干物妹!うまるちゃん」キャラクターソング)。

 ここで、音楽が変わり、着替える。

 メローグリーンな薄いドレス。裾に白いフリル付き。

 ネコロンブスを持って、盆に移動。

 白いパンティを右ふとももに巻く。白い美肌が眩しい♡

 Y字の純金ネックレス。赤いマニキュア。

ベッド曲は、桃井はるこの「Life is free ~momo-i version~」。作詞作曲:桃井 はるこ。

♪ ここのところずっと 部屋から出ないでいるんだ 退屈とは思わない 自分遊びは あぁ 楽しいよ 大好きな君と おしゃべりするのも 目を閉じるだけで あぁ 出来る.・・

 本演目とうまくイメージが重なる。この歌詞中に「生きてるだけでいい 生きてるだけでいいんだよ」というフレームが、最初の「しねばいいのに」と対になっている。

立ち上がり曲は、らき☆すたの柊つかさのキャラクターソング「寝・逃・げでリセット!」。福原香織が歌っているアニメソング。

 選曲も粋だねー♪

 

 

 なんて、面白い演目なんだー☆

漫画『干物妹!うまるちゃん』もすごい漫画だ。サンカクヘッドさんを尊敬しちゃう♡

想像とは力だ。妄想とは面白さだ。」この二つの両輪を駆使して爆走している。

 面白い漫画を教えてくれて美佳さんに感謝☆感激☆

 うぅー、私も負けずに童話を書くぞー!!!

 

 

2019年11月                          大阪東洋ショーにて

 

 

 

 

 

 

 

2019.11 

干物男! うまるくん』 

~高崎美佳さん(ロック所属)の演目干物妹!みかるちゃん」を記念して~

 

 

 

  ストリップの名物男に、「干物男! うまるくん」というやつがいる。噂では、明石家さんまの息子で、妹に「いまる」がいるというが、その真偽は定かではない。

 この男、かなりの呑兵衛である。劇場に大きなビニール袋を持って入ってくる。その中には大量のアルコール飲料とおつまみが入っている。おつまみの中には、ポテトチップと柿の種が欠かせない。会社帰りにやってきては、すぐにビールを一気飲みする。仕事の疲れに一杯のビールは最高である。しかし、ビールに止まらず酎ハイ、ワイン、ウイスキー、日本酒と、次々とアルコールが続く。土日の休日は朝から飲んでべろんべろんになる。彼は、ストリップを観に来ているというより、ストリップを肴にして飲んでいるだけ。

 当然、酔いがまわり、すぐに寝ちゃう。かぶり席でも堂々と寝ている。しかし、ポラ撮影ではしっかり起きてポラを撮る。OPショーでは大はしゃぎ。チップもはずんでくれる。

 かぶり席で寝ている姿を見て、激怒する踊り子さんもいる。たくさんの踊り子出禁をくっている。しかし、ポラはしっかり撮ってくれるし、チップもくれるので、彼をかわいがっている踊り子さんも多い。

 

 彼は一流会社ダイヤモンド・サービスに勤めており、かなり仕事はできるらしい。だからお金はたくさん持っている。会社ではしゃきっとしている分、その反動で、劇場に来るとグタラ~としてしまうようである。

 そのグダグダぶりは半端ではない。寝るなんてかわいい。はちゃめちゃである。まさに本能のままに生きている。

 さすがにかぶり席ではしないが、後ろの席に座っていると、ちんぽを出してしこしこやっている。ついつい見えてしまうのだが、彼のちんぽは大きい。片手に500mlの缶ビールを持っているが、この缶ビールに負けないぞ!というサイズだ。馬並みなので、彼のことを「うまる」ではなく「うまお(馬男)」と呼んでいる踊り子もいる。

 だから、みんな、彼は寝ている方がいいと思っている。えまるくんの寝顔はかわいい。

 

 今日も、うまるくんが大きなコンビニ袋を抱えて劇場にやってくる。

 

                                    おしまい

 

 

 

 

 

今回は、H30年3月頭の大阪東洋ショー劇場における、高崎美佳さん(ロック所属)について、演目「MFL」(仮)を題材にして、「高崎美佳の色香」について語りたい。

 

 

 

 

