徳永しおりさん(ロック所属)の、2019年11月頭の大阪東洋ショー劇場における公演模様を、演目「Now On Air」を題材に、「コブタも踊り出す」という題名で語りたい。

 

 

2019年11月頭の大阪東洋ショー劇場に、二日目から顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①ゆきな、②高崎美佳、③RISA、④星崎琴音、⑤徳永しおり 〔敬称略〕。全員ロック所属。

 

徳永しおりさんとは今年の8月頭以来、三か月ぶり。前回は一日しか観劇できなかったので、今回はたっぷり観ようと計画している。

今週の出し物は新作の「Now On Air」を一個出し。と思い気や途中から、渚あおいさんから譲り受けた作品「遥」を出す。そういえば、高崎美佳さんの今週の演目「女鬼慕情」も渚あおいさんから譲り受けた作品だ。長く応援してきた東洋の渚あおいさんの作品がロックのお姐さん達にも引き継がれていることに感無量になる。

 

今回の作品「Now On Air」も、しおりさんらしい斬新な作品だ。すごくかっこよく、ノリのいいナウくて粋な作品だ。どの曲も初めて聴いたが、最高に乗りがよく鮮烈なイメージが残った。「今回は深夜ラジオを聴いているという演目です」

さっそく、ステージ内容を紹介します。

白いジャンバーを着て、白いヘッドフォンをしながら、ノリノリのダンスを魅せる。一気に作品の世界に連れていかれる。

白いヘッドフォンには上部にネコ耳が付いていて、真ん中がピンク色。同じくサイドの耳にかぶせる部分も真ん中がピンクになっている。このピンクのところがカラフルに電光する。

白いジャンバーは長袖でゆったりめな感じ、ピンクの絵柄がプリントされている。背中を見るとパンダの絵がある。

下半身はショートパンツと膝まであるソックスで、カラフルな縦じま模様。青、茶色、黄色、緑、オレンジ。後ろには、腰から薄い布をぶら下げる。これもピンク、ブルー、イエローとカラフル。

音楽にのって、裸足で、軽快なダンスを魅せる。

白いコブタのぬいぐるみを持つ。目をつむり安らかな寝顔をしているコブタだ。私はそのコブタを見た瞬間、コリラックマを思い出す。よく似ている。コリラックマは小柄なクマで、いつもヘッドフォンをして一人ノリノリで踊っている。

一曲目がすごくいい。これで一気に、この作品の世界に入っていける。

Creepy Nuts(クリーピーナッツ)の「よふかしのうた」。ノリのいいリズムに、歌詞に「大人たちの子守歌」「俺たちの夜は忙しい」って出てくるだけで、嬉しくなる。

作詞:R-指定. 作曲:DJ松永。「オードリーのオールナイトニッポン10周年全国ツアー」のテーマソング。

Creepy Nuts(クリーピーナッツ)は、ラッパー・R-指定とターンテーブリスト・DJ松永による音楽ユニット。R-指定は日本一のバトルMC であり、DJ松永世界一のバトルDJ である。この二人による、MC・DJのHIP-HOPユニット。

<メンバー>

R-指定(アールしてい):MC。大阪府堺市出身。1991年9月10日(28歳) 身長 168cm。

DJ 松永(ディージェイ・まつなが):DJ。新潟県長岡市出身。1990年8月23日(29歳) 身長171.8cm。作曲、ライブでのDJを担当。

 音楽が変わり、白いジャンパーを脱ぎ、上下セパレートのブラとショートパンツの軽装になる。カラフルな縦じま模様だが、ブラの縁取りとベルト部は金模様。足元は同じ。

白いヘッドフォンは首にかけて、音楽にのって踊る。

ノーナ・リーヴスの「パーティーは何処に? (Where_is_The_Party?)」もご機嫌な曲だ。

♪Where is the party? Where is the party? 朝まで踊ろう

作詞作曲:西寺郷太   

 ノーナ・リーヴス(英語表記:NONA REEVES)は、1995年に結成された日本のポップ・ロックバンド。1995年5月、西寺郷太が「ノーナ・リーヴス」名義での活動を開始。ほどなく早稲田大学で同じ音楽サークルに所属していた小松シゲル、奥田健介が加入。1997年11月、ワーナーミュージック・ジャパンからメジャー・デビュー。ソウル、ファンク、80’sポップスなどに影響を受けた独自の音楽スタイルで、確かな支持を集めてきた。

