H29年9月中の大阪晃生ショー劇場での、晃生の踊り子・羽音芽美さんの8周年作「はち」を題材にしてレポートします。
H29年9月中の大阪晃生に顔を出す。今週は羽音芽美さんの8周年週。ここを外すわけにはいかない。
今週のメンバーは次の通り。①朝倉さりな(晃生)、②葵マコ(DX東寺)、③JUN(西川口)、④時咲さくら(TS)、⑤羽音芽美(晃生)〔敬称略〕。
周年作「はち」を拝見した。(ちなみに8周年でハチとはシャレてるね)
ハチの巣をイメージした黄色い衝立がある。衝立の下には緑の花畑が見える。照明が落とされ暗い中、衝立の裏側にメイミンが立ち、ライトアップされたメイミンの影が衝立に映し出される。
照明がついて明るくなり、衝立の裏から女王蜂に扮した衣装で現れる。長い振袖が付いた着物ドレスである。右側は金の縞模様の黄色い生地。左側はハチの巣をイメージした豹柄っぽい生地で、そのままスカート部として裾広がりのスカートになっている。左側の胸元に黒い花がワンポイント。毛皮のベルト。スカート部は大きく二層になっていて間に黒い布があり、裾は黄色い布になっている。
頭は髪をひとつ結びし、こげ茶色の花飾りを付けている。
相変わらず斬新なデザインで手作り感のある素敵な衣装である。高価だなぁ~と思ったら、三か月ローンと本人が話していた。(笑)
裸足で舞い踊る。
曲が変わって、衣装を脱ぎ軽装になる。上着はハチの巣をイメージしたこげ茶色のノースリーブ。茶・黒・金のキラキラした丸い模様が入っている。スカート部は膝丈で、黄色い羽根が横に連なる上に黒い透け透けの布を重ねる。黒い首輪。両腕に黒い毛と網目の長手袋を付ける。長い髪を解いて、カールした髪を垂らす。右足首にのみ黄色い毛を巻く。花粉をイメージしているのかな。裸足で軽快にダンス。
衣装を全て脱ぎ、最初のハチの巣の下に敷いてあった緑の花畑シートを身体に巻き付けて、盆に移動。緑の花畑にはオレンジや黄色・青の花々が散在する。
ベッド入りでLiSAの「花とミツバチ」という曲が流れる。かわいい歌詞である。
健康体になったメイミンの裸体が眩しいほどに美しく輝く。涎垂しちゃうヌード♡
身に付けているのは、耳ピアス、黒い首輪、純金のネックレスとへそピアス。
今回は非常に分かりやすい演目である。お花畑を舞い踊るミツバチのイメージ。
ミツバチの世界では女王蜂と働き蜂しかいない。最初今回の演目名は「女王蜂」かなと思ったが、あまり女王という意識はないようで、単に「はち」と考えているようだ。
ふと、ハチの世界ではどうして女王蜂と働き蜂しかいないのか。なぜ卵を産めるのが一匹の女王蜂に限定されるのだろうか。気になってインターネットで調べてみた。
すると、ハチの世界はいろいろ面白いことが分かったので、以下にご紹介する。
まず、ハチの社会では役割分担が明確に区分されていること。
先ほど私がハチの世界は女王蜂と働き蜂しかいないと言ったのは間違いで、三つに分けられる。
・女王蜂(一匹):卵を産む
・他のメス蜂(たくさん):働き蜂としての仕事(花粉集め、幼虫の世話、外敵からの防御など)
・オス蜂(数匹):女王蜂との交尾(働き蜂としての仕事は一切しません)
なぜ、この三つに明確に分けているかというと、ハチ達が、どのようにすれば厳しい自然の中で生き延びていけるかを考えた結果、卵を産むのを一匹のメス蜂に任せ、他のメス蜂は食べ物を集めたりハチの巣を守ることに専念して働くことが一番効率が良かったのです。他のメス蜂は卵を産むための産卵管を巣や自分自身を守るための刺し針(毒針)に変え、一度刺し針を使うと抜けないため死んでしまいます。これが同じメスでありながら、役割の違う女王蜂と働き蜂です。