今回は演目「MFL」(仮)について観劇レポートを書きたい。

私としては、この演目は初見だったので新作と思っていたら「私の新作(?)といっても去年の六月に出したものです。」とのこと。演目名「MFL」(仮)が気になって聞いたところ「本演目一曲目『私のお気に入り』の英タイトルMy Favorite Thingsです。」とのこと。

テーマは何か?と確認したら「テーマはミュージカルの音楽を使って華やかにやりたかっただけなので特にないです・・・ご自由に解釈して下さい。」との回答。

 

さて、ステージ観劇レポートを書く前に一言。

一曲目のタイトル『私のお気に入り』ではないが、私にとって、高崎美佳さんはホントお気に入りの踊り子なんです。

美佳さんからは、よくポラ時に「いつもかぶりの席でニコニコ観てくれてありがとうね。」と声をかけてもらう。いやー、美佳さんのステージを観ていると自然とニコニコになるんですよ。正直、僕は根っから美佳さんのヌードが好きなんだと思う。見ていると嬉しくてたまらなくなるもん♪ 

前にも話したと思うけど、美佳さんのヌードは日本人の男性が最も好きなタイプじゃないのかな。色白で肉付きがとてもいい。ホント、抱きたくなるヌード№ワンだよ。いや、見ているだけで幸せになる。美佳さんに会えて、ストリップ・ファンで良かったなぁ~と心から思う。

美しい顔立ちとヌード、美佳さんの色香はエレガンスでもあり妖艶でもある。

 

演目「MFL」(仮)は洋物。「Twitterではドレスのやつとか呼ばれています。」 

最初に、妖艶なダークブルーのワンピース・ドレス姿で登場。

半袖で、襟元と胸元に銀のキラキラ装飾が施されている。足元まで隠れるロング・スカート。黒いロング手袋に、足元は黒いハイヒール。

髪は青いリボンでひとつ結びしている。

一曲目は、映画史に残るミュージカル映画の最高傑作「サウンド・オブ・ミュージック」の中の曲「私のお気に入り(My Favorite Things)」。

このドレスを脱ぐと、下にはSMっぽさを匂わせる黒いドレス。肩出しの、肩紐で吊るしたコルセット状の衣装。スカート部は前上がりで後ろはふわふわ布が下まで垂れる。黒いロング手袋に、黒いハイヒール。髪は解いて、クレオパトラ風のボブカット。

音楽が悲しげなメロディ&声に変わる。Plastic Treeの「チム・チム・チェリ(Chim Chim Cher-ee)」。

ボーカル竜さんの歌い方って、なんか死にそうな感じで歌うよねぇ~これがなんともいえないいい味を出している。これが美佳さんの色香と妙な具合に重なっていいんだなぁ。

椅子に座って衣装を脱ぐ。そして白いドレスに着替える。首の後ろで結んだワンピースドレス。腰は黒いベルト状に線が入る。ドレスの白地に黒い花柄模様が描かれる。黒いハイヒールを履く。

 そして、次の三曲目が美佳さんの色香を最大限に引き出す。

なんだ!この、やけに艶めかしい曲は!?  faire l'amour(フェール・ラムール)と美佳さんに教えてもらう。ネットで調べたら宍戸留美さんの名前が出て来たが、フランスの元歌があるのかな?

フランス語で「愛」は「amour(アムール)」。セックスは「faire l' amour(フェール・ラムール)」。意味は「愛を実行すること」。フランス人とって、セックスとは「愛の実践」である。

この曲はまさにSEXの歌。曲にも美佳さんにもメロメロになる♪

 このままベッドショーに入る。黒いハイヒールは履いたまま。

 アクセサリーが美しさを引き立てる。豪華なイヤリング、きらきらしたネックレス、右手小指のリング、そしてピンクに照らすマニキュア。

 ベッド曲は、ミュージカル映画「オペラ座の怪人」のテーマ曲「The Phantom Of The Opera」。荘厳で、かつノリがいい。

 最後に、また「チム・チム・チェリ(Chim Chim Cher-ee)」のオルゴール盤。前半の二曲目「チム・チム・チェリ」とは一味違う。それもそのはず、「チム・チム・チェリ」はディズニーのミュージカル映画「メリー・ポピンズ」の曲。しかもオスカーを獲得している名曲。

 

