第365回('06) 熊本市電上熊本線と熊本電鉄を乗りつぶし | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。

2006年2月、しばらく夜勤が続いていましたが、1月末から1週間だけ日勤と夜勤を交代するシフトになったので、これで週末に1泊2日の乗り鉄旅行ができるようになりました。
早速、2月4日から5日にかけて、1泊2日で九州方面へ乗り鉄の旅に出かけました。

今回は1日目、2月4日前半の模様です。当時、LRT化や廃止の話が出ていて揺れていた熊本電気鉄道の乗りつぶしが第一目的でした。
今回の日程 2006年2月4日(土) 【前半】

加古川604(JR神戸線・943M)620姫路631(山陽新幹線・ひかりレールスター441号)856博多910(鹿児島本線・5M特急『リレーつばめ5号』)1029熊本(徒歩)熊本駅前1035(熊本市電幹線・2系統)1045辛島町1046(上熊本線・3系統)1103上熊本駅前(徒歩)上熊本1120(熊本電気鉄道菊池線)1129北熊本1131(菊池線)1151御代志

【後半へ続く】
この日は4時半に起床し、朝食後に自宅を出発しました。まずは加古川駅からJR神戸線の下り普通電車(223系8連)に乗り姫路駅へ。そして山陽新幹線の『ひかりレールスター441号』へ乗り継ぎました。今回は4号車の禁煙指定席で、緊急時を除き車内放送が省略される『サイレンス・カー』でした。指定席は前日に押さえていました。サイレンス・カーは乗客が多かったですが、車内は静かでした。やはり喋ったりするのが憚られるのでしょうね…。私は車窓風景を眺めながら移動時間を過ごしましたが、途中の山口県では雪に見舞われ、速度を落としての運転となりました。その影響で終点・博多到着が7分遅れてしまいました。私は博多で乗り継ぐ鹿児島本線の特急『リレーつばめ5号』の指定席も押さえていて、7分遅れでも14分の乗継時間があるので大丈夫でした。しかし、下車する直前に『リレーつばめ』の指定席の位置を確認しようと切符を取り出そうとしたら、全然見当たりません…。必死にポケットやリュックの中を探しましたが、それでも見つかりませんでした…。そして床を探し始めたとき、壁際にきっぷが落ちていました! 何とか到着と同時に見つけることができて助かりました…。



イメージ 1博多駅にて。『ひかりレールスター』の700系7000番台(E編成)です。


新幹線を下車後はのりかえ口を通って在来線へ。予定通り『リレーつばめ5号』に乗車しました。当時は九州新幹線の博多~新八代が未開業だったので、『リレーつばめ』に乗って熊本を目指しました。787系の7連に4連を増結した11両編成で、私は3号車の禁煙指定席でした。特急料金は乗継割引のおかげで割安で済みました。車内は指定席でもほぼ満席だったので、自由席は相当混雑していたと思います。



イメージ 2博多駅にて。『リレーつばめ』時代の787系電車です。


列車は定刻に博多を発車し、鹿児島本線を南下します。大牟田を過ぎて荒尾からは現在ゆるキャラの『くまモン』がブレイクしている熊本県へと入ります。玉名や田原坂を通りましたが、その田原坂付近からはスピードが上がらなくなりました…。おそらく先行列車の遅れだと思いますが、熊本到着が4分遅れました。まぁ、私の行程には大して影響がなかったのが不幸中の幸いでしたが…。

熊本駅に到着後は改札を出て、駅舎内の案内所で、熊本市交通局の熊本市電が乗り放題の『市電・市バス1日乗車券(区間指定券)』(500円)を購入しました。その後は駅前の市電ホームへ向かい、健軍町行きの2系統(現在のA系統)に乗りました。車両は8202号で、日本で初めてVVVFインバータ制御を採用した形式です。車内はロングシートとクロスシートの両方がありましたが、それ以前に車内は混雑していて、私は最後方へ移動して後方展望を楽しみました。市電は交差点ごとに左折と右折を繰り返し、市街地中心部へと向かいます。そして中心部への入口に相当する辛島町電停で私は下車し、反対側ホームへ移動しましたが、駅前に阪神百貨店があったことには驚きました! そして今度は3系統(現在のB系統)の上熊本駅前行きに乗車しましたが、先程の2系統とは違い車内はガラガラでした。今度は8500形でした。電車は上熊本線を進みますが、途中には専用軌道区間があったり、「蔚山町(うるさんまち)」や「段山町(だにやままち)」などの難読駅があったりと、見所が多かったです。そして17分の乗車で終点の上熊本駅前電停に到着しました。JRと熊本電鉄の上熊本駅もあり、一大ターミナル駅かと思いましたが、意外と閑散としていました。



イメージ 3工事中の上熊本駅前電停にて。8500形電車です。


さて次は、熊本電気鉄道の乗りつぶしです。まずは上熊本~御代志の菊池線を乗りつぶす予定ですが、菊池線は北熊本を境に運転系統が分断されていて、上熊本~北熊本は閑散区間として折り返し運転が行われています。車両は東急から来た5000系で、両運転台化されていました。色も東急時代の緑一色に戻されていて、非貫通側の前面は愛称の「青ガエル」「雨ガエル」にふさわしい色です。車内へ入ると、吊革に東急時代の広告が残っていたり、昭和レトロな気分にさせてくれました。一方、乗客は少なく、折から熊本電鉄の経営が厳しいことを知っていたのですが、現地でそれを痛感しました。



イメージ 4上熊本駅にて。5000系電車です。


電車は定刻の11時20分に上熊本を発車し、住宅地を淡々と走ります。途中の池田~打越にはトンネルもありました。そして坪井川公園を過ぎると右側から藤崎線の線路が近付き、しばし並走して終点の北熊本に着きました。

北熊本では、ほぼ同時に到着した藤崎宮前発御代志行きの電車に乗り換えました。こちらの電車は都営地下鉄三田線で使用されていた6000系2連で、普通の4扉ロングシート車です。乗客はそこそこ乗っていましたが、後方車両はガラガラだったので最後方のロングシートに着席しながら車窓風景を眺めることにしました。電車は起伏の多い住宅地を走り、須屋~電波高専前では並行道路の拡張により2001年に付け替えられた新線を通りました。そして電波高専前の手前からは国道387号線と並走し、再春荘前に着きました。「再春…」といえば、「ドモホルンリンクル」の再春館製薬所を思い出しましたが、再春館製薬所は本社が熊本県にありますが、本社はここの再春荘前の近くにはありません。そして再春荘前を発車後も右手を林に遮られながらですが、のどかな風景の中を走り、11時51分に終点の御代志に到着しました。半数ほどの乗客はホーム反対側に発着する菊池方面行きのバスへ乗り換えました。元々の菊池線は線名の通り菊池市まで延びていましたが、モータリゼーションの進展による乗客減などを背景に、御代志~菊池が廃止され、バス転換されました。



イメージ 5御代志駅にて。6000系電車です。


この後も乗り鉄を続けました。

(つづく)

今回の新規踏破路線

路線名区間距離備考
熊本市電:幹線熊本駅前→辛島町2.2km
熊本市電:上熊本線辛島町→上熊本駅前2.9km踏破達成!
熊本電気鉄道:菊池線上熊本→御代志10.8km踏破達成!
(参考:Wikipedia)