徳永しおりさん(ロック所属)の、2019年11月頭の大阪東洋ショー劇場における公演模様を、演目「Now On Air」を題材に、「コブタも踊り出す」という題名で語りたい。

 

 

 

 

今回の作品「Now On Air」も、しおりさんらしい斬新な作品だ。すごくかっこよく、ノリのいいナウくて粋な作品だ。どの曲も初めて聴いたが、最高に乗りがよく鮮烈なイメージが残った。「今回は深夜ラジオを聴いているという演目です」

さっそく、ステージ内容を紹介します。

白いジャンバーを着て、白いヘッドフォンをしながら、ノリノリのダンスを魅せる。一気に作品の世界に連れていかれる。

白いヘッドフォンには上部にネコ耳が付いていて、真ん中がピンク色。同じくサイドの耳にかぶせる部分も真ん中がピンクになっている。このピンクのところがカラフルに電光する。

白いジャンバーは長袖でゆったりめな感じ、ピンクの絵柄がプリントされている。背中を見るとパンダの絵がある。

下半身はショートパンツと膝まであるソックスで、カラフルな縦じま模様。青、茶色、黄色、緑、オレンジ。後ろには、腰から薄い布をぶら下げる。これもピンク、ブルー、イエローとカラフル。

音楽にのって、裸足で、軽快なダンスを魅せる。

白いコブタのぬいぐるみを持つ。目をつむり安らかな寝顔をしているコブタだ。私はそのコブタを見た瞬間、コリラックマを思い出す。よく似ている。コリラックマは小柄なクマで、いつもヘッドフォンをして一人ノリノリで踊っている。

一曲目がすごくいい。これで一気に、この作品の世界に入っていける。

Creepy Nuts(クリーピーナッツ)の「よふかしのうた」。ノリのいいリズムに、歌詞に「大人たちの子守歌」「俺たちの夜は忙しい」って出てくるだけで、嬉しくなる。

 音楽が変わり、白いジャンパーを脱ぎ、上下セパレートのブラとショートパンツの軽装になる。カラフルな縦じま模様だが、ブラの縁取りとベルト部は金模様。足元は同じ。

白いヘッドフォンは首にかけて、音楽にのって踊る。

ノーナ・リーヴスの「パーティーは何処に? (Where_is_The_Party?)」もご機嫌な曲だ。

♪Where is the party? Where is the party? 朝まで踊ろう

一旦、袖のところで衣装を脱ぐ。パンティのみになり、白いだふっとした部屋着ガウンを着る。ヘッドフォンをしたまま、コブタのぬいぐるみを抱え、盆に移動する。

黄色いパンティを脱いで右足首に巻く。パイパンが眩しい♡

 立ち上がり曲は、赤い公園の「NOW ON AIR」。これが本作のタイトル名になる。最後は手拍子をとって盛り上がる。

♪レディオ 冴えない今日に飛ばせ 日本中の耳に 他愛もないヒットチャートを

めくるめくニュースを この先もずっと 聴いていたいの

 

 ステージを観ていたら、ひとつ童話が浮かんだ。題名は「コブタのナイスダンス」。

 

2019年11月                          大阪東洋ショーにて

 

 

 

 

 

2019.11 

『コブタのナイスダンス』 

~徳永しおりさん(ロック所属)の演目「Now On Air」を記念して~

 

 

 しおりは踊り子で、ロック座の看板スター。

 今年は夏休みを利用して、青森のねぶた祭に行った。有名なので熱気もすごいが、観光客の数もすごい。人混みを縫うように、あるお土産屋に入った。

 そこで、変なぬいぐるみを見つけた。「ねぶた」と書いてある。寝ている豚のぬいぐるみだった。かわいい寝顔をしている。三体セットになっていて、それぞれネー、ブー、ターと名前がついている。しおりは何かに惹きつけられるようにして、その「ねぶた」を買った。

 東京の自宅に戻ってきて、ベッドの近くにそのぬいぐるみを置く。そのぬいぐるみの顔を見ていたら安眠できそうに思える。

 しおりは寝る前に、今度のステージ作品にどんな曲を使おうかとベッドの上で深夜ラジオから流れる音楽を聴いていた。しばらく聴いていたら疲れてきて知らず知らずのうちにベッドで寝入っていた。

 

 夜中に変な物音が聞こえた。

 三匹のコブタが、耳にヘッドフォンをして深夜ラジオの音楽を聴きながら踊っている。その光景に、しおりは驚いた。

 オレたちの夜は忙しい♪ オレたちの夜は忙しい♪ oh Yeah!

Where is the party? 朝まで踊ろう♪

 三匹は、しおりが起きたこともかまわず、かっこよく踊りまくっている。

 それはねぶた祭りが持つエネルギーだった。なにかがコブタに乗り移って動かしている感じ。

 コブタたちはヘッドフォンをしたまま「気が狂うほどに耳が気持ちええんじゃ~♪」と身体を揺さぶって叫んでいる。まさしくコブタDJだ!!!

 しおりは「これだわ!」と思った。こうして新作のタイトルは「Now On Air」に決まった。

 

 しおりは三匹のコブタを連れて劇場に向かった。三匹のコブタ(ネー、ブー、ター)はヘッドフォンをしたまま舞台に上がった。劇場スタッフが「ここではヘッドフォンをする必要はありませんよ」と叫んだが、しおりは「いや、このスタイルがいいのよ♪」と応えた。

 しおりは三匹のコブタをバックダンサーにして、見事に作品「Now On Air」を演じきった。

                                    おしまい

 

 

 

 

 

 リラックマがやってくる  

 

 

 森のストリップ劇場にリラックマたちがやってきた。カオルさんを先頭に、リラックマ、キイロイトリ、コリラックマの面々です。

 そうなった経緯を少し話しましょうね。リラックマが相変わらず部屋の中でゴロゴロしていました。それを見かねたカオルさんが「いつも家の中でゴロゴロばかりしていないで、たまには外に出たらどう?」と話しかけました。

 リラックマは「最近、カオルさん、ストリップにはまっているんだって!ボクも行きたいなー」と言い出しました。リラックマは最近、同じサンエックス・キャラクターの後輩すみっコぐらしが森のストリップ劇場に行った話題を耳にしていました。後輩に後れを取ったことが気にかかっていたのでした。(ちなみに、リラックマは2003年デビュー、すみっコぐらしは2012年デビューです。他にも、1998年デビューのたれぱんだが有名。)

それを聞いたキイロイトリもコリラックマも「ボクも行きたいな」と声を合わせます。

カオルさんは「しかたない。連れていくか。」ということになりました。

 

 森のストリップ劇場の踊り子も客も、リラックマたちのことを興味津々で見ていました。

 最初に声を掛けたのは、山のクマちゃんでした。リラックマとコリラックマを同じクマの仲間と思ったからでした。

 山のクマちゃんはリラックマの背中にあるファスナーが気になりました。しかし、リラックマはそのファスナーに触らせようとはしません。そして、世話好きな山のくまちゃんをしっしっと遠ざけようとしました。リラックマはただただ一人でゴロゴロしていたいのです。

 また、山のクマちゃんはコリラックマに対しても興味をもち近づきました。最初はちっちゃいので幼い子供のクマと思って親し気に近づいたのですが、どうも感じが違います。コリラックマは全く話をせず、山のくまちゃんを警戒しています。コリラックマには胸に赤いボタンがついており、少しほつれています。それを見た山のくまちゃんも最初のうち怪訝な顔をしましたが、生来お世話好きな山のくまちゃんのこと、ほつれたボタンを縫ってあげようとしました。しかし、コリラックマは嫌がり逃げてしまいました。リラックマが「そいつはクマじゃないよ。どこから来たのかも分からないんだ。いつの間にかボクらと一緒にいるんだ。」とフォローにならないフォローをしていました。というか、本物のクマかどうか怪しいリラックマが言うのも変か。(笑)

 うさぎちゃんがかわいいコリラックマにいちごをあげたら、コリラックマは機嫌が良くなりました。彼の好物はイチゴ、リンゴ、サクランボ。実はイチゴの甘さを見分けられるほどのイチゴ通らしい。

 

 さて、そろそろ森のストリップ公演が始まります。ところが開始時間がもう過ぎているのになかなか始まりません。観客がざわつきました。

 そこでリラックマの一言。「あくせくしたってはじまりませんぜ

 

 リラックマにとってストリップ劇場はとても居心地がいいようです。リラックマはバラード曲が流れるとかぶり席でもどこでも寝てしまいます。

 一方、コリラックマは音楽が鳴り出すと、身体を振って元気に踊り出します。する必要のないヘッドフォンまで付けてノリノリになっていることが多い。(笑)

 もう一匹のキイロイトリは、場内をさかんに歩き回っています。本人は「トベルモン」と言ってますがひたすら駆けずり回っている。何をやっているのかというと、お客が落とした小銭を探しては、見つけた小銭をガラス瓶にせっせと貯めていました。500円玉を見つけたときには嬉しそうな顔をしていました。最近は、劇場で早朝入場者のみに配るポラ撮影券をせっせと拾い集めていました。お客によってはポラ撮影しない人も多いのでよく捨てられていたのです。キイロイトリは屑箱も含めけっこうの数を拾い集めていました。それをリラックマやコリラックマにあげたりしました。時にカオルさんやカオルさんの仲間のスト女にあげると「これはほんのお礼よ」と言って500円玉をもらいました。そのときのキイロイトリは涙ぐむほど喜んでいました。

 メガネをかけた常連さんの一人がキイロイトリにラブコールを送ってきました。キイロイトリは彼のラブコールにしっかり応えました。彼はキイロイトリから撮影券をもらい、キイロイトリを連れて踊り子さんのところにポラを撮りに行きます。踊り子さんは皆「この鳥、かわいいねー」と可愛がってくれます。その常連さんもキイロイトリも大喜び。他人の捨てたふんどし、いや撮影券で一石二鳥(?)の楽しみを享受していました。

 