 まさしく、今回の演目はミュージカル映画の曲オンパレード。

 この演目で一番印象に残ったのが、この「チム・チム・チェリ」だった。イメージを全く変えて二回使っているから、きっと美佳さんも強い思い入れがあるのだろう。

 美佳さんのあまりの色気に、私にはこのフレーズ「チム・チム・チェリ」が「ちんちん、ちんちん、ちんちん立つ―♪」と聞こえていた(大変、失礼↓)。好きに解釈していいと言ってたもんね、ペコリ。

 ということで、最後に「チム・チム・チェリ」の話をしたい。

ネットでいろいろ調べたら・・・

「チム・チム・チェリ」は、ミュージカル映画『メリー・ポピンズ』の劇中歌《Chim Chim Cher-ee》。メリーポピンズに出てくる煙突掃除人のバートさんが歌っている。

日本では、1966年04月〜05月の「NHKみんなの歌」で放送された。

作詞訳詞:あらかわひろし

作曲:リチャード&ロバート・シャーマン

編曲:前田憲男

歌:友竹正則、杉並児童合唱団

そもそも「チムニー(chimney」)とは煙突という意味。この歌は、イギリスの古い昔話にある「煙突掃除人と握手をすると幸運が訪れる」という伝説を基にして作られた歌である。「チムチムチェリー」というのは煙突掃除人(Chimney sweep)と家の煙突の意味であるチムニー(chimney)という言葉を使った言葉遊び。「チム・チムリー チム・チムリー チム・チム・チェリー」は「チムニー」にかけた合いの手のようなもので、特別な意味はない。民謡の「はあ~」と言う合いの手のように何も意味はありません。(ちなみに余談ですが、沖縄で「チムいな」というと「かわいそう」と言う意味らしい。面白いね。)

見かけるといいことが起こると言われてる煙突掃除夫と握手すれば幸運にあやかれるそうで、切手にもなっている。屋根に上るハシゴは日本の昇竜のような縁起物として土産として売られていたりする。またバーミンガムシティなどフットボールチームの応援歌としても歌われている。

そのため、この歌詞を見るととても陽気になる。

Chim chim-in-ey, chim chim-in-ey

Chim chim cher-ee!

A sweep is as lucky, as lucky can be

煙突掃除はやればやるほど幸運

Chim chim-in-ey, chim chim-in-ey

 Chim chim cher-oo!

 Good luck will rub off when I shakes ‘ands with you

グッドラック(幸運)は握手をしたときにこぼれ落ちて

 あなたのもとへ

Or blow me a kiss and that’s lucky too

もしくは、僕に投げキッスして。それもラッキーだから。

Now, as the ladder of life ‘as been strung

はしごの上は緊張のしっぱなし

You might think a sweep’s on the bottommost rung

煙突掃除人は最下層の仕事だと人は思うでしょう

Though I spends me time in the ashes and smoke

煙と灰にまみれてすごしているけれど

In this ‘ole wide world there’s no ‘appier bloke

この世界中でこんなに幸せなやつはいないんだ

I choose me bristles with pride, yes, I do

プライドは心に満ちている、もちろん。

 

歌詞から、煙突掃除は汚い下層の仕事だけれど、空高くから下界を見下ろす素敵な仕事さ、とポジティブに誇りをもっている歌ですね。

この歌は「見方を変えると、ね!素敵に見えるでしょ?」というメッセージを与えてくれる。

 

 

平成30年3月頭                          大阪東洋ショーにて

 

 

 

 

 

 

今回は、ロックの新人・高崎美佳さんの大阪東洋初乗りの模様を「狐の嫁入り」と題して語ります。

 

 

 

 

 さて、美佳さんのステージ模様を話そう。

 太鼓・笛の音が聞こえる。そして、かごめかごめ♪の童謡が流れる。

 紫の着物を着た女性が浮かび上がる。着物地には白と緑の葉を付けた赤い花がいくつも点在。赤い帯を締める。両腕で黒いかつぎを頭上に持ち上げ、顔を覆っている。妖しい雰囲気が漂う。

 かつぎを取ると、狐のお面が現われる。白いお面に赤い線で狐の顔が描かれている。赤い二つの耳、妖しく釣り上がった目、突き出た鼻、目の上と左右の頬に三本の髭、そして口元が妖しく左右に裂けている。