一方、オス蜂は全体の0.5~1割しかおらず、ただ女王蜂と交尾するだけです。
次に、ハチは単為生殖(たんいせいしょく)という他の動物ではほとんど見ない性決定をします。
巣の中で女王蜂だけが卵を産みます。生まれた卵のうちオスの精子と受精したものはすべてメスになります。メスのうち1匹の幼虫だけが選ばれてローヤルゼリーを食べさせられ次の女王になります。残りのメスはすべて働き蜂になります。
受精しなかった卵はそのまま発生してオスになります。つまりオス蜂に父親はいません。またオス蜂は交尾のためだけに存在するので、普段はなにもしません。働かず交尾だけやるわけですから羨ましい存在だなぁと一瞬思いますが、とんでもない!悲しい運命が待ってます。
時期が来ると女王蜂は空高く上がっていきます。オス蜂は一斉に女王と交尾のため追いかけますが、途中で力尽きてどんどん落ちていきます。全部死んじゃうんですよー。最後に残った1匹とだけ交尾します。そして交尾を終えたオス蜂は、交尾器を女王蜂の体内に残したまま引き離されるため、直後に落下しそのまま死んでしまいます。
次に、どうやってメスの中から女王蜂が決まっていくか、その過程を話します。
ミツバチは、卵の段階では、働き蜂も女王蜂も同じメスです。ところが与えられる「エサ」が違います。働き蜂になる幼虫がもらうエサは、花粉だんごや小さな虫です。一方、女王蜂になる幼虫がもらうエサは「ローヤルゼリー」です。ローヤルゼリーは、普通のエサよりも格段に栄養価が高いため大きな幼虫となり、結果的に女王蜂になるという訳です。
女王蜂は、普通のハチの巣の一部屋ではなく、王台と呼ばれる特別の部屋に産みつけられ、ローヤルゼリーをたくさん食べさせられた10匹程度の子がまず女王蜂候補生になる。その中で一番先に生まれた女王が、まだサナギだったり孵りかけの他の候補を噛んだりして殺してしまいます。こうして1匹だけが新・女王蜂となります。
女王蜂となるメス蜂は、生涯にわたり、ローヤルゼリーを食べ続けます。成虫になった女王蜂は、働き蜂と比較して体の大きさは2〜3倍。寿命は30〜40倍です。女王蜂は毎日1500個の卵を産み続ける事が出来ます。
まず食べるものから違うのです;; そしてその後もライバルを殺して頂点に立つのです;;これまた大変な世界だわ~
女王蜂は、ひとつの巣の中に一匹だけしか存在しません。
ハチの社会は、一つの巣全体で一個の生き物…といった性格があります。
女王蜂は、一つの生き物の中の「卵を産む」部分の役割を担っている存在。新しい女王を誕生させるときは、その巣が新たな個体を一個誕生させるときです。女王だけでは生きていけないので、一つの生き物の他の部分の役割をする働きバチも一緒につけてやらないといけません。大量の働きバチを一度に誕生させるのは大変なので、新女王は一匹ずつしか誕生しないようになっています。
単為生殖という特異な性決定、女王蜂の女王たる所以、オス蜂の悲しさ・・・
いやぁ~ハチの社会を知れば知るほど、興味をそそられます。まさに自然の神秘!本能のままとはいえ、それぞれの役割を必死に果たそうとする小さな命たちに感動を覚えます。
こうやって見てくると、アニメ「みなしごハッチ」では、主人公はみつばち王国の王子という設定だったが、現実のハチの世界を知ってしまうと矛盾があるねぇ~(笑)
私もストリップ王国の王子として、死んでもいいからメイミンのような美しい女王蜂と交尾に励みます。あ、いや、交尾ではなく観劇と応援に励みますでした。(笑)
メイミンのお陰で、楽しい勉強ができたので、また面白い夢の世界を彷徨えそうです。「みなしごハッチ」のようなかわいいメルヘン童話を創りたいな。
