岩井バンマスは、何とか外国人にも理解してもらおうとライブのテーマを英訳しようと苦労していた。でも「切ない」という感情をどう訳したらよいのか、そもそも日本語でも他の言葉で説明するのは至難だ。ましてや英訳するなんて私にはとても出来そうもないし想像もつかない。
PROGRAM(各曲名⇒けいちゃん限定公開動画にリンク)
1st.set
1 I Mean You (千尋&求実)

【中川さとし(pf)、小島幸三(ds)、岩井千尋バンマス(tp)、榎本任宏(b)、加藤求実(ts)】
2 Triste (恵英&求実)

3 There’ll be Another Spring (裕美&千尋)
4 Anos Dourados (裕美)
5 Chega De Saudade (裕美&求実)
ネイティブ・ポルトギー出雲井裕美さんの3曲目は英詞で歌う際は「No More Blues」となる。原詞であるポルトガル語の「Saudade」には単に「悲しみ」ではない複雑な感情が含まれるというから「切ない」に近い言葉かも知れない。その意味でこの曲の邦題「想いあふれて」は名訳なのだろう。

6 You Must Believe in Spring (千尋&求実)
7 Let’s Cool One (千尋&求実)
2nd.set
1 Bluesette (恵英&尚子)

【カナダからのお客様(ds)、山内恵英(tp)、杉山尚子(ts)】
2 I Remember Clifford (千尋&尚子)

3 Amapola (Saigottimo&求実)
私は「アマポーラ」という歌を持って来た。この曲は歌詞が出来たのが1924年と百年前、英詞が付いて全米でヒットしたのも1941年で戦前と古い。アマポーラはスペイン語でヒナゲシ(雛芥子)のこと。英詞ではLittle Poppyだし、仏語ではコクリコ、中国語では虞美人草ともいうらしい。(*1)


ヒナゲシはその可憐さ故に世界中で愛されている花だということがよく分かる。でも牧野富太郎博士の様に植物を愛する人の歌ではない。名前を呼ぶのも憚れるほど愛する人(恐らく女性)をヒナゲシの花になぞらえて歌っているというところが何ともいじらしいというか、実に「切ない」のである。
4 Misty (マッキー&千尋)
マッキーこと牧かおるさんは、エロール・ガーナーが飛行機の窓から見た霧がかった景色からヒントを得て作曲したという、代表的なジャズスタンダード「Misty」。彼女にとってはこの曲が「切ない」イメージなのだそうだ。マッキーの低音は実にグラマラスでグイグイと聴かせる。

5 It's a Pitty to Say Goodnight (裕美&千尋)
6 Top of My Head (千尋&求実)
7 Cheese Cake (全プラス陣)

最後は全ブラス陣が参加してデクスター・ゴードンのCheese Cakeで大団円となった。
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第5回目となるSEABIRD2金バンドのスピンオフライブが、5月3日(祝)午後3時~5時に開催されます。昼間ですが是非、お越し下さい(1金ライブは前日の5/2(木)19時半~です)。

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*1:虞美人とは「三国志」の武将、項羽の愛人の名前。項羽を追って自刃した彼女の墓から咲いた赤い花がヒナゲシだったとの伝説がある。但しこの時代の中国には欧州原産のヒナゲシは無いので別の花だったのではないかという説もある。
Saigottimo








