 リラックマもコリラックマもキイロイトリも劇場が気に入ったようです。「できるなら ここでず~っとダラダラしていたいなぁ~」と言いながら、毎日劇場に通っています。リラックマはしまいには外出用の寝袋をもってきてゴロゴロしています。劇場に泊まりたいようです。

  リラックマは劇場の常連客とも和んでいます。先に帰るときは残った客に「まあ ごゆるりと」と挨拶しました。

 

                                    おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

『サワティ王子の朝食』  

 

 8月31日、今日は野菜の日。

 サワティ王子が朝食をとりに松屋に入った。

 彼はいつも、朝食は朝昼兼用にしている。ストリップ劇場の開演はだいたい12時なので、劇場開場から開演までの時間にとる。劇場の開場はだいたい10時半からなので、11時までの松屋朝食サービスタイムに間に合うのが嬉しい。

「さて、今日の朝定食は何にしようかな?」

 注文発券用の券売機の前でふと悩む。

 サワティ王子は、小さい頃から朝は目玉焼きを食べる習慣が付いていた。というのは、彼の実家は小売店をやっていて、近くの養鶏場から大量の卵パックを仕入れていた。だから毎朝とれたての卵を食べることができたわけだが、もちろん新鮮なことと、もうひとつ理由があった。養鶏場では毎朝数えきれないほどの卵が産まれるが、その中には卵にヒビが入っていて商売にできないものがたくさん発生した。ヒビ割れタマゴと呼んでいた。それをワンパック10個にして買っていた。もともと捨てるしかないのだからタダ同然。安いのだから毎朝2~3個を食べていた。食べ残したら、痛みものだから保存ができず、その日のうちに捨てるしかないからね。

サワティ王子は券売機の前で「昨日も一昨日もダブルの目玉焼き定食を食べたなぁ~」と思い返す。「よし、今日は鮭定食にしようか!」ダブルの目玉焼き定食も鮭定食も同じ値段450円だからね。

 

「はい、お待たせしました!」と言って、女性の店員さんが配膳してくれる。

 目の前に鮭定食がお目見え。すると、鮭が「らぶ!サーモン!」と私にウインクしてきた。これには驚いた。

鮭のきりみちゃんが「あなたに美味しく食べられて嬉しい!」と言っている。

 私は思わず、きりみちゃんの小股のあたりを箸でつんつんした。いい感じで身がほぐれてきた。「このサーモンピンクの色付きがたまらないなぁ~。しかも濡れぐあいがとっても美味しそう♡」

 私ときりみちゃんのこの戯れを、横で見ていたものがいた。私はハッと思い、その視線の先を確かめた。すると、隣にいた客がダブルの目玉焼き定食を注文していた。その視線とは大きな二つの目玉焼きであった。まさしく大きな眼のようにじろりと睨んでいた。隣の客は半熟状態の目玉焼きを頼んでいたので、目玉焼きの視線は生々しかった。

目玉焼きが「いいんだ~いいんだ~。ボクはきりみちゃんにはかなわないよ。きりみちゃんの方がかわいいもんね。」とぐでぐでといじけている。

サワティ王子は思わず「あっ、今日は野菜の日で、きりみちゃんの誕生日なんだ。だから鮭定食にしたけど、明日からは目玉焼き定食に戻すよ。」と言い訳をした。

目玉焼きが「卵は ゆでるもよし 焼くもよし 生のままでもよし。いろんな調理法があるよー。それにセットでハムくんかウインナーくんも付いてくるよん。」とぐでぐてと説明してくる。

「わかった!わかった!明日は必ず卵にするからさー」とサワティ王子は言う。

 ぐでたまはようやく引き下がった。

 サワティ王子は「それにしてもぐでたまは、2013年組のライバル意識が強いなぁ~。きりみちゃんは2013年のサンリオの投票企画『食べキャラ総選挙〜食うか食われるか真剣勝負!〜』にてエントリーした20キャラクターのうち1位に輝き、2014年2月にメジャーデビューしたから。ぐでたまは、そのときの口惜しさが未だに尾を引いているんだなぁ~。」と内心思った。

「えっ!? なんか言った」 ぐでたまがボクをにらんできた。

「いやいや、なにもなにも・・・」ボクは言葉を濁す。

 

 翌朝、サワティ王子は、またまた、きりみちゃんに食指が動いた。

「やっぱりボクはストリップファンだから、タマより、サーモンピンクの方が好きなんだよな~♡」

 注文した後で「やっぱり、ぐでたまに悪いよなぁ~」と思い返し、女性の店員さんに「すみません、目玉焼きだけ追加注文お願いします。」と声を掛けた。

 今朝は、いつもの450円定食に追加注文70円で、計520円のリッチな朝食になった。

「目玉焼きと鮭だなんて、今日は贅沢だなぁ~」と思いながら、美味しい朝食を食べたサワティ王子だった。

 

                                    おしまい              

 

 

ニュー道後ミュージック所属の踊り子、左野しおんさんについて、「あまちゃんストリッパー」という題名で語ってみたい。

 

 

 

 

遠征初日に、今週初出しとなる演目「あまちゃん」を拝見。これは、2013年前半のNHK朝の連続TV小説『あまちゃん』をモチーフにしたもの。しおんさんが主人公の天野アキを演じていた。

内容を私なりにご紹介しよう。

最初に聴き慣れたNHK朝の連続TV小説『あまちゃん』のテーマソングが流れる。しおんちゃんが登場。「北の海女」と赤字で書かれたハチマキをしている。田舎らしい紺のカスリで白と赤の斑点が鏤めている。赤い紐で腰を締め、白い短パンを履いている。白い素足の先には白い足袋、そして赤い鼻緒のサンダル。

ウニを採る銛(もり)を持って、客席へ。ウニの入った網袋から、蛍光色にキラキラ光るウニをお客に配る。

場面が変わり、松田聖子の曲「赤いスイートピー」が流れる。白いドレスに身を包んだしおんさんがマイクを片手に登場。あまちゃんが上京してアイドルを目指すところを演じている。しおんちゃん、かわいい♡ カラオケは得意なのかな?

きらきら光る髪飾り、ピンクのネックレスがしおんさんのかわいさを引き立てる。

裸足のところがなんかいじらしい。(笑)

衣装を脱いで、ベッドショーへ。ドラマで母親役の小泉今日子が歌う挿入歌「潮騒のメモリー」が流れるのがいいね。

しおんさんの素敵なヌードにうっとり。なんと言っても、秋田美人が誇る色白の素肌。パイパンに大きなおしり、匂い立つような豊満な肉体美。若さできらきら輝いている。ストリップファンとしてはただただ綺麗なしおんさんのヌードを眺めていたい。しおんさんは幼さを残したかわいい上の顔もチャーミングだが、若さはじける下の顔は最高のべっぴんさん。私はこんなにきれいな下の顔を見たことがない。このまま時間が止まってほしい。初めて拝見させてもらい私は手書きのコメントで褒めちぎった。少し露骨すぎたかなと思ったら「アソコを褒めて頂けるのはとても嬉しいです。」というしおんちゃんのポラコメントにほっとする(笑)。

しおんちゃんの犬になりたいな♡ そしてキレイなアソコをぺろぺろ舐めまくりたくなっちゃう(ついついエロ親父の本音が出てしまいました。大変失礼しました! ぺこり) とにかく、はるばる広島まで来た甲斐がありました。はい!

しおんちゃんのヌードをうっとり眺めていて、ほくろを見っけ! 右腕の脇の下、そして左乳房の下。たまらなく色っぽいです♡

 

更に、OPショーが特徴的。温泉場の道後所属らしく入浴シーンで迫ってくる。お風呂セットにバスタオル。風呂桶に「道後温泉 しおんの湯」とある。

風呂用の椅子に腰掛けてM字開脚。盆の近くでやってくれるので涎垂もの。いやぁ~たまりません。私はこれだけで1歳は若返ったね(笑)。しおんさんのヌードでどんどん若返りたいな♡ 帰りたくなくなりました。広島に三日いることにしました。三日間、しおんさんのヌードを堪能させて頂きますね。

しおんさんという潮騒の海で溺れたいと思います。

これからもよろしくお付き合い下さい。

 

私は童話を書くのが趣味です。さっそく、しおんさんの童話を書いてみましたのでプレゼントさせて頂きます。出会いの記念に受け取って下さい。

NHKドラマを観ていたので、そのストーリーに沿って、あまちゃんがストリッパーになるのも面白いかなと考えました。「あまちゃんストリッパー」はすらすら書けました。少しエッチな番外編も付録にしました。私のエロスについてこれれば、これからエロス路線をどんどんエスカレートさせます(笑)よろしくね。

 

 

平成28年6月                            広島第一劇場にて

 

 

 

 

 

『あまちゃんストリッパー』 

~左野しおんさんの演目「あまちゃん」を記念して~

 

 

 しおんは海女で有名な町のご当地アイドルだった。くりくりした瞳、花のような笑顔、誰からも愛されるかわいさと愛嬌を持っていた。

 スカウトの目にとまり、元アイドルだった母親の勧めもあり、しおんは人気アイドルグループAKBのオーデションを受けるために上京。ところが、そこには全国から集まったたくさんのAKB予備軍がいた。右も左も知らない世界で来る日も来る日もレッスンが続き、デビューを待つ日が続いた。周りの女の子たちも必死で、お互い励まし合ったり、時には足を引っ張ったり、夢をあきらめていく子も続出。そんな中、元アイドルの母親とプロデューサーとの過去の確執など人間関係のどろどろした面も見せつけられたりし、芸能界への憧れが揺るぎ始めた。

 しおんは自問自答し始めた。「こんなにかわいい娘たちがたくさんいて、私がその中で選ばれることは本当にあるのかしら。また万一選ばれたとしても、AKBの中で生き残っていくために総選挙とか選抜選挙とかいう人気投票に常に勝ち残っていかなければならない。かわいいだけでは生き残っていけない。甘い世界じゃないし、本当に自分に合った世界なのか分からない。」

 