 彼女はゆっくりとお面をとる。優しそうな面長の日本女性の顔。私はその美しい顔立ちに一瞬で心を奪われた。彼女が狐でもこのまま化かされていたい、そんな気分(笑)。

花いちもんめ 後ろの正面だぁれ♪ 童謡が流れる。

彼女は一旦、着物のままお盆の上に進み、素足に赤いハイヒールを履く。

そして舞台に戻って、着物を脱ぐ。

黒い軽装なドレス姿に。上半身はブロック柄、膝丈のスカートは縦縞柄で透け透け。手に赤い花(牡丹?)を一輪もつ。頭上の赤いリボンと赤いハイヒールと合わせて、赤の三点がポイントになっている。

ベッドショーでは、最初の紫の着物を羽織って盆に移る。

近くで見る美佳さんの美貌に酔いしれる。長い黒髪が胸まで垂れる。白い肌が映える。形のいい乳房、ふっくらした大きなお尻、薄めの色をした陰毛が性器の周りに広範に生えていてエロさをそそる。バランスのいいヌードにうっとり♡

ベッド曲の最後に、演目名になっている東京事変の「夢のあと」が流れる。

 

 

「狐の嫁入り」というフレームが浮かぶ。辞書には次のように解説されている。①.日が照っているのに、急に雨がぱらつくこと。日照雨(そばえ)。天気雨。②.夜、山野で狐火が連なって、嫁入り行列の提灯のように見えるもの。

 この「狐の嫁入り」の由来について、次の三つの説がある。

1.     狐を生け贄(いけにえ)にした

2.     狐を隠している

3.     狐に化かされている

それぞれの話を紹介しよう。

1.     狐を生け贄(いけにえ)にした

  昔、ある村で長い間雨が降らず、田畑が干上がり農作物が育ちませんでした。困った村人たちは神に生け贄を差し出し、雨乞いをすることを計画します。

 何を生け贄にする?  「狐にしよう」

 どうやって掴まえる? 「騙してやろう」

 人間に化けるのが得意な、女狐がいました。

 村一番の男前の若者が狐に近づき、自分の結婚を持ちかけます。

 嫁入りに来たら、殺して生け贄にするという計画。

 交際しているうちに、二人は心を通わせるようになりました。そして狐は、若者の本当の目的に気が付く。

 それでも狐は嫁入りを決意します。

 若者のため、村のため生け贄となり、狐の流した涙が大粒の雨となって、村中に降り注いだのです。

 

2.     狐を隠している

 ある狐の娘、嫁入りが決まりました。めでたいということで、親戚そろって娘を連れて嫁入り行列をしようということになりました。

 ところが、人間の村の中を狐がぞろぞろと行列をつくって歩いた日には、一斉に掴まえられるに決まっている。

 雨でも降っていれば少しは視界がぼやけて見えないのに、めっちゃ晴れてるし。それでも、狐たちは、精一杯の雨乞いをした。すると、自分たちの周りだけ雨が降り出した。

 狐たちは雨を降らしながら足早に村を通り、無事に嫁入りすることができました。

 そうとは知らない村人たちは、なんで雨が降っているのか謎のまま。狐って雨を降らせるんだーという話になりました。

 

3.     狐に化かされている

昔ある地域では、提灯(ちょうちん)の明かりをともしながら夜中に嫁入りをする風習があったそうです。

 めでたい行事ですし、村を挙げてお祝いをする日になります。

「明日は、与作んとこに嫁くるべ」

「来週は、田子作んとこに嫁くるべ」

 村の掲示板には、最新の嫁入り情報が張り出されたことでしょう。

 そんなある日。

 村はずれの森の中から、ポツリと小さな火の灯りが見える。今日は嫁入りの予定は無かったと思ったけど・・・

 ポツポツポツ。灯りは増えて漂います。

 フワフワ揺れているが・・人の姿はない!?

