2024年4月5日(金)、渋谷・SESBIRD第1金曜(1金)ライブ。待ちに待ったCatswing(*1)こと大津晃子さん(vo)がライブに復帰した。彼女は3月末まで公共医療機関に勤務し免疫力の低下した患者さんと接することが多かったため緊急事態宣言発令から4年間もライブへの参加を自粛して来たのだ。

この日はジャズ・ピアニストにして作編曲家のタッド・ダメロン特集で「The Squirral」「Gnid」「On A Misty Night」「If You Could See Me Now」「Flossie Lou」「Lady Bird」と続く。バンマスの同級生や後輩ドラマー(*2)が2人も(岸本さん、上代さん)来てくれて開演前から満席状態だ。

【十河さん(pf)、岩渕さん(ds)、萬造寺さん(b)、御子柴さん(ts)、本多バンマス(tp)の同級生達に可愛いお客様達】

2nd.Setのヴォーカルタイムは、まずシットインで日高真理子さんが「Bye Bye Blackbird」柳田勝史さんは「On a Clear Day」をお馴染みの本多バンマスアレンジで、そしてマッキーこと牧かおるさんが「Moonglow」中村美津子さんは「Take The “A” Train」をそれぞれ歌った。

       【下段のドラムは岸本さん】
これらは、今日ライブに復活する大津さんに対してのメッセージだ。つまりコロナ禍など不吉なもの(Blackbird)とは決別して、ライブに復活する今日の佳き日(Clear Day)は月の明かり(Moonglow)に照らされ、最上の手段(“A” Train)で早く来て一緒に楽しもうよ!ということだろう。

5番手の私は「お久し振りね」という邦題の「It's Been a Long, Long Time」を初演した。勿論、大津晃子さんの4年ぶりのライブ復帰に向けて密かに仕込んで来たのだ、が、散々練習したにも拘わらずバース(前歌)の歌詞が飛んでしまった、あぁやっぱりステージには魔物が棲んでるんだねー

この曲は第二次世界大戦が終わった1945年に全米No.1ヒットになったことからも分かるように復員してきた恋人との再会がイメージされている。今回はさしずめコロナ禍を乗り越えて戻ってきた歌仲間との再会を懐かしむといったところか。3コーラス目の前半にそんな感慨を語らせてもらった。

♪It's Been a Long, Long Time・・・2024年4月5日、渋谷SEAIRD1金ライブ♪

そしていよいよこの日のヴォーカルタイムの大トリ、大津晃子さんの登場だ。曲目は「You Brought a New Kind of Love To Me」と、大津さんらしい玄人好みの選曲である。
♪You Brought a New Kind of Love To Me by 大津晃子・・・2024年4月5日、渋谷SEAIRD1金ライブ♪

 【上代さん(ds)、滝澤さん(b)、本多バンマス(tp)と】

歌い終わった大津さんに「どうでした?」と聞くと、絞り出すように一言「・・・緊張した」。やはり彼女でも4年ぶりのリアルライブは緊張したらしい。その後ライブは「I’ll Remember April」そしてラストの曲は我々がみな大津さんの復帰を歓ぶという「Our Delight」で終演となった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*1:彼女は猫(Cat)とジャズ(Swing)が好きなため。
*2:岸本さん(ds)も参加のバズり動画は下記!
第51回ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト 大阪大学The New Wave Jazz Orchestra 2020

Saigottimo