 実際、AKBという登竜門をくぐれるのはごく限られた人だけ。そのため、AKB予備軍の中には、AKBというアイドルだけではない、別の道を模索している仲間もたくさんいた。モデルになったり、女優を目指して劇団に入る人など。

 かわいさというのは女性としての最大の武器になる。しかし、かわいさだけではダメ。プラスなにか個性になるものを身に付けないとこの世界では生き残っていけない。

 しおんは思った。「海女で鍛えた体力と身体がある。裸で海に飛び込んだ昔の気持ちにもう一度戻ってみよう!」

 しおんはストリップの門を叩いた。

 劇場側は驚いた。AVから流れてくる娘はたくさんいるが、AKB予備軍からの転身は初めて。これを宣伝材料にしたらトップスターになるかもしれない。

 

 ストリップ・デビューの日。

音と光の中を、花のような笑顔を観客に振りまき、一人の美少女がステージを駆け抜ける。しおんに迷いはなかった。レッスンで鍛えたダンスを披露。観客は盛大な拍手で彼女のデビューを祝福した。

 しおんはアイドルという名のストリッパーになった。

 

                                    おしまい   

 

 

『あまちゃんストリッパー』 (番外編)

~左野しおんさんに捧げる~

 

 

 

 あまちゃんは初めてステージに出ました。

 一瞬、足がすくみました。

 でも、ストリッパーになることを心に誓ったのだからと、意を決して、初めて海に飛び込む海女の気持ちで、ステージに飛び込みました。

 

 

 ステージが金魚鉢になりました。

 あまちゃんが飛び込んだ金魚鉢の周りに、たくさんの赤い出目金がいて、金魚鉢の中のあまちゃんのことを眺めています。

 あまちゃんの陰毛が岩場に張り付く藻のように揺れています。

 あまちゃんが少し足を開くと、出目金さんの目が飛び出そうな感じになります。これが面白くて、次に「牡蠣(かき)をどうぞ!」「蛤(はまぐり)をどうぞ!」と言いながら、水槽に張り付くように見せました。

 すると金魚と一緒に観ていたエビさんがエビ反りになってひっくり返りました。あまちゃんは大笑い。

 たこはメロメロに骨抜きになって観ています。

ヒラメやカレイは上目づかいでじーっと眺めています。

 不思議な光景。でも、あまちゃんは彼らがたまらなく愛おしい存在に思えました。

 

 

 今度はステージがプールになりました。いや、正確にいうとステージの周りがプール。あまちゃんは、客席に飛び込みました。

 お客さんは驚きました。

 あまちゃんは得意の潜水遊泳を始めました。お客さんのたくさんの竿(さお?)に掴まりながらスイスイ泳ぎ回りました。

 なにはともあれ、お客さんは大喜び♪

 

 あまちゃんは絶大な人気を誇るアイドル・ストリッパーになりました。

 

 

                                   おしまい            

 

 

 

 

 

 

 

なめこちゃんがやってくる

 

なめこ達がキノコ狩りに山に入ってきました。その帰りに、森のストリップ小屋に寄りました。

 

なめこ達がぞろぞろと劇場内に入ってきた時に、その異様な格好に場内がざわつきました。

なめこちゃんはきょろきょろと場内を見渡しました。さすが探偵助手の目つきですね。

他の客が引く中、カメさんだけはお友達感覚で近寄っていきました。頭の格好が似ているからかな。(笑)

カメさんが挨拶の握手をしようと手を伸ばしたら、なめこちゃんはその手を握り返しました。

ぬめぬめでふにふにでひんやりこ

カメさんは一瞬引きそうになりました。なめこちゃんはじっとカメさんを見詰めて、何も話さず、ただ「んふんふ」とつぶやくだけ。

 

いよいよ、ステージが始まりました。

なめこ達はずらりとかぶりに座りました。

うさぎちゃんはステージに現れた瞬間、今までに感じたことのない異様な雰囲気にのまれました。

なめこ達はじーっとステージを見詰めていました。んふんふ・・・

ストリップに満足しているようです。彼らの根暗さは、ストリップ客にピッタリな性格のようです。(笑)

うさぎちゃんはなめこ達が気になってちらりと見ました。すると、

なめこ達の口元から涎がたらり。

それを見たうさぎちゃんは嬉しくなり、身体の奥からたらり。

それを見たカメさんは興奮して頭からたらり。

 

なめこは んふんふ

カメさんは むくむく

うさぎちゃんは ぬれぬれ

みんなでストリップを楽しみました。

 

平成30年1月  

 

 

 

 

 

『おにゃんこポンがやってきた ―うさかめver―』  

~JUNさん(西川口所属) の演目「アフリカ」を記念して~

 

 

空高いところにある天界で、ウサギとカメが、神様であるおにゃんこポン様に具申しました。

「下界には、森のストリップ劇場というところがあって、我々と同じウサギとカメたちがいかがわしいストリップなるものを楽しんでいるようです。けしからんことです。」

「何だ? そのストリップというのは?」とおにゃんこポン様は尋ねた。

「みんなで裸を楽しんでいるようです。」

「それはけしからん!」 おにゃんこポン様は怒りました。

「よし、みんなで森のストリップ劇場を懲らしめに行こう!」ということになりました。

 

 森のストリップ劇場に、おにゃんこポン様を先頭に、たくさんの使徒たちがぞろぞろとやってきました。ウサギとカメの他に、ハムスター、ウーパールーパー、かわうそ、ナマケモノなどがいました。彼らは全ておにゃんこポン様が創造した精霊たちです。

 彼らはぷんぷんと怒った表情を浮かべて入場しました。

劇場にいたカメさんは彼らを見つけるや否や、すぐに、おにゃんこポン様を始め、ウサギやカメにご挨拶に行きました。博識のカメさんはおにゃんこポン様が神様であること、そして使徒であるウサギやカメが自分たちの先祖にあたることを知っていました。有名なイソップ寓話のウサギとカメの話はギリシャから伝わっていますが、そもそもこれらの昔話は西アフリカのおにゃんこポン様につながっていることをカメさんは知っていました。そのため、丁寧に礼を尽くそうとしました。

「私はおにゃんこポン様を敬愛しております。ご覧ください、私が首輪にしているこのペンダント。これはおにゃんこポン様のことなのです。」と言って、マイナスドライバーに適合するネジを大きくした模様のペンダントをかざします。「見てください。白い玉に、周りの黒い縁、そして真ん中の縦線。これはオマンコを象っております。つまり、ストリップにおける‘オマンコぽん’、これは‘おにゃんこポン’に通じるものなのであります。」

カメさんは丁寧に説明しましたが、おにゃんこポン様はどうも納得していない御様子。

 

そこに、女子高生四人組が森のストリップ劇場に見学にやってきました。

女子高生たちの名前は、凛奈(りんな)、一花(いちか)、もこ、せりと言いました。

彼女たちは、ステージにうさぎちゃんやバンビちゃんが登場するたびに「かわいい~♡」を連発しています。彼女たちはスマホをいじって、友だちに写メやwwwの文字を送って楽しんでいました。

おにゃんこポン様はじろりと彼女たちを睨みつけました。

「おまえら、劇場内ではスマホを出してはいけないと書いてあるだろう!この注意書きの貼り紙をちゃんと見ろ!」と怒鳴りました。

女子高生たちは「わぁー、ネコがうるさいことを言ってるー」と面白がりました。

「わしは猫では にゃい!神様だー!」と、おにゃんこポン様は怒りました。

「しかも、おまえたちが書いているwwwという文字はなんだ!草ぼうぼうか?

 この森のストリップ劇場の周りは、私の故郷の西アフリカと同じく、草ぼうぼうで大変けっこう。踊り子さんたちも草ぼうぼうで大変けっこう。ところでおまえたちは草ぼうぼうか?」

 つい、女子高生の一人が「いえ、私はパイパンにしてます。」と答えてしまった。

「なんということだ。オマンコぽんはナチュラルヘアでなければいけないんだぞー!おまえらは踊り子になりたくないのかー☆

これは自然破壊だー!  毛を粗末にしたら禿のおじさんたちも怒るぞー! 許せない!!!」とおにゃんこポン様は怒鳴りまくった。

 ワラワラ www www

 

女子高生とおにゃんこポン達の間に流れる空気に、カメさんが割って入りました。

「まあまあ~おにゃんこポン様、そう怒らないで下さいな。こういうときにはみんなで踊るに限ります。」とカメさんは言いました。

カメさんの目配せで、うさぎちゃんとバンビちゃんが先頭に立って、みんなでダンスを始めました。

女子高生たちは大喜び。

ついつい、おにゃんこポン様も精霊たちも、音楽に合わせてダンスを始めました。

はい、みんなで踊れば怖くない!!!!