  謎の灯りを鬼火とも呼ぶ。これは狐が人間に隠れて行っている、嫁入り行列だろうと言われるようになった。

 

 一番スタンダードな説は、二つ目に紹介した「狐の嫁入りを雨で隠す」のようです。

 私には、最初の女狐の悲しい伝説が心に残りました。

 今回の美佳さんの演目「夢のあと」を拝見して、私なりの現代版ストリップ童話「狐の嫁入り」が頭の中を流れた。

 

平成28年9月10日                    大阪東洋ショー劇場にて

 

 

 

 

 

『夢のあと -ストリップ版「狐の嫁入り」-』  

~高崎美佳さん(ロック所属)の演目「夢のあと」を記念して~

 

 

 ある山の麓の村に一人の青年が田畑を耕して暮らしていました。名前をサワテと言いました。

彼は気が優しくて力持ちでしたが、女性にはとんと縁が無く30歳を越えた今も未だに独身。あまり女性にモテそうな顔をしてませんね。そのため、彼の趣味といえば町場のストリップ劇場に行くことくらいでした。

 

 山の麓ですから狐がよく出没し畑を荒らしました。

「こらぁー!このいたずらキツネー!!」

 一匹の白いキツネが家の中から飛び出てきました。口に魚を咥えています。

 サワテが外に出たときには、キツネはもう山の中に隠れてしまいました。

「困ったキツネだな。今回はポラまで散らかされてしまった。・・・」

 サワテは町のストリップ劇場に通い、踊り子のポラ写真を蒐集していました。いつもポラ写真を小まめに整理していましたが、机の上に置いていたポラ・アルバムを蹴散らされ、ポラは散らばるわ、汚されるわで散々な状態でした。「食べ物を盗るだけでなく、こんな悪戯までするとは・・・」気の優しいサワテも自分の趣味を穢されたのが我慢なりません。そこでキツネを捕える罠をつけることにしました。

 翌朝、畑の中で、まんまとキツネは罠に掛かっていました。

 サワテが近づいてみると、キツネは死んだようにぐったりしていました。最初しめしめと思っていたサワテでしたが、左足から流れる血がキツネの白い毛を真っ赤に染めているのを見て気が動転しました。死に物狂いで罠から抜け出そうとしたんだな。すぐに罠を解いて「悪いことをしてしまったな。これに懲りて二度と悪戯はするなよ。」とキツネを放してあげました。

 

 その晩、サワテはいつものように町のストリップ劇場に行きました。

「本日、期待の大型新人デビュー!」と大きくポスターが貼られてありました。新人好きのサワテの心が激しく疼きました。

 新人がステージに現れた瞬間、サワテは息を呑みました。

 紫の着物を着て、黒いかつぎで顔を覆っていたのですが、かつぎを取ると・・・そこに、狐がいるのです。いや、狐のお面が浮かび上がる。白いお面に赤い線で狐の顔が描かれています。赤い二つの耳、妖しく釣り上がった目、突き出た鼻、目の上と左右の頬に三本の髭、そして口元が妖しく左右に裂けている。

 サワテは自分と視線が合ったような気になり、身動きができなくなりました。

 彼女はゆっくりとお面をとりました。優しそうな面長の日本女性。サワテは彼女の美しい顔立ちに一瞬で心を奪われました。なんてキレイな娘だろう~♡

 愛くるしい笑顔、透き通った白い肌、ふくよかな胸、きゅっとくびれたウエスト、大きく形のいいお尻。しかも、まるで獣のようにシャープな動きをしました。ベッドでは妖しい流し目をサワテに送りました。また命がけのような迫真の演技に心を掴まれました。サワテは一目で彼女の魅力に嵌ってしまいました。彼女の名前はミカ。

 彼女の虜になったサワテは毎日のように劇場に通い、畑で採れたばかりの旬の野菜をミカに差し入れしました。ミカはにこっと笑って、彼の差し入れを受け取りました。時に、サワテは長い手紙をミカに渡しました。そこにはミカに対する純粋な熱い気持ちが書き綴られていました。ミカもサワテを気に入り、サワテが来ない日には「サワテ、来―ん、コン、コン、コン」と淋しがりました。

 いつしか二人は恋に落ち、結婚することになりました。とても仲睦まじい夫婦生活が始まりました。

 

 しばらくストリップ通いを止めていたサワテでしたが、長年の趣味だったので、ついついミカの目を盗んで劇場に通い出しました。こそこそしながらも嬉しそうにポラの整理をしているサワテを見ていて、ミカは黙って見過ごしていました。踊り子をしていたミカは彼の気持ちを理解してあげてました。

