京阪京津線(京都市~大津市。2009年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

イメージ 1
浜大津駅にて。併用軌道区間から浜大津駅へと進入する800系電車です。

  

今回は、京都府京都市山科区の御陵駅から山科の市街地を通り、滋賀県大津市へと入って山越えをして併用軌道区間を通り琵琶湖沿岸の浜大津駅へと至る京阪電気鉄道大津線の一路線である
京阪京津線(けいはんけいしんせん)を紹介します。

  

尚、京津線の御陵~三条までの区間は、京都市営地下鉄東西線の開業と引き換えに、1997年に廃止となりました。
現在は京津線の電車が御陵駅から地下鉄東西線へ直通運転しています(太秦天神川駅までの片乗り入れ)。
⇒廃止区間の廃線跡探訪記事はこちら

  

また、車窓の写真は側面展望の他に御陵方を向いた後方展望の写真が多いですが、ご了承願います。

  
  

イメージ 2
(Yahoo!地図を使用)  
  

  

路線名   区間   営業キロ  備考  
京阪電気鉄道:京津線  御陵~浜大津  7.5km   全線複線・直流1,500V電化  
(※)軌間1,435mm。      

  

  

踏破達成時   2002年1月  
撮影時   2009年10月、11月  

   

   

イメージ 3
御陵(みささぎ)駅にて。地下に2層式のホームがあり、上層階が京都市中心部方面、下層階が地下鉄の六地蔵方面と京阪の浜大津方面です。
地下鉄線内運転列車と京阪直通列車の発着ホームはそれぞれ固定されています。

  
  

イメージ 4
御陵を発車すると一気に勾配を上り地上へ出ます。そして右へカーブしてJR東海道本線【琵琶湖線】をアンダーパスし、今度は左カーブしてJR線の南側を並走しながら旧東海道沿いに広がる住宅街を走り、京阪山科に到着します。

  

京阪山科を発車すると左手にJRの山科駅を見た後に住宅街を東進し、四宮に着きます。

  
  

イメージ 5
四宮駅にて。駅構内には四宮車庫が併設されています。

  

四宮を発車後も住宅街を東へ進みますが、いつの間にか京都府・京都市山科区から滋賀県大津市へと行政区域が変わります。一応、小さい水路が府県境となっているものの、住宅地が両府県で一体となっているので府県境が掴みづらいです。その後も住宅地を東進し、やがて国道1号線が右側を並走するようになると国道161号線(西大津バイパス)をアンダーパスすると追分に到着します。

  
  

イメージ 6
追分を発車すると風景は一変、両側から山が接近し、名神高速道路をアンダーパスした後はしばらくの間、名神と国道1号の間を走ります。やがて右へカーブして名神が離れると、大谷に着きます。

  
  

イメージ 7
大谷駅にて。30パーミルの勾配上に駅が設置されています。ホームのベンチは左右で足の長さが違います。

  

大谷を発車後は逢坂山トンネルを潜り、国道1号をアンダーパスします。そしてトンネルを出ると左へカーブして北へ針路を変え、左側に国道1号を見ながら谷を下ります。途中、名神高速をアンダーパスします。そして国道1号を再びアンダーパスして国道161号(西近江路)と踏切で交差すると、西側にそびえる長等山の麓に広がる住宅地の中を北上します。その後JR東海道本線【琵琶湖線】をオーバーパスするとほどなくして上栄町に到着します。上下線のホームが踏切2つぶん離れている珍しい駅です。

  

上栄町を発車してしばらくすると国道161号線の中央へ出て、併用軌道区間へと入ります。

  
  

イメージ 8
その後は市街地の中、道幅の狭い道路上をソロソロと北へ走り、やがて中心市街地へと出ると、浜大津交差点にて右へカーブして石山坂本線と合流し、専用軌道へと戻り浜大津に到着します。

  
  

イメージ 9
浜大津駅は大規模な構造かと思いきや、島式ホーム1面2線のみで意外とコンパクトです。
一方で、石山坂本線との乗り換えは同一ホーム上で可能です。
また、京阪大津線(京津線と石山坂本線の総称)ではPiTaPaやICOCAなどのICカードが利用可能ですが、スルッとKANSAIカードは京津線のみで利用可能で石山坂本線はエリア外のため、ホーム上の精算機にて処理をする必要があります。

  
  

イメージ 10
浜大津駅は橋上駅舎を持つ京阪大津線の拠点駅です。周辺は市街地となっています。
駅の東側にはアミューズメント施設「浜大津アーカス」があり、車内放送でも案内があります。

  

また、駅の北側には琵琶湖が迫っていて、大津港があります。大津港からは観光船が出ていて、「ミシガン」などが有名です。

  

  
乗り鉄の注意点  

三条まで営業していた時代は準急や急行が設定されていましたが、現在は普通のみです。
運転区間は浜大津~京都市営地下鉄東西線の京都市役所前or太秦天神川が主体で、一部が浜大津~車庫のある四宮の区間運転です。御陵駅を始終着とする列車は設定されていません。
データイムは毎時4本の運転で、京都市役所前系統と太秦天神川系統が交互に運転されます。
朝と夕方は毎時5本に増えますが、京都市役所前系統の方が本数が多いです。また、早朝と深夜の地下鉄直通列車は京都市役所前系統のみとなります。

  

使用車両は自社の800系4連のみで、地下鉄の車両は一切入線しません。また、石山坂本線の600形、700形は貸切で浜大津~四宮を走行することがあります。

  

御陵~浜大津の所要時間は16分ですが、併用軌道区間の交通状況により多少時間を要する場合があります。

  

  

のりかえ   

乗換駅   乗換路線  
(三条京阪駅)   京阪電気鉄道(三条駅。連絡運輸なし):京阪本線鴨東線  
御陵駅   京都市営地下鉄:東西線(太秦天神川方面へ直通運転)  
京阪山科駅   JR西日本(山科駅):東海道本線【琵琶湖線】湖西線  
京阪山科駅   京都市営地下鉄(山科駅):東西線  
浜大津駅   京阪電気鉄道:石山坂本線  
  
(参考:Wikipedia)