 

こうして、森のストリップ劇場の問題は一件落着しました。とさ

 

                                   おしまい

 

 

 

【参考】アニメ『おにゃんこポン』

 

『おにゃんこポン』は、京風とまと制作による、日本のテレビアニメ。2017年10月から12月までTOKYO MXで5分枠の短編アニメとして放送された。また、SNSアプリ「MixChannel」で先行配信された。

西アフリカの神・おにゃんこポンが、悩める日本の女子高生を歌とダンスで救う内容となっている。女子高生のカリスマとも称される「まこみな」と「りかりこ」がプロデュースし、女子中高生の支持を集めるSILENT SIRENが主題歌を担当、女子高生に人気のアプリMixChannelでの配信を行うなど、一貫して女子中高生をターゲットとしている。

2018年1月26日にDVDが発売された。

 

<あらすじ>

大昔、アフリカの西にあったアシャンティ王国の神おにゃんこポンは、この世の全ての精霊を創造し、精霊達は人間との仲介者としておにゃんこポンに仕えていた。人間達を空から見守っていたおにゃんこポンだったが、ある日、村に住む老女がヤマイモを搗いていたところに、偶然おにゃんこポンが杵にぶつかって遠く離れた天界へと飛ばされてしまい、それから天と地が分かれることとなった。その後、おにゃんこポンは精霊達を神の使いとして人間界に送り込み、人間の悩みを解決している。

 

■アニメ「おにゃんこポン」

【あらすじ】#01「カワイイって最高だニャ」

女子高生仲良し4人組が放課後、文化祭の衣装について議論しているとなかなか決まらず、話は思わぬ方向へとそれていく。「かわいい」を連発していると異空間から神様が現れ・・・。

【あらすじ】#02「おまじない大好きだニャ」

大好きな先輩に振り向いてもらうにはどうすれば良いか4人で熱く議論を交わしているとき、天空のおにゃんこポン宮殿ではなぜかウサギが気合い十分で・・・。

【あらすじ】#03「勉強なんかしたくないだニャ」

仲良し4人組が勉強について悩んでいた。試験勉強前のあるあるネタを出していると、いつものように止まらなくなり、使徒たちに乗せられてダンスが始まる・・・。

【あらすじ】#04「おにゃんこポンの休日だニャ」

神様にも休日はある。久々の休日、使徒たちがいなくなった宮殿でおにゃんこポンが散歩をしていると、使徒たちのメモを見つけてしまった。中をみると衝撃の事実が・・・。

【あらすじ】#05「小顔に写るんですだニャ」

宮殿では、いつになく騒がしく、おにゃんこポンの意外な攻撃が炸裂していた。そんな中、仲良し4人組は、どうやったら小顔に写るのか写真を片手に熱い議論が行われ・・・。

【あらすじ】#06「あたしの大草原だニャ」

女子高生仲良し4人組のLINEのやり取り。自分の感情とは裏腹にwwwを連発していた。やがて、止まらなくなり、wwwはいつの間にか進化を遂げる事に・・・。

【あらすじ】#07「ヒマな時間ってどうすごす?だニャ」

いにしえより、学生を悩ませる授業中の暇つぶし。女子高生4人組がそれぞれエキセントリックな武勇伝を披露していると、宮殿から使徒たちが現れ・・・。救いたいのか、踊りたくて我慢出来ないのか謎は深まり・・・。

【あらすじ】#08「またまた おにゃんこポンの休日だニャ」

再び休日を迎えたおにゃんこポンは、教室に忍び込みぶつくさと独り言。人間界のあらゆるものに突っ込みたくなるお年頃。一人で突っ込んでいると我慢出来なくなり踊り始め・・・。

【あらすじ】#09「一緒に行かないってどうゆうこと?だニャ」

女子高生仲間にとって、トイレに一緒に行かないとはかなりの衝撃を与えることを意味する。文化祭のダンスの練習をしていたところ、恐れていた事件が勃発し・・・。

【あらすじ】#10「先輩むかつく〜だニャ」

文化祭のダンスの練習をしようと思っていたら、先輩が既にステージを予約済。せっかくテンション上がっていたのに、不機嫌になる4人組。その流れで女子高生の憤りをぶちまけ・・・。

【あらすじ】#11「緊張しちゃってどうしようだニャ」

いよいよ文化祭の前日。緊張に包まれる4人組は、今までやってきたことを振り返り自信を持とうとしていた。宮殿では使徒たちまで緊張に包まれ・・・。

【あらすじ】#12「踊ればすべてが、おにゃんこポンだニャ」

待ちに待った文化祭当日。女子高生4人組が直前の準備をしていると、夢か幻か、とある奇跡に直面。感動が感動を呼ぶ怒涛の最終回。

 

「私は猫では にゃい!」

史上最愛のおせっかいな神様が、JKの悩みを歌とダンスで解決します!

 

国内600万ダウンロード突破!女子高生に大人気SNS“MixChannel”上にて初のアニメ配信開始!

歌って踊れる新感覚のダンスアニメ!

 

CAST:内田真礼、大平峻也、まこみな、りかりこ、ほか

原作:アスミック・エース/京風とまと、チーフプロデューサー:まこみな、プロデューサー:りかりこ、

監督:菅原そうた、シリーズ構成・脚本:尾中たけし、キャラクターデザイン:末政ひかる

 

(C)おにゃんこポン製作委員会

 

 

 

 

今回は、永瀬ゆらさん(林企画所属)のステージを「ストリップ界の小さな巨人」という題名で観劇レポートします。

 

 

 

2,4回目の出し物は「風の旅人」。

最初の出で立ちが全体の雰囲気を作っている。緑と赤茶の色彩がパッと目に入る。

黄土色のシャツに、濃い緑色の吊るしズボン。その上に赤茶けた大きなスカーフを羽織る。ポイントは、濃い緑色した三角帽子で、オレンジの羽根が付いている。黄土色の靴を履いて、軽快に踊る。どこかコサック風な踊りの要素がある。

私はこの出で立ちを見た瞬間に「ムーミンのスナプキンに似ているなぁ~!」と感じた。そのことを手紙に感想として書いた。的外れだったら、ちょっと失礼だったかなと思っていたら、ポラの時、ゆらさんがにこっと笑って「スナプキンに見えましたか」と言ってくれた。そして「2,4回目の出し物は『風の旅人』です。寒いヨーロッパの方のジプシーっぽい感じ??」というコメントを頂いた。ムーミンは北欧の物語なので、私の直感は的外れでなくホッとした。

 

ゆらさんの作風には面白さがある。

 酔拳でも、艶やかな着物姿で厳かに進むかと思いきや、突然、酔舞に変わっていく。このへんがとてもゆらさんらしい。

 ゆらさんはH20(2008)年7月1日、ここ栗橋大一劇場でデビューした。誕生日が1986年9月16日とあるので当時21歳。

 永瀬と書いて「ななせ」と読む。最初は「ながせ」と読んでしまいがち。そこで名前の由来を聞いてみたら「名前は上が事務所、下は私が決めました。けっこうボツになったのとかあるんですよ。苗字は当て字ということみたい。読めなくても読んで下さいな☆」

 林企画からの久々の新人デビュー。ゆらさんの若くてキュートな可愛さはスト仲間の間でたちまち評判になる。私はデビューから二か月後の9月13日にDX歌舞伎で初顔合わせ。評判通りの可愛さに一目で参った。

 私の手紙に丁寧に反応してくれた。しかし、まだデビューしたばかりなので、今のように愛嬌たっぷりではなく、どこかクールな面持ちを感じた。

 ゆらさんの経歴を見るに、広島から専門学校で上京し、自分からストリップに興味をもってストリップの扉を叩いたとのこと。「(家族に)『ストリップ、やりたい』って言ったらみんな微妙な顔してました~」と話してくれたことがあったが、並々ならぬ決意があったと想像する。ゆらさんから最初に感じたクールさはストリップへの覚悟みたいなものだったと思える。

 ゆらさんは若くて可愛かったので一躍人気者になった。しかし、ストリップの本質はエロスにあると感じ、小柄できゃしゃな身体(T146 B:80 W:58 H:82)では色気が足りないと自覚した。実際はそのコンプレックスは杞憂に過ぎず、ゆらさんのヌードはとても綺麗で、とくに小股の切れ上がったお尻は定評で私も大好き♡

 そこで、ゆらさんは「お客さんに楽しんでもらえるステージにしよう!」と決めたのではないかな。ゆらさんは色んな演目にチャレンジして、自分探しを始める。全ての作品が独特のユニークさを持ち、ゆらワールドを作り上げた。今ではたくさんのファンに囲まれる。

 ゆらさんは大変な頑張り屋で、まさにストリップ界の「小さな巨人」である。

 

 

平成26年1月                              栗橋にて  

 

 

                                 

 

 

 

 

 

 サザエさん一家がやってくる

 

森のストリップ劇場にサザエさん一家がやってきました。

単にピクニック代わりにやってきたわけではなく、今回はここに至る訳がありました。

 サザエさん一家は有名ですが、森のストリップ劇場にやってきた面々をここでおさらい

しておきましょう。

 一家の大黒柱は、磯野波平(年齢は54歳)とその妻のフネ(年齢は50ウン歳)。

 その子供として三人、サザエさん(年齢24歳)と歳の離れた弟・磯野カツオ(年齢11歳、かもめ第三小学校5年3組)と妹・磯野ワカメ(年齢9歳、かもめ第三小学校3年)です。

  そして、サザエさんの夫・フグ田マスオさん(年齢28歳)が婿入りしている。フグ田サザエさんとの間に子供一人、フグ田タラオちゃん(年齢3歳)がいる。

 一家総勢7名の他、今回の旅行には、猫のタマも同行しています。

 

 ちなみに、磯野波平は大会社の東芝に勤めていて、同じ社員のフグ田マスオさんを気に入り、自分の娘であるサザエさんと見合いさせました。波平が彼を気に入った理由は一にも二にも名前でした。海に関係している名前なら相性がいいわけです。

 同じ東芝に働いていますから、二人の給料はよく、サザエさん一家の生活は安泰していました。家の住宅ローンも既に支払い済みです。

 サザエさん一家は典型的な昭和の家族です。高度成長期に住宅を取得したため、家の作りは一貫して昭和の作りです。ところが電気家具だけは、さすが東芝に勤めるだけあって、どんどん新しいものが入っています。今やAIの入った電気家具は当たり前で、家事もずいぶん楽になっているようです。家事を担当するフネもサザエさんも何ひとつ不自由はありませんでした。

 問題は、この大会社である東芝。

 日本を代表するこの大会社が傾くとは誰も予想していませんでした。ところがアメリカの子会社ウェスチングハウスが原子力事業で巨額の損失を出してしまい、一気に経営危機に陥りました。波平は既にリストラの対象となり、若いマスオさんもテレビ事業部であるため、テレビ事業の中国企業への売却により中国に単身赴任することになりました。

 今回の家族旅行は、平穏だったサザエさん一家の最後の旅行となったのでした。

 

 こうした裏事情はあるものの、愉快なサザエさん一家は森のストリップ劇場を楽しみにしていました。

 ストリップと聞いたら、波平もマスオさんも内心大喜びです。

 一方、フネとサザエさんは内心穏やかではありません。

 カツオやワカメちゃん、そしてタラオちゃんは単に動物たちと戯れることができると大はしゃぎです。タマは何も分かりません。

 