 ところが、サワテはミカに嘘をつきました。劇場に行きたいために、つまらない嘘をついてしまいました。ストリップに理解のあったミカでしたが、嘘は許すことができません。

 三度目の嘘をついた晩、ストリップ劇場から帰ってきたサワテは、ミカが家にいないのに驚きました。

隠していたポラ・アルバムが机の上に散乱していました。そして、一枚の手紙が置いてありました。

「私は、あなたに命を救われたキツネです。どうしても恩返しがしたくて、踊り子になりました。あなたの家で、ポラ写真を見つけて、あなたがストリップファンであることを知り、また好みの女の子も写真で大体分かりました。お蔭で今のミカに変身することができたのです。

そして、私のことをお嫁にしてくれてありがとう。でも、平気で嘘をつくようになったあなたと、これ以上、夫婦でいることはできません。

 あなたは私のこと以上にストリップを愛しています。ストリップと結婚してください。お元気で。さようなら。」

 

 サワテは夢から覚めました。本当に大切なものを失ってしまったことに気づきました。

 突然、雲ひとつない空なのに、小雨が降ってきました。

 サワテの頬が濡れていたのは、小雨のせいなのか、涙のせいなのか分かりません。

 

おしまい

 

 

 

 

 

 

今回は、TSの踊り子・いちるさんの一周年作「かぐや姫」について、「踊り子は皆かぐや姫」という題名で観劇レポートします。

 

 

 

 

 さっそく、いちるさんの1周年作を紹介しよう。

 華やかな和物姿で登場。赤い着物の上にピンクの打掛けを羽織る。

 最初の場面、金色の扇子で顔を隠して現われる。一服の絵になっている。竹取物語のかぐや姫だ!とピンとくる。

 なんて華やかな衣装だろう♪ 透け透けのピンクの打掛けには花の刺繍が施されてある。

 黒い髪型がかぐや姫そっくり。ピンクの花の下に二つの赤白まだらの布が垂れ下がる髪飾りを付ける。

 打掛けを脱ぐと、長い袖のある白と赤を組み合わせた着物地が現われる。赤と金が織りなす帯が豪華で、後ろ背に花のリボン結びされている。

 更に、下半身の衣装を脱ぎ軽装になる。青竹を使って舞う。

 そして、打掛けを羽織りベッドショーへ。小さな小箱から櫛を取りだし、髪をすく。

 最後に、天井から吊り下がるリング。銀色のカバーを外し中から赤いリングを取り出す。このリングは月をイメージし、かぐや姫が月に還っていくシーンを演出している。いちるさんが見事にリング演技を行い目が点になる☆ どれだけ練習したことか。脱帽である。

 素晴らしい1周年作に拍手☆

 

 かぐや姫は「竹取物語」の主人公。

 竹の中から生まれて、竹取翁夫婦に育てられ、三ヶ月で美しく成長する。5人の貴公子から求婚されるが、結婚の条件にそれぞれ難題を出して退ける。帝の求婚も断り、八月十五夜、天人に迎えられて月の世界に還っていく。誰もが知っているストーリー。

 この物語は9世紀後半から10世紀前半に成立した、日本最古のSF大作。仮に日本童話でディズニー映画に取り上げられるなら真っ先に「かぐや姫」だと私は思っている。

 

 

改めて「踊り子というのは私にとってかぐや姫だ」と思う。

 ストリップは踊り子に恋する場。私にとっては月の光のように淡く儚いものに思える。千円札を握ってポラを買ったりチップを渡して求愛するも、恋は叶わず、いずれ目の前から消えて行く。

 だからこそ、踊り子には金で動かず心で動いてほしいと念ずる。どんなお金持ちも権力者も相手にせず、誰の手にも届かない清らかな存在のまま、月の世界に還ってほしいなと勝手に思っている。そんな気持ちで童話『かぐや姫への想い』を書いた。1周年記念にプレゼントします。

 

 いちるさんはデビューから、私の手紙&童話ファン。大切な読者の一人。なかなか応援に顔を出さなくて申し訳ないけど、いつまでも大切な太郎チルドレンの一人として応援させて頂きます。

 

平成28年9月                         池袋ミカドにて

 

 

 

 

『かぐや姫への想い』 

~いちるさんの一周年作「かぐや姫」を記念して~

 

 

月から発せられた青白い光がまっすぐ地球に届いた。その光は、ちょうど神社の裏の竹やぶに当たった。竹の中には月から降臨したかぐや姫が入っていた。それを見つけた神社の神主は、月から召された神の使いとして、かぐや姫を大切に育てた。

