2024年3月8日(金)、渋谷・SEABIRD第二金曜(2金)ライブ。テーマは「春はジャズとワインで待ちませう」。この日は久しぶりにご来店の年配男性のお連れ様や外国人女性のお連れ様などお客様も早くからいらして大盛況!「こいつぁあ、春から縁起が良いわい」といった賑わいぶりだ。


PROGRAM(各曲名⇒なおちゃん限定公開動画にリンク)
1st.set
1 United (千尋&求実)

【中川さん(pf)、小島さん(ds)、岩井バンマス(tp)、榎本さん(b)、加藤さん(ts)】
2 Body and Soul (恵英&求実)

メインヴォーカルの出雲井裕美さんは以前ブラジルにお住まいだったこともありお得意のブラジル音楽の中から先ず1st.setで3曲。やはりネイティブ・ポルトギーのポルトガル語の歌唱は私のなんちゃってカタカナ外国語とは違ってモノホンの響きがある。「Acaso」はイヴァンリンスの曲。

3 Entardecendo (裕美&千尋)
4 Flor de lis (裕美)
5 Acaso (裕美&求実)
6 Freight Trane (千尋&求実)
7 Song from the Old Country (千尋&求実&尚子)

そしてシットインタイム(*1)。ここで本日前半のハイライトが訪れる。実は外国人女性達はタダ者ではなかった。ん十年前に数年間、東京に住んでいたという赤いブラウスの女性は「残りの人生を日本のジャズスポットで歌いたい」と再来日したとの事。「枯葉」をフランス語と英語で達者に歌う。

するとお連れのactressだという女性もブルーズを見事に歌う。それも黒いドレスを妖艶にくねらせ我々を大いに楽しませてくれる。「う~ん、さすが(actressだけあって)役者やのう!」真後ろに位置するドラムの小島さんの泳ぐ視線を見て客席の小島さんの奥様も大爆笑だった。アハハハ

・ Autumn Leaves (Guest)
・ Trombone Man Blues (Guest)

2nd.set
1 Speak Low (恵英&尚子)

2 Whisper Not (千尋&尚子)

私はテーマの“春を待つ”という点に因んだジャズスタンダード曲(*2)を持って来た。全体2コーラスのつもりだったが直前に岩井バンマスから「1コーラス吹くから再度頭から歌って」と言われたので、結果的に3コーラスとなった。

3 If Love is Good to Me (Saigottimo&千尋)

そして後半のハイライトはここ!久々登場のマッキーこと牧かおるさんはテーマのワインに因んだスタンダード曲だがキー(調号)がなんとB!(*3)金管陣の尚ちゃん恵英ちゃんも「うわムリムリ!」と慄いて隠れるわベースの榎本さんも「こんなキー演ったことも見た事もないで」と騒然となる。

そこで岩井さんが、このキーが演奏者にとって如何に困難かを訥々とお客様に説明する。さすがバンマス、と思ったら「じゃ、後はヨロシク」と降壇してしまった。えー?吹かないんかーい!残された加藤さん、中川さん、榎本さんが何とか演奏し終えると「凄~い!」と仲間から賞賛の嵐だった。
4 The Days of Wine and Roses (マッキー&求実)

5 Se Todos Fossem Iguais a Você (裕美&求実)

最後はシットインタイムに続いてアルトサックスのノブ高橋さんも再登場し、いつものようにブラス陣総出で賑やかにライブを締めたのでありました。まぁいろいろありましたけど「終わり良ければ全て良し」メデタシメデタシ。
6 I’ll Remember April (全ブラス陣)
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今年もSEABIRD2金バンドのスピンオフライブが5月3日(祝)午後3時~5時に決定!是非、お越し下さい

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*1:シットインについては下記ブログご参照。
・ライブ/セッション/シットイン | Saigottimoのブログ
*2:この楽曲については下記ブログご参照。
・もしこの愛が私に相応しいなら | Saigottimoのブログ
・ウクライナ国旗のバッジを胸に | Saigottimoのブログ
*3:一般的にジャズで演奏されるキー(調号)は♭系。Bだとト音記号の横に#が5つも付く。ギター等は演奏にさほど支障ないようだがピアノや管楽器は運指が超絶大変らしい。

Saigottimo