 さて、ストリップが始まりました。

 森のストリップ劇場の人気者うさぎちゃんが登場して、大いに盛り上がりました。

 子供たちは教育上問題がある時には、奥の方でカメが相手をして遊んでいました。ただ、うさぎちゃんが登場したときには一緒に観劇していました。

 うさぎちゃんの可愛さはサザエさん一家の全員を魅了しました。

 一般のストリップを観たことのある男性陣の波平とマスオさんは二人で酒を呑みながら楽しんでいました。面白いことに、最初のうちストリップは男性の遊びと思って少し胡散臭そうに観ていたフネとサザエさんが一番ストリップに嵌ったようです。同じくワカメちゃんもストリップに憧れを抱きました。

 カツオは大人びた雰囲気で、こんなものかと知ったかぶりをしていましたが、内心はドキドキものでした。タラオちゃんは単に動物たちが可愛いと思いました。タマは何も分かりません。

 

 サザエさんは、マスオさんが単身赴任している間、ストリップでバイトしようと思いました。マスオさんはこの世で一番キレイなのがサザエさんと思っているわけなので、最初はサザエさんのことを心配しましたが、最後はサザエさんの意思を尊重しました。家族の窮地を救おうと立ち上がるサザエさんを誰も反対できません。まぁ、サザエさん本人としてはあまり自分が家族の犠牲になったという気持ちはなく、どちらかと言うと積極的にストリップがやってみたかったのです。やっぱりサザエさんには悲壮感は似合わず、いつでも「愉快なサザエさん」でいてほしいものです。

 さすがに、フネはこの歳ではストリップは無理だと諦めました。

 一方、ワカメちゃんは将来ストリッパーとしてデビューすることを心に誓いました。

ワカメちゃんは家に帰ったら、お隣のウキエさんや仲の良いお友達であるスズ子ちゃんとみゆきちゃんにも話すつもりです。美人の高校生である伊佐坂ウキエさんがいずれ踊り子デビューしてくれたら私も嬉しいな♪

 サザエさんがストリップデビューするとなると、親戚付合いしている波野ノリスケにも話がいくでしょう。そうしたら美人妻のタイコさん(年齢は22歳くらい)も踊り子になりたいと言い出しかねません。ストリップの輪がどんどん広がりそうです。うふ♡

こうしてサザエさん一家は、ストリップ一家に変貌していくのでした。

 

少し余談をしましょう。

 ところで、サザエさんは踊り子デビューしたら、トレードマークのサザエさんヘアは止めちゃうのかな。

サザエさんの髪型は昭和21年に一年間だけ流行したパーマ。当時の若い女性はみんなあの髪型でした(マジです)。その後、サザエさんの連載が長く続くにつれ流石に作者もサザエの髪型が流行遅れだからと変更しようとしたそうですが、既にサザエさんヘアとして定置してしまっていた為に変更するに出来なかったという裏エピソードがあります。ということですから、踊り子になっても今更トレードマークのサザエさんヘアは変えませんよ。

また、ワカメちゃんは今やロリ系男子に永遠のパンチラ娘として定着していますから、たしかにストリッパーの素質は大有りですね。

ちなみに、なぜ原作者はワカメちゃんにパンチラさせたのでしょう。このパンツは戦後の女の子が履いていたかぼちゃパンツ(ズロース)。アニメ開始の昭和44年頃も幼稚園児が履いていたので、小学三年生が履いていてもセーフです。小学六年生なら生理が始まっているのでアウトですが・・。

今もそうですが、世の中景気がいいとスカート丈が長くなり、ロングスカートが流行します。不景気だとその逆でミニが流行る。戦後は物資不足ですから、当然ミニが流行。だからボコッとしたかぼちゃパンツがスカートから見えてしまってたのですね。かぼちゃパンツ自体はどちらかというと、今で言うブルマ的な役割がありました。

アニメ開始の時点ではもうかぼちゃパンツは廃れつつあったんですが、スタッフもそれ程流行には敏感でなかったのかもしれませんね。

 

そんなことより、ストリップファンとしては、サザエさんの本物のサザエ貝はどうなっているのかな、ワカメちゃんのワレメはどうなっているのかな、ワカメちゃんにワカメ酒なんてどうかな、と親父ギャグ的に考えちゃいます。

あっ! 顰蹙を買いそうになるので、これ以上の余談は予断を許さないですね(親父ギャグ!笑)。もうこれ以上の話はやめときますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

②   . ひみつのアッコちゃんと魔法使いサリーがやってくる

 

少し古いキャラクターですが、ひみつのアッコちゃんと魔法使いサリーが森のストリップ劇場にやってきました。

少し古いキャラクターと申しましたが、私のような漫画少年であった者には、手塚治虫と一緒にトキワ荘で育った漫画界の巨匠である横山光輝と赤塚不二夫がまさに魔法少女の先駆けになったことに感動します。なんて新しい発想を生んだことだろうと今更ながら思うのです。初めてTV放送されたのが、魔法使いサリー(1966年12月- 1968年12月)、ひみつのアッコちゃん(1969年1月- 1970年10月)。私は昨日のことのように鮮明に記憶に残っている。これこそが日本初の少女向けアニメの始まりなんです。

横山光輝氏の代表作には『鉄人28号』、『伊賀の影丸』、『仮面の忍者 赤影』、『魔法使いサリー』、『コメットさん』、『バビル2世』、『三国志』等々多数あるが、我々少年ものだけではなく、『魔法使いサリー』、『コメットさん』など少女ものまで先駆けた点は素晴らしい。なお、正確に言うと、横山はトキワ荘の住人ではなかったが、手塚の「鉄腕アトム」のアシスタントとして活動したこともあった。

赤塚不二夫氏の代表作には『おそ松くん』『ひみつのアッコちゃん』『天才バカボン』『もーれつア太郎』『レッツラゴン』があり、彼は「ギャグ漫画の王様」と称されるが、その中で少女ものとして『ひみつのアッコちゃん』があることに異彩を放っている。赤塚の方は石ノ森章太郎を慕ってトキワ荘に入居している。

 

また、ひみつのアッコちゃんと魔法使いサリーの二人は元祖コスプレです。今のコスプレブームを鑑みれば、この二人の存在は偉大なのです。

 

さて、二人はストリップを観ながら、最初に衣装の華やかさに憧れました。

踊り子の衣装にはけっこうお金がかかります。衣装代にはお客のチップが奏功しますが、まだ若い二人にはチップなんか考えが及びません。

しかし、二人には大きな武器がありました。

ひみつのアッコちゃんにはコンパクトがあります。これに呪文の言葉をかけます。

「テクマクマヤコン テクマクマヤコン ○○になれ〜」(テクニカル・マジック・マイ・コンパクトの略)、元に戻る時は「ラミパス ラミパス ルルル……」(スーパーミラーの逆さ読み)

ちなみに、このコンパクトの由来は次の通り。幼い頃に両親からもらった手鏡を大切にしていたが、ある事件で壊れてしまう。しかし鏡の国の女王の魔法でコンパクトに変化する。なんでも望むものに変身できる魔法のコンパクトを手に入れた少女・アッコちゃんが、コンパクトの力を使って変身して、人助けをしていく。

 

魔法使いサリーの場合、変身する際の魔法の言葉は「マハリク マハリタ ヤンバラ ヤンヤンヤン」。ひみつのアッコちゃんのコンパクトのような小道具は特にありません。

 

二人の少女が森のストリップ劇場でデビューしました。まさに夢の共演です。

二人が有名になったために、次々と変身(コスプレ)好きの魔女たちが集まりました。

魔法のマコちゃんの小道具は「人魚のなみだ」といわれるペンダント。呪文は特になし。

魔法使いチャッピーは、リボンを使って「アブラ マハリク マハリタ カブラ」。

魔女っ子メグちゃんは「テクニク テクニカ シャランラー」。小道具はなし。

魔女っ子チックルは「マハール ターマラ フーランパ」。小道具はなし。

花の子ルンルンは「フレール フレール フレール」。小道具は「花の鍵」。

魔法少女ララベルは「ベララルラー」。小道具はバトン。

魔法のプリンセス・ミンキーモモは「ピピルマピピルマ プリリンパ パパレホ パパレホ ドリミンパアダルト タッチで ++++に なあれー」小道具はペンダントとミンキー・ステッキなるバトンのようなもの。

魔法の天使クリィミーマミは「パンプル ピンプル パムホップンピンプル パンプル パムホップン」。小道具はコンパクトとクリィミーステッキ。

魔法の妖精ペルシャは「ペルッコ ラブリン クルクルリンクル」、のちに「クルクルピカリン クルピカリン」に変更。小道具は3つ。カチューシャ,ブレスレット,バトン。のちにバトンがタンブリンに変更された。

魔法のスター・マジカルエミは「パラリン リリカル パラパラ マジカル」。小道具は ハートブレス(ブレスレット)から出て来るハートブロームなるバトン。

魔法のアイドル・パステルユーミ。魔法を使うときにバックに「スティク ステップ スキップーー 光のライン 描けばイチ ニッ サンで 願いがかなうーーー」と歌が流れユーミが「パステル ポップル ポッピンパー」ととなえる。小道具はバトン(パステルステッキ)。

魔法のデザイナー ファションララ。「ピンキー ポング ミラクル ファッショーン」。

以上、ネット「魔法少女ものアニメでの魔法の呪文 – Biglobe」参照。

 

この他にもたくさんいて、その後も、魔女っ娘たちのストリップデビューがどんどん続きました。

さて、現役の踊り子さんの中に魔女っ娘が何人いることでしょう。うふ♡

 

 ところで、踊り子さんが魔法の呪文で衣装が手に入るとなると、踊り子さんとしては嬉しいことですが、楽屋に通う衣装屋さんが困ってしまいますね。 

そうなんです。衣装屋泣かせのお姐さんが実は魔女っ娘なんですよ。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

③   . ちびまる子ちゃんがやってくる

 

 ご存知、ちびまる子ちゃんが通学する入江小学校3年4組の社会科見学として、なんと森のストリップ劇場に行くことになりました。クラスメート全員の投票で決まりました。今や森のストリップ劇場は子供たちにも有名になっていました。