 

年頃になったかぐや姫は巫女として仕事をするようになった。

ところが、かぐや姫はこの世の人とは思われない神々しい美しさを持っていた。

たくさんの若者が一目かぐや姫の美貌を拝もうと集まった。彼らがかぐや姫に会うためには一枚1000円のおみくじをひかなければならない。彼らは毎日のように参拝してはたくさんのおみくじを買い、たくさんの贈り物をかぐや姫に差し上げ、彼女の気を引こうとした。来る日も来る日もその行列は絶えなかった。

しかし、かぐや姫は贈り物に心を動かしたりはしなかった。

 

その中、ひとりの貧しい若者が一枚のおみくじを買って、手紙を一通置いていった。また何日かして、同じように一枚のおみくじを買っては手紙を置いていった。それは定期的に続いた。

かぐや姫はその手紙を開封し読み始めた。手紙はかぐや姫の心の扉を叩き開かせた。その瞬間、彼の心を乗せた言葉たちがかぐや姫の心に入っていった。言葉は心の贈り物。かぐや姫は、その若者の自分を想う気持ちに心が動いた。そして、若者に対して返事を書いた。

返事を受け取った若者は大変恐縮した。自分のような貧しく取り柄のない者に対して、かぐや姫が返事をくれるなど夢にも思わなかった。手紙への返事が次々と若者のもとに届いた。

若者は言いました。「あなた様からお手紙をいただき仲良くして頂けるなんて奇跡としか考えられません」 

それに対して、かぐや姫は答えました。「いや、私とあなた様とは、出会ったことは奇跡と思いますが、仲良くなれたのはとても自然な流れですよ」

 

若者はもともと文章を書くのが好きですらすらと楽しく書いていたが、一方のかぐや姫も若者の文章の魅力に惹かれ、手紙を書くのがどんどん大好きになっていった。会話が弾むごとく、文章が弾んだ。二人は心の会話を求め、お互い惹かれ合った。

二人は恋をしていた。しかし、どんなに仲良くなろうと、若者は決してかぐや姫に求婚しなかった。自分は神々しいかぐや姫に相応しくないと頑なに思い込んでいた。

 

実際に、彼の認識は間違っていなかった。

とうとう、かぐや姫は月に帰らなければならない日がやってきた。月が青白く光り始めていた。

 その日、かぐや姫は直接、若者に向かって話し出しました。

「私はこの地球に、本当に美しいものを求めてやってきました。それをこれまでずっと探していましたが、本当に美しいものは目には見えないことが分かりました。

 わたしは真実の愛をあなたとの手紙のやり取りで知りました。あなたは手紙を通じて、心を贈ってくれました。本当に美しいものはあなたの心の中にありました。

 わたしは、本当に美しいものを見つけたら月に帰らなければならない運命(さだめ)を持っています。そして、本当に美しいものを見つけた今、その時が来てしまいました。

 勝手な話でごめんなさいね。」

そして、かぐや姫はこう付け加えた。「これまで仲良くして頂いた御礼に、なにか贈り物をしたいのですが・・・」

若者は答えた。「私はなにも要りません。あなたと仲良くしていただいた思い出があるだけで十分幸せです。あなたから頂いたお手紙はいつまでも大切に保管しておきます。」

かぐや姫はにこっと笑って言いました。

「あなた様のお陰で楽しい日々を送ることができました。感謝でいっぱいです。わたしも、あなた様からいただいたお手紙だけを携えて、月の世界に帰りたいと思います。」

二人の会話が終わった瞬間、青白い光がかぐや姫を包み月の世界に連れて行った。

 

その後も、若者は満月の夜には必ず月を仰ぎ見ました。

そのたびに、かぐや姫が微笑んでいるように見えて幸せを感じるのでした。

 

                                   おしまい

 

 

 

 

 

 

今回は、東洋の踊り子・渚あおいさんの五周年作「ベティ・ブープ」について語ります。

 

 

 

さっそく、渚あおいさんの五周年作を紹介しよう。

いやぁ~華やかで大人びた衣装での登場に仰天。赤のロングドレスを着て、盆の上の黒い椅子に優雅に座っている。肩紐に吊されたドレスは胸元のみ黒く、足元までキラキラ輝く赤のラメドレスで覆う。足下は黒いハイヒール。

 ドレスの上に、ミンクの毛皮を上品に羽織る。

 髪はショートにして大人っぽい。目はカラーコンタクトで青い。外人ぽい感じ。

 ワインカラーの帽子を小粋にかぶる。

 いやぁ~かっこいいし、やけに大人っぽい色香をぷんぷんさせているぞ!