平成29年9月 大阪晃生ショー劇場にて
『ミツバチの手紙』
~羽音芽美さん(晃生所属)の8周年作「はち」を記念して~
どこまでもどこまでもお花畑が広がっていた。その中に小さな小さな林があり、また、その林の中に一本の大きな大きな木が立っていた。
木には、ミツバチの城があった。城には一匹のかわいいお姫さまが住んでいた。いずれ女王蜂となる彼女も適齢期をむかえ、城をあげてのお披露目式が盛大に行われた。
彼女の相手となる働き蜂達は平等に求婚できる権利を与えられた。しかし、ミツバチ世界にも階級制、すなわち上働き・中働き・下働きの三つに区分され、実際にお姫さまに求婚できるのは上働きのミツバチに限られていた。
案の定、上働きのミツバチであるA蜂が求婚を申し出た。役人バチ達が彼のお目通りを認め、お姫さまの前に通した。少し小太りで貫禄十分のA蜂はミツバチの間で権力者として名が通っており、たくさんの下働き蜂達を使って、多くのハチミツを集めさせ、それをお姫さまにプレゼントすることができた。
しかし、べらべらと自慢話をするA蜂に対して、お姫さまは全く関心を示さず、目を合わせようともしませんでした。
上働きのミツバチの中で、もう一匹求婚したのが、財産家のB蜂。彼は金に糸目をつけずに沢山の光物を揃えた。その上で、お目通りを認められ、お姫さまの前に通された。B蜂も、自慢げに光物をどうやって手に入れたか、それぞれがどういう謂れや効用があるかを理路整然とお姫さまに説明し出した。
しかし、キザでインテリっぽいB蜂に対しても、お姫さまは一切こころを開こうとはしませんでした。
そんな中、一匹の下働きのC蜂がお姫さまのお披露目のときに、一目で心を奪われてしまいました。C蜂は身分も低く、お金もなく、他にも何も持っていません。でも、お姫さまに対する熱い気持ちだけは誰にも負けません。
「背も高く、かっこいいミツバチがたくさんいる。それに比べ、自分は背も低く、顔も悪い。外見が悪いうえに、他にもなんの取り得もない。ぼくにあるのはあなたを想う強い気持ちだけ・・・」
悩んだあげく、彼は一通の手紙をお姫さまに贈ることを考えました。彼はそれを書くために何日も何日も時間をかけました。しかし長々と書いたわけではなく、簡潔に自分の気持ちを伝えることに徹しました。
彼はそれを持って、お城を訪れました。何度も何度もお姫さまへのお目通りを懇願しましたが、頭の固い役人蜂達が絶対にお目通りを許しません。役人蜂の一人が、彼の真摯な態度に好感を抱き、こっそり手紙をお姫さまに渡してくれることを約束してくれました。C蜂はお姫さまに会えず、泣く泣くお城を後にしました。
その手紙は、親切な役人蜂のお陰で、運良くお姫さまの手元に届きました。
お姫さまはその手紙を開いて驚きました。なんと文字が輝いているのです。愛する人に短い文章で心を伝えるとき、言葉は光を放つと言われます。
更に不思議なことが起きました。彼の真心のこもった言葉たちが手紙から飛び出し、お姫さまの耳元で優しく語り始めました。言葉は心地よいメロディを醸します。お姫さまは愛されている喜びを感じ、心が和んでいくのが分かりました。次に言葉たちは、お姫さまの手をとって踊り出しました。お姫さまは嬉しくなり一緒にダンスを楽しみました。・・・
お姫さまが目を覚ましたとき、外はもう朝になっていました。お日様が彼女ににっこり微笑み、そよ風が優しく彼女の心を誘いました。
お姫さまの心は決まりました。
お姫さまは急いで城を抜け出し、C蜂のもとに走りました。C蜂を見つけたお姫さまは彼に向かって叫びました。
「あなたを私の王子様にお迎えに参りました!」
おしまい