湖西線(京都府京都市~滋賀県長浜市。2011年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

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近江今津駅にて。敦賀まで直通運転している新快速です(車両は223系電車)。
また、新快速は当駅にて12両~4両の分割併合が日常的に行われます。

  

今回は、滋賀県は琵琶湖の西側・湖西地区を通り、京阪神と北陸地方を短絡する高規格路線(新幹線ほどの高規格ではない)ですが、
大半が高架区間ゆえに風に弱く、特に冬場は「比良おろし」の影響により運休が多発するという一面も持つ
湖西線(こせいせん)を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:湖西線  山科~近江塩津  74.1km   全線複線・直流1,500V電化    
  
  
踏破達成時・撮影時   2001年8月   
撮影時   2009年5月ほか   

   

   

湖西線の列車は山科方では全列車が京都以遠まで乗り入れます。
京都から山科にかけては東海道本線上を走ります。

  
  

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山科駅にて。湖西線の起点駅ですが、中間駅の様相です。
当駅は京都市にあるため、例えば大津京~大津を移動する際は一度京都府を通ることになります。
写真の車両は113系ですが、現在は緑色一色への単色化が進行しています。

  

山科を発車すると複々線である東海道本線の外側線と内側線の間を走り、やがて京都府京都市山科区から滋賀県大津市へと変わると高架橋へと上がり、上り外側線をオーバーパスして長等山トンネルへと入ります。尚、下り特急列車や貨物列車は外側線から分岐する貨物列車用の緩勾配の別線トンネルへと入ります。その後、トンネル内で本線と別線が合流し、トンネルを出ると住宅街へと入り京阪石山坂本線をオーバーパスして大津京(旧・西大津)に到着します。

  

大津京を発車すると右手に琵琶湖を、左手に比叡山を見ながら高架線で田園の混在した住宅地の中を北上します。唐崎を過ぎると左手に国道161号西大津バイパスの高架橋が並行するようになり、視界を遮られた状態でJRにおける比叡山への玄関口である比叡山坂本に着きます。

  
  

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唐崎~比叡山坂本にて。琵琶湖(南湖)を望みながら走ります。

  

比叡山坂本を発車後は湖西道路へと名を変えた国道161号と離れ、丘陵地を複数のトンネルで抜けると、おごと温泉(旧・雄琴)に着きます。その後もトンネル主体で丘陵地を走りますが、やがて平地へと出ると右手に商業施設が見えてきて、堅田に到着します。

  

堅田を発車すると右手には使用されていない観覧車を見ながら住宅地を走り、やがて右側に琵琶湖が接近してくると小野、その後は田園風景が広がるようになり、右手にワニの看板が特徴的な商業施設が見えてくると和邇(わに)に着きます。
和邇を発車後は左手には比良山地を、右手には琵琶湖を眺めながら田園風景の中を蓬莱、志賀、比良と北北東へと進み、近江舞子に到着します。近江舞子は保養地として開発され、夏場は駅前にある琵琶湖の近江舞子水泳場(湖なので海水浴場ではない)に多くの人が訪れます。

   
   

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志賀~比良にて。琵琶湖(北湖)のビーチを望みながら走ります。

  
  

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同じく志賀~比良にて。左側車窓では比良山系を望むことができます。

  

近江舞子を発車すると左側から比良山系の山並みが迫り、北小松を過ぎると山並みが琵琶湖岸まで張り出して平地が途切れます。湖西線に用地を供出する目的(実際には転用率は低い)などにより廃止された江若鉄道線の廃線跡は湖岸の険しい場所を走っていましたが、高規格の湖西線は一気に複数のトンネルで山地を貫きます。鵜川を渡り高島市へと変わった後も複数のトンネルを抜け、やがて琵琶湖と山地が離れ平地へと出ると近江高島に着きます。
近江高島を発車後は広大な田園風景の中を高架線で北上し、安曇川駅、安曇川を渡って高島市役所最寄りの新旭と進みます。その後は琵琶湖が接近し、市街地へと入ると近江今津に到着します。

  
  

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近江今津を発車すると住宅地を北上しますが、石田川を渡ると田園風景へと戻ります。

  