 ストリップということで担任の戸川先生は一瞬困った顔をしましたが、根が好き者の戸川先生は「動物愛護の精神を養う目的」と屁理屈をつけて積極的になりました。

 

 ストリップということになり、クラスの男の子は大はしゃぎ。

山田くんは、ストリップと決まって「アハハ」と笑っている。

ひょうきんもののはまじはタッタララッタ♪と踊り「ちょっとだけよん」と加藤茶のまねをして、みんなを笑わせていた。仲良しのブー太郎はブー・ブーと言って、はまじに合せていた。

 少し根暗の矢沢君と藤木君は、ストリップと決まってニヤニヤしていた。なお、藤木くんはクラスでお気に入りの笹山さんの目を気にして、自分がストリップを喜んでいる素振りを見せないよう気遣っていた。まぁ~こういう性格の男の子が一番ストリップに嵌りやすい。

 

 一方、男の子たちに対して、女の子たちは一見冷静にしていた。

 ストリップということではしゃいでいたらみっともないと思ったのだろうが、心の奥では、ストリップの衣装やステージの華やかさに憧れてもいた。とくに、たまちゃんはメガネの奥で好奇心の瞳がきらりと輝いていた。

 

 さて、森のストリップ劇場に到着し、観劇が始まった。

 森のストリップ劇場の人気者うさぎちゃんが登場して、クラスのみんなは大いに盛り上がった。

 

 クラスの学級委員である丸尾君は、元気溌溂としながら「ズバリ!ストリップは芸術です。森のストリップは動物愛です。最高の社会科見学になりました。」と真面目に語っています。

 お金持ちでキザな花輪君は「うさぎちゃん、かわいいですね。ぼくの家の庭にもたくさんのうさぎを飼っています。」と自慢げに話す。そして、うさぎちゃんに対して、「是非、うさぎちゃんもボクの家に遊びに来て下さいね。なんなら、ウチの車で送り迎えしますので。是非とも来て下さいね。」と誘う。

 それを見ていたみぎわさんは、うさぎちゃんが花輪君に好意を抱いては大変と思い、二人の間に分け入った。「人気者のうさぎちゃんはストリップの仕事が忙しいから誘っても無理よねぇ~」

 うさぎちゃんは苦笑いしていた。

 

 野口さんは後ろの席で「クックックッ・・・。」と笑いながら、カメの頭を撫でいた。その指使いが優しくも激しくも・・あまりに上手いため、カメは我慢できなくなっていた。

「カメさん、我慢しないで、かけっこしていいわよ。」とカメの耳元で囁いた。カメは悪魔の囁きに我慢できず、かけっこしてしまった。

 野口さんの顔が汚れているのでクラスの仲間が「どうしたの?」と尋ねたが、野口さんは「言えやしない、言えやしないよ。」「し〜らない。し〜らない。知っているけどしらんぷり。」と言うだけでした。(笑)

 

 うさぎちゃのステージが終わったときには、ちびまる子ちゃんを始め、たまちゃんととし子ちゃんはストリップの魅力に完全にノックダウンしていた。瞳がうるうるしていた。

 

 そのときから、クラスの女の子の憧れの仕事は「踊り子」になった。将来なりたい職業は何ですか?と尋ねるとみんなが口をそろえて「踊り子」と言う。もちろん野口さんも。みぎわさんも花輪君の気を引こうとそう答える。あの美人の笹山さんですら、そう答える始末。いやいや、クラスの中では笹山さんに是非ストリッパーになってほしいもの。藤木君は必ずファンとして皆勤することでしょう。

 

 そんな状況を、森のストリップ劇場見学を決めた戸川先生がニヤニヤして見ていた。その戸川先生が困ったことがひとつ。なんと、女の子だけでなく、男の子までが将来なりたいのは「踊り子」と言うようになったことでした。まる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

④   . クレヨンしんちゃんがやってくる

 

クレヨンしんちゃんこと野原家の家族が森のストリップ劇場にやってきました。

なんと、しんのすけの母みさえがいつも買い物をしている「サトーココノカドー」のポイントをためて家族旅行がプレゼントされたのでした。なぜか森のストリップ劇場の招待券が付いていました。最初、みさえは「こんなもの、いらないわよね」と言いましたが、「せっかく当たったんだから無駄にすることもないだろう」としんのすけの父ひろしが頑張りました。「そうだ、そうだ」としんのすけもお父さんを応援しました。

 なにせ、二人は親子そろって、美人が大好きですからねぇ~。

 

 今回の家族旅行では、野原家のひろしとみさえの夫婦、そしてしんのすけとひまわりの子供二人、そして飼い犬のシロ。ひろしがレンタカーで運転していきました。

 参加者はこれだけのはずでした。

 ところが、森のストリップ劇場に着いたら、ふたば幼稚園の送迎バスが到着していました。

 中から、怖い顔をした園長先生が出てきました。「おや、野原家のみなさん、こんにちは」と園長先生は丁寧に挨拶しました。園長先生の鼻の下がずいぶん緩んでます。

 バスの中から、ぞろぞろといつもの面々が出てきます。

 しんのすけの担任のよしなが先生、よしなが先生とライバルのばら組のまつざか先生、そしてさくら組の上尾先生。

 さらに、しんのすけの友だちの、風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんまで。

 しんのすけは森のストリップ劇場に家族旅行で行くことをみんなに自慢していたので、みんなが現れてショックを受けました。

 説明が遅れましたが、「サトーココノカドー」ではあまった招待券をごっそりふたば幼稚園に寄付したとのこと。園長先生は、いい社会科見学になると言ってみんなを引き連れてやってきたという次第。

 園長先生は主だった生徒にも声をかけたが、しんのすけの場合は前から森のストリップ劇場に行くことをみんなに自慢げに話していたので、声をかけなかっただけでした。

 

 さて、ストリップが始まりました。

 森の動物たちがすてきなステージを披露しました。

 しんのすけがヤジを飛ばします。「おらのかあちゃんのけつは、もっと大きいぞー」

 すると、父のひろしが「そうだ、そうだ、みさえのお尻はもっと魅力的だぞー」と合わせます。みさえの顔に真っ赤な火が点きました。

 さらに「きれいなお姐さんは出ないのか―!?」と二人で叫びます。親子そろって困ったものです。みさえが二人に飛び掛かりました。親子で揉み合いの大喧嘩です。

 園長先生が「まぁまぁ野原家のみなさん、落ち着いて観ましょうよ」となだめます。

 

突然、しんのすけがカメを誘ってステージに上がりました。

しんのすけは「おらの象の鼻は長いぞー」と言って、ちんぽをくるくる振り回します。

 カメも「おれの首も長いぞー」と言って、首をくねくね振ります。

 そして、しんのすけとカメは二人でヒゲダンスを踊ります。

 それを観ていた、みさえはしんのすけを掴まえてパンチを入れました。

 うさぎちゃんもカメの頭に、うさちゃんパンチを入れました。

 

 最後に、人気者のうさぎちゃんのステージでみんなが盛り上がりました。

 野原家の人々、ふたば幼稚園の先生たち、クラスの面々は、みなさんストリップに魅了されました。

 さて、今後この中から何人の踊り子候補が誕生していくのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

⑤   . ムーミンがやってくる

 

はるか遠い遠いヨーロッパから、ムーミンと仲間たちが森のストリップ劇場にやってきました。

 同行して来たのは、主人公のムーミントロール、父親のムーミンパパ、母親のムーミンママ、またバッハやヘンデルを思わせる長髪のかつらを着用しているスノーク、とその妹であり、ムーミントロールのガールフレンドであるスノークのお嬢さん。思索を好む放浪者のスナフキン、タマネギのように結った髪型が特徴であるちびのミイ。ちなみにミイはスナフキンのママと姉妹。その他にも、カンガルーに似たスニフも連れて来た。

 

 一行は森のストリップ劇場に着いた。

 最初に大きな声をあげたのはムーミンパパだった。「私は世界中を航海してきたが、日本にもこんな素晴らしい自然があるとは。なんて空気が美味しいんだろう。ここは、まさしくフィンランドのムーミン谷と同じような自然の宝庫である。是非ともムーミン谷と姉妹都市提携を結びたい。」この森のストリップ劇場が自然と共存していることを見抜いたムーミンパパの慧眼は鋭かった。

 森のストリップ劇場では、ムーミンの来訪に合わせ、人間のストリップ界からゲストを呼んでいた。一人はTSのベテランのKAERAさん、そしてもう一人はロックの新人のゆきなさん。二人ともムーミン顔をしていた。この二人を見て、ムーミンパパは「KAERAさんもゆきなさんも、きっと我々ムーミン族かスノーク族の末裔だろう。KAERAさんのようなベテランが大活躍しているなんて感激だ。また、ゆきなさんのような可愛いムーミン顔がいることにも感激だー!」と叫ぶ。このように、森のストリップ劇場が人間と動物が共存している事実にも触れて感動していた。

 夜の公演になり、ムーミンパパのボルテージは更に上がった。

 森のストリップ劇場は屋外にステージがあったため、月明かりの中、夜空の景色が一望できた。天の川から星が水飛沫のように降り注いだ。「こんな所が地球上にもうどれくらい残っているのだろう」とムーミンパパはため息をついた。学者肌、芸術家肌のスノークも同調して大きく頷いた。なお、世界中を一人旅しているスナフキンは「日本の神道思想は素晴らしい」ことを知っていたがあえて何も言わず醒めた表情をしていた。

 カメはムーミンパパの言葉に、今更ながら森のストリップ劇場の深い部分を再認識して、感心しきりに何度も頷いていた。

 

 さて、森のストリップ劇場のメインイベント、うさぎちゃんの登場です。

 ムーミントロールとスノークのお嬢さんは大きな拍手を送った。二人ともうさぎちゃんの可愛い魅力にメロメロです。いずれ、スノークのお嬢さんも踊り子になりたいと言うんでしょうね。きっとムーミントロールが必死で止めることでしょう。(笑)