現在ではメンバーそれぞれがバンド外でも活躍。西寺郷太は音楽プロデューサー、作詞作曲家、執筆、MCとして。奥田健介は作曲家、及びレキシや坂本真綾などのギタリストとして。小松シゲルは佐野元春、オリジナルラブ、YUKIなどのサポート・ドラマーとして活動。

一旦、袖のところで衣装を脱ぐ。パンティのみになり、白いだふっとした部屋着ガウンを着る。ヘッドフォンをしたまま、コブタのぬいぐるみを抱え、盆に移動する。

黄色いパンティを脱いで右足首に巻く。パイパンが眩しい♡

 立ち上がり曲は、赤い公園の「NOW ON AIR」。これが本作のタイトル名になる。最後は手拍子をとって盛り上がる。作詞:津野米咲 作曲:津野米咲

♪レディオ 冴えない今日に飛ばせ 日本中の耳に 他愛もないヒットチャートを

めくるめくニュースを この先もずっと 聴いていたいの

赤い公園は、2010年に結成された日本の女性ロックバンド。2010年1月4日、高校の軽音楽部に所属していた4人により結成。2012年、メジャーデビュー。津野米咲(つの まいさ)ギター・コーラス担当。バンドのリーダー。1991年10月2日(28歳)生まれ。メンバー唯一の上級生。楽曲のソングライティング及びプロデュースを手掛けるバンドの中心的存在。

 

 ステージを観ていたら、ひとつ童話が浮かんだ。題名は「コブタのナイスダンス」。

 

2019年11月                          大阪東洋ショーにて

 

 

 

 

 

2019.11 

『コブタのナイスダンス』 

~徳永しおりさん(ロック所属)の演目「Now On Air」を記念して~

 

 

 しおりは踊り子で、ロック座の看板スター。

 今年は夏休みを利用して、青森のねぶた祭に行った。有名なので熱気もすごいが、観光客の数もすごい。人混みを縫うように、あるお土産屋に入った。

 そこで、変なぬいぐるみを見つけた。「ねぶた」と書いてある。寝ている豚のぬいぐるみだった。かわいい寝顔をしている。三体セットになっていて、それぞれネー、ブー、ターと名前がついている。しおりは何かに惹きつけられるようにして、その「ねぶた」を買った。

 東京の自宅に戻ってきて、ベッドの近くにそのぬいぐるみを置く。そのぬいぐるみの顔を見ていたら安眠できそうに思える。

 しおりは寝る前に、今度のステージ作品にどんな曲を使おうかとベッドの上で深夜ラジオから流れる音楽を聴いていた。しばらく聴いていたら疲れてきて知らず知らずのうちにベッドで寝入っていた。

 

 夜中に変な物音が聞こえた。

 三匹のコブタが、耳にヘッドフォンをして深夜ラジオの音楽を聴きながら踊っている。その光景に、しおりは驚いた。

 オレたちの夜は忙しい♪ オレたちの夜は忙しい♪ oh Yeah!

Where is the party? 朝まで踊ろう♪

 三匹は、しおりが起きたこともかまわず、かっこよく踊りまくっている。

 それはねぶた祭りが持つエネルギーだった。なにかがコブタに乗り移って動かしている感じ。

 コブタたちはヘッドフォンをしたまま「気が狂うほどに耳が気持ちええんじゃ~♪」と身体を揺さぶって叫んでいる。まさしくコブタDJだ!!!

 しおりは「これだわ!」と思った。こうして新作のタイトルは「Now On Air」に決まった。

 

 しおりは三匹のコブタを連れて劇場に向かった。三匹のコブタ(ネー、ブー、ター)はヘッドフォンをしたまま舞台に上がった。劇場スタッフが「ここではヘッドフォンをする必要はありませんよ」と叫んだが、しおりは「いや、このスタイルがいいのよ♪」と応えた。

 しおりは三匹のコブタをバックダンサーにして、見事に作品「Now On Air」を演じきった。

                                    おしまい