 舞台の上にスタンドマイクがあり、歌って踊る。

 アメリカのクラブで歌うショーガールを演じているのかな。すごく様になっている。かなり練習した跡が窺える。五周年を迎え、大人の女性に変貌!というところか★

 ロングドレスを脱いで、ショートドレスへ。

 次に、赤バージョンから黒バージョンへの衣装替え。

 黒いコルセット状の上着に黒いパンツというルック。足にビロード柄の脚絆をパンタロン風に付ける。赤い帽子をかぶって軽快に踊る。びっくりする程ダンスが上手くなったねぇ~♪ 驚き&感動♪

 

 私は最初に拝見したとき、2010年のアメリカ映画『バーレスク』を思い出していた。歌手になることを夢見るアリは、アイオワからロスアンゼルスに出てきて、テスが経営するバーレスク・クラブで才能を開花させていくというストーリー。今回の演目を、バーレスク・クラブで歌い踊る主人公に重ねていた。

 ところが、あおいさんから意外な作品解説を頂いた。「今回はやったことのないジャンルにチャレンジ!! イメージは、ベティー・ブープ。音にベティちゃんの笑い声入ってるんですよー!! 編集がんばったの!! ちょっとレトロな雰囲気を目指しました。」

  そうか!納得!

  ベティー・ブープ(Betty Boop)は、1930年8月9日にアメリカでリリースされたアニメーション“Dizzy Dishes”に初めて登場。これはアニメ制作会社フライシャー・スタジオが制作したもので、ベティはビンボーの憧れの人=脇役として登場した。

 ビンボーというのは犬で、もともとベティは犬のプードルとしてデザインされた。それがいつの間にか人間にデザインし直された。プードルの垂れ目はイヤリングになり、ふわふわした体毛はあの特徴あるボブヘアーになった。ベティは頭よりもハートを重んじるおてんば娘として生まれ変わったのである。年齢は16歳。

 当時は白黒のアニメ。ディズニーのミッキーと同世代。

その後の数年間で瞬く間に人気を集め、女性アニメ初のスターとして全米を魅了するようになった。

 これまで100本以上のアニメーションや1988年のアカデミー賞映画「ロジャー・ラビット」にも出演。さらに歴史上の有名人物を紹介するアメリカのテレビ番組「Biography」にもアニメキャラクターとして初めて登場するなど、まさにスター女優としての活躍をしてきた。

 そして日本では「ベティちゃん」という愛称で親しまれ、あらゆる商品が日本でも発売され、広告やCMなどでも登場している。私の記憶で鮮明なのが1978年に味の素マヨネーズのイメージキャラクターだったこと。

 

 ベティのすごいところは、セックス・シンボルとしての最初のアニメーションキャラクターであること。その点、ミニー・マウスのような同時期の他の女性キャラクター達は、女性の記号として恒常的にパンツを見せていたが、女性的にデフォルメされた外見は持っていなかった。そんな彼女らに対し、ベティはその女らしさを大いに披露していた。ベティはショートドレスとガーターベルトを身に付け、はっきり膨らんだ乳房とその谷間を持っていた。ベティ映画に登場する脇役たちは何とかしてベティの下着を覗き見しようとする。まるで我々ストリップ客が、ベティ扮したあおいちゃんのヌードを食い入るように見つめるのと同じだね。(笑)

 最近の2015年に、きゃりーぱみゅぱみゅがハロウィンでベティちゃんの仮装姿で話題になったが、ストリップ界でも負けずに渚あおいさんがベティちゃんに扮したわけだー★

 きゃりーの場合はかなり外見を真似ていたが、我らのあおいちゃんはショートヘアとカラーコンタクトであおいちゃんらしく変身していて好感♡ きゃりーになんか負けてないよー。最高のセックス・シンボルに感謝感激である。

 

平成28年11月                           大阪東洋にて