 スニフはカメと肩を組んでステージ後方で踊っています。

 ムーミン一行は、森のストリップ劇場で、ファンタジーの世界に彩られた最高の夜を過ごしました。

 

⑥   . アルプスの少女ハイジがやってくる

 

 次も、遠いヨーロッパから、お客様がやってきました。アルプスの少女ハイジです。

 なんと、今回の日本旅行は、家庭教師のトライ(*)が2012年からの『教えて!トライさん』キャンペーンCMの御礼として御招待したもの。

 一緒に来たのは、ハイジを始め、ハイジの父方の祖父アルムおんじ、足が不自由で車椅子のクララ、ヤギ飼いの少年ペーター、お目付け役としてゼーゼマン家の執事ロッテンマイヤー、そして家で飼っているセントバーナード犬のヨーゼフとヤギのユキちゃん。

 

 今回の旅行日程に、森のストリップ劇場の観劇が入っていました。

 最初に‘ストリップ’と聞いた瞬間に、執事ロッテンマイヤーが嫌な顔をしました。教育上よろしくないとの理由です。そこで、家庭教師のトライは、その説得のために二人の講師を派遣しました。アニメ「アルプスの少女ハイジ」の製作者であり、ジブリで有名な映画監督の高畑勲氏と宮崎駿氏の二人です。アニメ版産みの親である、この二人が同行することになり、執事ロッテンマイヤーも渋々納得しました。

 

 一同が森のストリップ劇場に到着しました。

 アルムおんじは「日本にもこんな素晴らしい自然豊かなところがあるのか」とため息を漏らしました。豊かな緑の森、美味しい空気、森の動物たち・鳥たち、全てに感激しました。ハイジもクララ、ペーターも、そして犬のヨーゼフとヤギのユキちゃんも大はしゃぎです。劇場の中でリボンを巻いているカメともすぐに仲良くなりました。

 

 さて、いよいよ森のストリップ公演のメインイベント、うさぎちゃんのステージが始まります。

 ハイジ、クララ、ペーターは、うさぎちゃんの可愛さに大喜び。

 犬のヨーゼフとヤギのユキちゃんが喜んで、ステージに上がり、うさぎちゃんと一緒に踊っています。みんな白物ばかり。

 それを観ていた車椅子のクララがおもわず立ち上がってステージの方に向かって歩き始めたのです。それを見たハイジは「えっ!クララが立った!」と叫びました。これには周りのアルムおんじや執事ロッテンマイヤーまで驚きです。

 カメが「立った!立った!」の賑わいに、「ボクの頭もすでに勃っているよー(勃起)」と要らないことを述べました。カメはうさちゃんパンチを浴びました。

 

 その後、足の治ったクララは踊り子になることを決意しました。自分の足を直してくれたストリップに少しでも恩返しをしたいと思ったのです。

 劇場経営者もクララの美貌に目を付けて、大々的に売り出す予定です。クララがみなさんの前に現れるのも遠くありません。彼女はストリップ界の人気者になることでしょう。

 

 そうそう、この森のストリップ劇場での様子を一部始終観ていた、ジブリの高畑勲氏と宮崎駿氏の二人は顔を合わせて、次に「森のストリップ劇場」を題材にして映画化しようと思いつきました。いずれ、ディズニーもこの森のストリップ劇場に目を付けることでしょう。彼らはそれに先んじて企画化することにしました。

 いずれ映画化されたら、この森のストリップ劇場も世に知られ、そしてうさぎとカメは人気者になることでしょう。

 

 

 ということで、最初にジブリの代表作トトロで始まった「うさかめ版アニメシリーズ」もジブリの代表者が登場したところで一旦中断しますね。

 

*).家庭教師のトライは、株式会社トライグループが運営する家庭教師派遣会社。1987年(昭和62年)に、平田修(現会長)が創業した。なんとなんと、現在は郷ひろみと離婚した元女優の二谷友里恵が社長をしている。平田修氏は彼女の現在の夫ですからビックリですね。

 

 

平成29年11月  

 

 

 

 

 

H29年9月中の大阪晃生ショー劇場での、晃生の踊り子・羽音芽美さんの8周年作「はち」を題材にしてレポートします。

 

 

 

 

 周年作「はち」を拝見した。(ちなみに8周年でハチとはシャレてるね)

 ハチの巣をイメージした黄色い衝立がある。衝立の下には緑の花畑が見える。照明が落とされ暗い中、衝立の裏側にメイミンが立ち、ライトアップされたメイミンの影が衝立に映し出される。

 照明がついて明るくなり、衝立の裏から女王蜂に扮した衣装で現れる。長い振袖が付いた着物ドレスである。右側は金の縞模様の黄色い生地。左側はハチの巣をイメージした豹柄っぽい生地で、そのままスカート部として裾広がりのスカートになっている。左側の胸元に黒い花がワンポイント。毛皮のベルト。スカート部は大きく二層になっていて間に黒い布があり、裾は黄色い布になっている。

 頭は髪をひとつ結びし、こげ茶色の花飾りを付けている。

相変わらず斬新なデザインで手作り感のある素敵な衣装である。高価だなぁ~と思ったら、三か月ローンと本人が話していた。(笑)

 裸足で舞い踊る。

 曲が変わって、衣装を脱ぎ軽装になる。上着はハチの巣をイメージしたこげ茶色のノースリーブ。茶・黒・金のキラキラした丸い模様が入っている。スカート部は膝丈で、黄色い羽根が横に連なる上に黒い透け透けの布を重ねる。黒い首輪。両腕に黒い毛と網目の長手袋を付ける。長い髪を解いて、カールした髪を垂らす。右足首にのみ黄色い毛を巻く。花粉をイメージしているのかな。裸足で軽快にダンス。

 衣装を全て脱ぎ、最初のハチの巣の下に敷いてあった緑の花畑シートを身体に巻き付けて、盆に移動。緑の花畑にはオレンジや黄色・青の花々が散在する。

ベッド入りでLiSAの「花とミツバチ」という曲が流れる。かわいい歌詞である。

 健康体になったメイミンの裸体が眩しいほどに美しく輝く。涎垂しちゃうヌード♡

 身に付けているのは、耳ピアス、黒い首輪、純金のネックレスとへそピアス。

 今回は非常に分かりやすい演目である。お花畑を舞い踊るミツバチのイメージ。

 ミツバチの世界では女王蜂と働き蜂しかいない。最初今回の演目名は「女王蜂」かなと思ったが、あまり女王という意識はないようで、単に「はち」と考えているようだ。

 

 ふと、ハチの世界ではどうして女王蜂と働き蜂しかいないのか。なぜ卵を産めるのが一匹の女王蜂に限定されるのだろうか。気になってインターネットで調べてみた。

 すると、ハチの世界はいろいろ面白いことが分かったので、以下にご紹介する。

 

 まず、ハチの社会では役割分担が明確に区分されていること

 先ほど私がハチの世界は女王蜂と働き蜂しかいないと言ったのは間違いで、三つに分けられる。

・女王蜂(一匹):卵を産む

・他のメス蜂(たくさん):働き蜂としての仕事(花粉集め、幼虫の世話、外敵からの防御など)

・オス蜂(数匹):女王蜂との交尾(働き蜂としての仕事は一切しません)

 なぜ、この三つに明確に分けているかというと、ハチ達が、どのようにすれば厳しい自然の中で生き延びていけるかを考えた結果、卵を産むのを一匹のメス蜂に任せ、他のメス蜂は食べ物を集めたりハチの巣を守ることに専念して働くことが一番効率が良かったのです。他のメス蜂は卵を産むための産卵管を巣や自分自身を守るための刺し針(毒針)に変え、一度刺し針を使うと抜けないため死んでしまいます。これが同じメスでありながら、役割の違う女王蜂と働き蜂です。

 一方、オス蜂は全体の0.5~1割しかおらず、ただ女王蜂と交尾するだけです。

 

 次に、ハチは単為生殖(たんいせいしょく)という他の動物ではほとんど見ない性決定をします。

巣の中で女王蜂だけが卵を産みます。生まれた卵のうちオスの精子と受精したものはすべてメスになります。メスのうち1匹の幼虫だけが選ばれてローヤルゼリーを食べさせられ次の女王になります。残りのメスはすべて働き蜂になります。

受精しなかった卵はそのまま発生してオスになります。つまりオス蜂に父親はいません。またオス蜂は交尾のためだけに存在するので、普段はなにもしません。働かず交尾だけやるわけですから羨ましい存在だなぁと一瞬思いますが、とんでもない!悲しい運命が待ってます。

時期が来ると女王蜂は空高く上がっていきます。オス蜂は一斉に女王と交尾のため追いかけますが、途中で力尽きてどんどん落ちていきます。全部死んじゃうんですよー。最後に残った1匹とだけ交尾します。そして交尾を終えたオス蜂は、交尾器を女王蜂の体内に残したまま引き離されるため、直後に落下しそのまま死んでしまいます。

 

次に、どうやってメスの中から女王蜂が決まっていくか、その過程を話します。

ミツバチは、卵の段階では、働き蜂も女王蜂も同じメスです。ところが与えられる「エサ」が違います。働き蜂になる幼虫がもらうエサは、花粉だんごや小さな虫です。一方、女王蜂になる幼虫がもらうエサは「ローヤルゼリー」です。ローヤルゼリーは、普通のエサよりも格段に栄養価が高いため大きな幼虫となり、結果的に女王蜂になるという訳です。

女王蜂は、普通のハチの巣の一部屋ではなく、王台と呼ばれる特別の部屋に産みつけられ、ローヤルゼリーをたくさん食べさせられた10匹程度の子がまず女王蜂候補生になる。その中で一番先に生まれた女王が、まだサナギだったり孵りかけの他の候補を噛んだりして殺してしまいます。こうして1匹だけが新・女王蜂となります。

女王蜂となるメス蜂は、生涯にわたり、ローヤルゼリーを食べ続けます。成虫になった女王蜂は、働き蜂と比較して体の大きさは2〜3倍。寿命は30〜40倍です。女王蜂は毎日1500個の卵を産み続ける事が出来ます。