近江中庄を過ぎると天井川である百瀬川、そして知内川を渡り、カタカナ駅名として有名なマキノに着きます。マキノ町の代表駅でしたが、平成の大合併により現在は高島市になっています。
マキノを発車後は左側から山地が迫り、右手に港町を見ながら山間部へと入っていきます。長い峰山トンネルへと入ると、トンネル内で長浜市へと変わります。そしてトンネルを出ると高架区間となり、かつては直流電化区間の北限であった永原に着きます。

  
  

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永原を発車後は長短複数のトンネルを潜り、平地へ出ると右手に一瞬だけ琵琶湖を眺めて別れを告げます。そして高架橋で田園地帯を走り、国道8号をオーバーパスすると右側から接近してきた北陸本線と合流し、湖西線の終点である近江塩津に到着します。

  
  

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近江塩津駅にて。島式ホーム2面4線の構造です。
日中は、当駅にて湖西線経由の京阪神~敦賀の新快速と北陸本線経由の京阪神~近江塩津の新快速が接続しています。
近江今津方面~長浜方面との接続は良好ですが、長浜方面~敦賀方面の接続は26分待ちと、少々長いです。

  

  

乗り鉄の注意点   

湖西線では特急『サンダーバード』(概ね毎時2本)や『トワイライトエクスプレス』(不定期)が運転されていますが、線内では一部が堅田または近江今津に停車しますが本数は少ないです。

  

一方で線内での実質的優等列車は京阪神と直通運転している新快速(データイム毎時1本)または快速(ラッシュ時のみ)です。近江舞子から近江塩津方は各駅に停車します。新快速と快速の違いは、おごと温泉に停車するか否かです(新快速は通過)。新快速・快速は全列車が大阪方面へ直通し、湖西線側では一部が近江今津・永原発着ですが他は全て敦賀まで直通運転します。尚、新快速・快速は主にデータイムの運転で、早朝・夜間の運転は極端に少なくなります。

  

普通列車はデータイムで毎時3本の運転ですが、うち2本は京都~近江舞子、残り1本が京都~近江今津の運転です。朝と夕方以降は増発され、一部が大阪方面へ直通運転します。

  

使用車両ですが、223系と225系(この2系列のみ新快速・快速運用に就いています)、そして113系、117系、221系、通勤形の207系及び321系(これらは近江今津以南のみの運用)、さらに近江今津以北では223系、225系をはじめ521系も使用されています。

  

京都からの新快速(湖西線経由)での所要時間は、近江今津:49分、近江塩津:76分、敦賀:90分です(京都~山科は5分)。
参考までに、特急での京都~敦賀は最速50分で、本線と違い湖西線では特急と新快速の差は大きいです。

  

最後に、ICカード『ICOCA』は湖西線全線で利用可能ですが、新疋田・敦賀をはじめ福井県方面はエリア外なので、乗車券を購入の上でお出かけ下さい!(北陸本線の米原~近江塩津は利用可能です)

  

  
のりかえ   

乗換駅   乗換路線  
(京都)   JR西日本:東海道本線【JR京都線】(大阪方面)   
(京都)   JR西日本:山陰本線【嵯峨野線】奈良線、(関空特急『はるか』)  
(京都)   JR東海:東海道新幹線。近畿日本鉄道:京都線。京都市営地下鉄:烏丸線  
山科   JR西日本:東海道本線【琵琶湖線】(草津方面)  
山科   京都市営地下鉄:東西線。京阪電気鉄道:京津線 (京阪山科駅まで徒歩1分)  
大津京   京阪電気鉄道:石山坂本線 (皇子山駅まで徒歩5分)  
比叡山坂本   京阪電気鉄道:石山坂本線 (坂本駅まで徒歩10分)  
比叡山坂本   比叡山鉄道:比叡山鉄道線【坂本ケーブル】 (ケーブル坂本駅まで徒歩25分)  
志賀   びわ湖バレイロープウェイ(2008年まではびわ湖アルプスゴンドラ。山麓駅までバスで15分)  
比良   比良登山リフト (2004年廃止。比良山麓駅まで路線バスで約10分)  
近江今津   箱館山スキー場のゴンドラリフト (山麓駅まで路線バスで約30分)  
近江塩津   JR西日本:北陸本線(米原方面)  
(敦賀)  
(敦賀)  
JR西日本:北陸本線(福井方面)小浜線敦賀港線の廃線跡  
北陸本線の旧線跡 (米原方面直江津方面)    
  
(参考:Wikipedia)