まず食べるものから違うのです;; そしてその後もライバルを殺して頂点に立つのです;;これまた大変な世界だわ~

 

女王蜂は、ひとつの巣の中に一匹だけしか存在しません。

ハチの社会は、一つの巣全体で一個の生き物…といった性格があります。

女王蜂は、一つの生き物の中の「卵を産む」部分の役割を担っている存在。新しい女王を誕生させるときは、その巣が新たな個体を一個誕生させるときです。女王だけでは生きていけないので、一つの生き物の他の部分の役割をする働きバチも一緒につけてやらないといけません。大量の働きバチを一度に誕生させるのは大変なので、新女王は一匹ずつしか誕生しないようになっています。

 

単為生殖という特異な性決定女王蜂の女王たる所以オス蜂の悲しさ・・・

いやぁ~ハチの社会を知れば知るほど、興味をそそられます。まさに自然の神秘!本能のままとはいえ、それぞれの役割を必死に果たそうとする小さな命たちに感動を覚えます。

こうやって見てくると、アニメ「みなしごハッチ」では、主人公はみつばち王国の王子という設定だったが、現実のハチの世界を知ってしまうと矛盾があるねぇ~(笑)

  私もストリップ王国の王子として、死んでもいいからメイミンのような美しい女王蜂と交尾に励みます。あ、いや、交尾ではなく観劇と応援に励みますでした。(笑)

 

 メイミンのお陰で、楽しい勉強ができたので、また面白い夢の世界を彷徨えそうです。「みなしごハッチ」のようなかわいいメルヘン童話を創りたいな。

 

 

平成29年9月                         大阪晃生ショー劇場にて

 

 

 

 

 

 

『ミツバチの手紙』  

~羽音芽美さん(晃生所属)の8周年作「はち」を記念して~

 

 

 

 どこまでもどこまでもお花畑が広がっていた。その中に小さな小さな林があり、また、その林の中に一本の大きな大きな木が立っていた。

 木には、ミツバチの城があった。城には一匹のかわいいお姫さまが住んでいた。いずれ女王蜂となる彼女も適齢期をむかえ、城をあげてのお披露目式が盛大に行われた。

 彼女の相手となる働き蜂達は平等に求婚できる権利を与えられた。しかし、ミツバチ世界にも階級制、すなわち上働き・中働き・下働きの三つに区分され、実際にお姫さまに求婚できるのは上働きのミツバチに限られていた。

 

 案の定、上働きのミツバチであるA蜂が求婚を申し出た。役人バチ達が彼のお目通りを認め、お姫さまの前に通した。少し小太りで貫禄十分のA蜂はミツバチの間で権力者として名が通っており、たくさんの下働き蜂達を使って、多くのハチミツを集めさせ、それをお姫さまにプレゼントすることができた。

 しかし、べらべらと自慢話をするA蜂に対して、お姫さまは全く関心を示さず、目を合わせようともしませんでした。

 

 上働きのミツバチの中で、もう一匹求婚したのが、財産家のB蜂。彼は金に糸目をつけずに沢山の光物を揃えた。その上で、お目通りを認められ、お姫さまの前に通された。B蜂も、自慢げに光物をどうやって手に入れたか、それぞれがどういう謂れや効用があるかを理路整然とお姫さまに説明し出した。

しかし、キザでインテリっぽいB蜂に対しても、お姫さまは一切こころを開こうとはしませんでした。

 

そんな中、一匹の下働きのC蜂がお姫さまのお披露目のときに、一目で心を奪われてしまいました。C蜂は身分も低く、お金もなく、他にも何も持っていません。でも、お姫さまに対する熱い気持ちだけは誰にも負けません。

「背も高く、かっこいいミツバチがたくさんいる。それに比べ、自分は背も低く、顔も悪い。外見が悪いうえに、他にもなんの取り得もない。ぼくにあるのはあなたを想う強い気持ちだけ・・・」

悩んだあげく、彼は一通の手紙をお姫さまに贈ることを考えました。彼はそれを書くために何日も何日も時間をかけました。しかし長々と書いたわけではなく、簡潔に自分の気持ちを伝えることに徹しました。

彼はそれを持って、お城を訪れました。何度も何度もお姫さまへのお目通りを懇願しましたが、頭の固い役人蜂達が絶対にお目通りを許しません。役人蜂の一人が、彼の真摯な態度に好感を抱き、こっそり手紙をお姫さまに渡してくれることを約束してくれました。C蜂はお姫さまに会えず、泣く泣くお城を後にしました。

 

その手紙は、親切な役人蜂のお陰で、運良くお姫さまの手元に届きました。

お姫さまはその手紙を開いて驚きました。なんと文字が輝いているのです。愛する人に短い文章で心を伝えるとき、言葉は光を放つと言われます。

更に不思議なことが起きました。彼の真心のこもった言葉たちが手紙から飛び出し、お姫さまの耳元で優しく語り始めました。言葉は心地よいメロディを醸します。お姫さまは愛されている喜びを感じ、心が和んでいくのが分かりました。次に言葉たちは、お姫さまの手をとって踊り出しました。お姫さまは嬉しくなり一緒にダンスを楽しみました。・・・

 

お姫さまが目を覚ましたとき、外はもう朝になっていました。お日様が彼女ににっこり微笑み、そよ風が優しく彼女の心を誘いました。

お姫さまの心は決まりました。

お姫さまは急いで城を抜け出し、C蜂のもとに走りました。C蜂を見つけたお姫さまは彼に向かって叫びました。

「あなたを私の王子様にお迎えに参りました!」

 

                                    おしまい        

 

 

 

 

 

 

 

. 「ズートピア」がやってくる  

 

 森のストリップ劇場に、映画『ズートピア』の主人公であるウサギ警察官ジュディ・ホップスと、キツネ警察官ニック・ワイルドがやってきました。

 映画の中では、ズートピア初のウサギ警察官になった、いつも夢を信じる新米警察官ジュディに対して、夢を忘れたキツネ詐欺師ニックが弱みを握られて協力せざるを得なくなり、二人で難事件を解決していくことになる。ニックのことを‘夢を忘れた’と書きましたが、彼は幼少の頃にジュニアレンジャースカウトの団員になろうとしたが、「キツネは信用に値しない」として誓いの儀式で口輪をはめられるいじめを受け、心に傷を負う。そうしたトラウマから彼は夢や希望は既に捨て去っており、ズートピアに夢を持って上京してくる者達を冷ややかな目で見ていた。そのため会った当初からジュディをバカにして「ニンジン」や「ウサギ」などと呼んでいた。しかし、ニックは途中から大きく変わっていく。行方不明事件を追う中で、彼が詐欺師として得てきた知識や経験をジュディに見初められ、警察官になることを勧められ、最終的にキツネ初の警察官となった。

 ジュディも、幼い頃に近所のキツネのギデオンにいじめられたこともあって、上京時に両親からもらったキツネよけスプレーも持ち歩いていたわけで、やはりキツネに対する偏見を持っていた。そのことが、後にニックとの葛藤を引き起こすことにつながる。ちなみに大人になったギデオンは、昔いじめたことを謝ってジュディと仲直りする。

 最終的にはジュディはニックの人柄に惚れていく。

 

 ズートピアというのは、「人間が存在したことのない、動物たちだけが暮らす別世界」で、即ち進化を遂げた動物が自ら高度な文明を築いてきた世界が舞台となっており、そこでは肉食動物と草食動物(捕食者と被捕食者)が共存する巨大都市である。

 森のストリップ劇場も、基本的には動物たちがストリップを楽しむ世界。しかし、人間を排除するわけではなく、お客として歓迎しており、動物と人間が共生できる世界でもあった。その点、ズートピアより一歩進んだ世界であった。

 ジュディとニックは、ズートピアを代表して、そうした進んだ考え方を学ぼうと森のストリップ劇場を見学に来ていました。

 

 彼ら二人が一番驚いたのが、カメさんの存在でした。

 ズートピアでは、肉食動物と草食動物が共存していると話しましたが、ズートピアという街を特徴付ける設定として「市内は気候や暮らす動物のために12のエリアに分けられて」いました。その中でも作中に登場するのは5つの主なエリア。砂漠の動物たちが暮らすエリアのサハラ・スクエア、寒冷地域の動物たちが暮らすエリアのツンドラ・タウン、熱帯雨林をモデルとしたエリアのレインフォレスト地区、小動物が暮らす地域であるリトル・ローデンシア、そして様々な種類の動物が暮らすサバンナがモデルとなるサバンナ・セントラルで、ここがズートピアの中心都市エリアで、ダウンタウンを含んでいた。

 ズートピアの世界では、カメのような爬虫類(*)はいないのである。だから、うさぎちゃんとカメさんが親しげにストリップを楽しんでいる姿が異様に見えたのでした。

 

 ジュディは同じウサギの仲間として、うさぎちゃんに親しげに声をかけた。

 ジュディは、キツネであるニックのことを紹介した。そして、自分は幼少の頃に近所のキツネ(ギデオン)にいじめられていたこと、初めてズートピアに旅立つジュディに対して父親が「都会は怖いんだぞ!中でもキツネは最悪だ!」という忠告をして、キツネよけスプレーを持たせたことを話した。続けて、大人になったギデオンは昔いじめたことを謝ってきて仲直りしたこと、父親の忠告には「キツネ全部がイジワルじゃないわ。性格の悪いウサギだっているわよ」と言い返したことなどを話した。つまり、キツネのことを偏見で見てはいけないことを付け加えたのだった。

 同じように、うさぎちゃんもカメさんのことを紹介した。そして、カメさんに誘われてストリップの世界に入ったこと、カメさんのことを尊敬していること、親はカメさんとの付き合いを認めないけど、私はカメさんと結婚したいことまで言及した。

 ジュディとうさぎちゃんは意気投合した。

外見で物事を判断してはいけない。本当のことは心で見ないと分からない。

 

                                  おしまい